『このまま参院選に突入していいのか ②』

参院選の前哨戦とも言える6月23日の都議会議員選挙で、自民党が圧勝。
前回2009年の38議席から59議席に。

唯一、今回、反自民票の受け皿になったかな、と思える共産党は、議席8から17へ大幅増。
東京都都議会において、自民、公明に続き、第3党となった。
情けないことに、前回第1党を取った民主党は54からわずか15議席に激減して、
第4番目の党に転落である…
私は民主党支持ではもともとはないけれど、それでも自民党に対峙しうる政党として、
民主党にはしっかりしていて欲しかった…!
国民をかくも政治に失望させてしまった民主党の罪は、民主党の議員諸氏が思っているより
ずうっとずっと重いと思う。
それなのに、まだ、民主党はそれを分かっていないようである。

自民党と同じ政治をしていてもだめなの!!!
そのことがどうしてわからないのだろう!わかってくれないのだろう!
民主党よ、頼むから、分裂してもいいから、自民党と違う政治をくっきりと打ち出して、
リベラルの核にもう一度なれ!このままでは先細りするだけではないか。

リベラルの小政党よ!頼むから小異や党略を捨てて、今度の参院選では
共闘して反自民の票をまとめてくれ!

今度の都議会議員選挙だって、どれほど多くの都民が、「入れるところがないなあ…」と
無念に思いつつ、投票に行くことをあきらめたり、さほど好きでもない政党に入れたりしただろう…。
投票率は低かった…前回53.8%から42.8%へ。
従って、自民党が大勝したとは言えども、全有権者数に比べると、自民党の絶対得票率も
15.4%にすぎない。公明党と合わせても21.4%である。
有権者の5人に一人しか支持していない者たちが大都市東京を動かしていく…



さて。参院選まであと1カ月もない。

ご存じのように、今度の参院選で自民党が同じように大勝すれば、次の参院選までは3年、
衆院選まではあと4年も原則としてある。安倍政権が何か大失態をして、解散総選挙、
などということにでもならない限りは、衆参両院を制した自民党安倍政権は、あと3年は
この国の政治を思い通りにできる、ということである。

日本だけではなくアメリカなどもそうだけれど、上下院の第1党が違うと、
何か政策を掲げても、野党に否決され、いわゆる『決められない政治』になってしまう。
この数年の日本も、この衆参両院での『ねじれ』という現象が、やけにマスコミなどでも
一人歩きをして、それがすぐに解消すべき悪いことのように思われてきた…。

しかし、私自身は、逆に一党あるいは連立政党が圧倒的多数を得て、『なんでも決められる』政治に
なってしまうことの怖さを、このブログでも以前から言ってきたつもりだ。
『何でも決められてしまう政治』が悪いほうに働くことほど怖いものがこの世にあろうか。
ナチスの一党独裁しかり、日本の戦争中の翼賛政治しかり。歴史にそのような時代や国は
数限りなくあって、私たちはその怖さをもう十分知っているはずである。

参院選で自民党が大勝して公明と共に衆参両院で圧倒的多数を占める…。
どんな法案も通過していくであろう…
それが、悪いほうに働かなければいいが……。
今後3年間、政権を預かるのは、安倍政権、である!
無論、私だけの感じ方ではあるけれど、このひとほど私が一国の総理として
戴きたくないと思う人はいない…。

1.第一次安倍内閣の時、彼はまず、防衛省を防衛庁に格上げ。
2.憲法改定の下準備として国民投票法を通した。
3.さらには、憲法と同じくらい、この国の民の心を守るという意味で大切な教育基本法を
  改訂している。

1947年に出来た前の教育基本法とどこが違うの?
条文を読み比べてもそれほど変わっていないんじゃない?と思われるかもしれないが、
それならば、安倍第一次内閣を初めとして、中曽根元首相、森喜朗元首相など
(この二人は教育勅語の再評価論者である!)
自民党の歴代政権の多くが、教育基本法を、なぜそれほど改訂したがったのだろう?
そしてついに2006年、第一次安倍政権下において、衆院で単独可決、参院で強行採決してまで、
なぜついにこの教育基本法を変えてしまったのだったろう?!
そう中味が変わらないなら、それほど躍起になる必要はなかろう?

