『花の春』


娘たちに花を貰った。
花を貰うのが一番嬉しいかも。^^


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深紅のダリア。
こんな深紅の、大きなダリアの鉢植えというのも珍しいかも。
しかもまだ4月というのに。



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見事でしょう…
直径17,8センチはある。
嬉しいな。
激しい風雨の時には慌てて取り込むなどして可愛がっている…。



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この春に我が家に咲いた花を、ご紹介しておきましょう。^^
ささやかな庭にも春の花々が咲きました。
まずはチューリップたち。


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去年まで我が家の庭は木が鬱蒼として日あたりが悪かったので、春の草花は
諦めていたのですが、今年はチューリップは3種類植えてみました。




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毎年咲いてくれる牡丹の花。今年は、一輪だけでした。
鉢を大きくして植え替えてやりましょう。
馥郁たる香りは、また薔薇とは違う高貴さです。





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玄関先の源平桃の花。白と濃いピンクの花の咲き分けです。
年年見事になって行きます。




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昨春。娘たちが小さな鉢植えを幾種類か植えこんだ、山野草のすみれの一群。



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これもスミレ。
エイザンスミレ。


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去年、小さな鉢植えを買って、今年、2輪咲いてくれた『朱鷺草』。
可愛い・・・




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『一人静』が、自生してきた。
ひっそりした、存外に風情のある花である。
4枚の葉が輪生するその点対称の規則性も面白いな。



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ジューンベリー。
この花も、清楚でいいな。






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もう少し前のことだけれど、今年、ユスラウメが初めて咲いた。
今、梅に似た小さな実が膨らみ始めているけれど、ひよたちに食べられてしまう前に
ネットをかけてやらねばならないだろうな。
赤い実がちゃんと熟すといいな。




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そして。木蓮。
今年は蕾をたくさんつけて、長く花を楽しませてくれた……



もうすぐ、『キリ・テ・カナワ』という種類のクレマチスが咲く。
去年、娘達にもらったときは、もう花の時期はほぼ終わって、花はほとんど楽しめなかった
のだけれど、地植えにしたら定着して、今年はたくさん蕾をつけている。
楽しみだ。



ムラサキツユクサには、今年もまた、ずんぐりしたコマルハナバチが、ブーンと羽音をさせて
飛んできて、夢中で花粉を食べている。
また会えたね。^^
ささやかな小さな庭だけれど、お花のそばにしゃがみ込んで話しかけてる時が
とても幸せ。





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『ささやかな日々のこと 二』

さて。
松の内も過ぎて、お正月飾りももう片付けたのだから、そろそろ気になる世相のこと、
また書いて行かなくちゃなあ……容易ならぬ年になりそうなのは確実だからなあ…
正直言って、気が重いです、ほんとに。


その前にもうひとつ。ささやかな私の暮らしのこと。
次の政治記事書くまでのつなぎに。^^


年末の大掃除の折、庭も最終的にあちこち剪定したり片づけたりしましたが、
その時、まだ咲き残っていた小菊たちを剪って、家の中に入れてやりました。



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ね。可愛いでしょう?




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同じ子たちを、別角度から写しました。
この子たちがあんまり可愛いので、居間、玄関、二階の小窓、自分の部屋…
掃除する行く先々に連れ歩いていました…




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こ~んなにまだ咲いていた子たちがいたのです。
私は、この、季節の終わりの、菊の乱れ咲く風情がとても好き。

この傷だらけのテーブルは、私がいつもパソコンする部屋の炬燵。
この75センチ四方の小さな炬燵板の上で、私は布を裁断しミシンかけをし、
人形を作り、製本をし、簡単な木工細工もやり、アクセサリ細工もし、
パソコンをし、本を読み、手紙を書き、絵も描き…
……時にお茶をし…
子供が熱を出した時には、頭を冷やしてやりながら、この炬燵で一晩中見守って
いたものです…。
もう25年ほども、何でもこの上でやって来ました…




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私がパソコンするのを覗いている子。
もう何日も、こうやって私を見ています……




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と。
誰かがいます。




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あら。
この羽虫は、30日に門や玄関周りをドアを開けたまま掃除していたとき、一度私の
セーターの胸に止まってから家の中に入って行った虫です、確か。
蚊かな。蚊でもないみたいだな。長さ4、5ミリ。
まあ、いいや。年の暮れだし殺生は止めようと放っておいたら、こんなところにいました。
そういえば、やはり数日間にわたって家中の窓を開けて大掃除をしていたとき、
鏡台の上で、繊細限りないクサカゲロウが一匹、力尽きて死んでいるのを見つけました。



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これは、同じく暮れの庭の整理中に、ホワイトクリスマスという品種の薔薇が
もう咲く力がないのかずうっと同じつぼみの大きさのままでいるのを
剪って、家の中に取り込んだものです。
暖かい窓辺に置いていますが、さあ、咲けるでしょうかどうでしょうか。
咲いてくれれば、薔薇の中でもひときわ素晴らしい香りの薔薇なのですが。

葉の暗い緑と、茎や葉の縁取りの鮮やかな赤の対比。
写真ではあまりその美しさが出ていないのですが、本当に綺麗です。
この薔薇は、純白の花を咲かす薔薇で、春夏頃には、茎や葉は緑一色です。

でも。ふ~ん…。
冬にはこうやって、茎や葉が赤みを帯びてくるのだな。
落葉樹である薔薇は、普通、もう葉を落として休眠に入るらしいのですが、
今年は関東も気味が悪いほど暖かいので、なかなか眠りに入れないのだろうか。
薔薇初心者の私は、まだ薔薇の冬剪定をしてやっていません…。寒いうちにやらなくちゃなあ…。
いずれにしても、この美しい薔薇の紅葉。植物が必死で生きている証拠なんだろうなあ。
葉の緑色部分は光沢があり、絵に描きたいような美しさです。
下の鮮やかな緑色の葉っぱは、カラーの葉。


そうそう。シロハラちゃんが来ないか、と、庭に半切りにした林檎を出してみて
いましたが、明らかに誰かが食べてはいるが、彼の姿は見ていません…
多分、いつものヒヨが食べているのだろう。








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『花の記憶』

次の記事に行く前に、ちょっと一息入れようかな。
もうずっといつでも出せるように用意しておいた記事。

こちらにいつもおいでくださる方はご存じでおいでだろうが、この春、我が家では、
狭い庭には大きくなりすぎてしまったカイヅカイブキ達を泣く泣く伐採してもらった。

しょんぼりしていた私を慰めるかのように、その日、訪ねて来てくれた、あの
ツグミの仲間のシロハラ…。
あれ以来庭のこと記事にしてなかったので、その後、彼岸花の住む陋屋の庭は
どうなったんだろうと思うかたもいらっしゃるでしょう…いないかな?

一年の、巡る花の季節もそろそろ終わる。あとは菊の季節が待っているだけ。
ここらで、今年咲いた花たちを記録に残しておいてやろうかな。


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木蓮。これは昔からいる子。素晴らしい香りがすることを、昨年切り花に
して初めて知った。
高い梢の上の方で咲いているのばかりを見ていたころには、おとなしい地味な
花だとむしろ思っていたのだが、こうやってそばで見ると、なんと妖艶な花なんだ?
いつもカップ状に半ば閉じたまま一日でしおれる花、というイメージがあったのだが、
とんでもなかった…
花は2,3日は咲いていて、最後の方には大きく開いてなんと、さし渡し20センチ以上
にもなる。雄しべ雌しべの形状も、何やら生きものの生々しさがあって、地味どころか
とても豪華で本当に妖艶な花なのだった。
香りも、蠱惑的。




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もともとうちには、どこからか種が飛んできて居ついたエイザンスミレが
咲くのだけれど、娘たちが自分らのアパートの窓辺に小さな山野草の菫たちを数種類
買っていて、花が終わったのでこちらに植えてくれと言って持ってきた。
それで、菫の一角を作ってやったのである。
真ん中は、矮性のライラック。娘たちが慣れぬ手つきで一所懸命植えていた
野草のすみれ達。ここに居ついてくれるかな。種を飛ばして、春、庭のあちこちに
咲いてくれるといいな。




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牡丹。この子が我が家で一番昔からいる子かな。いや。木蓮の次だ。
やはり、薔薇とともに、豪華な花の双壁だな。
かぐわしい香りの花はたくさんあるけれど、やはりその上品さ高貴さ
においても、薔薇とこの牡丹が最高じゃないかと思う。



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園芸種のホタルブクロ。野生の花は、私の父についての思い出の花だ。
来年は、野生種のを植えてみよう。



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カラーとナルコユリ、シダなど。
この一角には半日陰でも育つものを植えてみた。
シダ類は、あちこちに勝手にいくらでも生えてくる。
でも、一種類でなく、ヒメシダ、イノモトソウ?、ブテリス?など、数種類生えていて
それらが結構美しいので、抜いてしまわず整理する程度にしている…



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シモツケ。
これとよく似た花だが、シモツケソウは、草本。
このシモツケは、木である。この子ももう20年くらいは我が家にいる。
半日陰でも咲く花。
訪れているのは、コマルハナバチ?
このハナバチは、初夏のひところ、随分長く我が家の庭のあたりに
出没した。朝、5時半ごろ、玄関のドアを開けると、ぶ~んというかすかな
羽音をさせて、この子が、玄関先に咲くムラサキツユクサの花めがけてどこからか
飛んでくる。毎朝だ。
ムラサキツユクサの花の間を忙しく飛び回って、花粉を集める。
私が、花粉を取りに来る競争相手だとでも思っているのか、私が玄関に
出ると、あわてて飛んでくる様子なのがいつも可笑しかった。
そのくせ、私がそばにしゃがみ込んで、ずうっと見ていても気にはしないようだ。

この子は、昼間は、このシモツケと、そのムラサキツユクサの間を行き来して
うっとり花粉を食べていた。他の花が咲いていても目もくれない。
花と虫の関係はつくづく面白いなあと思って、この子の毎日を見ていた。
また来年もこの子に(きっと短い命なのだろうから…。この子の仲間に)
会えるといいな。



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この薔薇は、ブルーバユーという種類。棘があまりなく葉が綺麗である。
薔薇はとにかく日あたりが必要だろうので、我が家の庭には向かないと
諦めている…のだが。
それでも2種類買ってみた。もう一種類は、香りがいいホワイトクリスマス。
松葉ボタンも父や母との思い出の花だ。これも、日当たりを好むだろうので
今まであきらめていたけれど、苗を買ってきて金木犀の根方に植えてみた。
夏の間、頑張って次々によく咲いてくれた。
写真を撮ったのはもう夕方だったので、松葉ボタンたちはもう花を閉じている。




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アスチルべ。
この花も私が好きな花だ。



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我が家の庭にも、夏が来た!
日あたりに乏しいので(家のどこでも、それぞれ朝か昼の2~3時間しか
日が当らない。)これまで、草花というものを育てることを諦めていた
私だったけれど、百合だけは、半日陰でも気にしないようで、毎年
咲いてくれたいた。
今年は、この濃いピンクのや、薄いピンクのや、カサブランカなど
15株くらい咲いたかな。花つきは他のおうちよりは悪いけれど、それでも
百合は大好きだから、来年はもう少し株をたくさんにしてみよう。



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カサブランカ、だったと思うが、百合たちの中で、一番丈が高くて一番先に咲きそう
だった子が、もうあと少しで花が咲くかな、というころで、つぼみが茶色く枯れてしまった。
虫?病気?
この子も、はなびらに一個所、茶色いところが。


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初めて我が家で咲いてくれたダリア。これは家の裏の、日あたりの
さらに悪い狭いところで咲いてくれた花。花の終わりがけに切り取って、
キャンドル・ナイトにも登場してもらった。



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小さな赤いダリア。


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ダリア三号。七月はこの花だけ。秋の今、また、つぼみの小さいのが
ついてる。ちゃんと咲けるといいな。




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これが前に紹介したことのあるキリ・テ・カナワという名のクレマチス。
記事にしようと思った時には、花は終わりがけでしおれていたので、
歌姫キリ・テ・カナワの動画だけ紹介したのだった。
貰った時は、植木鉢の支柱いっぱいに枝が絡み合ってまきついていて
どうしようかと思ったけれど、地に下ろして枝を根気良くほぐして
小さめのオベリスクを立ててそこに誘引してやった。
二番花を二つ、咲かせれくれた。





