『この選挙は日本を暗黒の時代に導くのか』 ②

東日本大震災が起きてからとりわけ、胸の底にわだかまって重いしこりに
なっているものがある。 

それは、真実が見えない、聞こえてこないもどかしさである。
そして、『これが正しいのだろう』ということは多くの者が漠然と感じている。
それなのにその正しい行為が行われないのはなぜなんだろう!という重い重い疑問である。

その例はいくつもいくつもある。
あの、3月11日の大地震大津波悲劇。そしてそれに続く福島第一原発事故。
日本中が悲しみにくれたはずである。
…それなのに、日本は、あの東日本大震災の直後から、一番必要なことを国を上げて
やっただろうか?
まず政治。あの非常時に、菅総理が注水を停めたの(事実でないと判明)東電で
どなり散らしたの、そんなことばかりをマスコミも野党もしつこく追及。
でも、本当に必要だったのは、民主党も自民党も共産党も社民党もその他の政党も
政党など関係ない、政治家が総動員で、知恵を集め力を合わせて、被災地の救護活動と
原発周辺の人々の避難にあたるということだったのではなかったろうか?
それなのに、実際は、今書いたごとく、対応に右往左往する政府の足を引っ張るバッシングと、
政府、マスコミ、学者を含め官民上げて『ただちに健康被害はない』の安全キャンペーンに
異常なほどの力を入れてきただけである。

民主党がいったい被災地の人々に、どんな有効な対策をしたのか?
自民党は、菅政権の対応を笑いものにし、高みの見物で批判する以外の一体何をしていただろうか!
実際、与野党問わず、政治家の誰が一体現地に身を投じて、現場の声を素早く救い上げ
それを政治に即時反映させて即動くという仕組みを作ることに奔走してくれただろう?

瓦礫拡散の問題にしたってそうである。
大金を広告会社につぎ込んでの瓦礫拡散一大キャンペーン。
放射能汚染されているかもしれない瓦礫を全国に拡散させて、薄く広くこの国を
汚染させて、しかもそこで儲けるのは、大手ゼネコンや瓦礫受け入れ自治体の産廃業者など。
本来ならば、被災地自体の業者に出来るだけ仕事を供託し、地元にお金を落とすということが
大事なのではなかろうか。

もう、書きあげればきりがないほど、この1年9カ月、政治に絶望し、
公正な報道を行わないジャーナリズムに憤り、
デモをしても、署名集めをしても国民の声が政府に届いて行かないもどかしさに
どれほど歯噛みしてきたことだろう…!

とりわけ、不思議でならないのが、いつのまにか政治の争点が原発から逸れて行き、
消費税増税、TPP、金融緩和策などの経済の話や、憲法改正論や国防軍などの
軍事問題に関心が集まるようになってしまったことである。
そしてそれが公平な報道されるのならばいいのだが、
マスコミの論調がどうも、明らかに偏っていて、国民の関心をそちらの方へ
もって行こう持っていこうとするような感じがすることである。
さらに不思議なのは、世論調査、とやら言うもののはじき出してくる数字が、
どうやら、自衛軍とか核武装とか徴兵制などと言う政党を望む声が大きいと
いうような結果であることである。

本当に、本当に国民は、そんなことを望んでいるのか?
一体、真剣に国の未来を考えて、そんなアンケート結果を出したのか?

私が最ももどかしく思うのは、そうした国の危機とも言える状況に、
原発推進などを望まない、むやみにTPP参加など望まない、そして日本の若者を
アメリカと共に海外派兵させて戦争させる、などと言うことを拒否したい、そうした
人々の願いをがっしりと大きな手ですくい上げてくれる政党がこの国にないことであった。

この国に 原発を忌む人々の 政治の受け皿 無きを悲しむ


ああ!この歌を、何度私はこのブログにアップしてきたことだろう!


いや。ないというわけではないのである。
だがそれは、あまりにも勢力として小さく、しかも、それぞれが『党』の形にこだわって
四分五裂している。
原発問題一つをとったって、原発をやめたいと思う勢力が立ち向かわねばならない相手は
どれほど巨大なことか!
それらはまず、政治権力の座にあり、膨大な宣伝費用を有し、マスコミや学界というものまで
自分たちの内に取り込み、しかも、経済界の要というような地位まで有する
巨大な勢力である。
それに立ち向かうものが、それでなくとも小さな力を、さらに分裂させて戦って
勝ち目があるわけがない!
私のもどかしさはそこにあった。
『脱原発勢力の結集を』『リベラルの結集を』…どれほど情けないせつない想いで
これらの記事を書いてきたことだったろう!