…それは、教育基本法というものが、子供たち…未来の日本人を作っていくものだからであり、
日本国憲法と連動しているからである。
憲法はなかなか変えにくい…(今、その堅牢だった砦が壊されようとしている!!!)だから、
遠回りではあるが、教育基本法を変えて、国家が望むような子供たちを作っていけばいい…

それでは、教育基本法の主にどんなところが変わったのだったろう。

① 旧教育基本法が求めていた、一人ひとりの子どもを自主的精神に充ちた豊かな人格の人間として
  育て上げること、すなわち子供たちこそが<教育の主体>と考えてきた教育の営みが、
  改訂版では、国家が求める人材育成のための「教育」に変えられてしまった。
② それでは国が国民に求める必要な資質とは何か。それを示すものとして、
  新しく第2条(教育の目標)に『「公共の精神」や「我が国と郷土を愛する」などの態度を養うこと』
  という条文を明記した。
③ 旧教育基本法は、教育の自主性を最大限に尊重する法律であり、国家権力による介入を拘束する法律
  であったが、その性格が逆転して「改正版」では教育の自主性が否定され、
  国家および行政主導による教育の遂行義務へと書き換えられている。

在任わずか1年ほどの間に、第一次安倍内閣は、自らの長年の懸案…、
再軍備への道と、平和憲法破棄への道と、国家の教育への介入、すなわち国にとって
都合のいい国民を育てていく道と…この3つの大きな仕事への下準備を成し遂げてしまったのである!

彼が体調を理由に総理の座を下りてくれた時には、私は心からほっとしたものである…!



だが、安倍氏は戻ってきた!
それも、国民の隙をつくように、いつのまにか……
しかも、前の経験を生かして、さらに政治家として巧妙にしたたかになって帰って来た。
国家主義的な色彩は極力出さないようにし、原発、TPP、沖縄、96条そして憲法そのものの大改訂、
消費税、などといった、投票に極めて敏感に影響するであろう項目については、
ダブルスタンダードで国民の目くらましをするか、公約も扱いを小さく目立たなくして
巧妙に切り抜けようとしている。
ただ、それもひたすら参院選で勝って、衆参両院を手の内におさめるまでのことだ!

今、総理は、株価を上げた、という一点だけで、国民の人気を集めている。
彼が目指そうとしていることで、他に一体いいことがあるのだろうか???
原発推進。
TPP参加による日本の食の自給と安全の破壊や健康保険など
国民の基本インフラの崩壊、国家よりも一企業の利益が優先というめちゃくちゃな仕組みTPPに参加...
そして憲法改正・9条の放棄となかなか選挙前には言えないので、96条をいじって
改憲へのハードルを下げようと画策。
集団的自衛権の行使と軍備増強。
自衛隊の『国防軍』への昇格。
日米地位協定はそのまま、沖縄の負担は軽減などしない…
秘密保全法、マイナンバー制度などによる、国民の管理強化と、思想信条・言論の自由の制限への道。
そして、金持ちや大企業優先の経済政策と消費税増税。

私たち国民は、これで幸せになれるのか???



人の政治観、思想信条はそれこそ自由であっていい。
日の丸の旗を打ち振り、旭日旗を高く掲げて、新大久保の街でデモをするのも自由である。
…今、国民の多くは、そうした行動を醒めた目で見ている人はまだ多いであろう。
「原発反対!」「9条守れ!」と叫んで街頭をデモする人々が、一種特殊な目で
これまで見られてきたように、在日の人々に汚い言葉を浴びせながらデモをする異様な人々の群れも、
まだ、あれは特殊な人々、と現下の日本では思われているであろう…

