『参議院議員の良識と行動を待つ。特定秘密保護法案は廃案に!!』

参院はいらない。一院制にせよなどという暴論を時々聞く。
とんでもない!
衆議院がいつも正しい判断を下すとは限らない。参議院であらためて審議にかけて、二重に
考えていくということはなにがなんでも必要なのである。
今、日本は、12月の衆院選挙と7月の参院選挙で自民党が大勝ちして、一党独走のかたちに
なってしまった。
『ねじれ』が悪いことのように言う軽薄な議論が、どれほど昨年巷で聞かれたことか!
『ねじれを解消』という語句が繰り返されることによって、国民の心にもそれがインプリントされて
選挙行動にも結び付き、今のこの嘆かわしい状況を作り出したともいえよう。

参議院は、大きな大きな立派な働きを負うている。
それは、衆議院が数の力で持ってもし国民にとって問題ある判断を下した場合、
政治プロパーの議員も含め、国民のより広い職業から選ばれた人々が、また新たにその問題を
検討してみるという、重要な働きを本来負っているのである。

参議院議員のひとりひとりに自分の正直な気持ちで考えてほしい。
本当に、今度の特定秘密保護法案は、そんなに急いで決めてしまうべきものだろうか?
これほど国内外の多くの所から懸念の声が寄せられ、一般の国民も反対の声をあげているものを、
なぜ拙速に決める必要があるのだろうか?
『良識の府』としての参議院の、『廃案』の判断を待つ。
参院で行われた胸を打つ一議員の質問を転載。

日本共産党の仁比聡平参院議員が参院本会議で行った「秘密保護法案」
に対する質問の全文

(2013年11月27日、仮起こし=赤旗政治記者J)。


 憲法の基本原理を踏みにじる希代の悪法、特定秘密保護法案の乱暴極まる衆議院採決を強行した安倍内閣および衆議院与党の暴挙に、満身の怒りをもって抗議し、安倍総理に質問いたします。
 およそ国の行政機関が保有する情報は、主権者国民のものであります。その国民世論をみるなら、総理。「何が何でも今国会で成立させる」など、もっての他ではありませんか。先週、本法案の廃案を求め、日比谷公園を出発したデモは1万人を超え、夜10時過ぎまで国会を包囲しました。日本弁護士連合会、日本ペンクラブ、テレビのキャスター、出版人、演劇人、憲法・メディア法・刑事法・歴史学者など、これまでにない広範な人々が反対の声をあげ、日本新聞協会や日本雑誌協会、日本民間放送連盟も強い危惧を表明しています。どの世論調査でも、反対の声は急速に広がって半数を超え、今国会で成立させるべきではないという声は8割に上っています。
 あなたは、先の参議院選挙でも一切この法案に触れることはありませんでした。にもかかわらず、何を目的に、ここまでして強行しようというのですか。
 国連人権高等弁務官事務所の表現の自由担当特別報告者は、国際人権条約に照らし、「本法案は秘密に関し大変広範かつあいまいな領域を規定するのみならず」「深刻な脅威を含んでいる」と法案段階で異例の懸念を表明しました。国際ペンも反対し、日本外国特派員協会は、法案の全面撤回を勧告しています。総理。あなたはこの国際社会の批判にどう応えるのですか。明確に答弁いただきたい。
 本法案に、立場を超えてやむにやまれぬ反対の声が噴き上がっているのは、法案の骨格そのものに、国民主権と言論表現の自由をはじめとした基本的人権の保障、平和主義という、侵してはならない憲法原理とおよそ両立しえない重大な危険性があるからであります。
 第一に、特定秘密は、「我が国の安全保障にとって著しく支障を与える恐れがある」など広汎かつあいまいな要件で政府が指定し、何が秘密かも秘密とされることです。
 森担当大臣は「原発の情報は秘密とならない」と繰り返す一方、「原発の警備の実施状況は特定秘密たり得る」と答弁しました。ところが、テロ防止の警備態勢と一体のはずの原発の脆弱箇所や侵入可能経路など、テロリストが知れば資する情報が特定秘密になるのかについての答弁は、支離滅裂です。総理。一体どうなるのですか。
 総理は、同盟国との情報共有をいいますが、米国の国際法に違反する通信傍受によって得られた情報など、違法に収集された情報も特定秘密にするのですか。森大臣は「違法に収集された情報の秘密指定は無効」などと答弁していますが、そこにいう「無効」な秘密指定が、誰によってどのように正されるというのですか。正されないなら何の歯止めにもなりません。個別の秘密指定については何のチェックも働かず、国民に指定解除の権利も認めないのはなぜですか。
 これまでも政府は、軍事、外交、原発、TPP(環太平洋連携協定)をはじめ、国民が強く求める情報を秘匿・隠蔽し、墨塗りにしてきました。その上法案によれば、政府当局の恣意的判断で秘密は際限なく広がることになります。しかも秘密指定は政府の判断で更新でき、解除しても廃棄でき、修正合意では指定期限が60年と延長されるなど、事実上「いつまでも秘密」になるのではありませんか。
 国民の知る権利を奪い、政府が情報を独占して、権力の集中を図る。我が国を、そんな国に断じてしてはなりません。
 第二に、本法案が懲役10年以下の重罰と威嚇の対象とするのは、限られた公務員のことさらな漏洩行為だけではなく、広く国民のふつうの日常とその自由だということです。
 一般の国民も「特定秘密を保有する者の管理を害する行為により特定秘密を取得した」とされれば、たとえ秘密が漏洩されなくても、未遂、共謀、教唆、煽動も広く処罰されます。この点で、森大臣の「一般の国民が、特定秘密と知らずに情報に接したり、その内容を知ろうとしたとしても一切処罰の対象となりません」とした答弁は、密室の取調べで自白を強要してきた刑事司法の現実にあえて目を背けさせるとんでもない詭弁であります。総理。法案が規定する罰則違反の容疑があり、その事件で必要であれば逮捕・勾留しての取調べ、捜索差押え、起訴されて被告人として刑事裁判にさらされることはあり得ますね。報道機関や取材の自由に「配慮」がなされたとしても、個別の事件捜査に必要であるなら、強制捜査はあり得ますね。
 しかも逮捕勾留や、捜索差押えの令状にも、起訴状にも、判決にも、一体どんな情報に近づいたことが罪とされるのかさえ、明らかにされないのではありませんか。これは憲法が保障する国民の裁判を受ける権利、弁護を受ける権利を踏みにじり、裁判の公開原則を侵すものに他なりません。
 そんな暗黒社会を断じて許すことはできません。総理。何が秘密かもわからないまま、被疑者扱いされ、適切な弁護も受けられずに、最終的には刑事裁判で無罪とならなければ、処罰の対象となるかどうかわからない。そんな重罰法規を作るのなら、それだけで民主主義社会の基礎である知る権利、言論・表現の自由は萎縮させられ、取り返しのつかない傷を負うことになるのではありませんか。
 第三に、政府が、秘密を取り扱う者に行う「適性評価」の名の下に、「家族、父母、子、兄弟姉妹、配偶者の父母、子、同居人の氏名・生年月日・国籍・住所」にはじまって、犯罪・懲戒の経歴、薬物の影響、精神疾患、はては飲酒の節度や借金など信用状態まで、広く国民のプライバシーを根こそぎ調べ上げる国民監視の仕組みが作られることです。その対象も、公務員のみならず、国から事業を受注して特定秘密の提供を受けた民間企業やその下請け企業で働く労働者、派遣労働者も含まれるのです。
 その調査と評価について、森大臣は各大臣が「当該行政機関の職員」に行わせるといいますが、具体的に、どのような体制で調査し、収集した情報はどのように扱うのですか。法案にいう「必要事項の照会」や「関係行政機関の協力」の名の下に、公安警察や、すでに自衛隊に置かれその活動が地方裁判所で違法とされた情報保全隊などによって行われることになるのではありませんか。明確にお答え下さい。
 重大な人権侵害法案と処罰規定がかくもあいまいかつ広汎で、質疑を行えば行うほど、適用範囲が逆にあいまいになっていくところに、法案の危険な本質があらわれています。
 総理。法案準備過程の審議内容を明らかにすべきではありませんか。それさえ墨塗りにした上、担当大臣の答弁が二転三転と迷走しています。これでは、法案を現実に運用する行政機関、そして捜査機関の恣意的濫用を野放しにすることになるのではありませんか。それとも、あえてそれを狙っているのですか。法案準備過程にも関与せず、法案所管部局への指揮命令権限さえ持たない大臣を担当大臣に任じた、総理の責任は重大です。どう考えているのですか。
 なぜ安倍政権は「何が何でも」今国会で成立をと暴走するのか。「安全保障のためなら、秘密にして当たり前」だというなら、大本営発表で国民を欺いたあの戦争の誤りを再び繰り返す道です。あなたがまずやるべきは、「大量破壊兵器がある」と米国の誤った情報を鵜呑みにして強行した、イラクへの自衛隊派兵を、徹底して検証し、猛省することではありませんか。「米軍とともに海外で戦争をする国」をつくる、そのために国民の目と耳と口をふさぐ秘密保全体制を作ろうというのが本法案強行の狙いであります。
 同僚議員の皆さんに警鐘を鳴らしたい。この法案は、国会議員をも処罰の対象としています。
 たとえ政治的立場は違っても、国民を代表し、巨大な行政権力・官僚機構に断固として迫ってこそ、国会議員ではありませんか。憲法と相容れない法案の危険は、衆議院における修正によっていささかも減じられていません。これを国民に押しつける資格など政府にも、国会にもありません。まして、会期末まであと一週間しかない今国会で強行しようなど、「国権の最高機関」たる国会の自殺行為は絶対にありえない。
 参議院がそうした道をたどってはならない。断固、廃案にするほか無いことを厳しく指摘して、質問を終わります。
(了)



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『バカッターとブラックタイガーとspecified secrets protection bill』

『原発のない社会をめざして』http://stopatomicenergy.blog59.fc2.com/?no=1443ブログの、
うみそら居士さんの所で、非常に面白い論考を見た。引用し紹介させていただく。

HuffPostにフリーライターの武田砂鉄さんという人が書いた文章。
以下、転載。

"産地偽装"を繰り返す特定秘密保護法案
HuffPost 2013年11月25日

■「どんな味がするかは秘密です」というエビを食えるだろうか

ある飲食店でアルバイト店員が大型食器洗浄器に体を突っ込んだ画像は、瞬く間にネット上を駆け巡り、その店は世間からの一斉の突っ込みに耐えきれず、廃業を余儀なくされた。有名ホテルや老舗デパートでの産地偽装は、信じてたのに、という消費者の失望があちこち飛び火を繰り返している。これほどの集団リンチ的な反応を前にすれば、あらゆる客商売はますます慎重さが求められていく。嘘やミスは一切許されない。この緊張感を「お・す・そ・わ・け」したいのが、特定秘密保護法案を急いで"偽装"する現政権。わずか15日間の間に9万480 件ものパブリックコメントが寄せられ、そのうち反対が77%だったにもかかわらず、自民党プロジェクトチーム座長の町村信孝元官房長官は、その意見を「組織票」だと掃き捨てた。