…ところがここにきて急に、『未来』という党が出現した。
私は、11月23日の記事で、こんなことを書いた。

『あきらめない!という強い意志を持って、国民が投票に行くこと。
そして、国民の強い意志が動くとき、マスコミの誘導などは、わずか一週間しかなくても
覆せる!……それは私もありえると思っている。
民衆が何かを変えようと雪崩打って動く力は、民衆が思う以上に恐ろしく強いものだ。』


わずか一週間しかなくても情勢は変えられる…
嘉田さんが卒原発の党を立ち上げるといい出したのが、そのわずか3,4日後である。

ああ!嬉しい!…これで政治の受け皿が出来たかな!……そう思いつつ、
私には、その知らせを聞いてなお迷いがあった。
これで、これまで反原発・脱原発の運動を地道にやってきた社共の票が食われる!と
思ったからである…
私は、福島原発後の政界にあってただ一人、『脱原発』を早々と唱えた菅前総理を
ずっと応援していた。菅内閣の直後の対応のまずさを悲しみつつも、その一点で
彼を応援してきた…。
民主党の身内にあって、菅総理の引きずり降ろしを先頭に立ってやっていたのが小沢氏である…。

これで、菅前総理の脱原発へのロードマップ作り…これも焦点がぼけてきてしまう。
大江健三郎さんなどのグループは『脱原発基本法』制定を目指し、そこに
菅さんも顔出ししてはいる。
だが、大江さんらのグループは一体誰をどこを応援するのであろう…
まだ議員はいないが『緑の党』も出来た。
紛らわしいが『みどりの風』も脱原発である。
新党大地や新党日本も脱原発である…

だが、ああ!
なんとごちゃごちゃしていて、小さな勢力なのだろう!
民主党内には菅さん初めかなりの数の脱原発議員がいるはずだが、それらは党議党則を
撥ね返してまで、脱原発一本化に走る気持ちはないようだ…

これらがすべて、一つにまとまったなら、どれほど多くの国民が、喜んで
脱原発を堂々と声あわせて叫んで行くことが出来るだろう!

だが…これらが、まとまることはないようだった…。
私が黙り込んでいたのはそのせいである。
この国の重大な危機に際して、まだ、党がどうのこうの言っているのか!!!
なんという情けなさであろうか……
一つを応援すれば、他を捨てることになる…
他を応援すれば、また別の他を捨てることになる…
一つをそれでも選ばねばならない選挙民もまた、ある意味で雁字搦めになってしまっている…

私の複雑な想いがお分かりいただけようか!
腹立たしさと情けなさと…
もどかしさと焦燥と……

そこへ、山本太郎さんが一人立った。
彼は3.11後、ずうっと、どのグループの主催だから、などということを気にせず、
どの脱原発・反原発団体の主催のデモにも会合にも、また、抗議集会へも労をいとわず
参加していた。
党派にこだわらない、主宰グループの違いなど気にしない、というなら、
彼ほど脱原発へのその強い自由な姿勢を貫き通した運動家はいなかったのではあるまいか。
そうして、私を含め、今は党がどうのこうの言わないで、脱原発勢力が結集して!
と心に叫んでいた一般民衆ほど、そのことを願ったもの達はいなかったのではあるまいか…

…私が、山本太郎さんを選挙前の記事の最後に取り上げる思いはこれである。
彼の立候補の会見に溢れる心情を、ようくよく聞いてほしい。
そこに込められたもどかしさを。やむにやまれぬ想いを。



さて。
あと数十分で日付が変わる。
いよいよ衆院選のスタートである。
まとまらないながら、それでもそれぞれが出来ることをする…それしかないだろう。
一人一人が強い意志を持って行動することが、間接的ではあるけれど大きな力になる。
民衆の想いが集まれば、二週間足らずでも大きなことがきっとできる。

脱原発勢力よ。結集せよ。
リベラルよ。立ちあがれ。力を結集せよ。
この国のこころある多くの国民よ。立ち上がれ。
力合わせて日本を守ろう。
一票の重みを、国民の意志の力を、既得権益に群がる者たちに見せてやろう!

原発問題、改憲・領土問題、沖縄問題、TPP・消費税増税…
私はこれらは根っこのところで繋がっていると思っている。
その根っことは何か。
どの問題も、突き詰めて考えて行けば、

『国民の健康と命を守ろうと真剣に考えているかどうか』という一点に集約されてくるからである。



















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Re: 02:05の鍵コメさんへ

鍵コメさん。こんにちは。
いよいよ始まりましたね。
すこしは共闘の動きが生まれてよかった。
ひとりでも多く、心ある人を議会に送りだしたいですものね。

私はテレビをほとんど見ないので、世間の動きが激しいと置いていかれて
しまいます~。(笑)
前はNHKだけは見てたんだけど、最近いやになっちゃった。

ブログは特定の人しか見ないから、そう気にすることもないようだけれど、
twitterも、そうあからさまにやらなければ大丈夫みたいだけれど、
まあ、敢えて公選法に触れるようなことすることもないですしね。^^
私もちょっと今日は一休み。
鍵コメさんもお疲れにならないようにしてくださいね。

あとは見守るだけですね~~~。
でも、棄権はしない様に、それは呼びかけたいですね。

お疲れさま~。いつもありがとうございます♪




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Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。こんばんは。

ほんとに、こうしたことのルールってわかりませんね。
一応ルールは守った方がいいかしら?^^
でも、新聞、テレビなど大手のメディアは、弱小政党のことをほとんど
報道してくれない。それも不公平ですよね。
小さな政党まで、一律に扱わないとおかしいです。

もう、私の記事はほとんど悲鳴です!(笑)
居ても立っても居られない……

ぎゃあぎゃあうるさいだろうなあ、とは思うのですが、
残り少ない人生、このまま黙っていくことが出来ない……

はい。硬い記事の多いところを覗いてくださる方がいらっしゃるって
本当にありがたいですよね♪
は~…これであとは見守るしかないですね。
いい結果が出ますように。私も祈っています。

ありがとうございます♪

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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