だが。だが…。
気づかないうちに、それが当たり前になっている日がいつか来ないとは言えないのだ。
それは徐々に徐々に、『教育』というやわらかな薄布の衣を着て私たちに近付いてくる。
『当たり前の日常』『常識』という目立たぬ衣を着ているかもしれない。
やがてそれは、もう少しあからさまに、『同調圧力』という衣を着て私たちの間に忍び込み、
さらには、カーキ色の上下や『もんぺ』を着るように、などという提案となって
私たちをぐいぐいと押してくるようになる。
…そうなってしまってからでは、もう遅いのだ。


毎日新聞(2012年9月7日)、読売新聞(同8日付)によれば、石川県のある町(人口18,000人余)では、
町民が積極的に国旗「日の丸」を掲げるよう呼びかけ、購入した旗の一部費用を補助するため、
300万円の一般会計補正予算案を町議会に提案したという。
町は「祝日に国旗を掲げる町民を増やし、地域で愛国心を育てたい」としている。

国旗国歌法は1999年、自民党小渕内閣の時成立。
一年前、さる地方自治体で、ある学校長が卒業式の国歌斉唱の際、教職員の起立とともに
口元の動きまでチェックし、歌っていなかったことを認めた教員1人を「不斉唱者」として
教委に報告していた。

上の2例は現代の日本のことだ。いやだなあ…こういうのは…。
先の戦争中も、秘密警察に常に頼らずとも、国民自身が相互監視をするような仕組みが
出来上がっていた…

人間は、容易に大勢につく。
私は今、私たちが、戦後最大の転換期にいるような気がしてならない。
それはささやかな違いなどではない、真反対の道である。
道を選ぶのは、私たち国民自身である。
そして選んだ末にどこかへ辿り着き、その結果を受けとるのも私たち自身である。

私たちが自分たちの、そして子供たちの未来を選択するということ…
その数少ない意志表示方法の、もっとも効果大なるものが、投票行為である。

棄権や白票は、意志表示には決してならない。
棄権や白票は、むしろ、あなたが願うことの反対を目指す人々に与する行為である。

あと一カ月足らず…
時間はないが、私にできるだけのことをしていこう…

改憲を目指す者たちがその理由の一つにする『押しつけ憲法論』…
でもその本当の成立過程の記事もまだである。
日本軍がしてきたこと…これについても書きたい……








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『このまま参院選に突入していいのか ①』

参院選がどんどん近付いてくる。
ここを訪れてくださる方々は、記事やコメントでもって、危機感を共有して
くださる方が多い。
けれども、そうでない…多くの国民は、一体この安倍政権に対し、どれほどの
危機感を感じていてくれるのだろうか…
また、一体、何を政権に求めているのだろうか…

昨年暮れの衆院選挙。安倍自民党は議員数の上では大勝したものの、
比例区では、得票率26%ほどにすぎず、これは自民党が大敗した2009年の
衆院選挙の結果と実はそう違わない。
小選挙区の方にしても結果的には圧倒的多数の議席を得たが、得票率から言えば、
ただ43%。
これでは、国民の本当の意味での信任を得た、と胸を張って言える結果ではなかった。
愚かな民主党の自滅と他の野党の乱立と票の奪い合いによって、
いわば漁夫の利を得たような形で自民党は政権政党に返り咲いただけなのである。

しかし負けは負け。勝ちは勝ち。要するに安倍氏の自民党を国民は選んだのである…。
選挙制度の落とし穴のせいなどにして言い訳したくはない…そう思ってこれまで
黙って口惜しさ情けなさを忍んでいるしかなかったけれど、あれから、およそ半年…。
今度はさらに決定的に国民の意思が問われる参院選がもうすぐそこまで近づいてきて
しまっている…