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白いクレオメ。
和名、酔蝶花。
この花も大好きで。これも父との夏の思い出の花だ。
酔蝶花とは、よく名付けたもので、この小さなろうそくみたいなつぼみから、
まるで本当の蝶がさなぎから出て触角を「んしょ!」と頑張って伸ばすように、
長い雄しべと雌しべが、たわみながらゆっくり出て来てやがてぴんと伸びる。



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さて。夜顔だ。^^
これは、前は玄関の門扉に絡ませるようにして鉢で育てていたのだけれど、
庭に少しスペースが出来たので、奥の方のフェンスに絡ませるように
庭にじかに種をまいた。だが、そばにある木蓮の木が気にいったようで、
つるが上へ上へと延びて木蓮に絡みついて、今、『私の場所はここよ』
とでも言わんばかりに、3,4メートル上の方で咲いている。
場所が変わったせいか、今年は夜でなく、夕方4時過ぎから咲き始めて
夜中咲いているのに、肝心の花が見られないとは。

夜顔は、10月になってますます元気。
今日23日は、別のところで地面に這って咲いているのを見つけた。蕾がいっぱい。

そういえば、月下美人は、花のつぼみがいくつかついて楽しみにしていた
のだけれど、途中でつぼみがぽとりと取れてしまった…。
なにが悪かったのだろう……



…そうだ。今年の彼岸花もまだ載せてなかったなあ。



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旅から帰って来た日の翌日。
まだ咲いてるかなあと、裏の川原に出てみた。
彼岸花…あたしの花ですものね。
ちゃんとやっぱり毎年撮ってやんなくちゃ。



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この花も紹介しておかなくっちゃ。
これは二番咲きで9月末に咲いたダリア。
今は、整理してしまったけれど、我が家の夏の庭は、おしろい花に三分の一
ほどは占領されていた。その陰に、向こう向いてうなだれて咲いていたのを
見つけた。
中輪咲きで花の径は12センチほど。
傍に置いて愛でてやります。^^



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そうそう。もうひとつ、我が家で初めて咲いた花がある。
ジンジャーリリー。
球根を植えて3、4カ月。葉と茎ばかりぐいぐい伸びる。私の背丈よりも高く伸びたが、
花はとうとう咲かないのかな、と思っていたら、9月になってつぼみをつけて、これは
9月30日に撮った写真。
この花の素晴らしいところは香りだ。とても高貴な芳香がある。



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10月。
狭いながらも、庭にいろいろ花を植えて楽しませてもらったけれど、
いよいよ今年の花も終わりに近づくな。
今年植えた花たちが、我が庭に居ついてくれるといいけれど。
小さな粒の種を植えて、こんなの育つのかな、と思っていたが、クレオメ(酔蝶花)は、
案外日あたりにもうるさくない子のようで、一旦苗が落ち着くと、あとはぐいぐい
伸びて、庭の奥の方でかれこれ30本ほども育って、夏中花を咲かせて楽しませてくれた。
最後の方の花を切り花にして階下の部屋のテーブルに飾ってやる。
一緒に生けてあるのは、ホワイトクリスマスという薔薇。
この白いバラも、細い鉢植えのを買ってきて庭の奥に地植えした。
白いバラは雨に打たれると弱いと聞いていたけれど、ほんとすぐに花弁がいたむ。
でも、素晴らしい芳香を持つ薔薇なんだ。
まだ細いので、今年は、初夏と秋と合わせても4輪くらいしか
花はつけなかったけれど。
でも、この香りをかいでいるだけで、何の憂いも忘れるほどだ…



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最後に登場するのは、植えたのではなく、自生してきたホトトギスの花と
秋海棠。秋海棠は、庭の裏の方から横手まで繁殖している強い植物だ。
これも、もう20年ほど前から勝手に生えて来て、我が家に居ついている…
志野焼の、小さな花器に活けてみた。





以下は、今日10月23日に咲いていた花たち。


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きみはだ~れ?

…調べてみたら、『藪茗荷(ヤブミョウガ)』というのだった。
この子も自生してきた子。
何かな~と思いつつ、抜かないでおいたら、こんな美しい青い実がなった。

実と言えば、このそばにヒヨドリジョウゴも数本、生えている。
これも、勝手に生えて来たのだが、『ヒヨドリジョウゴだ!』と思って抜かないで置いた。
今は、『碧玉』というのにふさわしい、緑色の美しい実がなっているが、やがてそれが
深紅の玉に代わる。 楽しみだ。





ここで紹介できなかったけれど、他にもいろんな花が咲いていた…。
木の花は、梅。源平桃。紫陽花。木槿。梔子。金木犀。

草花では、一年中けなげに咲き続けてくれたゼラニウム。
ムラサキツユクサに、そうそう、どくだみ。^^
紫蘭、鷺草。娘がくれたレッドパラソル。ジキタリス。
それからこれも私が愛するタマスダレは、今も一つ二つと咲いている…。
おしろい花は、一昨年川べりの崖にこぼれ種から咲いていたものから種を頂戴して来て
植えてみたのだけれど、昨年は、ほんの少ししか花は咲かなかった。
ところが、その種をまた今年植えてみたら、まあ!その繁殖力の強いこと!
わさわさと茂って、あっという間に狭い庭の三分の一ほどをも占領することに
なってしまった。まあ、もともと好きで種を貰って来た花だからいいのだけれど。

政治のことだけでなく、老いの自覚から来る本然的悲しみや、
心配ごと…。
でも、狭いけれども庭に出て、ささやかに次々に咲きだす花たちを見ていると
どんなに心慰められたかわからない。

そう。菊はまだこれからだ…。
我が家らしく、ささやかな小菊たちが咲くだろう。

今日は、昼食をとっていると、窓の外を緩やかに飛んでいくものがいる…
『シジュウカラ?でも、飛び方が鳥じゃないな』と思って、立ち上がって見たら、
なんと隣の庭の朽ちた木に羽を広げていたのは、大きなアサギマダラなのだった!
ええっ!えっ?!!!
あまり驚いて、写真撮るの忘れた!
このあたりで、卵を生むつもりか? それともこれから南に渡りをする?
いずれにしても、我が家などを訪れてくれて、ありがとう!



4月から10月まで。
私の半年の花の季節のご報告。











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『この頃のこと  其の一』


憂愁に閉ざされている春です。
無論多くは政治のことでですが。

でも、身辺にも少し変わったことがありました…

我が家は、築40年近い建売住宅です。
敷地が狭く、隣家とくっつきあって建っています。
(それでもここを買ったのは、北側にお庭の広いおうちがあって、借景が見込めたから。)
40年前ここに入居する時、そのくっつきあって建っている方のお隣との境の目隠しに
カイヅカイブキを数本植えてもらいました。
カイヅカイブキ。針葉樹の一種で、そう…、あのゴッホの絵によく出てくる糸杉に
ちょっと似ています。
40年を経てカイヅカイブキ達は高さ3メートル数十センチにまで成長し、見事な樹に
なりました。枝葉が大きく茂ってそれらがゴッホの糸杉さながら炎のようにうねって。
でも、肝心の目隠しにはならなかった…
杉の木のように枝葉が基本的に上の方に茂るからです…!
樹の性質を良く知った上で熟慮して庭木を選ばなかったのは私たちの罪です。
それでなくても日あたりの良くない庭。カイヅカイブキ達は上へ上へと伸びていきました。
カイヅカイブキは、日あたりの悪い側にはあまり枝葉が茂りません。上へ上へ…、
日の射してくる隣家の方角へ方角へ…と葉が茂っていく。
樹によっては剪定をすれば、横から新しい枝が出てきて樹形をこんもりと整えることが
できるものもある。でも、カイヅカイブキは杉の木と同じで、下枝を払って行けば
下の方から新しい枝分かれを期待することはもうできないのです。
ううん。カイヅカイブキでも、樹の性質を良く知って、もっと小さいうちからこまめに剪定をして
樹形を整えていれば、下の方にも葉が茂るようにできたはずなのです。
でも、放っておいた。
何回かそれでも庭師さんに入ってもらって、隣家の方へ飛び出た枝ははらってもらいました。

しかし、私たちはだんだん老いてきました……
夫は足が少し不自由になったので、庭仕事などができません。家の外周りへの
関心も持たなくなってしまいました…
私が非力ながら脚立に上って、大きく外にはみ出た梅の木の枝をのこぎりで切り、
それを小分けして川べりを行く人にさしあげたことは2年前の記事に書きましたね。^^
でも、大きくなったカイヅカイブキは私の力じゃもうどうしようもなくなってしまった。
前に業者さんに剪定してもらってから数年、枝はまた隣家の方へ大きくはみ出てきています。
常緑樹と言えど、杉の葉っぱに似た小さな枯れ落ち葉が始終隣家のガレージの
車の上にも降ります。南側にも3本あって、それもそちら側のおうちにはみ出ています。
手の届くものは私がちょこちょこ切ったりもしたけれどとても間に合わない…

気になって気になって仕方がなく、また庭師さんに入ってもらうことにしました。
…最初はいつものように剪定だけにするつもりだった…
でも、夫と話し合いました…。
私たちはこれからどんどん老いていく。自分たちで処理しきれないものは徐々に片づけて
行かないとね、と。
そして決断しました。カイヅカイブキを根元から切ってしまうことに…
そして、私が、『廃園好み』、というと聞こえはいいけれど要するに放任主義で、
生えてくるものは生やしておくとこれまでしていたものですから、八つ手や南天や棕櫚竹や
アオキ等が好きなところに好きなだけ伸びていた…それらも思いきって全部整理して
しまうことにしました。
裏の例の梅の木も、一昨年私が頑張って剪定したにもかかわらず、再び道路側に
大きく張り出しているのでそれも思いきって2本ある太い幹の一本は強剪定してもらうことにしました。

今度頼んだ庭師さんは、年は若いけれど、一級造園技能士の資格があるとかで、
樹についての知識も確かそうだった。
見積もりしてもらった他の業者さんは、梅の木の隣の槿の木を、私がムクゲだ、と
言っているのにもかかわらず、「こりゃムクゲじゃないでしょ」と鼻先で笑っていて、
私は『この人に頼んでだいじょぶかな~』と不安になったのでしたが、
今度の庭師さんは、樹を見るなり、私がムクゲと名を口にしなくても裸の木を見ただけで、
「あ~。このムクゲもこっちの南側の幹を残して活かしましょう。こっち側は思いきって
切りましょうね」などと、一目でこちらの希望を察して判断してくれて。
当日は彼が差配して職人さんがほかに二人来ました。一人はベテラン、一人はまだ若いひと。
その二人の仕事ぶりもまことにきびきびしていて無駄口一つ叩きません。
三人はみるみる庭を整理していきました……
カイヅカイブキを切り倒す電動のこの音がブイーンギュイーンとするたびに、部屋の中にいる
私は、カイヅカイブキ達にすまなくってかわいそうで、我が身が切られているように胸が
痛みました……
ごめんねごめんね、ってずうっと心の中で謝り続けていた…
40年も共に過ごしてきた子たちなのです…

カイヅカイブキや大きく育った南天などを切り倒すことで悲しくって仕方がない私の気持ちを
察してくれて、職人さんたちは、優しいのです。
「この木蓮は、この枝がこれから大きくなるように残して、電線に近づいてるのは
切りますからね」
「南天は、ここに小さいのがまた生えてきてるから」
「これで随分明るくなったので、今度はあまり大きくならない、姿の優しい樹や灌木を
植えるといいですね」とか、希望を持たせるような言い方をしてくれるのです。

切られたカイヅカイブキなどは、ゴミ収集車のようなものを持ってきているので、
そこにあっという間に片づけられ吸い込まれて行きます。玄関のドアを小さく開けて、
さようなら、ごめんねと何度も心で言って、涙を飲みこむ私。

