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『桜 其の二』


前の記事の写真を撮った日の夕暮れ。
美しい夕焼けになった。

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ほのかに紅を帯びた染井吉野。
しかし、夕焼けはそれよりさらに紅く、淡雪のように咲く染井吉野と
美しいピンクの諧調を見せてくれた。

美しいのだが、何やら寂しい。



紅く点々と写っているのは、提灯。
毎年この時期、町会の人々が手分けして、桜に明かりを点す。
そばに行くとこんな感じ。
これがずっと、2つ先の橋のあたりまで続く。

2010_0408_191500-CIMG1811_convert_20100410133125.jpg





時折、夜桜見物の人も通るが、皆静かである。
写真がぼけているせいもあるが、何か、幽玄の世界から出てきたひとのように、
皆、足音をさせないで歩いている、といった感じだ。





いつも私が買い物帰りに佇む橋の上から、夕焼けと桜を見てみた。
川面に提灯の紅い色が滲んで映っている……

もう少し遅い時間になると、この水面の紅が、幾筋も伸び、
橋のたもとにあるパチンコ店の紅いネオンサインも川面に同じく
映し出されて、本当に綺麗なのだが、夜景をとる写真技術がなく、
お見せできないのが残念。


2010_0408_191846-CIMG1817_convert_20100410132049.jpg


今年の桜は、何やらせつなさを伴う桜であったような…。


彼岸花。明日から少し旅をしてきます。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

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彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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