安倍政権は、先の衆院選の結果を謙虚に受け止めることなく、まるで国民の全幅の信頼を
勝ち得たものの如く、したい放題の政治を行っている。

まず最初の国民に対するひどい欺瞞と裏切りは、TPPへの参加表明である。
日本に不利益をもたらすような交渉になるならば、TPPには参加しない、
そういう欺瞞だらけの約束で選挙戦を戦ったにもかかわらず、勝った途端に
首相がアメリカに飛んで、参加表明にもひとしいものをしてしまった。
その結果は、もう御承知の通り、日本車の輸出入におけるアメリカの不利益を
避ける言質を取られただけで、日本側が望む米など農産品の保護については、
確たる約束はまるで得られず。
つい先日の新聞記事によれば、年内の締結を目指す日本以外の参加各国の
思惑どおりに交渉が進めば、日本が正式に参加出来るようになってから
交渉に加われるのは、わずか2回ほどであろうという。
わずか2回の交渉参加で、日本がいったい何を訴えることが出来るというのだろう!
正式会合だけで決めるわけではない、各分科会に分かれての交渉、また、非公式の折衝力が
物を言うのだ、と楽観的に考える向きもいるかもしれないが、
日本は既に、正式に参加する前から、アメリカ側の長年の懸案であった狂牛病問題で
既に、それまで生後生後20か月以下の牛に限定してきた外国産牛肉の輸入規制について、
安倍内閣の厚生労働省は1月、生後30か月以下に緩和することを了承。
2月1日から緩和されている。
また、これも長年の日米間の懸案事項であった郵政企業についても、
4月12日、日米両政府は、日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に向けた
合意文書を発表する。そこで米国側が懸念していた保険分野で、日本郵政傘下の
かんぽ生命保険ががん保険など新商品を申請しても日本政府は当面認可しないことを決めている。

つまり、TPPに正式に参加できる前から、安倍政権はTPPの仲間に入れてもらいたいがばかりに、
自動車、BSE問題、郵政事業の市場開放への下準備…と、
歴代政権が外交努力によって慎重に回避していた長年のアメリカの要求を、既に飲んでしまったのである。

その他にも、あろうことか、日本が国民のためにどんなことがあっても海外の
貪欲極まりない企業から守らねければならない上下水道事業を、副総理兼財務大臣である
麻生太郎氏が売るような発言をした。
これは、4月3日。政府の成長戦略を話し合う産業競争力会議に、民間議員として出席した
あの竹中平蔵・慶大教授の行った見通しと提言を受けたものである。
公共施設などの民営化を急ぐべきだとの提言だ。
『競争力会議の試算では、空港や高速道路、上下水道といった公的な資産の総額は約185兆円。
負債を差し引いても約100兆円の価値がある。こうしたインフラなどの「運営権」を売却すれば、
「最低でも数十兆円になる』という竹中氏の提言。
麻生氏は、4月19日、G20財務相・中央銀行総裁会議の際、民間シンクタンクである
CSIS戦略国際問題研究所において、次のような軽々しい発言を得々として述べているのだ。

http://youtu.be/Qo9mq9PVae0

すなわち、日本の上下水道事業に海外の(悪徳巨大水産業を含めた)民間企業の参入促進を、
副総理自ら示唆して宣伝に努めているのである。
TPP交渉を前にして、なんという不用心なことであろう!
私は、原発問題、憲法改悪、TPP,日本の右傾化の次に、この日本の世界にも珍しい
貴重な水資源が、世界の悪徳企業から狙われることを恐れている…!
水は絶対に外資に売り渡してはならない!
もうすでに、松山市ではフランスの悪徳水企業ヴェオリア・ウォーター社が受託している。

http://blog.goo.ne.jp/thinklive/e/201361b78f2c8910e3e5b682f92db3a1

その他にも、日本の各地で、水資源の場所を含む山野を海外の企業個人が
買い取っていることの恐ろしさを、ぜひ覚えておいてほしい。

http://sekaitabi.com/waterwar.html

上記のように、少数の自治体が、この恐ろしさに自ら気づき、土地の売却を
厳しくチェックし出してはいるが、日本全体から見れば、この問題が将来もたらす深刻さに、
日本人はのほほんとしているように私には思えてならない…
なにしろ、財務大臣自身が、国民の生命線である水を、商売の道具と考えて、
海外に売り渡そうとしているのである…!
この問題については、いずれちゃんと書きたい。