9時から仕事を初めて、12時前には彼等は仕事を終えていました。
若い方の職人さんが、最後まできれいに細かいくずなども掃き掃除して行った。
今日はあと2軒ほど回るとかいうことで、彼等はお茶もお昼も断り、爽やかにあっという間に
引き上げていってしまいました。支払いさえあとでまた寄りますと言って、結局
集金に来たのは、あんまり向うからやって来ないのでこちらが心配になって催促して
ようやく5日くらい後になってからのことでした。しかもお値段も他の業者さん達より
ずっとずっと安かった…
なんともまあ、さっぱりあっさりした、気持ちのいい人々でした…

さて。がらんどうになってしまったような我が家の庭。
呆然とします…
それまでがあまりにも鬱蒼とし過ぎていたのだけれど…
風が起き、立ちつくしている私を巻いて、庭をさああっと吹き過ぎていきます…
カイヅカイブキ達は、日蔭も作って庭を小暗くしてはいたけれど、風よけという大きな役目も
していてくれたんだなあ、とあらためて思いました。これからは、この庭を、風はこうして
遮るものもなくまともに強く吹き抜けるんだろうな…と。
電線にかかりそうな大きな枝を剪定されて、だいぶさみしげな姿になった木蓮が、
その吹き抜ける風に大きく揺れています。

カイヅカイブキのあったところには、切り株だけが少し残っている…7本あったその樹の
切り株を、一つづつ撫でて回って、またごめんね、と言いました…
自分で決めたことではあるのだけれど、無暗に寂しいのです。
私たちには娘はいますが、娘たち夫婦は子供を持ちません。
娘たち夫婦が将来この家に住むかどうかさえわかりません。荷物の多い二人には狭すぎるから。
多分この家は、私たち夫婦が生きている間のものでしょう。
それならば、庭も含め、これから少しづつものを片づけていっておかねばならないと思ったのです。
娘たちが片付けやあと始末になるべく困らないように。

政治は大きく変わろうとしています…
私たち夫婦はちょうど、60年安保世代と70年全共闘世代に属しています。
私たちの世代の者たちが良かれと思って守って来たこと、これまで信じてきたことが、
ことごとく覆されようとしています…
心の中を吹き抜けていく寂寥感は、決して、庭木をきれいさっぱり整理しちゃったという
ことだけではない、ちょうどその日が強く風の吹き抜ける日だったせいばかりじゃない、
いわば、人生の寂寥感そのものとでも言っていいような気持に襲われて、私は玄関の
門の外から、庭を呆然と見ていました…


すると!
庭の奥。ちょうど木蓮の大きな切り株のあるあたりで、何か動くものがいたのです!

最初は鳩かな、と思いました。ヒヨかな、とも。
でも、ヒヨドリは、あんな風には地面をこそこそ動きません。
彼は、キイキイ怒りながら飛んでやってきて、また口汚く罵りながらさっと飛び過ぎて
行くタイプだから。
ムクドリかな。ムクドリなら、あんなふうに地べたをつつきまわります。
でも、ムクドリはちょっとおばかちゃんっぽいところがあって。ムクドリは群れるのです。
あんなふうに一羽っきりで、ひとの家の庭にやってきて虫を探したりあまりしない。
ムクドリは川原でいつもよく見るのでその動きは知っています。この鳥はムクと挙措が違います。
それに、ムクドリより、尻尾が長い気がします。嘴や足もあまり黄色くないし。
もうだいぶ日が傾いてすでにうす暗くなりかけた庭で、その鳥は、積もった枯れ落ち葉を
探っては、虫を探しているらしく見えました。
そのこそこそというか…気の弱げなそぶりは…ひょっとして…つぐみん?

つぐみんというのは、ツグミのことです。
まあ、詳しくはここでは語りませんが、知っている人は知っているという…
ある漫画に出てくる鳥のことで、私は、これまでツグミを見たことが一度もなかったので
ずうっと会いたい会いたいと思っていたのです。
私は薄暗がりの中で木の葉をつついては振り回しているその鳥を確かめようとしました。
ツグミは今まで来たことがありません。大きさは大体合っています。
でも、遠くからだとムクドリのようにも見える。ツグミらしい模様が見て取れないからです。
近づいて見たいけれど、門を開けて入れば鳥は驚いて逃げてしまうでしょう。

つぐみんならいいのにな。どんなにかいいのにな…。なんだか胸がきゅうんとしました。
私がこんなに寂しがっているときに…その時を選んだように姿を見せに来てくれる??

玄関に入らないわけにも行かず、鳥は逃げてしまいました。
でも、それから5日ほどの間、彼にもう一度会いたいために、私は庭の木蓮の
辺りに、パンくずやリンゴを出して置いてみることにしたのです。
結果は。
つぐみんではありませんでした。
でもツグミの仲間の『シロハラ』という鳥だと調べてわかりました。たぶん。^^
ツグミの仲間ということで、あのつぐみんの性格や行動とそっくりです。
地べたを飛ばずに歩いては、立ち止まって枯葉の間の虫などを探す…ぼおっと
何ごとか考えてでもいるかのように立ちつくしている…またうつむいて餌を探す…
物音などにびくびくする…。
相変わらず、ヒヨドリが縄張り意識を発揮して、すぐに邪魔しにやってきます。
シロハラは、でも、ツグミよりは気が少しだけ強いみたいで、ときどき反撃していました。

毎日朝が楽しみでした。
雨戸をあけてしばらく部屋の内から庭を見ていると、いつのまにかシロハラが来ています。
誰もいない庭で、うっとりしながら、リンゴをつついています…
パン屑をまいておけば、いつの間にかなくなっています。まあ、ドバト夫婦やヒヨドリも
食べに来ていたのだろうけれど。

…自然って、なんという思いがけない贈り物をしてくれるのでしょう!
あんなに立派に大きくなった、40年来の家族とも言うべきカイヅカイブキを切って、
いわば自然に対して深い罪を犯した私に、そうしてそれを悲しむ私に、
こんな優しい使者を送りこんで逆に慰めてくれるとは…
無論、人間の私の勝手な思いこみだということはわかっています。わかっているのですが、
それほど私は、このシロハラの思いがけない訪問にいわば救われたのです。

ずうっと餌をやり続けたいな…
どんなにかそう思いました。
けれども、カイヅカイブキを切ったのも、そもそもはお隣にこれまでずうっと迷惑をかけて
来ていたということがあったからです。枝が越境するだけでなく、カイヅカイブキは、存外に
一年中、細かい枯葉を落とします。それが両隣のガレージや物置の上に降る。
両隣の人々は優しく、これまで文句など一言も言われたことはありません。
でもそれだけに、すまないと思う気持ちはこちら側に強くありました…。
鳥に餌をやり続ければ、縄張り意識の強いヒヨドリは、一日中、近くの高いところに止まって
見張りをします。そして餌を出さないと当てつけのように糞をします。
ヒヨドリのそうした駄々っ子のような性格は、私は好きなのだけれど、その5日間でもう、
ヒヨドリはここを餌場と認識したらしい。
お隣に鳥の糞害の迷惑をかけるわけにいかない。餌やりはそもそも我が家のような
くっつきあった住宅地では無理です。
あのこはシロハラだっていうことをもう確かめる頃ができたのだから気がすみました。

シロハラの習性はよく知りません。ツグミと同じに、春が深まる頃、シベリアなどに
還るんだろうか?
調べてみると…ああ…やっぱり。春になると、中国東北部やロシア沿海地方に還っていって、
そこで繁殖するんだ…
そうなのか。そんな遠いところから旅して来てるんだなあ…そうして渡りのぎりぎり前に
こうやって我が家を訪れてくれたんだなあ……

勝手な思い込み、とは何度でもまた思うけれども、なぜ、このシロハラちゃんは、
私が悲しんでいるその日に限って、うちの庭を訪ねて来てくれたでしょうか…
いやわかっているのです。きっと彼はそれまでも来ていたのでしょう。あまりにも庭が
南天や八つ手やアオキやなんかで鬱蒼としていたので、こちらが気がつかなかっただけなのでしょう。
それともあるいは、カイヅカイブキなど樹を切ったので、枯葉の下で冬を越した虫たちが逃げだして
それが見つけやすくなっていたので訪ねて来たのかもしれないです。

それだけのことなのだけれど。そうなんだけれど、
私は実は、このシロハラに、何か手を合わせたいくらいの偶然の啓示を感じたのでした。
まだ、前を向いて生きることをあきらめちゃダメ。老い支度になんか早々と入ろうとしちゃダメ。
まだまだあなたの知らないささやかな喜びや出会いがこの世にはいっぱいある…
来年また来るから…来年、また…
そういうことを告げてくれたような気がしたのでした。

シロハラちゃん…


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『花』

お散歩行くよ!


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4月4日。都心より一週間ほども遅れてようやく満開になった、うちの近くの川べりの
桜並木。
本数は数えたことないけれど、およそ2キロほどにわたって、途中で時折り途切れつつも
両岸に桜の並木が続く。




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これは桜、じゃなさそうだな…花桃みたいな枝ぶりだけれど、白で一重咲き…
スモモかな?
う~…わからない





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枝垂れ桜。




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ボケの花。次のも。



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椿がまだ咲いてます。




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山吹。




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ほんとに雪のように咲く雪柳。




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連翹。



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私の裏の川べりはこんなところよ。
いいところでしょ。
左側に咲くのは花桃たち。





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おうおう。見事でしょ。



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さっきの花桃たちの先は橋になっていて、橋の上から見た眺めはこんなよ。


桜、たくさんお見せします…



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そうそう。やっぱり桜は、こんなふうに泡のように咲いてなくっちゃ。






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ここは、おねぃちゃんがなぜか好きなジャノヒゲ(リュウノヒゲ)の茂みのあるところよ。
これももしかすると、ジャノヒゲでなく、ノシラン(熨斗蘭)という子かも。
この茂みは、ときどきブログにも登場。
夏には、青年の髪のようになって、手を挿し入れてかきまわしたくなる…





もっともっといろんな花があったのだけれど、歩き疲れて眠くなっちゃったわ…。

花を満喫できたかしら?







『夏の記憶』

随分ブログをさぼってしまって、もうすぐ1カ月たってしまう。
どこにも行かない、何も特別しない、極めて無為に過ぎたこの夏だったけれど、
巡り会ったお花たちは、一応載せておいてやろうかなぁ。
同じ植木鉢の花でも、二度と同じ花は咲かないのだもの。

まずは『月下の三美人』から。

6月。月下美人の花が咲いた。
ほんとに。ほんとうに一夜しか咲いていてくれない儚い花なので、夕方、家の中にとりこんで、
いつもパソコンをする横のベンチチェストの上に置いて、その高貴な香りと、せつないほど
優美な花を一夜だけ楽しむ。
花は女の子で、私も女なのだけれど、こんな大きな、顔くらい大きな白い花を
そばに置いていると、なんだか自分が遊郭に通う若旦那ででもあって、
白いかんばせの花魁と、情を交わしてでもいるかのような、そんななんだか悩ましい夜となるのだった……


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8月11日。
夜顔の最初の花が咲く。
夜顔とよく混同されるものに夕顔がある。
夕顔というのは、干瓢の花だ。
夜顔と同じく、白い美しい花を咲かせるけれど、しわしわのはなびらで、葉も全然違う。
朝顔や昼顔、夜顔と違って、朝顔の仲間というよりはかぼちゃの花にむしろ似ている。
ややこしいのは、この夜顔を『白花夕顔』という名で、種子を売っていることだ。