本来、比較対象ではないが、敢えてこんな比較してみたい。小さな飲食店は即物的な突っ込みに耐えきれず廃業した。一方、大きな権力は建設的な突っ込みを鼻で笑い廃案にするつもりなど毛頭無い。車エビと偽ったブラックタイガーを食っても、腹は壊さない。しかし、国民の安全という大義名分を偽った特定秘密保護法案は、国民の身動きを確実に規制していく。いつもながらのアメリカからの輸入品を堂々と国産品ラベルに張り替えて偽る特定秘密保護法案、ブラックタイガーどころの騒ぎではない(もちろんこっちも問題だが)。言うならば、国民に対して「どんな味がするかは秘密です」というエビを、強制的に食べさせようとしているわけだ。誰がそのエビに箸を付けるだろうか。

■ホテルのオーナーが「これは車エビです!」と開き直るような法律

政府の横暴さと稚拙さが際立ったのが、この法案の客観性を担保するために「第三者的機関」として関与するのは首相、とした点。石破茂幹事長の説明が苦しい。「首相は『国民から選ばれた国会議員』だとして『行政そのものとは少し出自を異にする。第三者的な言い方は可能だ』との見解」(朝日・11月20日)を示した。これを産地偽装の話に転換すれば、こういうことになる。ホテル内のある店舗がどうやら車エビをブラックタイガーと偽っているらしい。厨房へ行くと、車エビなんてどこにもありゃしない。料理長がオーナーに謝りつつ、こう言う。「コスト的に厳しいんです。これを公表するとおそらく、オーナーのところに非難が殺到すると思いますが......すみません」。ホテルのオーナーは、マスコミの前でこう発表する。「えー、第三者の目線で調査しましたが、全て車エビでした」。逆も然り。オーナー側から、ブラックタイガーを使って車エビとして売り出せ、と料理長に指示が行く。末端の見習い料理人は、これでいいのかと思いつつも文句を言うことなど出来ない。いや、レストランならば、その厨房を抜け出て、告発することができる。しかし、特定秘密保護法下では、その告発は漏洩として罰せられる。単純なことだ、ホテルのオーナーがホテルの組織を第三者的に見ることなど絶対に出来るはずがない。要は密室の戸締まりを強化したいだけだ。部屋の中にいる人だけで話を済ませてしまえば、部屋の外に出る人はいないのだから、秘密はどこまでも守られる。

■「生モノなので賞味期限は来週までです」という大ウソ

砂川浩慶・立教大学准教授(週刊金曜日・11月22日号)が指摘しているが、この法律を何が何でも今回の臨時国会内で成立させたいのには訳がある。「1月の通常国会では来年度予算審議・予算関連法案が優先される」ので、「臨時国会で継続審議となった場合、3月の予算審議終了以降の審議となる」。大急ぎで法案を通過させたいのは、お察しの通り、議論を深めれば深めるほど、この法律の「粗」が国民の隅々にまで届いてしまうからだ。政府は急ぎ足で法案を通過させて、あとあとで微調整しますんで、との意向を隠さない。担当閣僚の森雅子氏は「さらなる改善を今後も、法案成立後も尽くしていく努力もしたい」(朝日新聞・11月16日)とし、菅官房長官は森氏をフォローするように「法案成立後、運用の段階で不断の見直しを行なっていくのは、ある意味で当然のこと」(同記事)と開き直った。

これまた無理矢理にでも食品偽装云々の話に寄せ付けてみる。今すぐ食べないとダメになっちゃうんで(=今すぐに法案成立しないとすぐにでも隣国が攻めてくるかもしれないので)、賞味期限は来週までです(=こちらで取り急ぎ決めさせていただきます)、ということ。4月になれば消費増税が待ち構え、景気及び内閣支持率が冷え込む可能性と向き合わなければならなくなる政権にとって、3月の予算審議終了後にこの法案を議論することはリスクを伴う。生モノなので賞味はお早めに、とお得意の危機感煽り作戦に出ているが、本当に生モノならば、現行の国家公務員法や自衛隊法の罰則規定を見直せば、その賞味期限内に対応出来たではないか。

カツアゲを止めに入って、有り金をわたして帰ってきた「維新の会」
野党のへっぴり腰には呆れてモノが言えない。第三者的機関として首相が指定されたことをみんなの党の渡辺善美代表は、「(首相は)国民が政治の最終決定を行う多数派を選び、その多数派が国会で選んだ存在だ。政権が代われば洗いざらいチェックにつながっていく」(朝日新聞・11月20日)としているが、民主主義を悪用する懸念に目を向けない、あまりにもヌルい解釈だ。維新の会の橋下徹代表は反対しつつも、「今さら言っても仕方ない」と匙を投げてしまった。維新の会は、修正協議に臨む際に、特定秘密の指定期間を「30年以上延長できない」としていたのに、「60年たったら原則として解除」と"倍返し"され、合意してしまった。カツアゲを止めに入ったくせに、有り金を全て渡してトボトボ帰宅したようなものだ。橋下氏のお得意の恫喝は、マスコミの記者や露骨な反対勢力にしかできないらしい。彼を支持する人たちが口にしてきた「威勢の良さ」は、決して権力の中枢に対しては放たれないことが今件からも分かる。

■たかがおバカ写真で、店を廃業させる攻撃力があるならば

特定秘密保護法案は、産地偽装を繰り返す。いや、解釈の余地をあちこちに残して、産地すら分からなくする。ブラックタイガーか車エビかを密室で判断し、その時々に応じて、偽装する。おいおいそれはブラックタイガーじゃんかと外から探ったり内から漏らしたりすれば検挙される。きな臭いウワサが立てば、えっと、あれれ、エビって何のことですかと、とぼけることもできる。それを第三者的に判断するのが、ホテルのオーナー(首相)だという。安倍首相や森雅子担当大臣は、この法案は国民個人には関わってきませんので、と繰り返す。15日間に寄せられた6万9579件の反対意見に対して、たったのA4判2枚でパブコメ結果をまとめて逃げ切ろうとする政府の「まあまあお静かに」を信じてはいけない。

敢えて、皮肉たっぷりにこういう言い方をしたいたかが食器洗浄器に体を突っ込んだのを見つけたくらいで、その店を廃業に追い込む攻撃力が国民の突発的な機能として備わっているのならば、或いは、たかがブラックタイガーを車エビと偽装したオーナーを袋叩きにする攻撃力がマスコミにあるならば、この特定秘密保護法案の明らかなる横暴こそ、国民とマスコミが一致団結して廃案に持ち込まなければならない。

                        ★

なにも付け加えることはあるまい。
安倍政権を再び誕生させ、おまけに参院選までも自公に大勝ちさせて、いわゆる『ねじれ』を
なくし、参議院の存在の意味を失わせてしまい、一党がなんでも好き勝手なことが出来るように
してしまったのも、福島第一原発事故に至る選択をしてきたのも、私たち国民自身である。

その同じ国民が、ブラックタイガーを車海老と書き間違え(偽装し)、牛脂注入加工肉を
ビーフステーキと偽り、普通の野菜をオーガニック野菜と偽り、
また、食べ物を清潔に保って保管しておかねばならないはずの冷凍室に寝転がったり
大型食器洗浄器に体を突っ込んだ画像をツイッタ―にアップして喜んだりしているのだ。

これらの行為を私も憎む。
しかし、こうした食品偽装をさせるように仕向けたのもまた、私たち自身のうちに
その遠因はなかったろうか。私たちの誰が一体、パナメイ海老を食べさせられて、「これは
芝エビではない!」と気付いただろうか。それに気づかず、私たちは、
「今日はどこそこのホテルで『芝海老のチリソース炒め』を食べて来たわ。ミシュランの
一つ星のレストランよ」などと言って喜んでいたのだ。
内実を伴わない虚構を喜ぶ客が多ければ、店はいつか『かたち』だけを提供する誘惑にかられる…。
どうせ食べてもわからないのなら、材料費は安い方がいいに決まってる。

これから安倍政権の続く間、私たちは、今まで当たり前のように持っていた諸権利を
じりじりと奪われていくであろう…
平和も自由も、失ってみないとそのありがたさが本当にはわからない。
平和も自由も、それを守ろうとする自覚と気概のない国民からはいつか奪われてしまう
ものなのかもしれないのだ。
他人が見ていないところでも不正をしない国民の間からこそいい政治は生まれる。

…私たちの国は、安倍政権が何かするから急に悪くなっていくのでは実はなく、
じりじりと少しずつ内部から腐って行きかけていたのではないだろうかとこのごろよく思う。
もっと厳しいことを言えば、私も含め日本の国の民の中にある、ある性質が、
このような腐敗を許す素地をそもそも持っていたのではないか、と。

機転の利いた文章である。
特定秘密保護法案というものが、国民を縛りこの国の根本を変えてしまうほどの悪法でなかったならば、
こういう例えを、私は大喜びして笑いながら今頃読んでいただろう。
しかし、今夜は笑えないなあ…

本当にそうなのだ。バカッター投稿や食品偽装は憎むべき愚かな行為ではあるけれど、
それを叩いている暇があったら、もっと巨悪に向かって怒るべきだったのではなかったのか?
いみじくも筆者が指摘しているように、自分より立場の弱い新聞記者などに向かっては
あれほど尊大な口をきく橋下という人物は、原発利権や政府与党という権力の前にはかくも弱い。
この人物が、ひょっとして、弱いと見たものは袋叩きにするが、権力に向かってはおとなしい羊に
なってしまうこの国のマスコミや、私たち国民の気質を象徴しているのではないか。

そんなことを想っていると、秘密保護法が事実上可決してしまったこととあいまって、
なんだか今夜は本当に苦い夜だ…

ただひとつ救いに思えたのは、今日、秘密保護法に反対して国会前や官邸前に集まった人々の
ツイッタ―などで、何人かの人が「今日は若者が多い!」と報告していたことだ…。


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『特定秘密保護法反対!与野党議員の良識を問う!』

特定秘密保護法案に反対する署名フォーム。国会議員に提出されます。
https://docs.google.com/forms/d/1hTR24nJNxpc2bEyc2Y194akiyXdX_Ga1IvG7kOnK4ZI/viewform