数多くある問題の中には、単に経済の側面だけで考えてはいけない問題が厳然としてあると思う。
原発問題もそうであるが、医療保険の問題やこの水の問題もそうである。

先の野田政権も同じようなものであったが、とりわけ安倍政権は、
国民の信を得た、という過剰な自信のもとに、歴代政府が用心しつつ回避または
(ありがたいことに)先送りしてきた問題を、長期的に見た日本の利益不利益という
あと先のことは考えず、ひたすら何か夢中になって、自分の権限でどんどん決めて行こうと
しているように思えて仕方がない。

安倍政権の半年の間に行ってきたことで、国民が成果として認めているのは
(その長い目で見た時の結果は、恐ろしいことにまだ分からないのだが)アベノミクスとやら
いう一連の経済政策をうち出したことにより、株価が上がったこと、…
その一点ではないだろうか。
その株価だって、乱高下が続いている…
民主党政権下の最安値8000円台に比べれば、安倍政権になってから、
一時は15000円台にまで高騰し、今は13000円台だが、それでも随分高くなっている…
何となく景気のよさそうな話だが、株価などは、アメリカにちょっとした躓きがあれば
一挙に暴落する、あぶくのようなあてにならないものである。
それによって恩恵を受けた人々は、今のところ一部の大企業や投資家だけであろう。
株も持たない、零細企業の勤め人や自営業者には、何の恩恵も今のところない。

今度の参院選で安倍自民党を勝たせてしまうと、この政権はさらに大手を振って、
原発推進や改憲など、国民が今のところまだ半数以上が反対している問題も、
矢継ぎ早に進めていくであろう。
安倍氏個人や、政権内部によほどの大失態がない限り、この政権はあと3年
続くのである。

その怖さを、一人でも多くの国民に真剣に考えてもらいたいと思う。 

(この記事続く)

松井大門『ふるさと東北の大切な宝物たち』展

大門先生


松井大門先生が、東北各地を旅されたのは2年前。東日本大震災のあとでした。
多くの町が流されて、多くの人々が故郷を失ってしまった…
そのふるさとの失われてしまった風景を、絵にして残そうと、
先生は、多くの被災者の方々から被災前の写真をお借りして、それらをもとに
この2年ずうっと、水彩画に描くことを続けていらっしゃいました。

このほどそれらの絵が97枚も出来あがり、下呂での展覧会を皮きりに、
今は富山で展覧会中です。
これから東北はじめ、日本中で展覧会企画中。
テレビ取材もあったようですので、どこかで先生の展覧会のこと
皆さまにも見ていただけるといいなあ…


詳しくは先生のブログとれんげちゃんのブログへ。

『遥かなる明日へ~画家松井大門の七転び八起き』

『tetenGO』 (れんげちゃんのブログ)


緊急!!!

れんげちゃんのところで、富山チューリップテレビ、北日本放送、NHKによる
先生と展覧会の取材映像、記事が見られます。
ぜひぜひ、みなさん。ご覧ください♪
( 映像がアップされているうちに急ぎご覧くださいね。)



口コミ、facebook ,twitterなどで評判が広まっていって、さらに広く全国展開出来るといいなあ…
応援、よろしくお願いいたします♪






『キャンドルナイト 27』

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あの日から2年と3カ月…

  


なんと心が乾いてしまったことだろう…
それでも気力をかき立てて、ろうそくを灯す…

今日は、こんなシンプルなのがいいな。
わずかに、半透明の白いビーズをろうそくの足元に置いてみた。

小さな亀山ローソクが、白い紙をほんのり紅く染めている…


この亀山ローソクは、小さな箱に小さなろうそくが90本も入っている。
これは、2年前の3月15日。
計画停電が始まるのに、大きな古いろうそく一本しかないと私が言ったら、
娘たちが、あちこちの店を探しまわってようやく見つけて買ってきてくれたのだ。

もう、計画停電が発表されてすぐ、東京の我が家のあたりのスーパーや小売店からは、
米とペットボトルの水と、ろうそくと電池が売り切れてなくなってしまった。

3月15日お昼ごろは、東京に福島第一原発からの放射能プルームが
おそらく一番多く届いた頃だ…

ろうそくなどなくったって、暗闇のなかででも計画停電中の数時間を過ごすくらい
なんでもなかったはずなのに、私の余計な一言で、娘たちの若い身体に無用な被曝させてしまった…
外に出るな、窓をぴったりと閉めて、換気扇も回すな、とさえ注意しておいたものを。
私のつまらない一言で……
そう思って、どんなに悲しかったことだろう。
遠く離れていた東京でさえ、そう思うものを……