夜顔は、このように真珠光沢があり、またこうした膚質の白い花によくあるように芳香がある。



これは9月に入って撮った写真。


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友にいただいた種から咲いた花。^^


真珠光沢の花びらの美しさは、月下美人と共に、夜の大君の寵愛を競い合う。
蚊に刺されながらも、いつまでも玄関先に佇んで、話しかけていてやりたい美しさだ。


そうして。
今一人、月下に花咲く妖しい花がある。
我が家の庭にある花ではないけれど、その花の咲くところを私は知っている。
夏の遅い陽が落ちて、あたりが薄暗くなってから行ってみたが、夕方から咲き始める
月下美人や夜顔と違って、その花はまだ咲いていない。
夜を越えて、早朝5時。むくむく起きだして行って見ると、なんともう、花は閉じてしまっていた!
それから数日は雨。
雨が上がった日の夜9時。
ひとりで川原をうろつくのは危ないかな、と思いつつも、今を逃したらまた来年まで会えないからと
思って、夜の川原に出て行く。
花は咲いていたが、さて、真っ暗な中でどうやって花にカメラの焦点を合わせるのかわからない。
ここらへんかなとあてずっぽうでカメラを向けてフラッシュを何度も焚いてみたが、
花は写っていなくて、葉や茎ばかり。
あきらめて、一旦寝て、またさらに早い早朝4時。まだあたりが暗いうちに起きて、
今回は、小さな懐中電灯持参で行く。
左手の懐中電灯で花を照らしたら、デジカメのねらいどころが今度はバッチリ。
夜中や早朝、足場の悪い川っぷちで、そんな苦労をしてようやく撮った、もうひとりの月下の美人がこれだ。


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カラスウリの花。
精妙なレース細工のよう。


                        *

さて。他の子たちも載せておいてやろうかなぁ。


玄関の門扉の朝顔。
美しい青の絞り入り。


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下の写真は、私がいつもいる部屋の窓辺に育てた朝顔。
もっと淡い水色の、美しい絞りの花も今年咲いていたのだが、ピンボケ写真になってしまっていた。
今年は水色の朝顔で統一。
来年も、我が家の朝顔はこの青の絞りのにしよう。


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さて。お散歩行ってきます。
お伴はこのこ。


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友が縫って送ってくれた、小さな巾着袋。
絹の小布を丁寧に縫い合わせて、うっすら綿も入っているので、ふかふか柔らかいの。
この可愛い袋に何を入れようかなぁ、と考えたが、いつでもおでかけの時に
連れていけるように…そうだデジカメだ!と思って、それ以来、このこはお買い物にもいつも
中にデジカメをやわらかくくるんで、私についてくる。^^


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玄関先のこのこも、年一回は必ず登場させてやりたいな。
タマスダレ。
いつも『行ってらっしゃい♪』『お帰りなしゃい♪』と言ってくれる気のいいこだ。
一夜しか咲かない気位の高い月下美人のお姐さん達と違い、このこは
夕方になると丸く閉じて眠って、朝になるとまたぱっと開く、ほんとに気だてのいいこ。



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この花はセンニンソウ。仙人草。
川べりの道に毎年咲く蔓性の花。芳香がある。
自転車でさあっと走り抜けていても、この花の叢がどこかにあると、「あ、咲いたな」と
わかるほどの甘い香りだ。
一枝折り取って、背の高いガラス瓶に挿してみた。
この瓶、いいでしょう。薄くて背が高い。
暗紅色の色もよく、小さな丸い珠のついた同じガラスの栓がある。

仙人草と、優雅な名をもらっているが、これ、全体が結構な毒草だそうだ。
茎の汁が皮膚についたりすると爛れるという。
知らずに摘んできたが、ふと、「待てよ。同じく白いあのテイカカズラも毒があるんだよな」と思って
調べてみたら、やはり毒草だった。
でも、幸い、皮膚がただれたりなどしなかった……
身近な花でも毒草は案外多いので、草花をいじったら、手を洗うことだ。





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通りすがりの小道の奥に。



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ひとり咲いていた百合。
たぶん『高砂百合』という種類だと思う。
私の街には、この百合がこうやって道端や、民家の庭先などにどうも自生して来るようで
よく見かける。
このように草丈も割合低く、他の百合と違って、いつも花は一つか二つの小ぶりなのを、
つつましげに咲かせているのがいじらしい感じだ。



             *


今年の夏のテーマは白い花だった、かな。
それでは最後に、真っ赤な私を。^^



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『空と地と』


少し季節に大きく遅れてしまったけれど、このごろのちょっと特別なこと、
備忘録みたいにここに載せておこうかな。


3月30日。
慌ただしげに雨が降って、束の間、虹が出た。

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3月22日。
うわぅ!なんていう空の色なんだ!


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4月5日。
満開の桜。


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4月15日。
夕暮れ。夕食の支度を一時置いて、あるものを見に川原に出る。
でもその前に、わたしの愛する一本の桜…ニオイオオシマザクラに挨拶しておこう…
この桜の香りは、私の最も好きな花の香りのうちの一つだ…


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さて。出て来た目的はこれだ。
今夜は満月なのだが、月蝕の日でもある。
6時15分ごろ。満月が月蝕になって上ってくる…
これを『月出帯食(げっしゅったいしょく)』というのだ。


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この日、こんな天のショーがあることを、私は星狩人さんから教えてもらっていた…
実はこの前日、火星が月と接近して見える天体ショーも教えていただいていたのだが、
わたしのカメラでは、月は写せても星のささやかな輝きは写すことができなくて、
お見せ出来ないのが残念。


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桜と月出帯食と街灯の饗宴は、あっという間に過ぎてしまう…。
それでも、大きくしてみれば、地球の影が月の上方にまだ映っているのがわずかにわかるかな…


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この夜は、美しい満月だったのですよ…


家に帰ると、こんな子が待っていた…
何の花だかわかりますか。

花のさし渡し22、3センチもありましょうか。
大きな花です…


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これ。実は木蓮。
我が家の庭に引っ越した当初からいて、もう樹高5メートルにはなっている。
剪定もしてやらなかったので、日当たりの悪い庭では、太陽を求めて上へ上へと伸びて行って、
花ももう間近でみることは出来なくなっている。

30年以上たつわけだが、この春初めて、花の枝を頂戴してみる気になって、
高枝切りハサミでおっかなびっくり、高いところにある花の枝を2,3本切ってみた。
活け花に向く枝ぶりなんて選べる状況でなく、切ったものをそのまま挿した。
星狩人さん。助けて、言うこと聞かないこの枝ぶり何とかして!^^



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木蓮の花の香り、みなさん知ってらっしゃいますか。
わたし、今回初めて知りました…
素晴らしい香りなんです。
薔薇の香りとも牡丹とも、なんの花とも違う…
妖艶かつ気品のある香りです。

木蓮が、一日花だということも初めて知りました…。
こんなに花が開ききるものだということも。
この豪華な花は、一日しか保たない…香りも急速に失せます…。

ああ、でも、何という贅沢な夜だったんだろう…!
月蝕と満月と家中を満たす妖艶な花の香りと……



4月23日。
深夜ひとり家を出て、暗い空を仰ぐ。
こと座流星群の夜だから。
極大日は前日だったのだが、東京は雨で見られなかった。
30分ほど、ひとり佇んで…
小さな流れ星一つ。

それでも、ああ! 一つ見られただけでも満足だ!

明日は牡丹の花も開くだろう……






『梅』

狭い、日当たりの悪い庭の、それも北側の角に植えられた梅。
少しでも朝日と西日を求めて、庭とは反対側の塀の外の方へ方へと枝を伸ばしていく。

幸い塀の外は、人も殆ど足を踏み入れぬ隣家と隣家の間の私道になっていて、
しかも我が家はその2軒より1メートルほど高いところにあるので、伸び出た枝が
すぐに人の通行の邪魔になるということではないのだが、秋になれば木の葉は落ちる。
ずっと剪定しなければなあ、と気になっていたが、太い枝を女手で剪定出来るだろうか…
とぐずぐず先延ばしにしてきた。
私は握力や背筋力など人並み以下で、とりわけ非力なのである。

しかし、『桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿』と俗にも言う。
咲き誇る梅の花を貰いがてら、外に伸びた枝だけでも剪定することにした。

それでなくても窮屈な敷地に、梅の横には槿(むくげ)、紫式部も植わっている。
それらが絡み合っていて、作業がしにくいったらない。
切ろうと思う枝は直径3センチほどには太くなっていて、剪定ばさみではとても切れそうにない。
おっかなびっくり、それでなくても足場の悪い所に脚立を立て、のこぎりで引き落とす。

隣の私道にワサワサいって落ちたやつを、あとで拾いに行って、一本ずつ肩に乗せて
端っこは引きずりながら家まで運んでくる。
我が家からその私道への出口はなく、家々の一角を大回りしていかなければ
そこへ行けないのである。
大きいのが3本と、細かい剪定枝が10本ほど…
こぼれた花びらも箒で掃き寄せて掃除。

我が家側に落ちた枝も含め、大きな枝たちをのこぎりや大小のはさみで切り分けた。
これから、家中に梅の枝を飾る。
隣家の人たちにもおすそわけで配った。
家で挿しきれない分は、バケツに入れて『ご自由にお持ちください』と書いたカードと
包装用に新聞紙を添えて、裏の川べりの遊歩道に数日置いてみることにする……

さて。
梅の花たち。


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まずは玄関の上がり框に置いて。
松は、正月の活け花のを、棄てずにいる…



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窓に飾って。





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二階の窓辺にも飾って。




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こんな花瓶にも飾って。
…と言っても、実はこれ、市販の酒瓶。
ある地域で、作家ものの酒瓶として販売されている有田焼の器らしい。

私は、リメイク用の和服をネットで買うことがある。
そんなオークションサイトを検索していて、ふとこの酒瓶に出会った。
「お!この風景は!」と思ったが、小さな写真ではよくわからない。
売り主も、この瓶の出所は知らぬらしく、なにも書いてない。
でも、見当をつけた場所の地名と『地酒』という言葉を入力していくと、見事にヒット!
どうやら、この町に生まれこの町を愛した画家の絵だという。

市販品なので、骨董的価値のあるというものではないけれど、この瓶をオークションでゲットして
手元にこれが届いたときには、なんだか胸がきゅんとした。
と言っても私以外に入札者はなく、値段もわずかなものである。

でも、なんだか出会いを感じたのである…
人とも物とも、確かに、不思議な縁というものはあるのじゃなかろうか。
この画家さんは、2011年、80数歳で亡くなられたらしい。
この町を、この路地を、こよなく愛した画家さんだったという……



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梅の枝はだんだん短いものになっていく…
こんなグラスに。



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また、もっと短いのはこんなグラスに。
庭の八つ手の、一番小さな葉を添えてみた…^^


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以前登場したことのあるこの緑と赤の色の入った磨りガラスのグラスには、
同じく庭の南天の赤い葉っぱを。
そう言えば、このグラスは、上記の酒瓶の街で買って来たものだ……




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梅の枝には、小さな小枝がいっぱい枝別れして、その一つ一つにもちゃんと蕾がついている。
花一輪も今回は棄てたくなく、小さな枝も全部集めた。
3センチくらいの短いものも全部…。ぎゅうぎゅうづめでごめんね。




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それにさえ届かぬ極短い枝や、作業中にこぼれ落ちた花は、丁寧に拾い集めて、こんなガラス器に。
梅って、幹から直接、一輪だけ咲き出ている子があったりして、そういう子もここに。^^





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はい。その子たちが昨夜のキャンドルナイトの花たち。

特別な日に、深い鎮魂の想いを籠めながら、花びら一つ一つを拾い集めた。

青白い月の光のようなライトをあててみた……





                ***

[追記]

水を入れたバケツに挿して、裏の川べりの遊歩道に置いておいた梅の枝たちは、
我が家で活けたのよりは長さも長く、結構な本数があったのですが、
夕方買い物がてら出てみると、一本も残さず、みな、お持ち帰りされていました。^^

見ず知らずの方々が、持ち帰られたのでしょうが、なんだかほんのりこころが温かい。






『大雪』

日本ほぼ全国にわたっての大雪。

私の住む東京のはずれの街でも、積雪60センチ。50年近く前上京して来てから
こんなの初めてです。都心でも27センチ。


これは8日の雪の様子。


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                       ***


その一週間後にまたしても雪。


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非日常の光景です。


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いつも買いものに行く、橋の上からの光景。
遠くに見えるはずの山並みも雪に煙って見えません…


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一夜明けて。
夜になって雨に変わったのでだいぶ雪は解けたのでしょうが、それでもこんな感じ。
屋根や車のルーフの雪はだいぶ解けてきているけれど、道は完全に深い雪に隠れて、
ブロック塀も半分埋もれてしまっている。


