『TPPの正体をアメリカから見る』

TPPは、安倍首相がオバマ大統領からの『満額回答』を引き出したことにより、
(誰がこんな愚かな表現を言ったのか。吐息…)『日本も参加』という方向へ
一歩大きく踏み出してしまったようです。
経済界だけでなくマスコミ等の論調も、これを歓迎し、一刻も早くTPP参加正式表明を、
というムードが一挙に高まっていきつつあるようです。
お米などは関税撤廃の対象の除外品目にこれでなりそうだ…それならばTPPも反対する理由がない…
そう言って、これまで自民党内でTPP参加に反対していた農政族議員たちも
容認にまわるのでしょうか。

ちょっと。ちょっと待って下さいよ!
TPPはそんな甘いもんじゃない。
なにか。なにか大きな勘違いがそこにある!…
それを一言で表したいのだが言いきれず、私もTPPの周辺をもどかしくさまよっていました…

だが、そのもどかしく思っていたことをすっきりと整理してくれる言葉に
ついに出会いました。

TPPは、『市場 対 国家(あるいは国民)』との戦いである

三橋貴明さんのブログ
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11478048077.htmlで見つけた言葉です。

そう!そうなんです!
そこを見誤るとTPPの問題の本質的怖さは見えなくなってしまう。
これは、主にアメリカ(日本のも含む)の…世界の富を牛耳ろうとするあのグローバル大企業と、
参加する国々(の国民)との戦いなのだということを考えると、非常にその本質が
見えやすくなります。
(極端に言えば、1%の富者が99%の庶民からさらに奪うための仕組みだと考えれば。)

私が2つ前の記事『『TPPで私たちが闘わなければならなくなる相手』という記事で
列挙したアメリカの大企業やロビイスト団体。
ここで私が伝えたかったことも、この一言で要約できる気がします。

これは、アメリカと日本との戦いなどでさえ実はない。巨大ビジネスと国(国民)との戦い
なのです。そこには、アメリカと日本などの区別が実はない。

同じ三橋貴明さんのところで紹介されていた次の映像を見てくだされば、
アメリカ国民が抱えているTPPへの心配が、日本の私たちが抱いている心配と全く同じだ
ということがわかるでしょう。本当の敵は誰なのか、ということがこれですっきり見えてくるはずです。





三橋貴明さんのブログの中の言葉…
 『アメリカが凄いなあ~、と感心するのは、上記の「市場 対 国家(あるいは国民)」
という大きな観点でTPPを問題視する人がいて(日本もいますが)、
それがメディアで報じられているという点です。』

この映像を見て、私も深く溜め息をつきながら頷かないではいられませんでした。
安倍総理がオバマ大統領から『満額回答』を引きだした、という薄っぺらな見方で
一気にTPP歓迎ムードに染まりつつある日本のマスメディアのありようをみるにつけ。

ぜひぜひこの映像ご覧ください。
アメリカ人も日本人もない…TPPの本質がよくわかるはずです。
どういう人々がこれを強引に進めたがっているかということが…。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Re: ウッドスタインさんへ

ウッドスタインさん。こんばんは。
ご紹介していただいた番組、二つとも聞かせていただきました。
ありがとうございます。

安倍さんは鼻高々ですが、アメリカにとっての今回の首脳会談の位置づけというものが
これを聞くとよくわかりますね。
アメリカではTPPについての報道がほとんどないという…
米国では600社の企業顧問だけがTPP交渉内容をリアルタイムで読め、
コメントをしたり内容改訂の権限を持っている一方で、国会議員は決められた部屋で
閲覧できるのみで、携帯、紙、筆記具の持ち込みと、メモ取りは一切禁止。
マスコミも国民もアクセスできないといいます。
それほど秘密裏でTPPの外枠は決められていっている…
それじゃあ、国民も騒がないはずですね。
逆に日本は、TPPお化けという言葉じゃないけれど、中味が全然わからないものだから、
的外れなところで一喜一憂している気がします。
小西さんは、それをあの3段落の書き方ということで説明していらっしゃいましたね。
第一段落では、すべての物品が交渉の対象、とこれ以上ないほどはっきり明記してある。
ところが第二段落では、センシティビティーが存在することは認めつつも、
要は交渉次第とぼやかして、第三段落では、ちゃっかり自動車と保険という
アメリカ側の要求はくっきりと明記してある…
そんな共同声明の曖昧な、どうにともとれる二重三重の慎重な言い回しを、
重大な言質を取ったとでも言わんばかりに自慢したり持ちあげたり。
自民党の反対派もマスコミもそれで納得しちゃうんですから、要するにTPPのこと
実は強固な反対でもなんでもない、わかってないだけ、ってことなんじゃないですかしら…