今日にも稀代の悪法、特定秘密保護法案が衆院で強行採決されそうである。
福島で行われた公聴会でも、自民党側が推薦した陳述者までがこの法案に疑問を呈し
7名全員が反対または慎重にという意見だった。ほぼ全員が賛成というケースが多い
その他の公聴会の中にあってこれほど全員が反対という異例な公聴会であった。

秘密保護法とセットの日本版NSCは既に衆院を通過。27日にも参院を通りそうだという。

もう一度、いや、何度でも問う。
こんな疑問だらけの悪法を、これほど軽い審議で簡単にとおしてしまっていいのか。
末代まで後悔を生む稀代の悪法である。

かつて同じような性格を持つスパイ防止法を、1987年食い止めた若き自民党員らがいた。
谷垣禎一、大島理森、太田誠一、熊谷弘、熊川次男、白川勝彦、杉浦正健、鳩山由紀夫、
村上誠一郎、谷津義男、石井一二、佐藤栄佐久である。
中央公論に連名で寄稿。

与党も野党もない。国会議員の良識を問う。


スパイ防止法




もう一度掲げておく。これほどの大小問わず数多くの団体が、秘密保護法案に反対・懸念を
表明しているのである。おそらくこれも一部だろうと思う。


特定秘密保護法に反対・懸念を表明した団体(順不同)
(秘密保全法に反対する愛知の会 調べ 2013/11/15)
                      *赤い文字の団体は、今日新たに追加。

【市民団体・NGO】
・グリーンピースジャパン
・アムネスティ日本
・全国市民オンブズマン連絡会議・NPO法人 情報公開市民センター
・仙台市民オンブズマン
・弘前市民オンブズパーソン
・市民オンブズマン福井
・市民オンブズマン兵庫、
・市民オンブズ西宮、
・市民オンブズ尼崎
・市民オンブズマン石川
・市民オンブズマンわかやま
・NPO法人 情報公開クリアリングハウス
・日本ペンクラブ
・日本国民救援会
・治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟
・新日本婦人の会
・盗聴法に反対する市民連絡会
・日本平和委員会
・プロジェクト99%
・フォーラム平和・人権・環境
・国際協力NGOセンター、関西NGO協議会、NGO福岡ネットワーク、名古屋NGOセンター
・横浜事件を語り、伝える会
・NGOs Civilian Platform JAPAN
・日本消費者連盟
・監視社会を拒否する会
・文化団体連絡会議
・図書館問題研究会 
・水源開発問題全国連絡会
・新日本歌人協会常任幹事会
・「平和への結集」をめざす市民の風
・長崎の被爆者5団体
・「特定秘密保護法案」に反対する劇団有志の会
・環境NPO13団体


【秘密保護法反対・懸念・関係団体】
・秘密保全法に反対する愛知の会
・秘密保護法反対 共同行動
・STOP!国家秘密法 広島ネットワーク
・秘密保護法全国投票の会
・秘密保護法制定許さない埼玉の会
・特定秘密保護法案を考える市民の会
・STOP!秘密保護法ネットワーク宮城
・北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会
・秘密保護法阻止奈良県連絡会
・秘密保護法を作らせないネットワークいばらき
・STOP秘密保護法ー信州ML
・秘密保護法阻止福井県連絡会
・秘密保護法に反対する新潟の会
・日本福祉大学特定秘密保護法を阻止する学生の会
 

【法曹関係団体】
・日本弁護士連合会
・青年法律家協会
・日本民主法律家協会

【学者】
・憲法・メディア法学者
・歴史学者
・日本科学者会議
・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)有志
栗田禎子・千葉大教授ら中東地域を専門とする全国の研究者83人
・「特定秘密保護法案」に反対する和光大学教員有志による声明
・筑波研究学園都市研究機関労働組合協議会
・日本アーカイブズ学会


【マスコミ関係】
・日本マスコミ文化情報労組会議
・日本新聞労働組合連合(新聞労連)
・日本民間放送労働組合連合会
・映画演劇労働組合連合会(映演労連)
・日本出版労働組合連会会(出版労連)
・憲法と表現の自由を考える出版人懇談会
・日本外国特派員協会
・TVキャスター8人(鳥越俊太郎、田勢康弘、金平茂紀、田原総一朗、岸井成格、川村晃司、大谷昭宏、青木理)
・日本出版者協議会
・日本新聞協会
・日本民間放送連盟
・日本雑誌協会と日本書籍出版協会
・自由報道協会
・日本ジャーナリスト会議
・日本脚本家連盟
・草文会(20出版社の組織)
・日本放送労働組合


【宗教団体】
・日本カトリック正義と平和協議会
仏教、キリスト教などの宗教関係18団体 

【医療関係団体】
・全日本民主医療機関連合会
・全国保険医団体連合会
・愛知県保険医協会
・奈良県保険医協会
・東京保険医協会
・神奈川県保険医協会


【労働組合】
・全国労働組合総連合
・日本高等学校教職員組合
・日本労働組合総連合会
・航空労組連絡会
NHKの労組「日本放送労働組合」 

【政党・国会】
・秘密保護法を考える超党派の議員と市民による勉強会
・日本共産党
・社会民主党
・生活の党
・新党 今はひとり(山本太郎)
・緑の党
・日本海賊党


【地方議会】
・福島県議会
・長野県坂城町議会
・「特定秘密保護法案」に断固反対する近畿自治体議員有志


【新聞社説】
一覧( 一般社団法人News for the People in Japan作成)
http://www.news-pj.net/siryou/shasetsu/2013.html#anchor-himitsuhozen

【外国】
・ARTICLE 19
http://www.article19.org/data/files/medialibrary/37346/Japanese-T--ARTICLE19--.pdf

・The NewYork Times
http://www.nytimes.com/2013/10/30/opinion/international/japans-illiberal-secrecy-law.html?smid=tw-share&_r=0

・国連人権理事会のフランク・ラ・ルー特別報告者(グアテマラ、表現の自由担当)は22日、「内部告発者やジ ャーナリストを脅かす」との懸念を表明し、日本政府に透明性の確保を要請した。

・世界102カ国の作家団体で構成する国際ペン(本部・ロンドン)も20日、「政治家と官僚が市民の言論の自 由を弱体化させ、権力を集中させようとしている」とする会長声明を発表。国際ペンが日本への声明を出したの は戦後初のことだ。


まだまだあります。
「秘密保護法を制定しないことを求める国際協力NGOの要請書」を政府に提出したNGO100団体以上
を、下記に追記しておきます。
上の団体名とのダブりがあるかもしれないので。

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『松井大門「ふるさと東北の大切な宝物たち展」in盛岡』

【拡散希望】岩手県公会堂:ふるさと東北の大切な宝物たち展11/22~27

【ふるさと東北の大切な宝物たち】松井大門水彩画展

場所 岩手県公会堂1階ギャラリー
岩手県盛岡市内丸11番2号
019-623-4681
  
 
日時 11月22日(金)~11月27日(水)
22日 10:00~17:00
23~26日 9:00~17:00
27日 9:00~16:00

展示: 流される前の東北風景
関連出版: 日めくり(¥2,625)2種 ポストカードセット(¥1,050)2種
☆会場限定1枚100円バラ売りポストカードもありますよ


展覧会の様子がすべてわかる、れんげちゃんのブログ。http://milkveth.blog103.fc2.com/

テレビ放送の映像。ぜひご覧ください…




                   ***
 
東日本大震災で流されて失われてしまった郷土の懐かしい風景…
松井大門先生は、東北各県を実際に訪れて、なにか自分にも出来ないかと考えられ、
震災前の風景の写真を多くのかたに声をかけて集め、それを水彩画に描き起こして
仮設住宅などで今も不自由な暮らしをしておいでの方々をお慰めすることが出来ないかと考えました。
2年の月日をかけて描きためた水彩画は90余点。
この秋、先生とれんげちゃんは福島を皮切りに、東北各地で展覧会をしてきました。
その集大成ともいえる展覧会が、盛岡で開かれます。


今度の盛岡会場は、国の登録有形文化財にもなっている岩手県公会堂です。
1927年開館。設計は、大隈講堂や日比谷公会堂の設計で有名な建築家・佐藤功一。
そして今回の展示は、なんと、『布ぅ楽雑記』のクウ―ママさんが、おともだちにも
手伝っていただいて、先生のお手伝い。クウーちゃんも会場でおとなしく警備係り!(笑)
きっときっとさらに心温まるすてきな展覧会になるだろうと思います。

クウ―ママさんの会場設営の記事。http://cooplus.blog4.fc2.com/blog-entry-2020.html

大門先生は、90枚の絵を日めくりや絵はがきのかたちで自費出版。
それを売ったお金でさらに多くの日めくりを作り、仮設住宅などに今もお住みの方々に
プレゼントする活動をしているのです。
経費を抑えて一部でも多くの方に配る方に廻したいと、福島、宮城そして盛岡各地での
展覧会はご自分で運転して絵も運び、宿泊は車中泊。そんな移動移動の日々です。
今回の東北での一連の展覧会は、今日からの盛岡で一段落しますが、これから日本全国を回り、
震災後2年8カ月、だんだん他の地では忘れ去られていくような被災地の現状を
風化させないためにも展覧会を続けていこうとなさっています。

ある仮設住宅では、先生が絵に描いたその場所に住んでいたという青年などにも巡り会い。
ここ知ってる!ここで遊んだ!などという、失われてしまった光景のありし日の美しい姿を
懐かしむお年寄りの声も聞かれたと言います。

『特定秘密保護法案反対11.21集会』

『特定秘密保護法案』に反対する、日比谷公園での集会に行ってきました。
自公は、なんとしてでもこの法案を今会期中に通してしまいたいようです。
ぐずぐずしていてこの法案の無茶さ無意味さが国民に広く知れ渡ってしまわないうちにと
考えているのでしょう。
こうもり政党『みんなの党』は早々と自民党にすり寄ってしまい、『みんな』よりは
ましな提案をしてるかなというように見えた『日本維新の会』は、中には反対・慎重な
若手議員がいるにもかかわらず、結局与党の言う通りになってしまったばかりか、
逆に、与党の原案よりさらに後退したひどいものに帰着させてしまいました。

第三者機関のチェックが必要だ、というところで、なんと、総理大臣がそのチェックをすると
言うのです。関連各行政の恣意を見逃さないようにするために、なんと総理大臣そのひとが
第三者としてチェックをするという。
そんなバカなことありますか?!この最悪の法案を無理にでも通したがっているのは
安倍総理そのひとです。それがなんで、『第三者機関』と言えるのか!
しかも、維新と自民の折衝で、情報を秘密にする年限を30年から60年に倍に後退させて
しまった!