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これは甲州街道から十字型に入っていくごくごく緩やかな坂の道だけれど、
この手前の十字路でカーブを曲がり切れずタイヤが空転して、諦めてまた甲州街道に
戻っていく大型輸送車がいました。
この日甲州街道を走っていた車は本当にわずか。見回りや車がエンコしたとかの連絡を受けて
出動する救急車や大小の消防車、パトカーなどの姿ばかりが目立ちました。
ス―パーもコンビニも、こうしたように輸送トラックが走れないので、商品の補給が出来ないとかで、
この後寄ってみたスーパーも、棚ががら空きでした。
たった一日の雪で、そんなありさま。
日本の非常時への弱さを感じます。


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うう~~~……



しかし、ここはいいのです。
2,3日もすれば雪は解けてなくなるのだろうし、物資に不自由もしていません。
電気、ガス、水道…物資の輸送…そうしたライフラインの途切れた中で、震えている方々が
たくさんいらっしゃる……
もう、雪はこりごり。そう思いつつ、雪はまた、溶けて雪解け水となって、関東の
梅雨の雨までの水源を潤してもくれるものなのです…。
人間がなんとか、雪国の方々の経験と知恵に学んで対応していくしかないのです。


雪の作りだす美しい情景も少しだけアップしてみましょうか。



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門扉の美しいお屋敷。



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枯れた葉っぱ一枚が作りだす温かさ……。



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アイスブルー…。



                 ***


さて。雪から2日め。
ようやくの青空。

   
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[追記]


この記事。実は雪で亡くなられた方や閉じ込められていらっしゃる方々のことなど最初は書いていた。
しかし、自分は安全な場所にいて、そのような記事を書くことにどうしようもない矛盾を感じて
それらの部分を一度消したのである…。
しかしそれからまた丸一日以上たつのに、まだ国道上で身動き出来ず、車中泊3日目に
入るというドライバーの方々や、孤立した地域や、閉ざされた車内で一酸化炭素中毒死したかたや、
心配な悲しいニュースばかりが伝わってくる……

それでも。談合坂パーキングエリアで避難中、積荷のパンを渋滞で車中泊を続ける
ドライバーたちや避難民の方々に無料で配ったという山崎パンのドライバーの英断が
ネットで拡散。その他にも各地で炊き出しや差し入れや救助活動など、多くの助け合いが
あちこちで行われている…企業の緊急支援活動も。
これから豪雪地帯でなくとも、このような大雪が毎年繰り返されることになるかもしれない。
大干ばつと集中豪雨、大型台風、竜巻……
地球の気候はどんどん激しさを増していっているからだ…

いつなんどきこのような突発的災害に遭っても、出来るだけ判断ミスをしないでその状況に
ふさわしい行動がとれるよう、普段から災害への予備知識を身につけておくことと共に、
まさかの場合を生き延びるための最低限必要な糧食や燃料や装備などを準備しておくこと。
国や地方自治体や、個々の会社組織や公的機関が、十二分な対策準備を組織的に
行うのは無論のことだが、いざという時の互助共助の組織づくりを市民レベルでも
普段から考えて組織だてておくことも必要なのではないだろうか。
なにかあったら、市民でなくとも、ここに来れば、暖と食糧が得られます、という
多くの拠点作りに、全国レベルで至急とりかかることが必要だろうと思う。
豪雪地帯の屋根の雪下ろしの支援組織も急いで作りたいし。

新潟県の泉田知事は、昨日16日の時点で山梨県に職員を派遣。雪への対応に慣れていない
山梨県に感謝されている。泉田知事はそういえば、東日本大震災の原発事故後、
国からの助けがまったくなくて窮地に陥った南相馬市の桜井市長が、世界中に支援を訴えた直後、
直接市長に電話して支援を申し出たひとでもある。そうして多くの避難者を受け入れている。

山崎パンのドライバーやこの泉田知事の対応を、単なる美談として私は書いているのではない。
災害はいつ、どこに来るかわからないゆえに、緊急時の互助の組織作りやノウハウ作りを
急ぎたい、という意味でここに書いておく。

また個々人のこころがけとして、雪国で車の運転で困らないよう、こんな記事を
書いてくれているサイトも見つけたので、ご紹介させていただいておく。
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/7071/snowdrive.htm

雪の多い所のドライバーなら当たり前の話なのかもしれないが、これからおそらく
豪雪地帯でなかったところでも、今年の大雪のようなことは毎年繰り返されるのではなかろうか。
知っておいて損にはならない。
『地震てんでんこ』の教訓や、台風ではなくとも川上で集中豪雨が起きれば、
川下は晴れていても、嘘のように急な増水があなたを襲うということ。
車に常に防寒具になりうるものや緊急時必要な道具などを積んでおくこと。
逆に炎天下、赤ちゃんや子供を車の中に残したままにしないこと。水分補給の大事さ。
車内や室内での一酸化炭素中毒への意識などなど…。
そうした知識は、死ななくてもいい命が失われることを防いでくれるものである。

国など大きな組織でなければ出来ないインフラ整備やシステム作りと、
自治体レベルでの共助互助態勢作りと、
そして個人レベルで普段から心がけておけること出来ること…。
その3面から、防災体制を整えることが必要だろう。



だが今は…。
早く、なんとか早く、救助の手が届きますように……。














『彼岸花』

ああ…なんだか記事書くのが遅くなってるな…

去年あたりはもっとがっかがっかと勢いに任せて書いていたものだが。

彼岸花を名乗っていながら、彼岸花の季節が過ぎてしまうままにしておくのも悲しいな。
もう数日前に撮った写真ですが、アップしておきます。



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玄関先のおしろい花。
どこにでもある花かもしれないけれど、なぜか懐かしい花。
ずうっと庭に欲しいと思っていたけれど、縁を結ぼうとしなかった。
でも、去年、散歩の途中の川原のおしろい花から種をいただいてきて、植えておいたら、
今年、小さな株になって花も咲いた。
記念に撮っておいてやろう…




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これが私の散歩道。
彼岸花が年々増えていっている。


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ね。いい川原でしょう。



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彼岸花…
日向に咲いてても日陰もののイメージの花…



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ああ…もう…
なにもおっせんすな(おっしゃいますな。廓言葉)

恋に理屈はないものを


…なあんて、ね。








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ここもいつも私がなにかと写真を撮る一角。



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「おかえりなしゃい!」
いつもこの子が玄関先で迎えてくれます。
無邪気で一途なタマスダレ。


へい。
なんということもないんですよ。



ただのおなぐさみ。






『葛西臨海公園の自然を守ろう』

『布ぅ楽雑記』のクウ―ママさんから教えていただいた情報。
葛西臨海公園ってご存じでいらっしゃるでしょうか。
東京都が東京湾沿岸の汚染や埋め立てで破壊された自然環境を再生しようと作った公園です。
開園は、平成元年(1989年)。面積 約81万平方メートルもある広い園内は、
25年という歳月の間に、野鳥や昆虫、植物の宝庫になっています。
野鳥の会の調べでは、園内で野鳥226種、昆虫140種、クモ80種、樹木91種、
野草132種が確認されていると言います。

その都会地に近接した公園としては珍しい自然豊かな環境を、都は、2020年オリンピックの
カヌー会場に作り変えようとしているのです。

建設計画の詳細は明らかではないものの、招致委員会がIOCに提出した立候補ファイルによると、
カヌー競技会場は東京都が24億円、大会組織委員会が8億円を投じて建設。
工事は17年12月にも始まり、完成後は立ち席3000席を含む全1万5000席を備え、
五輪期間中には4種目が予定されている。五輪後は、市民がカヌー競技以外にラフティングなどの
レクリエーションにも使える施設を残すというのですが。
競技場建設で公園の3分の1程度の自然環境がなくなった場合、その影響が公園全体の生態系に
及ぶと、野鳥の会は指摘しています。

他に代替候補地がないわけではないでしょう。なぜ、わざわざ25年もかかって出来上がった
この都心のオアシスともいうべき葛西臨海公園をカヌー会場にするのか。

葛西臨海公園以外の、東京湾埋立地内の未利用地や湾岸の未利用地といった、環境への影響が少ない
場所を競技場に利用するように、今、署名活動が行われています。

クウ―ママさん。情報、お借りします。
みなさん、都民でない方も、ぜひ、このような美しい環境を守るため、署名にご協力ください。

http://www.change.org/ja/キャンペーン/25年もかけて育てた葛西臨海公園の自然を-オリンピックのために壊さないで?share_id=BVggcfUHYb&utm_campaign=twitter_link_action_box&utm_medium=twitter&utm_source=share_petition

この署名活動の趣旨と葛西臨海公園の様子、お知りになりたい方は、このかたのブログお読みください。


http://yaplog.jp/eikisato/archive/275


『どくだみ荘』

どくだみ荘に、今年もどくだみの花が咲きました。
庭を覆い尽くすほどではないけれど、一個所にまとまって咲いています。

どくだみは、葉っぱを踏みしだいたりすると、
まるで、青年のかすかな腋臭をでも思わせるような、新鮮な青臭い香りがします。
この匂いを「臭い!臭い!」と嫌う人も多いようですが、私は初夏独特の、
季節の香りとして、結構愛しています。

どくだみの花は、かすかに真珠光沢を帯びて、葉っぱとはまた全然違う
かすかな気品ある香りがします。
このかすかな香りも私は好き。
白い花弁に見えるのは実は花ではなく、総苞です。


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どくだみを数本摘んできて、庭の緋扇水仙(モントブレッチア)の葉っぱと
硝子の花瓶に挿してみました。緋色の花を咲かせるこのモントブレッチアが私は好きなんだけれど、
日当たりの悪い庭では、葉だけ生い茂って、花芽が毎年一向につかない!(涙)

玄関先の源平桃を先日剪定した時、捨てようとしていた枝にも、青い実がついているのを見て
かわいそうになり、それも一緒に挿しました。
ただ投げ入れただけだけれど、窓辺に涼しさとかすかないい香りを
漂わせてくれます。

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いい香りと言えば、玄関には白い芍薬の花が飾ってありますが、これがまた
素晴らしい香り。
階段を上って、私の部屋をも、その高貴な香りで包んでくれます。
これ。近くのスーパーの花やの店先に、もう咲きじまいのサービス品として
2本たったの195円で売られていた…
「連れて帰って!」って、私を呼びとめたんです。


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ね。ただの花じゃないでしょう?
確かに! 呼びかけてきたんです!
直径16,7センチほどもある白い花は、誰か佳人の顔のよう…。





窓を開けていると、この花の香りも家中を甘く包みます。


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テイカカズラ。


こんな感じに裏庭で繁茂しています。


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まあ!樹木のうっそうとしたお庭!
いいえ、向うは、隣のお庭です。
テイカカズラの茂みまでが我が家の狭い庭。


白い花ばかり…

でもこんなのも咲いていました。
シモツケ。

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心に余裕なく、花の盛りに紹介してやれなかったけれど、
白い芍薬と来たら、我が家で咲いていた紅牡丹もここで紹介しておいてやろうかな。
これは4月22日撮影したもの。


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ついでに、源平桃も。


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3月31日。咲き始めの頃の一輪を撮ったものです。
この子が、ひょっとして、二番目の写真の青い実になったのかもしれない…



政治を見ていると、こんなことで本当にいいのか!と、心が殺伐としてきます…
それでも季節は巡り、小さな我が家の庭にも、ささやかに季節の花は咲く…

夜の帳が落ちてしばらくすると、このところ毎夜、ホトトギスが我が家の上空を
啼いて飛びすぎて行きます。明けがたにも彼はまた、悲しそうな声で啼きながら
飛んで行きます…

「今年も来てくれた…」

流星群の訪いと同じに、私にはとても嬉しいのです。
















『身辺スケッチ』

            第一話

私の若い頃からの唯一の持病と言っていい、時折の激しいめまいと吐き気。
病院にも行かないので、原因などわからないけれど、久しぶりにまた。
でも、だいじょうぶ。
そうなるきっかけを自分でつかんでから、若い頃より頻度が少なくなっている。

きっかけ。
①油あたり。胡麻油に弱い、ということがわかっている。胡麻そのものは平気なのに。
 疲れていると、バターでもなる。
②ウールあたり。ウールの匂いに弱いようだ。だから、かつて好きだった編み物を
 最近はしない。もっとも、着せてやりたい子がもう大きくなって、分厚い手編みのものを
 着てくれなくなったせいもある。
 洋裁も好きだが、オーバーコートなどの生地を求めて、大きな布地やさんの
 たくさん積み重ねたウールの反物の間にいたりすると、ふわあっとめまいと吐き気がして、
 それから3日間ほど水を飲んでも吐くという苦しい目に逢うことがある。
 好きでもウールの反物はくわばらくわばら…
 もっとも、毛糸もウールも新しいものの時に限るし、コットン売り場でもなることがあるので、
 新しい繊維の糊とか染料の匂いが原因なのかもしれない。
③コーヒーの飲み過ぎと活字の見過ぎ
④暖気あたり。冬から春への移行期。数日前の東京のように、1月2月なのに
 4月の陽気、というような、もわあっと突然暖かい日がある。これに一番弱いかな。

これになったらどうするか。
ひたすら右側を下にして横になっている…頭の向きをちょっと変えてもぐらあっと吐き気が襲うので。
そして吐く。胃がひっくり返りそうになって、なにも出なくても吐く。水は飲むがまた吐く。
げっ!無粋な話ね。すみません。
こうして2日。昔、ひどかった頃は3日間ほど、仕方ないのでめまいと吐き気と戦う。
気分が回復してきたら、いつも決まって讃岐うどん風のあっさりした素うどんを作って少し食べる…
ああ、その塩気のきいたつゆの美味しいったら!
もう少し良くなったら、あっさり味のお稲荷さんを買ってきてもらって食べるか
おかゆを炊いて、海苔のつくだ煮と梅干で食べる。
ああ、お粥の自然の甘みと梅干しなどの塩気がおいし!