小さなろうそくには罪はない。

90本……
一月に一度灯していけば、8年近くもつはずである…
あと6年…
このろうそくがなくなる頃…日本はどうなっているのだろう。








                         
心ひとつに キャンドルナイト




南亭さんバナー②


葉っぱさん、れんげちゃん。NANTEIさん。
今月もバナーお借りします。




『どくだみ荘』

どくだみ荘に、今年もどくだみの花が咲きました。
庭を覆い尽くすほどではないけれど、一個所にまとまって咲いています。

どくだみは、葉っぱを踏みしだいたりすると、
まるで、青年のかすかな腋臭をでも思わせるような、新鮮な青臭い香りがします。
この匂いを「臭い!臭い!」と嫌う人も多いようですが、私は初夏独特の、
季節の香りとして、結構愛しています。

どくだみの花は、かすかに真珠光沢を帯びて、葉っぱとはまた全然違う
かすかな気品ある香りがします。
このかすかな香りも私は好き。
白い花弁に見えるのは実は花ではなく、総苞です。


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どくだみを数本摘んできて、庭の緋扇水仙(モントブレッチア)の葉っぱと
硝子の花瓶に挿してみました。緋色の花を咲かせるこのモントブレッチアが私は好きなんだけれど、
日当たりの悪い庭では、葉だけ生い茂って、花芽が毎年一向につかない!(涙)

玄関先の源平桃を先日剪定した時、捨てようとしていた枝にも、青い実がついているのを見て
かわいそうになり、それも一緒に挿しました。
ただ投げ入れただけだけれど、窓辺に涼しさとかすかないい香りを
漂わせてくれます。

2013_0530_170554-CIMG0144.jpg


いい香りと言えば、玄関には白い芍薬の花が飾ってありますが、これがまた
素晴らしい香り。
階段を上って、私の部屋をも、その高貴な香りで包んでくれます。
これ。近くのスーパーの花やの店先に、もう咲きじまいのサービス品として
2本たったの195円で売られていた…
「連れて帰って!」って、私を呼びとめたんです。


2013_0531_081059-CIMG0150.jpg


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ね。ただの花じゃないでしょう?
確かに! 呼びかけてきたんです!
直径16,7センチほどもある白い花は、誰か佳人の顔のよう…。





窓を開けていると、この花の香りも家中を甘く包みます。


2013_0531_164254-CIMG0158.jpg


テイカカズラ。


こんな感じに裏庭で繁茂しています。


2013_0531_164129-CIMG0154.jpg


まあ!樹木のうっそうとしたお庭!
いいえ、向うは、隣のお庭です。
テイカカズラの茂みまでが我が家の狭い庭。


白い花ばかり…

でもこんなのも咲いていました。
シモツケ。

2013_0531_165414-CIMG0171.jpg


心に余裕なく、花の盛りに紹介してやれなかったけれど、
白い芍薬と来たら、我が家で咲いていた紅牡丹もここで紹介しておいてやろうかな。
これは4月22日撮影したもの。


2013_0422_132359-CIMG0108.jpg


ついでに、源平桃も。


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3月31日。咲き始めの頃の一輪を撮ったものです。
この子が、ひょっとして、二番目の写真の青い実になったのかもしれない…



政治を見ていると、こんなことで本当にいいのか!と、心が殺伐としてきます…
それでも季節は巡り、小さな我が家の庭にも、ささやかに季節の花は咲く…

夜の帳が落ちてしばらくすると、このところ毎夜、ホトトギスが我が家の上空を
啼いて飛びすぎて行きます。明けがたにも彼はまた、悲しそうな声で啼きながら
飛んで行きます…

「今年も来てくれた…」

流星群の訪いと同じに、私にはとても嬉しいのです。
















プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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