公明党も、昔は、若い方はご存じないかもしれないけれど、むしろ共産党に似た、庶民の暮らしを
大切に思う政党だったのです。それが、政権政党にすり寄るようになってから、その性質を
失ってしまった。
私なども甘いところがあるから、自民独裁のどうしようもない状況に陥ってしまった今、
わずかに、公明党が与党内野党として多少のブレーキをかけてくれれば、と期待していたのだけれども、
実のところ、『公明党がいて、それに気を配った』ということが逆に自民の勝手な政治の
隠れ蓑になってしまっている。
一応は、公明の言い分も聞き、これでしかも『みんな』や維新等野党の意見も聞いたんだから、
民主的ルールにちゃんとのっとってやっていますということになってしまった!
茶番も茶番。あまりにひどい政府のやり口に、悲鳴でもあげたいくらいです!

この日11月21日は東京だけでなく、大阪、名古屋、静岡、仙台、広島、富山、福島、
和歌山、埼玉、春日井、福井、沖縄など全国各地で一斉に反対集会が開かれました。

東京会場は、日比谷野外音楽堂。私は集会の始まる6時半に会場に着きました。
ところが、野音は門で封鎖。中に入れません!
もう6時には参加者であふれかえって、危険防止のため、門を閉めているというのです。
広い日比谷公園は、ところどころに街灯は立っているけれど夜の闇の中。
そこに大勢の、野音に入れない人々が溢れていました。
11月も末の寒くなった時期の、しかも夜6時半からという反対集会。がらんとしているかもなあと
覚悟していったのですが、びっくりするほどの人、人、人……!


2013_1121_193517-CIMG1359.jpg


壁の向こうからは、志位さんや落合恵子さんや、山本太郎さんの反対演説が聞こえてきます。
強い怒りのメッセージに会場の中と外で呼応して大きな拍手が起こります。


2013_1121_185907-CIMG1349.jpg


みんな、怒ってるんだなあ、というのが痛いほど伝わってくる…


私は野外音楽堂の中に入れなかったので、中の様子はわからなかったけれど、その熱気の様子。
『原発のウソ』http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/7420834.htmlブログさんからお借りします。
これは日比谷野外音楽堂の一部を撮ったもの。

野音11.21秘密保護法 日比谷

外にはこれと同じくらいの入りきれなかなった人々が立って待っているのです。
この日の参加者、主催者発表で一万人。
でも、昨年同じ野音で雨の中行われた反原発の集会が主催者発表8千人だったのに比べると、
その倍、1万5,6千人はいた気が、私の実感ではします。
日比谷公園の暗がりの中にたたずむ人々…主催者もその全体数をとらえることは出来なかったのでは
ないでしょうか。


1時間集会があって、デモに出発。

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私は歩き始めてしばらくしてから、これが国会に向かって、議員たちに請願書を渡し、
『特定秘密保護法案廃案!』訴えるデモコースの方ではなく、銀座~東京駅をデモして
流れ解散するというコースだったことに気付いて、ああっ!
馬鹿ですぅ! 国会議事堂前で大きな声を挙げたかったのに!!!

詳しくは志村建世さんのブログをご覧くださいね。
衆議院、参議院の面会所で請願書提出。共産、社民、民主の議員が出迎えている請願の様子など
昨日の全体図がよくわかります。
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=5119296

それにしても、ああ!馬鹿だ、私は!(苦笑するしかない)


原発反対集会の時も怒りは無論あるけれど、この法案に対する怒りは、またさらに
絶望が深い怒りのような気がします。
ただ特定秘密保護法案そのものに対する怒りだけではなく、安倍政権というとんでもない
怪物政権がやろうとしているこの国のかたちを全く変えてしまおうとする巨悪の目論見
全体に対する怒りです。その中には無論、原発のことも入っています。



実は、この日の外出には、もう一つ目的がありました。
銀座Steps Galleryでの十河雅典さんの個展を見に行くことです。
十河雅典さんのことは『南亭雑記』のNANTEIさんに教えてもらったのです。
おとなしいわたしは(?)写真撮らせていただいていいかどうか訊けませんでした。
したがって会場写真はありませんので、NANTEIさんのブログをどうぞご覧くださいね。
http://nantei1943.blog129.fc2.com/blog-entry-1028.html

また、こんな動く映像をなんとYou Tubeで見つけました。
これなら、私の下手な写真より、その迫力がわかるでしょう。





展覧会のテーマは『国家・言葉・国亡軍』です。

『国亡軍』……!
なんと、この一言で、この画家の訴えたいことがわかります。
安倍国亡政権に反対する集会デモに行く日、このような展覧会をみることが出来るとは。

絵の細部は、とっても色彩鮮やかでダイナミックで美しいのです。
しかし、『国家』『言葉』『国亡軍』と題された3枚の巨大な絵には、銃弾の痕のような
穴がいくつも無残に開けられています。
そしてそこから、国家にいつでも翻弄される国民の流す血のような、涙のような黒い絵の具が
だらだらと幾筋も幾筋も流れているのです。
その絵だけで充分にこれらの絵の訴えたいことは伝わってきますが、十河さんは
『言葉』というものの持つ意味の重さが作品の重大テーマであるようで、今回の作品だけでなく
ことばそのものが重要なモチーフになっていることがわかるのです。

『戦争はアタマのウラガワにいる』という小品がありました。
これにも銃弾の痕が。

作家さんは残念ながら、風邪ということでお目にかかれませんでした。
でも、画廊主のかたにお話させていただき、ふっとこの文を読んで、このブログでも
よく取り上げる渡邊白泉の『戦争が廊下の奥に立つてゐた』という句を連想する、と
私が言ったら、なんと十河さんは昨年の個展で、その句も絵になさってらっしゃるという!
戦争さ中で言論統制の過酷を極める中、京大俳句事件に連座したということで
執筆禁止命令を受けた渡邊白泉。十河さんの訴えたいことがわかる気がしました。

本当に、この国を再び国民が自由にもの言えぬ、お互いの監視組織を強化するような、
そして若者を戦場に送り出すような国にみんなはしたいのでしょうか?!!!

素晴らしい作品を見せていただいたと思います。

さて。日比谷公園にあるいて行く前にちょっとおなかに何か入れておきたいと、
松屋裏の茶房に寄りました。ここは、風情のある山野草を扱う花屋さん。2階が
茶房になっています。


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私はお茶と空也もなかを注文しました。
この空也もなかは、銀座の名店。昔ながらの製法と対面販売にこだわり、この空也もなかは
基本、予約しておかないと買えない。暮れなど1か月前に予約しても、断られました。
ようやくここで思いがけずお目にかかれました!

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盆の上には一枝の黄菊が添えられています。これはお持ちかえりできる。

十河雅典展のはがきと、その菊に庭のツタの紅葉を添えてみました。
こころがそそけだつようなひどい政治のありさま…。
展覧会のあと、束の間の静けさとやさしさに出会うことが出来ました。


国防軍 (2)







『特定秘密保護法案に反対!』

ひみつ法




こんなに多くの人々が反対している特定秘密保護法。
     廃案に!


個人だけでなく、下記のように分野を超えたあらゆる団体も、特定秘密保護法案に
反対しています。自民党、公明党、民主党、みんなの党、維新…党は問わない。
良識ある政治家のみなさん。
後世に悔いを残す法案の成立に手を貸さないでください。

ご自分の心の声と良識に従ってください。お願いします。

この日は、東京日比谷だけでなく、大阪、名古屋、仙台、広島、富山、静岡…
日本各地で反対集会が開かれる予定です。
詳しくは下記を。
http://nohimityu.exblog.jp/20939582/

21日以外の日や地域のアクションはこちらを。
http://www.himituho.com/全国運動情報/



特定秘密保護法に反対・懸念を表明した団体(順不同)

(秘密保全法に反対する愛知の会 調べ 2013/11/15)

ほかにあればご連絡ください。
no_himitsu@yahoo.co.jp

【市民団体・NGO】
・グリーンピースジャパン
 
・アムネスティ日本
 
・全国市民オンブズマン連絡会議・NPO法人 情報公開市民センター
 
・仙台市民オンブズマン
 
・弘前市民オンブズパーソン

・市民オンブズマン福井

・市民オンブズマン兵庫、市民オンブズ西宮、市民オンブズ尼崎

・市民オンブズマン石川

・市民オンブズマンわかやま

・NPO法人 情報公開クリアリングハウス
 
・日本ペンクラブ
 
・日本国民救援会
 
・治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟
 
・新日本婦人の会
 
・盗聴法に反対する市民連絡会
 
・日本平和委員会

・プロジェクト99%

・フォーラム平和・人権・環境

・国際協力NGOセンター、関西NGO協議会、NGO福岡ネットワーク、名古屋NGOセンター

・横浜事件を語り、伝える会
 
・NGOs Civilian Platform JAPAN
 
・日本消費者連盟

・監視社会を拒否する会

・文化団体連絡会議

・図書館問題研究会 

・水源開発問題全国連絡会

・新日本歌人協会常任幹事会

・「平和への結集」をめざす市民の風

・長崎の被爆者5団体


【秘密保護法反対・懸念・関係団体】
・秘密保全法に反対する愛知の会
 
・秘密保護法反対 共同行動
 
・STOP!国家秘密法 広島ネットワーク
 
・秘密保護法全国投票の会
 
・秘密保護法制定許さない埼玉の会
 
・特定秘密保護法案を考える市民の会

・STOP!秘密保護法ネットワーク宮城

・北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会

・秘密保護法阻止奈良県連絡会

・秘密保護法を作らせないネットワークいばらき

・STOP秘密保護法ー信州ML
 

【法曹関係団体】
・日本弁護士連合会
 
・青年法律家協会
 
・日本民主法律家協会

【学者】
・憲法・メディア法学者
 
・歴史学者

・日本科学者会議

・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)有志


【マスコミ関係】
・日本マスコミ文化情報労組会議
 
・日本新聞労働組合連合(新聞労連)
 
・日本民間放送労働組合連合会
 
・映画演劇労働組合連合会(映演労連)
 
・日本出版労働組合連会会(出版労連)

・憲法と表現の自由を考える出版人懇談会
 
・日本外国特派員協会
 
・TVキャスター8人
 
・日本出版者協議会
 
・日本新聞協会

・日本民間放送連盟

・日本雑誌協会と日本書籍出版協会

・自由報道協会

・日本ジャーナリスト会議

・日本脚本家連盟


【宗教団体】
・日本カトリック正義と平和協議会
 

【医療関係団体】
・全日本民主医療機関連合会

・全国保険医団体連合会

・愛知県保険医協会

・奈良県保険医協会

・東京保険医協会

・神奈川県保険医協会


【労働組合】
・全国労働組合総連合
 
・日本高等学校教職員組合

・日本労働組合総連合会
 

【政党・国会】
・秘密保護法を考える超党派の議員と市民による勉強会

・日本共産党
 
・社会民主党
 
・生活の党
 
・新党 今はひとり(山本太郎)
 