そしてもう一つ割といい方法。
脱ぐ。カーディガン、シャツ、スカート、靴下…着ているものを、ぱっと脱ぎすてる。
全身の肌で酸素を呼吸するの。
スリップだけで青い顔をして横になっている彼岸花さんを想像したら。
ね。ちょっと色っぽくないですか。…そうでもないかな…。てへ。


 
 
            第二話

さて。少しよくなって、一昨々日、いつもの大きなスーパーに出かけた。
昼過ぎまで寝ていて気がつかなかったが、細かい雨が降っていたらしく地面が濡れている。
空はもう晴れてきていて傘はいらないが、まだ、時折、細かな雨粒が顔にあたるのを感じた。
上空に部分的に雲が残っている箇所があった…。
買い物を終わって、広い駐車場の脇を通っていると、一組の老夫婦が私の前を歩いていた。
奥さんが小さな声で何か言ったらしく、ご老人が応えたのだが、その言葉が……

「だ~から!出てんじゃん!」

とひとこと。吐き捨てるように…!
奥さんはそのご主人の冷たい物言いに会話を続ける気を失くしたか、
束の間空を見上げたが、あとは寂しげにうつ向いて私の前を行く。二人、沈黙したまま。

『何が出てるんだろう…あんなきつい言い方をしなくても良さそうなものなのになあ…』
私はそう思いながら、老夫婦を追い越しざま、ふとはっと空を見上げた…

出ていた!

虹が!


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冬の虹が。くっきりと北東の空に。
冬の午後の低く傾いた弱々しい日差しだったから、そう濃く鮮やかではなかったけれど、
大きな大きなアーチが、東京独特の淡い色の冬空にかかっていた…!

 
 
            第三話

1月。
この時期、町中や川べりの道を歩いていると、ふと懐かしい甘い香りに出くわすことがある。
東京でも山寄りのこのあたりは都心より寒く、梅はまだ咲いていない。蝋梅もまだである。
冬枯れの川べりには、春の草花なども、無論生えていはしない。
ひょっとして、今すれ違った、犬を連れたご老人が香水をつけていた?
違うな。世の中にはそういう粋なご仁もいらっしゃらなくはないだろうが、今の人は違うな…。

何の香に似ていると譬えようか…。
春の香りのいい花の代表と言えば、水仙、ヒヤシンス…?…違うな。
ストック、スイートピー。…沈丁花。…違う。
無論、薔薇や牡丹や、百合のような、晩春から夏にかけての花とも違う。
そう。どちらかと言えば、食品系の香りのような。
昔むか~し、夢の中か、淡い記憶の中で嗅いだような、懐かしさを誘う香りである。
子供のころ食べたことがあるか、ただ単に食べたと想像したことがある駄菓子の甘い香りでもあるような。
でも、バニラのようにただ甘ったるい香りではなく、どこかにすうっとしたところもある、
気品のある香りである。
ニッケ水…そんな名前の駄菓子屋の飲み物があったなあ…
飲んだことがあったろうかなかったろうか…あれならひょっとしてこんな香りがしたろうか……

私はどちらかというと鼻がいい。
花の香の嗅ぎ分けなど得意だと思っている。香水も。

ああ、この香りはなんだろう…!

一番イメージに近いとすれば、私の幻の春の花。
4歳までいた九州の高原の村の、田んぼから生家へつながる道の土手に、
春、一輪のピンクの花が咲いていた。私はそれをなぜか『ショウジョウバカマ』という
亜高山植物だったとずうっと思いこんでいる。いい香りがした。春の香りがした…。
だが、実はそれ以来大人になるまでショウジョウバカマを見たこともその香りを
嗅いだこともない。
その、夢のような淡い記憶の花が果たしてショウジョウバカマであったのか、
その香りがこれに似ているかどうか、などというのは、私の頭の中の
勝手な想像と思いこみなだけなのだ…

あ!あった!
香りの主はこれだった……


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枇杷の花。
意外であった。
枇杷の花がこんな気品あるいい香りとは、この年になるまで迂闊なことに知らなかった…。
その果実の香ともまた違う。
枇杷の花は11月から2月頃にわたって咲く…。
ああ!この地味な花は、こうやっていい匂いを出して、わずかに晩秋まだ活動している
蜂たちなどを誘い寄せるのだろうか!

調べてみたら、枇杷の花の香を、杏仁の香だと形容する人が多いようである。
ああ、杏仁豆腐…確かに。桜餅の匂いと言う人も…
桜餅の香りはクマリンとか。
ヘリピン…アニシルアセテート…ニトロベンゼン…? ええ!もう!
枇杷の花は枇杷の花の香だ…
ほんとにいい香り。この香り、かなり好きだ。

寒冷期に咲く花らしく、密生した産毛にくるまれている…
真冬に咲く花は、この枇杷の花と山茶花、やつでの花くらいで、他にあまり多くないせいか、
枇杷の花を詠んだ句は多いようだ…
その中で一つ気に入ったものを。
いかにもこの地味な花らしき一抹の寂しみと、子規らしい飄逸味とがあって好きだ。


職業の分らぬ家や枇杷の花  
                              正岡子規



            第四話


一月半ば頃のこと。
冬には珍しく数日前にかなりの雨が降っていた。
買い物帰りのいつものある箇所まで差しかかると、雨後、いつもそこがそうであるように、
道端に大きな水たまりが出来ていた。ここの水たまりはいつも数日消えないのだ。
夏ならば、あめんぼがどこからか飛んできて浮いていたりする。
自転車で近づくと、その水たまりの中にカラスが一羽、足を浸していた。
足が濡れるのもかまわず、真ん中の深い方へ歩いていく…

水を飲んでいる?
いや、違うようだ。
彼(彼女)は、パンのかけらの様なものを口に咥えていた。
…どうやら、そのパンのかけらが大きすぎて、しかもカチカチに固くなっているので
食べられないらしかった。
彼は、パンを水たまりに浸してやわらかくしてから食べようという魂胆らしかった。

あら!愉快!

私は水たまりの近くに自転車をとめて、カラスを見ていることにした。

彼は悠々としていて逃げない。
水に濡れたパンは、少し柔らかくなったか、端っこを少しつついて食べた!
でも、全体はまだ固い。咥えたくちばしの中で向きを変えてみるが、とても飲み込める大きさと
固さではなかったらしい。
彼は再び、咥え上げたパンをポトンと水の中に落とす。
そして、水の中をちょっと歩き回ったりして待っている…

一組の中年のご夫婦が近づいてきた。
最初に、ご主人が、水たまりの縁に自転車を停めてじっと何かを見ている私に気づいた。
一瞬不審げな顔。
「カラスだ。カラスが水浴びか?」
御主人は後ろから来る奥さんの方を振り返って言った。そしてそれ以上の興味は示さず
先を歩いて行く。
水たまりのところに近付いた奥さんの方は足を止めた。ちょっと頬笑みあって会釈を交わす。
彼女は私に近く並んだ。

「あら~。水飲んでるのね。まあ、あんなに水の真ん中に入っていって!」と奥さん。

「いえ。あの…。パンを水の中に浸して柔らかくして食べようとしている」と私。

奥さんは驚いて、前を行くご主人を呼び止めた。
「見て見て!おとうさん!ほら、パンが固いから!ああやって。あら~~、賢いわね~~~!」

戻ってきた御主人とその奥さんと私と。
3人も見物人がいることなど構わぬように、カラスはパンを水に落としてはちょっと待ち、
柔らかくなったかどうか確かめるようにつついて咥え上げ、またぽたりと口から落とすという動作を
繰り返していた…

これは去年の10月頃の写真。
季節は違うけれど、もうずいぶん干上がって小さくなっているけれど、ここの水たまりである…。
かのカラスは、このあたりを最近テリトリーに決めたらしく、今日も土手の枯れ草の上を
散歩しているのを見かけた……


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『お散歩行くよ!』

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10月4日。
台風19号が太平洋を通り過ぎてゆく。
雨風は幸いないけれど、雲は嵐の影響か、荒れた気配をわずかに漂わせている。
こんな、空模様の日が好きだ。
散歩に行くよ。ついてくる?


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見る間に晴れて来た…

ああ……
ひきこまれそうな青さだ……



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彼岸花もまだ咲いている。
今年は残暑が厳しかったこと、花の季節の前に草刈りが行われたことの
影響か、彼岸花を長く楽しむことが出来た。


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ここ。あたしの好きな一角よ。


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ね?


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ね?
これ。今年の5月の夕暮れに撮った写真。
田中一村かアンリ・ルソーか、という感じでしょう?


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橋のたもとの公園。
誰かがある年、コスモスを植えて、それが年々増えていった…
いいところでしょう…


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ああ……


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雲さん。遊びましょ。


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ああ…  
暖かくて、眩しくて、なんだかあたしたち、しどけなくなってしまう…



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恋して、恋して、恋し尽くしたいわ…
そのためにあたしたち、生まれて来たの…






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私は松の木が好きだ。
松の、そう、針葉樹の新鮮な香りが大好きだ。


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とりわけこのような、松の木下道を歩くのが好き。
木漏れ日が青い下草に影を落として…、
一帯に針葉樹の香りが満ち満ちていて…。

死ぬなら、海辺の黒松の林の中に立つサナトリウムか、
高原の赤松の林の中にぽつんと立つ小さな病院で死にたい、などと
思ったことがある…
松籟(しょうらい)…松の梢に吹く風の音を聞き、カーテンを揺らす
夏の風に乗ってくるかすかな針葉樹の香気に包まれて眠りたいなどと思う。


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おや。先日の台風17号で、枝が折れたんだな。
ひと節、貰っていこう…松ぼっくりも拾って帰ろう…

昔、松の葉っぱで、相撲とって遊んだことがある。
松の葉っぱの針は大抵が、根っこで2本がくっついている。
それをひっかけあって、引っ張りっこして遊ぶ。
あら。日本じゃくっついてるのは2本だと思っていたけれど、所変わればいろいろ
あるらしい。アメリカテキサスの松林の松は3本一組で、スウェーデンの松林でも3本で、
レスピーギの名曲『ローマの松』に謳われた松は2本だった、なんてことを
ちゃんと実証して書いている人がいて面白い!
世の中には、こんなことに興味のあるひとがいるんだなあ…
http://www.mr-kondoh.com/pdf/matsunoha.pdf#search='%E6%9D%BE%E3%81%AE%E8%91%89+%E4%BA%8C%E6%9C%AC'

どれ。ちょっとこの下草の上に座って、引っ張りっこして遊んでみる?
こんなふうにして遊ぶのよ。
http://youtu.be/h-HBQ6g8Ka4
下草の汁がスカートやズボンに染みつくといけないわね。
おや。向うにブロックがある。あれを持ってきてあげるから、それにお坐りなさい。
あたしはジーンズだからだいじょうぶ。
では、童心にかえって、はっけよい!





