『春の贈りもの』


家人が、入院などして、少し身辺が落ち着かないでいる…
検査のための入院なのだけれども、一か所で済まなくて、一度退院してまた入院して…
病状と治療法がはっきりするまで、なにか宙ぶらりんな感じだ。
なにもないといいのだけれども…。 
でもまあ、お互い年なので、いろいろあるのは仕方がないなあ…。



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そんな中、友から贈り物が届いた!





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美しい色変わりの毛糸。

ちょうど、桜の樹の幹と花の色のような組み合わせだ…
曇り空の下で見上げる満開の桜の花のよう…
私は、曇天の桜、というものも好きだ。




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ああ……もうじき、こういう美しい季節がやってくるなあ……




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美しいバッグも贈ってくれた。
これは友の手しごとの技だ。
フランスの伝統のプリント布、『トワル・ド・ジュイ』のきれを使って作ったトートバッグに、
友の心のこもった刺繍技をプラスして。




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これも、薄霞のかかった空のような印象の、春らしい軽やかなバッグだ。




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バッグの中におまけの小バッグが一つ。 その中には。





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ちょっと写真の色味が、実物と違ってしまったけれど、神経細やかな友が、毛糸だけでは
すぐに編み物に取り掛かれないだろうと、編み棒まで、セットして入れてくれてあった… ^^






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そして。編み物の本も。
この毛糸は、ドイツの高級毛糸のメーカー・TUTTO社の『オパール糸』と名付けられた
多色染めの毛糸だ。編み進めて行くにつれ、色変わりして複雑で繊細な模様を描きだす。
実は、この毛糸を取り扱っておいでなのは、梅村マルティナさんというドイツ女性。
彼女は東日本大震災時、京都に住んでいたのだが、被災地の女性たちの心を慰めることは
出来ないか…、と思っていたときに、編み物の贈りものを考え付いた…。

この想い。私にはすごくよくわかる。
ちくちくと編み棒を動かして編み物をしているとき、おんなは無心になれるのである。
悲しみも…、やるせない想いも…、やり場のない怒りも…
編み物をしているときは、なぜか無心になって、つかの間忘れていられることがある…
それはまあ、編み物に限らず、昔から女たちは、家族のつくろいものなどの夜なべ仕事を
しながら、せつなさや生活の労苦や…報われない想いや…家族への想いや…
自分のさまざまな感情を処理してきたのである…

だが、マルティナさんは、そこでとどまらず、『共感』の想いを、被災地の女性たちの自立支援へと
広げて行く…
東日本大震災後の気仙沼に、『梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ株式会社』を立ち上げ、
この美しく肌触りの素晴らしくいいこの『オパール糸』を使って編みあげた製品の販売を、
被災地の女性たちとすることにしたのである…
マルティナさんたちの活動は、アフガニスタンなど世界の支援にまで広がって行こうとしている…

詳しくはこちらを。
http://kfsatelier.co.jp/philosophy/index.html




世界には、悲しみが、そして不条理が、充ち満ちている……
この頃、年齢のせいもあるのか、そのどうしようもない不条理に、すこし押しつぶされかかっている私だ。
いくつも記事を書きかけにしてはいるのだけれども、それらをまとめあげる気持ちのいわば腕力がない。


・・・・・・
ああ・・・やさしい色合いの毛糸だなあ・・・
私は、これを、春先にふわっと首に巻く薄手のショールに編みあげてみようかな・・・
茶色い糸の方は、これは友が、私のつれあい用に、と見繕って贈ってくれたものだ。
これで私は、つれあいの靴下を編もう…。
ただしこちらは、渡すのはクリスマスか誕生日になりそうだな(^^)。

ショールは先に編んで、春らしい色無地のブラウスでも一枚縫って、首元にショールをふわっと巻いて、
友の手仕事の技の光る、軽やかなバッグを持って、
そうだ。 お花見の散歩に行こう。



                  ***




今日。たぶん…。
病院帰りに、『ツグミ』を見た…。













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『キャンドル・ナイト 71』



71回目のキャンドル・ナイトだ。



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我が家の庭にも梅の花が咲いた。
ほんの少し切り取って、6,7センチほどの高さの小さな黒い花瓶に生ける。
いつものように、亀山ローソクを一本…