・緑の党
 
・日本海賊党


【地方議会】
・福島県議会

・長野県坂城町議会

・「特定秘密保護法案」に断固反対する近畿自治体議員有志


【新聞社説】
一覧( 一般社団法人News for the People in Japan作成)
http://www.news-pj.net/siryou/shasetsu/2013.html#anchor-himitsuhozen

【外国】
・ARTICLE 19
http://www.article19.org/data/files/medialibrary/37346/Japanese-T--ARTICLE19--.pdf

・The NewYork Times
http://www.nytimes.com/2013/10/30/opinion/international/japans-illiberal-secrecy-law.html?smid=tw-share&_r=0



『この国の行方 補遺』

この記事は、一つ前の記事『この国の行方』に続く補遺です。
 
                *

私はいまもまだ、さまざまな戦記文学を読み続けています。
火野葦平、石川達三、…
上官から命令されたとはいえ、兵隊か民間人かもしれぬ中国人やシンガポール人などを
銃剣で突き刺して殺す…その首を刎ねる…それを穴につき落とす…
中国兵の死体の浮かぶクリークで、その血の流れていない水の部分を探して米をとぐ。
激しい下痢や足指の色が変わるほどのマメに苦しみながらひたすら行軍する…
戦地とされた朝鮮半島、中国、その他アジア諸国の人々に味わわせた苦痛を仮にここで
取り上げないとしても、一体どれほどそれは人間の限界と言えるような苛酷かつ無残な
行軍と戦闘を、日本の政治家と軍部は、兵士たちに強いたことでしょう!!
その象徴とも言えるような部隊がありました。

石川達三が『生きてゐる兵隊』でモデルにした陸軍歩兵第33連隊。
1929年奉天あたりからその歴史をたどれば、チチハル、天津、…
石家荘、常熟、無錫などで戦ったのち1938年南京攻略戦に参加。
翌1939年 徐州会戦や武漢作戦に参加。襄東会戦…。
1941年、ルソン島レガスピに上陸、マニラの戦いなどに参加。その後フィリピン各地を転戦し
ルソン島にて治安戦に従事。1944年(昭和19年)9月、 レイテ島に移動。防御態勢を固める。
10月、アメリカ軍上陸開始。10月23日、軍旗奉焼ののち挺身切り込みし玉砕。
10月28日、ドラッグ防御の大隊がダガミ高原で玉砕。
1945年(昭和20年)5月30日、サマール島にいた第3中隊が玉砕。


このように戦場を転々としているのであります!
無論、途中帰国してすぐにまた戦地に呼び戻されたりもしています。
しかし一体、どれほどの距離を彼等は歩いてきたことだったろうか!
そういう暮らしを今の人々は想像できるでしょうか!
まだ私はこれから記事に書こうとしているのだけれど、今、台風被害で大変な、自衛隊がやがて1000余名
救援に行くというフィリピン、レイテ島の戦いにおける従軍の記憶を、大岡昇平は『俘虜記』『野火』
などに描いています。『野火』では、後方からの補給なく飢えた兵士たちが、死んで膨れ上がった
戦友たちの死体を食べる人肉食のシーンを描きます。(大岡自身が食べたということではない)
南京攻略戦、徐州の戦いなど中国戦線に従軍した火野葦平は、世界の歴史に残る愚かな作戦、
インパール作戦にも従軍し、『青春と泥濘』で、『塩』に飢餓した兵士たちがお互いの汗を
なめあうシーンを描いています……

この陸軍歩兵第33連隊が所属していた第16師団は、レイテ島において(サマール島含む)
参加者18,608名中、実に、18,028名が戦死です

師団長牧野四郎中将も戦死。(Wikiより)
石川達三が『生きている兵隊』のモデルにしたその33連隊の将兵たちの何人が、
上に書いたほどの転戦転戦の日々ののち、生きて故国に帰れたのでしょうか。…
すべての戦場において、下級兵士ほど死亡率は高く、高級将校や、無論内地や後方の
安全なところにいて、無責任な計画をたてて国民を戦地に駆り立てた軍首脳や、
政治家たちは、戦後も行きのびて、のちに国の要職に就いている者も多いのです…

現代の戦争においては、アメリカ軍のとりわけイラク帰還兵の自殺率の高さ…
劣化ウラン弾による健康被害と後遺症…それによる復帰後の失職と生活難…。
しかし、巧言を駆使して彼等を戦場に送りだした国家は、彼らの面倒を見てはくれない…
アメリカに居ながらにして、パソコンで中東の人々を一瞬にして殺戮できるその狂気…

…そういう戦争の実態を、今、安倍政権など、日本を戦争に巻き込みたくて仕方がない政治家たちや
それを支持する人々は想像してみたことがあるのでしょうか??!!
自分が戦場で這いずってみたいのでしょうか?
極限の飢餓や、敵味方の将兵の脳漿や臓腑の横を這いずりまわりながら次は自分に
砲弾が命中する恐怖を、来る日も来る日も味わいたいのでしょうか?
そういう戦争の悲惨をすべて知った上で、自衛隊の若者たちを戦場に送りだそうとしているのでしょうか?

『肉体の悪魔』『肉体の門』『春婦傳』などを書いた田村泰次郎は、昭和15年。28歳で応召。
主に華北方面を転戦。敗戦によって翌昭和21年復員。5年3カ月の軍隊生活を経験しています。

『春婦傳』の序文に田村泰次郎が書いたことば。

『戦争の間、大陸奥地に配置せられた私たち下級兵士たちといっしょに、日本軍の将校や、
その情婦たちである日本の娼婦たちから軽蔑されながら、銃火の間に生き、その青春と肉体を
亡ぼし去った朝鮮人娘子軍は、どれだけ多数にのぼるだろう。日本の女たちは前線にも
出てこられないくせに、将校とぐるになって、私たち下級兵士を軽蔑した。私は彼女たち朝鮮人
娘子軍への泣きたいような慕情と、日本の女たちへの復讐的な気持ちで、これを書いた』


彼はまた、書いています。

「『春婦傳』を書いたのは、二十一年、郷里に復員して、まもなくであるが、そのころ、
生きていて、七年ぶりで無事に帰った息子を迎えた老母と、私は二人で他人の家の二階に
間借りしていた。母は私の着て帰った軍服のシミを血ではないかとうたがった。血はきたないという
考えが、母の頭にあった。『血だったら、どうだというんだ?』と、私は母に喰ってかかった。
血ではなく、ただの汚れであった。が、私からはいつのまにか、戦友の血も、敵の血も、
きたないという考えは遠のいていた。血のなかに、長年生きてきた。私の唐突な反発に、
母は眼をみはった。いくら話しても、他人にはわかってもらえない、6年の歳月のなかの自分を、
母にだけはわかってもらいたかった」


『肉体の悪魔』『肉体の門』『春婦傳』など戦場における日本軍兵士の、捕虜となった中国人
女性共産党工作員や、朝鮮人慰安婦などとの性や、そして戦後はGHQ兵士と当時パンパンと呼ばれた
日本人娼婦などとの荒々しい性を描いた作家のその本質を見ず、『肉体小説作家』などと
軽々に分類し、晩年は風俗小説的になったなどと書く世間というものの軽薄……。
上記逸話の作家の母親自身を含め、いわば『銃後』の人々への苦々しい想いは、
『革命前後』という原稿用紙1000枚もの作品を書いて涙を流した後、自死を遂げた火野葦平が
ひそかに抱いたまま黙って死んで行ったやりきれない想いと、性質において同じなのではなかったでしょうか…!

結構たくさんの従軍記、戦争小説、ドキュメンタリー、ノンフィクションなど読んできましたが、
それら多くの作品の中で、とりわけ私の胸に深く響いた、痛切な言葉があります。
同じ田村泰次郎のことばです…

『いまも私は、一兵士でなかったひとの戦争小説は信じる気持にはなれない』
 

『脳漿を地にすりつけるような戦だ』と火野葦平が書き、『なんと戦争とは汚いものだの』
と慨嘆させた(汚いと言っても、死体が汚いとか、そういった意味では決してなかったと
私は信じる)戦争の実体…戦争の泥沼、戦争の悲惨…そういうものを想像してみれば、
その想像力を持っているならば、決して戦争のできる国がいい国だなどと軽はずみには
思えないはずだと私は思うのです。
地に這いずって死んで行くのが自分だとちょっと想像してみるならば。


最後に。NANTEIさん。力のこもった憂国の記事。引用させていただきました。
本当にありがとうございます。

記事に関連して、こんな映像見てください。2012年5月、シカゴに於けるNATO首脳会議
に際し抗議する米帰還兵。












『この国の行方』

この政権は、日本を一体どういうところに引っ張って行きたいのでしょうか。
いつも不思議でなりません。
日本を戦争のできる『普通の国』にすることが、それほど大事なのだろうか。
戦争が出来ることが普通、なんだという考えかたそのものがおかしくはないだろうか。
安倍さんは、着々と、自分の理想となさるものにこの国を近づけていっています。
第一次内閣でも彼は既に多くのことを変えてしまっていますが、志半ばで降板。
その時の失敗に学んで、安倍さんは実に今度は巧妙に、大きなこと小さなこと…取り混ぜて
日本の軍国化に向かって着々と成果をあげていっています。
私達は、憲法改正とか原発とかいった、大きな問題にはさすがに気付いて反対の声を挙げるけれど、
小さな改変には気がつかないか、あるいは気付いていてもたいしたことないだろうと
看過してしまうことが多いです。さらには、そもそも全く知らないから平気で来た、ということも
たくさんあると思います。

いつもお世話になっている『南亭雑記』のNANTEIさんが、自衛隊について書いておられます。

『自衛隊』というと、普通私達はどんなイメージを持っているでしょうか。
今回もフィリピンの台風被害の救援に自衛隊が国連の活動ということで派遣されています。
人命救助活動や、水の確保や道路の復旧などインフラ整備、そして医療活動…
自衛隊員は優秀ですから、大いにお役に立って欲しいなあと素直に思う。
しかし。『自衛隊』という組織の位置づけは微妙です。
自衛隊は軍隊ではないのか。軍隊を持つことは日本国憲法で禁じられているのではないのか。
安倍政権は、自衛隊をどういうものにしたがっているのか。
安倍政権が今、次々に打ち出してくる、日本を戦争のできる国にするための方策、
下手をすると、日本を軍国化してしまいかねない今の状況の中、自衛隊とは一体
どんな組織なのか、そして安倍さんは彼等を動かして何をしたいのかをここで考えてみるのも
いいかと思います。