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干上がっていた川にも台風で少し水流が戻った。
この川は、あなたの川、あなたの海に続く川……


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ごめんね。なにも食べるもの、持ってないのよ。


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きみは綺麗だねえ……
なんという色とかたちをしているの!


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蜻蛉も眠たくなる秋の日差し…


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空の青を映して。
こんな色のインクでお手紙書きたい…
じつぁ、こんな色のインク持ってるんだ、あたし…


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自然の造形は、時に人間の発想を超えた色や形態を示すことがある。
こんな色で植物を描いたら、杓子定規な美術教育していた昔だったら怒られていただろう…
「実と茎の色が、逆だろう!」って……。

あるひとは、「紫と黄色の絵を描く人は、狂人の傾向がある」と言い、
私は激しくそれに反発したものだった。

…なんだってありでしょう? 私はそう思うわ。
この世のすべてのいきものは美しいのよ。

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ほら。こんな小さな子たちだってね。綺麗でしょう。
酢漿草(カタバミ)とヒメツルソバ。
ほら。カタバミは黄色と紫よ。
狂ってなんかいないわ。

ぼくたち、なかよし。
そうね。なかよし。


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ああ!……


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ああ……!

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恐竜の子が空をゆく…



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おかえりなしゃい♪

いつもこの子が迎えてくれる。



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さて。拾ってきた松の小枝を、お水に挿してやりましょうかねぃ…

この季節にしかない青い蜜柑と、松と。
青い蜜柑の匂いや、松の木の枝葉のつんとする青い香りが大好き。


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ぴったりのガラス瓶があった…
この日から5日が過ぎて。生命力の強い松の葉っぱは、青々としているが、
松ぼっくりは笠が開いた!

疲れたら、松の葉っぱを一本、先をちょっと折り取って
くんくんしてみる…
こころと体の細胞を、松の林の新鮮な香を含んだ風が吹き抜ける気がする
青い蜜柑は…、食べた…



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おまけ。
うちのおねぃさん(娘のこと)が描いた、テツカエデの細密画。






『チビ その他のことども』

原発のこと、政治の怪しい動き……
気の滅入ることばかりである。

久しぶりに私の暮らしのことなど書きましょうかねぃ…

台風18号は東方海上に去って行ったけれども、その名残で
東京あたりは一昨日あたりからずっと半曇りの日が続いている。
あれほど9月になっても暑かった日々はどこへ?と問いたくなるほど、
極端に、涼しい、というよりは、むしろ小寒くなってしまった。
また大型台風17号が接近していて、これは日本を縦断していきそうだからご用心、である。

ところで、太平洋上に去って行った台風18号は、なんという名前か皆さんご存じ?
Ewiniar(イーウィニャ)だそうですよ。
石垣島の南にある大型の台風17号は、Jelawat(ジェラワット)ですって。

気象庁によると、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の
政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)は,平成12年(2000年)から,
北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前
(加盟国などが提案した名前)をつけることになったそうだ。
発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて,その後再び最初の「ダムレイ」に
戻る。台風の年間発生数の平年値は25.6個なので,おおむね5年間で台風の名前が
一巡することになる。
 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html

へえ!そんなことになっているとは知らなかった!
いや、アメリカにおけるハリケーンのように、台風に名前がつくようになった、とは
おぼろげにいつか聞いた記憶があるけれども、相変わらず、日本では台風は番号で
呼んでいるのが普通ではないだろうか。だから、私も全然意識していなかった。
今日、ふと、台風情報を見ていて、名前がちゃんと書いてあることに気づいたのである。
ちなみに18号Ewiniar(イーウィニャ)は、ミクロネシアの命名で『嵐の神』だそうだ。
17号Jelawat(ジェラワット)はマレーシアの命名で、淡水魚の名前だそう。
ふ~~ん…
慣れ、ということもあるのかもしれないが、私は個人的には、ぶっきらぼうな『台風第19号』
という言い方の方が好きだな。『台風マリクシが近づいています』などと言うより…。

先ほど買い物に行こうとて外に出てみると、細かい細かい雨粒。
でも、歩くと荷物が重いので、自転車のかごに念のために雨合羽を入れて、やはり自転車で行くことに。

家の前は、隣り合う5軒の、割合広い共有地になっている。
そこを通りかかると、そのうちの一軒で飼っているチビと言う犬の目ををふと意識した。
チビは典型的な雑種である。茶柴の血が少しは入っているのか、まあ、あんな色合い。
だが柴犬よりは手足が長くひょろひょろ痩せて、しょぼくれて、いかにも貧相なご面相である。

このチビがとんでもない馬鹿犬だった!
貰われてきたのは今から10数年以上も前だったろうか。
子犬と言うのはどの犬でもコロコロとして愛らしいものだが、ちびは最初から
痩せていて、貧相だった。そしてよく吠える犬だったのである!
朝は4時5時から、キャンキャン言い始める。7時ごろもキャンキャン。
10時も、12時も、午後4時も7時もキャンキャンキャンキャン!!!
子犬のうちは仕方がない、と思っていたが、2年経ち3年経っても、やはりよく鳴く。
飼い主が出かけると言ってはキャンキャン。庭に出て来たと言ってはキャウンキャウン。
誰が通りかかってもワンワンキャンキャン。

我が家は数軒離れているので、直接ああ、うるさくてたまらない、と言うほどではなかったが、
隣の家の人々は朝からたまらなかったであろう。
あるとき、犬の隣のうちの奥さんとバスで乗り合わせたとき、ひとしきり、チビの
悪口を言っていらした。「あの馬鹿犬のおかげで朝もぐっすり寝てられない。
仕事に出なきゃならない日の朝はほんとにあったまに来る!」
でも、飼い主は別に悪い人ではないのである。犬がうるさいことを気にして
近所中の人に会うごとに何度も、いつもいつも謝っていた。無論私にも。

そしてある日、とうとう、その隣の家の奥さんは、別のところにマンションを買って
引っ越していってしまった。まあ、犬のせいだったかどうかは知らないが。

ところが。それから間もなく。
チビはぴたっと鳴かなくなったのである。6、7歳くらいになった頃だったろうか。
一つには、そこの家のご夫婦が共稼ぎになって、一日中家を留守にするように
なったからかもしれない。子供たちも独立して家を出ていってしまったし。
鳴いても仕方がないということをチビは学んだのであろう。

チビは一日中、待っている。
あれほど郵便屋が来ても誰が来てもキャンキャン言っていたのに、今ではクスンとも言わない。
ただ、いかにも怪しげな動きをする人が来るとわんわん!と強そうに鳴いて威嚇する。
チビの犬小屋は、その家の縦長の庭の奥の方に据えてある。
そこを時々出たり入ったりしながら、まあ、でも大抵はおとなしく寝そべって
こっちをひたすら見ている。
そして夕方……
チビが昔のように、ひととき、きゃんきゃん吠え始める!
それも二度だけ。奥さんが歩いて十数メートルほど先の角を曲がってくる音を聞きつけたときと、
ご主人が車で帰ってくるときである。
それはもう、きゃんきゃんうぇいうぇい、うぇいうぇいきゃんきゃん、賑やかったらない。
チビは泣いているのである。寂しかったよう、会いたかったよう、と言って泣いているのである。

およそ5分後。ガチャガチャと言う門扉の鎖を外す音がして、チビが散歩に連れていって
もらう気配がしてくる。わざわざ立ち上がって窓に行って見はしないが、
チビが、ご主人にじゃれつきながら、いそいそ散歩に出る嬉しい姿は、何となく
見えるような気が私にはするのである…。

自転車で通りすがりに、奥の方にいるチビに目をやっても、チビは寝そべって
眼だけをこちらに向けるのみである。
チビよ。馬鹿チビ、なんて心のうちで言って悪かった。
一日中飼い主をひたすらに待つそのこころ…
おまえはいじらしい、いいこだよ。 


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玄関で『行ってらっしゃい!』と見送ってくれていたのは、タマスダレたち。
ちっちゃな蜂もいるな。
この花は、私にはとても懐かしい花である。
小4の時、借り暮らしをしていたアパートの大家が醤油の醸造元だった。
裏庭には醤油の樽の古いのや木材のようなのがいろいろ置いてあったが、
その明るい広い庭の片隅で、私はじゃがいもをすりおろして夏の天日に曝し、
でんぷんを作ると言う夏休みの宿題をやっていた。
その家の大家の息子は、私と同じクラスで、苗字はK君と言った。
濃い顔の男の子で、…そう、俳優の三船敏郎を少年にしたような顔だった。
私と一緒に、男女2名づつの学級委員をやっていたが、あまり口を聞いた記憶がない。

でもそのときは、Kは庭に出てきて、私がでんぷんを作るのをやっているのを見ると、
「あ。やってんの」と言うようなことを一言だけ言った。
私はただうなづいただけだったように思う。
その夏の乾いた庭に、このタマスダレがたくさん咲いていた…
K君を私は、別に、好きだったわけではない。
だが、何となく時に思い出して懐かしい男の子である……


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台風18号、イーウィニャの余波は、空をこんな 怪しげな色に。
風がざわざわと梢を揺らし、道端の秋草も、コスモスも、電線も、皆揺れる。


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揺れて揺れて、ちっともじっとしていやしない…




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ああ!怪しげな雲行きだ! こころをざわめかすような空だ!
左に写っている樹は、大きなクルミの木だった。
まあ、今でも枯れてはいないのだけれど。
以前は秋になると、クルミがいくつもこの道に落ちた。
こんな細い川べりの道だけれど、時折車も通る。
車がパーン!と、クルミを引きつぶして過ぎていく。
カラスがそれをいつも待ち構えていた。
でも、さすがに川べりのこの道はさほど車が通らない。
賢いカラスは、この道の一本向こうの幹線通りの信号のところまで
クルミをくわえて飛んで行く。そして、信号の渡り道にぽとりとそれを落とす。
国道は車の行き来が多い。お望み通りに、固いクルミの殻を車に割ってもらったカラスは、
歩行者用信号が青になった時を見計らって飛び降りてきて、美味しい実をさらって
飛んで行くのだった……

木がこんなふうに伐られてしまった今は、そんなカラスの姿ももう見ることは出来ない。



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さて!
毎年恒例。私の花。彼岸花!^^

でも、今年は残暑が長く続いたせいか、それともうるさい市の草刈り隊が、
9月に一帯の草を刈ってしまったからか、彼岸花の出がいつもの年よりずっと遅れた。
この繁みはまあまあ咲いていたけれど、おおかたはまだ蕾である。
燃えるように咲く妖艶な花の群生が見られるのは、来週になるかもしれない。



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ゲンノショウコは、稲刈りの頃、父と野良で過ごしたおぼろげな記憶に残る花。
刈りとる稲の甘い香りと、畦道を照らす暖かい秋の陽と、そして
この花の小さくても鮮やかな色!