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今日はなんだか…、なにも言いたくない…











南亭さんバナー②




心ひとつに キャンドルナイト








葉っぱさん、れんげちゃん。NANTEIさん。
今月もバナーお借りします。
 








『香りの贈り物』



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友から、思いがけず贈り物が届いた…


お手紙と、包みが三つ。
なんでしょう…




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白い包みは、古伊万里のお茶碗でした。

私は、いわゆるいいものは一つとて持っていないけれど、器類が好きです。
陶器、ガラスなどの器類の他にも、花瓶、ガラス瓶、箱類……
なにか『入れるもの』が好きなんだな。^^
それはおそらく…私が、子供の頃、引っ越しばかりして『自分の家』というものを経験した
ことがなかったので、小さな箱やなにかの中に自分だけの小宇宙を想像してみるのが
好きだったということがあるのかもしれない、と自分では分析しています。

私の好きな、『松』と、鶴の模様。^^

梅の花の柄の縮緬地の布の上に置いてみました。





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これは初めて見たものです。
『塗香』。
『ぬりこう』、と読むのかと思ったら、『ずこう』と読むのだそう。
香りを聴く、と言ったら、香木を灰で温めてその香りを楽しむいわゆる香道や、練り香の
形にして燻らせるとかは知っていたけれど、これは種々の香木の粉末を、仏様や自らの体に
直接塗って、穢れを清めるのだという。
くんくん…。
このまま匂いだけ嗅ぐと、漢方のお薬のような清浄な香りがします。あたしの好きな匂い・・・
すうっとして呼吸が通る感じ。ネットで調べてみたら、なるほどただ香りを楽しむだけでなく、
風邪をひいたりして呼吸が苦しいなどの症状の時、胸に塗って磨りこんでもいいのだそう。
もともとは仏教の聖地インド発祥のもので、僧侶たちが身を清めるために使ったそう。
正式の作法もあって、左手の上にこの粉末をごく少量とり…右手の親指と人差し指で
つまんで、口にわずかにふくんで口中も清め、それから両手の手の甲や手のひらに
すり合わせ、その手で体を清める・・・そうやって身も心もともに清めるのだという。

昨夜、寝る前に両手に少しだけ塗って床に入ったら、いい香りでぐっすり眠れました。^^

珍しいものをほんとにありがとう。





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こちらは、お香。
その名も『紅桜』。…ああ…いいなあ……

沈香、白檀、丁子、龍脳、貝香、零陵香、甘松、麝香、タブ皮粉・・・
原料を列挙するだけで、いい香りがしてきそうでしょう。
知る人ぞ知る名香木『沈香』や『白檀』のほかに…『甘松』というのが気になって調べてみたら、
『甘松(かんしょう)』。 オミナエシ科の多年草、ナルドスタキスの根及び根茎を用いる。
ヒマラヤから中国西南部の高山帯に自生するナルドスタキスは、四川省の松州に産し、
甘みがあるため甘松の名がある。

とあります。
『タブ』の木も、私は以前から気になっている木なのでなんだか嬉しい。クスノキ科の照葉樹です。

一本試しにつけてみました。
香立ての代わりに、ずっと以前、骨董店でみつけて、何にするものやらわからないまま、
その造形が面白いと思って買っておいた真鍮?製のオブジェに立ててみました。
これ。つる性の不思議な花の形のようでもあるし、一輪ざしかな、と思ったのだけれども、
底が抜けていて、水を入れると漏れる。><
ずっとこれといった使い道も思いつかないままに、ただ飾っておいたのだけれど、
香立て、に。 いい使い道が見つかった。

下に敷いてある布は、金糸銀糸を織り込んだ、松葉の柄のマジョリカお召し縮緬の羽織だ。


…んん~~……塗香も線香も、いい香りです…






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緩衝材の代わりに使われていた中国語文献のコピー紙。友の畏愛する瞿秋白の経歴を
記したものだ。綺麗に伸ばして、これも大事にとっておこう…。

もうすぐ、我が家の梅の花も咲く。
そうね…
がっくりするようなことばかりの人の世の動きだけれども、嵐に花は散っても、来年になれば
また花は咲き、その馥郁たる香りで春の到来を告げてくれる…



勇気こそ地の塩なれや梅真白 
                                       中村草田男








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彼岸花さん

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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