NANTEIさんの自衛隊についての記事をまずぜひお読みください。

『クーデターの日(1)』
『クーデターの日(2)』
『クーデターの日(補)』

実はこの記事の大元は、以上のNANTEIさんの記事へのコメントとして書いたもの。
しかし、長過ぎるということもあり、つけ加えて書いておきたいこともあるので、
独立した記事とさせていただくことにしました。

第一次、第二次安倍内閣で、安倍さんが達成してきたこと。 

第一次安倍政権の2007年、防衛『庁』を防衛『省』に格上げ。
 庁から省へ、というのは単に使える予算の額が大違いに増えるというだけでなく、
 例えば今度の日本版NSCにおいても、日本の緊急時に最終判断を下す4大臣というものに、
 首相、官房長官(国務大臣である)、外務大臣とならんで、この防衛大臣が加わることになりました。
 防衛『庁』長官の身分であったなら、ここには加われなかったでしょう…

2006年、次世代の子供たちを教育する根幹となる教育基本法も改訂した。  
 ついで2007年。教育基本法を具体化するための教育三法も改訂。『国と郷土を愛する態度』や
『公共の精神』を身に付けさせるよう盛り込んだ改正教育基本法は憲法19条の「良心の自由」などに
 反しており、子供たちを一個の独立した人格としてよりも『国家が国家のために』教育するという
 色合いのものに変えてしまった。国家による教育現場の統制強化。

(③1999年。小渕内閣のときに、すでに『国旗・国歌法』が制定され、国民の思想信条の自由に、
 またひとつ枷がはめられている)

2007年。憲法改正のための布石として、国民投票法も成立させている。

以上が第一次安倍内閣で安倍さんがやって来たことです。
短命内閣だったように思われがちだけれども、憲法改正と、日本の軍備強化への道を
短期間にしっかりやってしまった。 

第一次安倍内閣が、閣僚の失敗や安倍さん自身の健康上の理由で終わった時、
私はどれほどほっとしたか知れません。
…しかし、安倍さんは戻ってきました…国民がそれを選択したのです…!

第二次安倍内閣。
彼は憲法改正の大技を今はしばらく封印して、小技で、国をじわじわと、自分の理想とする
国に変えていこうとしています。
元慰安婦問題など自虐歴史教育の是正(?)に取り組んできた下村議員を文科相に起用。
 民主主義を崩壊させるに一番手っ取り早いのは、遠回りなように見えるかもしれないけれど
 教育制度をいじることです。

1月。早速、「教育再生実行会議」を立ち上げ、有識者メンバーを決めた。
 日本の侵略戦争を肯定する「新しい歴史教科書をつくる会」元会長で、「ジェンダーフリー」や
 男女共同参画を攻撃してきた
八木秀次高崎経済大教授、教育現場での「日の丸」掲揚・「君が代」斉唱を
 主張し、沖縄戦での集団自決強要はなかったとする著書を出版
した曽野綾子氏、
 改悪教育基本法に「愛国心」を盛り込むことを主張した全日本教職員連盟委員長の河野達信氏といった
 「つくる会」「靖国派」が名を連ねています。

1月。陸自削減などを盛り込んでいた民主の防衛大綱を凍結。11年ぶりの防衛予算増額。
 400億円の増額。自衛隊の人員も8年ぶりに287人増員。 

8月。防衛省は、新型輸送機「MV22オスプレイ」を陸上自衛隊に導入する方針を固め、
 来年度予算の概算要求に、購入に向けた本格的な調査費約1億円を盛り込むことを決めた。

 防衛省は、沖縄・尖閣諸島などの離島防衛や災害対応の強化を目的に、MV22オスプレイを
 早ければ2015年度から陸上自衛隊に導入するとして、年内にまとめる新たな
 中期防衛力整備計画にも明記する方針。オスプレイは1機百億円とか百数十億円とか。
 また、中国や北朝鮮の警戒・監視などに使う無人偵察機についても、2015年度の導入に向け、
 約2億円の調査費を求める。



⑤10月、政権は「安全保障と防衛力に関する懇談会」(座長・北岡伸一国際大学長)を開き、
 外交・安保政策の指針となる初の国家安全保障戦略(NSS)の原案をまとめ、
 「国際協調主義に基づく積極的平和主義」を基本理念に、武器輸出三原則そのものの
 見直し
を打ち出しています。武器部品製造や兵器にいつでも転用できる車両など、これまででも
 『軍事』か『汎用』品か、ということは曖昧なまま、日本は水面下で軍事産業が動いてきたのだけれど、
 今度は武器輸出三原則自体に手をつけようとしているのです。

 『積極的平和主義』と、『平和主義』という美名を使っているけれどそれに騙されてはいけない。
 これは、「敵を作り、同盟を結び、対抗する」ことで政治・経済上の霸権を行うことです。
 米国が積極的に介入していったイラクが、アフガニスタンが、平和になっているでしょうか。

航空自衛隊の次期戦闘機に内定しているF-35の部品製造に日本企業が参加。
 三菱重工業がトルコで現地企業と合弁会社を設立し戦車用エンジンを開発・生産する計画が浮上している。
 政府は第三国への技術流出を防ぐ枠組みを設けたうえで、武器や関連技術の輸出を禁じた武器輸出三原則の
 例外として認める
方向だ。

11月7日。日本版NSC法案、衆院通過。
 NSC法案は、非常時に際しての政府、とりわけ総理大臣の指揮権をとんでもなく強化するものである。

⑨11月7日。安全保障の機密情報を外部に漏らした国家公務員らへの罰則を強化する
 特定秘密保護法案が衆院本会議で審議入り


このほかにも、安倍さんは、オスプレイを使っての日米合同軍事演習の強化など、
とにかく、『戦争のできる国』に日本を変えていこうと、国民の抵抗の多い改憲にすぐに
手をつけるのでなく、外堀を着々と埋めて、既成事実を着々と作って行き、国民の知る権利も
自由に生きる権利を守ろうとする意欲も奪った後、一気に改憲に持って行こうとしていって
いるように思われてなりません。

そして!
この、NANTEIさんが、ご紹介した記事群でお書きになった、自衛隊の、
国民の目には見えにくいところでの組織改編と、シビリアンコントロールのなし崩し的縮小!

『そんな折も折、防衛省は自衛隊の作戦運用を所管する運用企画局の廃止を決定した。
同局は背広組から成る内局だが、廃止後は制服組の幹部自衛官が実権を握る統合幕僚監部に、
作戦運用の権限を掌握
されることになる。』


これは、この夏に決定されました。

日本では先の戦争への反省から、戦後は文民の首相や防衛相が自衛隊を指揮する文民統制を敷いています。
さらに背広組が、軍事中心の制服組とは違う立場から自衛隊を管理し、首相や防衛相を支えることで、
文民統制をより強く働かせている、というかたちに、これまでは曲がりなりにもしてきました。
でも、この決定で、いよいよ、自衛隊内におけるシビリアン・コントロールは事実上消滅ということになります。
統合幕僚監部は、かつての陸軍参謀本部・海軍軍令部の後身ともいえる組織です。


今の憲法には、第66条第2項で,「内閣総理大臣その他の国務大臣は,文民でなければならない」
と規定されています。
ところが自民党改憲案は、これを、『現役の軍人であってはならない』に改変
こんな憲法改悪がなされたら、自衛隊幹部だった田母神氏が総理になることだってあり得るのである。
例えばイラク先遣隊長で名をあげ参議院議員に転身した元自衛隊一等陸佐の佐藤正久氏のような人物が、
防衛大臣になることもありうる…

政治家が何をこちょこちょやろうが、日本が急に軍国化することなどあり得ない…
自衛隊が海外で武器を使用しようが、自分たちには関係ない…
そう何となく思ってはいまいか。

しかし、一国の国情など、一応民主主義の国だった国家が、なにかをきっかけにして
一気に軍事政権にとってかわられることはありうるのです。そんなバカな、まさか日本がそんなこと
あるわけない、と思うかもしれませんが、石原前都知事が尖閣列島をとで購入する、と言いだしてから
一気に日中関係が悪化し、橋下徹氏のような超タカ派の政治家が出て、関西を中心に大変な人気を一時期博し、
…そうして安倍氏が自民党総裁に返り咲いて後の、この国の変わりようを見てください!
情けないことには、私たちが数年前、自民党の勝手を許さない!と政権交代させた民主党…
これも、なぜ私たちが彼等を政権につけたのか、自民党と反対の政治をして欲しかったからじゃなかったのか!
ところが、原発を止めることにおいても、また特定秘密保護法案を阻止することにおいても
民主党は断固としては反対しない。バカだなあ…なんで自民党と違う立場を明確にして
国民の願いを掬いあげないの?と、その政党としてのセンスのなさが理解し難くないですか?
あれだけの敗北を喫してもまあだ、それが出来ない。
民主党内に、野田氏や前原氏のような極右的な一派がいるからです…
つい先日、前原氏が橋下氏と政界再編の件で接触というニュースをちらっと見た。
この二人がする政界再編など怖くって見てられません。

このように、ごく少数の強力な政治家の嗜好で、一国の雰囲気が
どれほど変わってしまうか、
ということを、私たちはいま、目の前に見ているはずです。

街では、あり得ないような恐ろしいヘイトスピーチをしながら、韓国人の多く住む地域を
示威行為をして歩く集団がいる。
山本太郎氏にナイフの入った封書の脅迫状を送りつけてくる者がいる。
脱原発団体などに、百万通、二百万通…という嫌がらせメールを送りつけた者たちがいる…

特定秘密保護法案がこの年内にでも可決されてしまったら!
国民の知る権利は奪われ、報道も公務員も国民も実際に法に反するような行為をしなくとも
その前にそれに抵触することを恐れて委縮して、この国では、自由にものを言えないような
そんな国に日本はなってしまうのです。

この国のかたちは、今、そうやって上からと、下からとの両方で変わって行きつつあるのです…!