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はあ…もう…
幼稚園の秋の花壇は乱れに乱れて…
向日葵、黄色コスモス、鶏頭、鳳仙花、彼岸花、サルビア、ゼニアオイ、クレオメ…
秋の、乱れた花壇が好きである…





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私の自転車。
買い物を済ませた前籠の中には、おでんの材料が入っている!^^
暑い暑いと思っていたけれど、いつのまにかそんな季節になってしまった…
それから、町の本屋で買ってきた本も一冊。



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タマスダレ達が出迎えてくれたが、もう彼女たちは夕暮れになると、眠たくて眠たくて、
半分眠りながら、「おかえりなしゃい…」
梅雨の頃から咲き続けてくれた、ムラサキツユクサの葉っぱも、さすがにくたびれたな。
そろそろ休めてやらないと…


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夜。書斎の入口のドアにこんな子が。
小さな、尻尾の先まで入れても5センチもないようなヤモリの子。

ヤモリは鳴くって知ってらっしゃるだろうか。
以前娘が住んでいた千葉市のアパート。3.11以降、放射線量が高いと時折
ニュースになった町。
そこに一匹のヤモリが住みついていた。通って来ていた?
娘が遅くまで起きているので夜の蛾などが、洩れ出る灯火に集まる。
それを食べに来ていたんじゃなかろうか。
もう大人のヤモリだったが、時々家の中に入ってくる…
あるとき、浴室の蛇腹開きのドアの、ちょうど閉めれば、つぶしてしまう位置に
そのヤモリが張り付いていた…危ないから、戸外に出してしまおう…
…ちょいと私が割箸の先で触って脅しても絶対に動こうとしない。
ますますしっかりとしがみつく。
しびれを切らした娘がひょっと手を伸ばして、ヤモリの腹をつかんで壁からひきはがした。
すると。
『びやっ!』と、彼は一声、鳴いたのである!


買ってきた本は。
孫崎享『戦後史の正体』。
まだ読んでいない。

青森県大間原発建設工事再開のニュース。
悲しくて腹が立つ……







『初秋のお散歩』

ご好評に応えて? 秋のお散歩、もう少しやってみようかな。
しばし、この、人の世の憂さも不条理も、秋の金色の光の中に忘れて。

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ああ!なんだか懐かしい風景だなあ……
小学生や中学生になって、学校に行きたくなるな。


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待て待て!待ってよ~~~~~~っ!


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わ~い!飛行機の追いかけっこだ!
万歳三唱とかは嫌いだけど、ばんじゃ~い!

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ばんじゃ~い!


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ばんじゃい!…… 



さて。もっと歩いて行ってみましょう。

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私が一年中好きな、カゼクサ。
春も。夏の朝早く、これに朝露がおりて、おりしも上ってきた朝日に、
それらの露がダイヤモンドのようにきらきら輝くのはすばらしく美しい。
また、こうした秋も。そして、初冬の早朝、これに霜が降りて白くなっているところも
めっぽう美しいのです。
ああ。見ていると、ぼうっと眠くなりそうだ……

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エノコログサも、靄のよう。
モネの絵にでもありそうでしょう。


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嫌われ者のアレチウリ。
北米原産の特定外来生物。繁殖力が強く、こうした川原の葦原など、在来種を
駆逐してしまう。
でも、これだって植物に罪はないものを。よく見りゃ、それなりに綺麗で、一所懸命生きてる。

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によ~~~~~ん!
あっちでもこっちでも、によ~~~~~ん!

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こんなの見っけ!

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このこも赤いこ。おまえはお目々もお鼻(お口?)も赤いのね。


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赤い服。彼岸花いろ。
娘に、先日のトーク用に縫ってやりました。
隣は、『薔薇の服』。数年前、昔の帯地をほどいて作りました。
こういう着物地の服は、季節に合わせて着せたい。
…そう思っているうちに、薔薇の季節は過ぎ、やがて、娘自身が肉付きがよくなり
(怒られちゃうな。笑)、折角の服も一度も手を通さぬまま、箪笥の中に
しまわれたまま。



去年、可愛い!と思ってカメラに収めておきながら、こちらが悲しみにふさいでいたので
お蔵入りになってしまっていた子。

爬虫類や両生類の類の苦手な人は、スルーしてね。

     * * * * * *


あ!なにか動くものがいる!
なに?


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小さ~い!

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そばの、カタバミの葉っぱと比べても、その小ささがわかるでしょう。
このカタバミだって、小さめだったのです。


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小さなオヒシバの葉っぱの陰に隠れているつもり。


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* * * * * *



本当の季節も、ひとの季節も、盛りの刻はあっという間に過ぎて行ってしまう。
写真を折角撮っても、こちらがエネルギーがなくもたもたしているうちに、
アップする間もなく、過去の写真になっていってしまいます。
仕方ないことなのかもしれないけれど、鮮やかなものは鮮やかなうちに、
花咲くところを見せてやりたい。記録にとどめておいてやりたい。

ああ。これについて書いておかねば!
そう思ったことも、世の中の動きの方が早く、あっという間にタイミングを失してしまう。
3月11日から、さまざまな想念が胸を去来したけれど、書ききれなくているうちに、
その印象さえ薄れて行こうとしています。
菅総理の最後のまとめ記事も、まだ書いていない。

『明日という日は、今日の連続として必ず来るという保証はないのかもしれない…』

そのことを、わたしたち日本人は悲しいことに知ってしまいました。

ひとの胸にある想いは、言葉にしなければ、文字にしておかなければ、
写真などの記録に残しておかなければ、
大事なことも、やがて、一人一人の存在の消滅と共に、ときのかなたに消え失せてしまいます。

大事な人がいるのなら、「大事に思うよ」と言葉にして言っておく。
好きな人がいるのなら、「好きだよ」と、今、抱きしめておく。
忘れたくない出来事があるのだったら、今、書きとめておく。
謝りたい人がいるのなら、今の内に謝っておこう……。


『鮮やかなとき』は、一瞬のうちに過ぎて行ってしまいます。


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このひとも…。このパラソルの影も…。

一瞬ののちには、無人の風景に変わってしまいました。


2011年の秋の。
ある、鮮やかな一瞬。










『嵐のあとに』

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大きな害をもたらした台風15号の去ったあと。

久しぶりにカメラを携えて、川原を散歩。
日本の川の常で、わずか一日で水はあっという間に下流へと流れ去り、
川の水はさほど多くない。しかし、川床に生えた葦が皆なぎ倒され、
川の護岸に枯れ草がこびりついているのを見れば、水がどこまで上がったかわかる。


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風雨の乱暴狼藉の跡。
おそらく、台風の当日は、ここも小さな川のようになっていたに違いない。
ここに越してきて35年ほどになるが、ちょうどそのころ植えられた桜の並木が、
立派に大きくなっていたのだが、そのいく本かが、激しい風に根こそぎ倒されていた。
市の職員か、すでにいくつかに切り分けてあるものが、川原のあちこちに固めて置いてあった。
折角大きくなったのになあ。
不安定な土手に斜めなりに生えたりしていたから仕方がなかったかなあ…

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おや!この方は、何をしているのでしょう。市の職員?


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どうやら、そうやって切り倒された桜の樹の、皮を剥いでいるらしい。
失礼ですが、何をおつくりになるのですか、と、話しかけてみる。
「笛ですよ。」
「えっ!笛?」

お話では、この方は日本の龍笛やお囃子笛の作家でいらっしゃるらしい。
写真撮ってもいいですか、とお伺いすると、恥ずかしげに微笑んで、「構いませんよ。」

このように、桜の樹皮を注意深く剥ぎ、これを0.9ミリの細い紐状にしたものを、
煤竹で作った笛本体に巻きつけていき、さらにそれに漆を塗って仕上げるのだそうだ。
普通はこの桜樺、専門の卸商から買うのだそうだが、今朝、川原でこれらの材を見つけ、
試しに少し、磨きをかけてみたのだそうである。

それがこの破片。灰色っぽい樹皮が、磨くと?こんなふうになる。

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横にはこんな立派な切り株もあるけれど、こう皮がざらざらなのは使い物にならない。
ただ、差し渡し40セントほどもある立派な樹。鼓を作るのにいいそう。
ただし、彼自身は、笛専門で、鼓作りはしないらしい。

こんなふうに、皮を20数センチ×60センチくらいのものに切り取り終えた。

2011_0923_132921-CIMG5253.jpg



この中の、節くれだったところを避け、つややかな部分だけを使ってつないで、紐状の
ものにする。一本の笛に20メートルの長さが必要だそうである!

興味は尽きなかったけれど、作業の邪魔をしてもいけないので、お礼を言って別れた。

ああ!なんだか愉快だな。外を歩くとこういう面白いこともあるんだわ♪

そう思いながら、楽しく川を下っていると、先ほどの紳士が、自転車で
私を追いこして行った。お互いに挨拶を交わして。

住所、お名前などお伺いして、工房見せていただければな、とちらっと思ったけれど、
お互いに名も知らない、…その方がいいのでしょう。
良い樹の皮だったらしいので、ここに打ち捨ててある桜、使えそうなもの
全部お持ち帰りになったらいいんじゃないか、勿体ないな。と、素人は欲張りなことを
考えるけれど、一枚で十分だと言う。一本笛を作るのに一年かかるって言ってたな…。
なんだか、淡くっていいな……


煤竹を笛にするのはわかる。でも、その上に桜樺(桜の樹の皮をそう言うらしい)?
どうもイメージが湧かない。
家に帰って、出来上がった笛がどんなものになるか調べてみた。
写真があったので、引用してみよう。

http://fuu-chou-sha.jp/about.html



さて、散歩の続き。

2011_0923_144548-CIMG5292.jpg

エノコログサが金色に色づき始めている。
なんだか、おいしそう。
雀たち、きっと、これ、『おいしい!♪♪』って思って食べるんだろうな~。

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こんな子たちだって、よく見りゃ美しい。そしていじらしい。


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こんなの見つけ!




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ああ!いいなあ!



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ああ!いいなあ!


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秋だ!
人恋しい秋が来た!





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     かりそめの 恋ゆえ紅し 彼岸花











『またまた訂正』

先日。クロアゲハのことをカラスアゲハと間違っていて、
お気がつかれた方に教えていただきましたが、
コメント欄で、またまた間違いを。

うちの近くに、『お歯黒トンボ』がいる、と書きましたが、
これは『羽黒トンボ』の字をあてるのが正しいのですね。

今日昼間、外を歩いていて、ふっと、漢字のことが気になり、
家に帰って調べてみたら、『羽黒』。
考えてみたらそうですよね。なんでトンボに歯が?!(笑)

思いこみは怖いです。
子供の頃から、昔既婚婦人が歯に塗っていたという『お歯黒』…
その色に翅の色が似ているからかな、と思いこんでいた。
ただ、翅が黒いから、『羽黒』だったんですね。^^


お詫びして訂正させていただきます。

ご訪問いただいた方のコメント欄でもこう書いているかもしれません。



『訂正』


みなさん。訂正してお詫びすることがあります。

2つ前の、カラスアゲハの記事ですが、あれ、カラスアゲハではなく、
『クロアゲハ』だそうです。
お教えくださった方がいらして、彼女の本当の名前がわかりました。^^
カラスアゲハは、彼女よりやや小振りで、翅に緑色の金属的な
輝きをもつのが特徴だそうです。
ああ、そう言えば、この子には、そういうところがどうもないようです。


常日頃から、一応、言葉でもなんでも、正確を期することをモットーにしている彼岸花。
教えていただかなければ、間違ったままを曝すことになっていたと思います。
こういう訂正は本当に嬉しいです。
お教え下さった方、本当にありがとうございました。

確かに確かに、彼女は悠々と優美に飛んでいました。^^
もう少し活発という、カラスアゲハさんとは、飛び方も違うんですね。

我が家のこの子は、『クロアゲハ』さんですよ~。
どうぞよろしく~。




『コスモスの咲く岸辺』

私は写真が下手です。
ピントが多少ぼけてても気にしない(笑)。カメラにお任せです。
そんな私が、写真のページをご披露するのは面映ゆいのだけれど、
今の季節は、今、載せないと、また来年になってしまうので、
下手を承知で載せます。

私がいつも散歩する川原の土手に咲いたコスモス。

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昨日10月11日は、東京は素晴らしい秋空でした。
もう、桜の葉が僅かに色づいています。今年はむしろ遅いのでしょう。

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「おや、雲さん。どこまでお出かけ?」
「・・・。ナイショ。」

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「行ってらっしゃ~い!早く帰ってきてね。」
「は~い!」

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雲さんが行ったあとは、ひたすらコスモスが風に揺れるばかり。



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コスモス。またコスモス。

いちめんのコスモス・・・

有名な詩を真似しちゃいけません(笑)。


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夕暮れの色が感じられるようになって、空の色は少し薄く。
さっきの雲さんが、少し太って帰って来た?



テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

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彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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