本当は農産品の関税がどうのこうのと言ったところより、非関税障壁と言われるものへの
アメリカのこれからの要求の方が怖いのに…。
TPPの正体が、決定したかたちで外に出て来た時、アメリカ人も、日本の賛成派も
初めて慌てるんじゃないでしょうか…。
ああ、でも、個々の交渉自体に数年はかかるでしょうし、その間の詳しい交渉結果の
推移は一切公開されない…。
出て来た時は、どうにもこうにもならないことになっていて、そしてTPP推進した
責任者たちは、もう表舞台から消えていて、責任のとらせようがない……
原発事故と同じ構図になっていくんじゃないかと私、思っています。

日本をアメリカがどう見ているのか…
日本からだけ見ていては、見誤ってしまうことがたくさんあるでしょうね。
『(強い)日本が帰って来た』と繰り返す安倍さん…。
それをアメリカは歓迎しているのでしょうか…。

チャベス大統領が死し、中南米もまた動揺しそうですね。
あの自動車産業のメッカ、デトロイト市は経済破綻の危機…。
シャープがサムスンと提携…
世界は激しく日々動いていますね。日本の生きていく道はどこに向かって
ひらけているのでしょう………

まとまりのない答えですみません…。

Re: ウッドスタインさんへ

ウッドスタインさん。こんばんは。
いつも情報ありがとうございます。
今夜は両方ともまだ聞くことができませんでしたが、明日聞かせていただきたいと
思います。
そうそう。次かその次あたりに書きたいと思っていることがありまして、
資料を先日いろいろ漁っていたのですが、その中で、「これこれ!これを使わせてもらおう!」
と思ったのが、ふと気がつくと、たまたま小西克哉さんの番組の文字起こし記事でした!
小西克哉さんって、ご紹介いただくまで知らなかったのですが、一度名前を覚えると、
そういう偶然の出会いの機会も増えるものですね。
それは2008年のラジオの番組の文字起こしだったんですが。

今回ご紹介いただいた番組明日聞かせていただきます。ありがとうございます。

>  雛祭りの話には、なかなかついていけません。どうも、私の関わる話題は
>殺風景なものが多いようです。これも性分なのですかね。

いえいえ…(笑)
私がそういう殺風景な記事を書いているからでして…。
映画音楽のお話など、大変興味深く愉快に過ごさせていただいています。
私がもっと知っていればもっといいのですが…。
雛祭りの記事。^^
まあ、そうおっしゃらずと、白酒でも一杯どうぞ召し上がれ。^^

No title

 先週、文字起こしした小西克哉氏の話ですが、以下のURLのポッドキャストにほぼ同内容の話が収録されていますので、よかったらどうぞ。おそらく、金曜日の午前中には更新されてしまうので、お聴きになるならそれまでに。

http://rkbr.jp/stamina/aud/st-fri-1.mp3

 あと、ついでですが、同じ小西氏の話で先週の続きとも言える話が、今週はポッドキャストに収録されましたので、併せてそれも紹介しておきます。

http://podcast.tbsradio.jp/dc/files/konishi20130305.mp3

 日本国内はTPPの騒ぎが花盛りですが、その裏でアメリカが安倍外交をどう見ているのか、ということについて分析しており、興味深い話となっています。

 雛祭りの話には、なかなかついていけません。どうも、私の関わる話題は殺風景なものが多いようです。これも性分なのですかね。

Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。こんばんは。
いえいえ。こちらこそいい勉強をさせていただきました。