それでも、時の政権による勝手な憲法や法律の改変や、また集団的自衛権の行使のように憲法を
恣意的に解釈して好きなようにふるまうことや、この自衛隊の運営組織や規則を勝手に変えて、
時の政権が、国を軍事国家に徐々に変えていくことには、絶対に反対したいです。

文民統制といいますが、文民であっても安倍さんや石破さんのように、この国を
戦争のできる国にしたがっているようにしか思えない政治家もいます…。
彼等は憲法そのものを改変して、天皇を『国民統合の象徴』から
『国家元首』に再び祭り上げ、しかも自衛隊を『国防軍』に
変えようとしているのです。
さらに、『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』と
シンプルに謳っている今の平和憲法を、
『我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため
内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する
という物騒なものに変えようとしているのです。

アメリカなどと共に世界の戦場に軍隊を派遣すること、経済がひっ迫して今までのように
『世界の警官』としての役割をそうは果たせなくなってきているアメリカの肩代わりをして
アジア地域においては中国包囲網のお先棒を担ぎ、中東等の紛争にも『積極的』に
首を突っ込む…そういうことをして、誰がいったい喜ぶのでしょう?
世界の軍需産業とりわけ、アメリカの軍需産業と日本国内の三菱重工業など軍需関連産業
なのではないでしょうか。

私は、安倍政権がかくも日本を軍事大国化したい理由はいろいろあるだろうけれど、
本当のところは、この、『内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持』という一点こそが、
それこそが、安倍さんの望みなんじゃなかろうか、と思うことがあります。

日本版NSCもそうです。いったん事が起こったら、4大臣会合とは言うけれど
要するに安倍総理のところに情報は集約され、決定権は国民が一応選んだ国会議員による審議でさえなく
安倍さんに委ねられることになります。
その総理大臣が、自衛『軍』となった兵士たちを最高指揮官として指揮するのです!
その一点が、その華々しい行為をしたいそれだけのことが、安倍さんがしたい本当のことなんじゃ
ないでしょうか。


私達はとりわけ、自衛隊の内部のことなど知らないです。
NANTEIさんが、上にご紹介したシリーズで書き起こしてくださったような、
戦争中の軍部と政治の関係や敗戦時の日本軍解体から今の自衛隊に至る歴史や、
その内部に渦巻く制服組の不満…、
そういったものも、普段考えてみることはほとんどありません。
でも、私達は、しっかり眼を見開いていないとだめです。
歴史を作ることを、ごく少数の権力者の手に委ねてはなりません。
歴史は、私たち自身が作っていくのだと云う自覚を持っていなければならないと思います。





『キャンドル・ナイト 32』

あの日から2年と8カ月。
32回目のキャンドル・ナイトだ。

フィリピンの台風被害がひどい。
日本からは国際緊急援助隊の医療チーム24人が11日午後3時過ぎ、成田空港から出発。
空港であった結団式で木原誠二・外務政務官は「フィリピンとは人的にも経済的にも関係が深い。
十分な成果を」と激励。副団長の冨岡譲二医師(52)も「震災時にはたくさんの人が援助してくれた。
お礼を伝えに行く気持ちでいる」と話したという。
また、菅義偉官房長官は11日の記者会見で「フィリピン政府から要請があれば、医療などの
支援のため自衛隊を迅速に派遣できるよう調整している」と述べたそうである。
ドイツは、最初の援助として援助物資23トンをすでに空輸。ドイツの救助隊がもう救助活動に
あたっているという。
何が何でも早ければいいというものではないけれど、日本政府はいつもこうした大災害の
救援に関し、どちらかと言えば対応が遅い気がする。
東日本大震災の時、海外からの声かけと迅速な対応が、どれほど嬉しかったことか。
慌てて物資を送ってそれが重複して結果無駄になる、などということもあるのかもしれないが、
それならば、絶対無駄にならないであろう必要不可欠なものを、まず緊急に送ればいい。
食糧や水、医薬品、衛生品などは、緊急にもまた長い目で見ても決して無駄になるまい。
たとえ無駄になったとしても、まず気持ちを伝えることが大事なのではあるまいか。

家々が無残に破壊されてしまったレイテ島の空撮映像を見ながら、
私は東日本大震災を想い、また、かつて日本がフィリピン全土を戦場にしてしまったこと、
フィリピンの人々にいい知れぬ重大な損害と迷惑をかけたこと、
ここで後方からの食糧や弾薬などの支給もないまま、戦闘と飢えで死んで行った多くの
日本兵のことなどを想っていた…

出来る限りの応援をフィリピンに、そして同じく今回の台風被害がひどいというベトナムにも、
迅速にしたいものである。わたしも。

さて。翻って日本では。
東日本大震災の惨禍は、被災地の人々に充分な政府の援助がないまま、急速に風化していきつつ
あるようだ。
とりわけ、福島における政府の棄民政策はひどい。

悲しみと怒りを胸にまだ抱きつつ、今日も小さな蝋燭を灯そう。


2013_1111_222547-CIMG1311.jpg




これ。明るくしてみるとこんな感じ。



2013_1111_222504-CIMG1307.jpg


この赤い小さなテレフォンボックスは、実は鉛筆削り。
小さなドアを開けると、鉛筆を差し込む穴がある。

今日、買いものに行く時のいつもの川べりの道で拾ってきた、美しい桜の落ち葉を
配してみる……




                         
心ひとつに キャンドルナイト




南亭さんバナー②


葉っぱさん、れんげちゃん。NANTEIさん。
今月もバナーお借りします。










『ふるさと東北の大切な宝物たち松井大門水彩画展』

松井大門先生の東北での展覧会。はじまりました。
東北の被災地各地を訪ねて、津波や地震で失われてしまったふるさとの景色を
写した写真を、皆さんに提供していただき、それを水彩画にして、仮設住宅などの
皆さんにお届けするという試み。大切な風景を絵にし続けて2年。
それがいよいよ実現します。
テレビ、新聞各社の取材や報道なども入り、盛会のようです。
お近くのかた、近くにお知り合いのおいでのかた、ぜひご覧においでください♪


10月
(10/29~11/3)  第5回ふるさと東北の大切な宝物たち松井大門水彩画展
           福島県郡山市: ビッグアイ6階
11月
(11/10~13)   第6回ふるさと東北の大切な宝物たち松井大門水彩画展
           宮城県仙台市: 仙台市福祉プラザ2階

(11/15~18)   第7回ふるさと東北の大切な宝物たち松井大門水彩画展
           宮城県登米市: 登米・南三陸フェスティバル

(11/22~27)   第8回ふるさと東北の大切な宝物たち松井大門水彩画展
           岩手県盛岡市: 岩手県公会堂 
 


大門先生のブログ

れんげちゃんのブログ






   れんげちゃんからのメッセージ

こうして頑張れるのも、御協力いただけるたくさんの方のおかげでございます。
ありがとうございます!

こちらをご覧の皆様
展覧会各地での、ニュース等でも放映されると思いますが、もし、お近くであれば是非お立ち寄りください。
気軽にお声かけしていただければ嬉しいです。心より☆お待ちしております。



 

『特定秘密保護法に反対  この国のかたち 』

しばらく風邪でブログを休んでいたけれど、その間にも、見過ごしにできないことが
次から次に起きている。

どこか何か、この国のたががゆるんでしまって、根幹から腐っていきつつあるのではないか。
今、言っておかねばならないこと、今、声をあげねばならないこと、阻止しなければならないことが
あっちにもこっちにも山積みだ。

どれもこれも気になることばかりだが、まず、特定秘密保護法案に断固反対する!このことから。
既に、パブリックコメントなどで多くの国民が反対の意見を述べている。
法律の専門家集団とも言える日本弁護士連合会、それから日本の文学者等の集まりである
日本ペンクラブなども、相次いで抗議声明を出している。
共同通信、毎日新聞など各社の世論調査では、反対という考えを示したものが50%を超えているのに対し、
秘密保護法に賛成というものは約36~7%である。
しかもこの件に関してはもっと慎重に審議をするべきであると答えた国民は83%もいるのに対し、
今国会で成立すべきであるはわずか13%である。
実に9万件も寄せられたというパブリックコメントは77%もが反対。賛成意見は13%だったにすぎない。
しかし、それにもかかわらず、法案は拙速に国会に上程され、質問する方も答弁する方も、
いったい何が秘密と特定されるのか、その大事なことをを特定する者にチェックをかける者はいるのか、
その中味は果たして正当なのか、いつまで秘密にされるのか、とにかく一切が曖昧なままの議論が
既に国会でなされている。
議会において圧倒的多数をもつ与党が、そうした民の声などまるで無視して、好きなように政治を
我がものにしているとしか思えない。

特定秘密保護法…。
私たちの日常、私たちの子供たちがこれから生きていく、この日本という国の、『国』のかたちを
がらりと変えてしまいかねないこれは法案なのである。

私達はいま、こうして、ネットの世界でも、またどこででも、基本的になにを発言しても
自由である。原発に頼る社会はおかしいな、と思えば、あちこちで行われているデモにも
自由に参加できるし、その情報もネットなどを通じて自由に入ってくるし、また、集合する場もある。
こうやって、ネットで、原発反対と言ったり、秘密保護法案に反対!と言うこともできる。

…それがどれほどありがたいことで、その自由は、過去の多くの人々の血と涙で勝ちとられた権利だ、
と言うことを、私達は忘れてはならない。私達は、戦前戦中の治安維持法の怖さを
忘れてはならない。国民が偏った情報しか与えられず、戦争に突っ走っていった経路を
再び辿ってはいけないのだ。そのために私達は、現行日本国憲法で不戦を誓い、
言論の自由、集会・結社の自由、国民の知る権利、などを高らかに歌い上げて
それを守ってきたからこそ、今のこの自由があるのだ。

しかし…獲得するのに多くの先人たちの血と汗と涙をどれほど必要としたかわからないそれらの権利は、
国民がしっかり自覚してそれをまもらなければ、多くの基本的人権と同様、いつの間にか
じわじわと奪われていってしまうものでもあるのだ。

秘密保護法は、その成立の動機も不分明なら中味もいくらでも拡大解釈し得る危険をはらんだ法案だ。
その対象となる事項は以下のおよそ4つの分野のものである。
(1)防衛に関する事項 (2)外交に関する事項 (3)特定有害活動の防止に関する事項
(4)テロリズムの防止に関する事項

防衛や外交に関する情報など、私達一般庶民の生活には直接かかわりないと言って安閑としていられるだろうか?
昨日11月1日、法案担当の礒崎首相補佐官は、『保護対象の特定秘密は40万件』と語った。
礒崎氏は現在の機密は防衛省と内閣情報調査室にしかないが、今後は外務省、警察庁、公安調査庁の
情報が加わり、指定解除される機密との差し引きで約40万件になるとした。

40万件!
そこにいったい、どんな項目が含まれていくのであろう。
どんなことでも、…例えば福島第一原発の状況を知りたいという要求も、あるいは食糧の線量を
知りたいと願う当たり前の要求でも、それが、『特定有害活動』や『テロリズムの防止』の項に
該当する、と言うように恣意的に指定されないという保証はどこにもない。
そうして、国民が当然知っておくべきことも、政府が隠したい都合の悪いことも、
関係機関の不祥事も、とにかくありとあらゆることが『秘密』にされ、そしてそれを知ろうと
する者は厳罰に処せられる怖れがこれから出てくるということである。

怖いのは、秘密保護法単独で決められようとしているのでなく、日本版NSC、集団的自衛権の行使、
マイナンバー制度の導入による国民の番号化、…そして大元の憲法改定と、
多くの重大事項がこれに絡んで今、政権によって目されているということである!
安倍政権がひたすら目指して行こうとしているところは、国民の知る権利を奪い、
逆に国家による国民の監視を容易にすること、国民の自由を奪って無力にしていくこと、
国家の権力を強化していくことであるというふうに思えてならない。
そして、今、その安倍政権を留めるものが誰もいないと言うことの情けなさ。
私たち国民が、先の2回の選挙でそれを自ら選んでしまったのである!

戦後曲がりなりにも私たちが守ってきた、国民主権、戦争放棄、基本的人権の尊重という
この国のかたちが、今、大きく変えられようとしている…!
国家が国民を縛りつけ監視強化し、戦争のできる国にし、自由権や生存権が脅かされる、
そんな国に変えられようとしているのだ!

2013年10月28日付朝日新聞朝刊の『朝日歌壇』にこんな歌があった。
千葉市の川崎千鶴子さんという方の作。

囹も圄も圉もすべてが囚われるくにがまえの字なるほど「国」も

この歌を読んだとき、その厳しい指摘にはっと胸を突かれるような気がした…

なるほど、囹(レイ)圄(ギョ、ゴ)圉(ギョ、ゴ)…
すべてこれらの漢字は、『ひとや、ろうや、おり』の意味を持つ。
さらに調べてみると、くにがまえの漢字には、他にも、圜(カン、エン:めぐる、囲む、ひとや)
圈 (ケン:おり、ひとや、ろうや、限られた区域)などというものもある。

ああ………!
『国』という漢字そのものに、なんの罪があるわけではないが、この『国』『国家』という
実態のないもののために、これまで、日本に限らず、どれほど多くの者が、不幸を負わされて
来たことだろう!
…『国家』という生きものはいないのにもかかわらず、その名を勝手に騙って、
おのれが功成り名遂げようとする権力者が古今東西を問わず、人間という生きものの中には常に存在する。
そしてその権力者に追従し、或いは追従しないまでも、黙って黙認する者が。

歴史を作るのは、個々の人間の意志の総体である、なあんて言うことは決してない。
歴史は、実は権力を持った一部の人間が動かしていくものである。
一部の人間がある意図をもって最初に動く。多くの者がそれを黙認するか或いはそれに
盲従する…そうやって歴史は作られていくのである。結果的に、多くの者がそれを動かしたように
見えるかもしれないが、最初の動きは、常に一部の人間の意図によって作られていくのだ。
そして、気付いたときには、止めようとしてももう間に合わず、行くところまで行かないと
止まらない、ということが多いのである。

リーマンショックによる世界経済の滞り然り、福島第一原発事故然り、そして日中戦争・太平洋戦争然り…!
あれよあれよという間に、国民は、いや世界中が大きな不幸に巻き込まれていってしまう。

               *

宮城県議会は10月30日、市町村教委が中学校の歴史、公民教科書を採択する際、
愛国心や国旗国歌などの項目を点数化して反映させるよう県教委に指導を求めた請願を
賛成多数で採択したそうである。教科書の具体的項目について明確な優劣をつけて
評価をすることは極めて異例。
請願は「新しい歴史教科書をつくる会」宮城県支部が提出した。それによると、
歴史教科書の記述については、神話や天皇、大東亜戦争など12項目が、
「わが国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」などと学習指導要領に
明記された教育目標に沿って記述されているかを評価し、点数で順位付けするよう求めた。
公民教科書についても、愛郷心と愛国心、国旗国歌、領土問題と日本人拉致問題など
18項目について評価を求めたという。
政権が変われば、こういうふうに追従する者もまた勢いとその数を増し、それは教育にまで
手を伸ばして、徐々にこの『国のかたち』まで変えていってしまうのである。

『囹も圄も圉もすべてが囚われるくにがまえの字なるほど「国」も』

この歌が、ただの漢字遊び言葉遊びに類する優れた戯れ歌と、今もこれからも思えるならいいのだが!
『国家』というものが、再び戦前戦中のように国民を統制するような時代にならなければいいのだが!
 
               *

私は風邪の間、火野葦平の『密林と兵隊~青春と泥濘』(社会批評社)を読んでいた。
これは先に紹介した火野葦平が、『土と兵隊』『麦と兵隊』などで描いた中国戦線からさらに南下して、
あのインパール作戦
《1944年(昭和19年)3月~7月初旬まで継続された、インド北東部の都市インパール攻略を
目指した作戦。中将牟田口廉也。補給線を軽視した杜撰(ずさん)な作戦により、多くの犠牲を出して
歴史的敗北を喫し、無謀な作戦の代名詞として現代でもしばしば引用される。》に従軍した時の
経験をもとに書いた小説である。
日本軍の兵力92,000。損害:戦死26,000(そのほとんどが餓死)戦病30,000以上。
別の説によれば参加将兵約8万6千人のうち戦死3万2千人余り(そのほとんどが餓死者であった)、
戦病者は4万人以上ともいう、この悲惨な戦闘計画は、牟田口廉也というひとりの愚かな中将の
意志によって、ほぼ引き起こされたものである。
これは火野の良心を示すすばらしい作品であると思う。これについてはまた別にちゃんと語りたいと
思っているが、そのなかで、補給を最初から殆ど断たれたまま、インドの高地奥地へひたすら
進軍していかねばならなかったある中隊の兵士たちが、ジャングルの中で孤立して、塩を得るため
生きていくためにした行動のことだけをここで書いておこう。

塩は人間にも、物資を運ぶ馬たちにも欠くべからざるものである。
補給が途絶えて塩を口に出来なくなった馬たちは、腰が抜けて動けなくなる。飢えた兵士たちは
その馬を食べる。それも無くなる…。兵士たちは飢えとマラリアとアミーバ赤痢とに
苦しめられている。
痩せて動くのも思うようにならなくなった37人の兵士たちが、密林の中で、したこと…
それは、裸になって、ぎらぎらと照りつける太陽の下で、円陣を作りぐるぐる駆け回ることであった。
駆け回って何をするか。…汗をかく。
その汗を「しゃぶりかた、始め!」の号令で、いっせいにおのおのなめ始めるのである!
塩分不足で汗さえ水っぽくなっているが、それでもわずかな塩分を求めて!

『肩からずるりと手の甲まで舐めてゆき、また肩まで舐めかえす。二の腕や、手の甲を乳をのむようにして、
ちゅっちゅっと吸う者もあった』
『舌のとどかない部分は胸や腹や背を平手でなでて、そのべとつく掌を吸うのである』


この!この、極限の兵士の姿!これはあなたの息子であり、父であり、兄であり、恋人であり
したかもしれない人間の姿である。これに類したことが戦場ではあり得たということだ。
こういうことを引き起こした人間がいたということだ。誰かの意図が、こういうことを引き起こしたのだ。

この小説の最後の方で、主人公の一人が野垂れ死に寸前のところで英軍の捕虜になり、
病院のベッドで、その病状から言っておそらく最後の手紙になるだろうと思われる手紙を、
届くというあてもなく本国にいる恋人に宛てて書くところがある。その中の一節。

『しかし日本人、民族、人種、その結いめぐらされた牆(かき)が、人間の不幸をつくること、
戦争の因となることは明瞭だ。
僕は日本人として祖国を愛する。陛下のために、命を棄てることも
悔いなかった。しかし、なにかで読んで憶えているが、トーマス・マンのいったように、
国家などといっている間は、人間の不幸は絶えぬという言葉にもはげしく共鳴する。(後略)』


二万数千という兵士を餓死させたインパール作戦。それも、牟田口廉也という一人の軍人の『盲執』と、
それが無謀な作戦とわかりつつ、強く言う者の言葉に敢えて抗おうとせず、みすみすそれを
通してしまった軍上層部の曖昧な姿勢が引き起こしたことである。

『国家』『国体』『国柄』『国』などという言葉を連呼する者には用心するに越したことはない。

自民党改憲案では『公益及び公の秩序』ということをやたらに協調して、国民の諸権利の上に
そういった『公益及び公の秩序』というものがあるような書き方がなされている。

『公の秩序』とは一体何なのであろう。
特定秘密保護法などというものやNSCなどというものによって、公務員やその周辺、報道を縛り、
国民にその知るべき情報を遮断して与えないようにして、少数の者が秘密裏に国の大事なことを
決めていくようにすること、またそれを知ろうとしたものを厳しく罰して、国民を委縮させ、
国家にとって扱いやすいおとなしい『羊の群れ』にしていくこと。
それが現政権の目指す憲法や政治の目的なのであろうか。

最後に。
11月3日の今日は、67年前、日本国憲法が公布された日である。
憲法の前文を、現行憲法と、自民党改憲案とをもう一度両方載せておく。
よく読み比べて欲しい。
世界大戦の惨禍を経た後に、二度と戦争は起こさないという深い反省の上に立ち、
いずれの国も自国のことのみに専念してはならないと戒めて、
主権在民や、人間が平和のうちに生きる権利など、人類普遍の権利を守ることを、
世界に向かって高らかに宣言し、世界の恒久平和を誓った現行憲法の格調の高さに比べ、
天皇、国家、歴史、伝統、国土、郷土、和などという言葉が示すように、どちらかと言えば
伝統回帰的な、率直に言わせてもらえば、先の大日本帝国憲法を想わせるようなことばを
短い文の中に多用している自民党改憲案前文のなんと内向きで小さく縮こまって見えることだろう!
このたどたどしい稚拙な文が、『誇りと気概ある』国の、誇りある憲法の前文になるのか??

現行憲法前文が、諸外国の民を含め『国民』という言葉を10回も多用しているのに比べ、
自民党改憲案前文は、『国』『国土』とりわけ『国家』という言葉の多用が目立つ。
前者が、人間尊重の崇高な理想の上に立つものとすれば、後者の自民党案は、『国家』という
目に見えないものを、人間の上に据えているように思えてならない。

現憲法の格調の高さと、世界の恒久平和を願うその視点の広さと決意を
じっくり味わって欲しい。


現行憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて
自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることの
ないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を
深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、
専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に 除去しようと努めてゐる国際社会において、
名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、
自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


自民党改憲案前文

日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、
国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、
今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、
世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、
和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、
教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。









 
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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