ああ。そうですねえ…その『虚実綯い交ぜ』というところが情報の怖いところですね。
まあ、でもそれは今に始まったことでもなく、報道ということが何らかの形で始まった頃から
言えたことかもしれません。江戸の瓦版とかね。^^
ジョーゼフ・ピューリツァー発行の『ニューヨーク・ワールド』紙とか
ウィリアム・ランドルフ・ハーストの『ニューヨーク・ジャーナル・アメリカン』紙とかが
その始まりと言われるいわゆるイエロー・ジャーナリズム。
悪い意味で捉えられることが多いのですが、下世話なだけに、世の中の真実を
いち早く伝える側面もあるかと思います。
逆に言えば、朝日や毎日などは偏向しない報道姿勢を(それでも言わせるひとによっては
左翼的だそうですが。^^)取る方針?(そうなのかな)ゆえに、食い足りない時は
ありますね。
大震災と福島第一原発事故後、新聞もテレビも、なにかどこか奥歯に物のはさまったような
報道ばかりを繰り返しているなかで、私が一番ナマな情報を得たのは、実は週刊ポストや週刊現代などでした。
まあ、これらをイエロージャーナリズムと呼ぶのは失礼かとは思いますが。
情報が虚実綯い交ぜに陥りがちになる一番の原因は、ジャーナリストの取材力の低下、
あるいは横着、にあるかと思います。
『現場主義』とも言える、足で記事を書くというような記者魂がだんだん薄れ、
政治部記者ならば、官邸などの発表をそのままただ垂れ流すとか、そういったような…
自分で社会の暗部や問題に鋭い勘を働かせ、取材取材で切りこんでいくような報道が
少なくなっていっている…

一番いい例が、鉢呂元経産相の『放射能つけちゃうぞ』発言で、あれなど一人の大臣が
辞任に追いこまれたにしては、その発言した言葉さえ、報道先によって違ったりして
どこのなんという記者があの発言を確かにこういう言葉で聞きました、と責任を持って言う
という、そういう基本さえ明らかになされないまま、大臣は辞任してしまった…
写真だって例えば共同通信が第一報を流すと他もそれを使うというようなことがまかり通って、
結局報道がみんな同じになってしまう…。
つまり、記者が自分の足で稼いだ記事、耳で目で肌で…直接取材した記事ではなく
聞き書きなどが多くなっていはしないでしょうか。
グルメ旅行などの記事だって、いかにも売れっ子グルメライターがそこに直接行って
書いたようなしつらえになっているけれど、実際泊まって食べた記事は案外少ないのだとも言います。

ネットの世界ではさらにその聞き書きが、私のここでの記事なども含め、
いわば無責任な垂れ流し状態…。
聞き書きのまた聞き書き、……それを繰り返しているうちに、初めは『だそうだ』であったものが
『だった』と、いつのまにか断定的なものになって行ったり、変容して行ったり…。
さて。そうなるとなにが本当でどれが虚報だったのやら……。

そんな中で、「これは真実だろう!」と見抜く直感力を身につけるのは、本当に難しいですね。
ある事柄を検索していて、まったく同じ情報が2ページもずらあっと並んでいるのを見ると
時々気味が悪くなります。こんなに多くの人が、この情報を拡散しているのか!と思うと。
それが真実であればいいのですが、がせねただったとしたら…!

>ツイッターではかなりの本音が聞こえると思うのですが、
>それぞれの個性や専門、思想や関心の違いにも関わらず、
>大体において同じような言葉や発想が溢れており、その思考の貧しさ、
>精神の脆弱さ、言葉の定型ぶりが怖ろしくもなります。

ああ…。
ツイッタ―は難しいと私などは思います。
こういうふうに長く書かないと自分の想いを伝えられないタイプですので(笑)
140字ですか、その中におさめるのがもう~~苦手!
作家の丸山健二さんなどは一日1ツィートの連投で、言いたいことをおっしゃっているようですが。
ツイッタ―は情報の素早い拡散にはすごく有効だけれど、深い想いを伝えるには
訓練が必要みたいですね~。

すみません。とりとめもない返事になってしまいました!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 星狩人さまへ

星狩人さま。こんばんは。

『陰謀論』ですか。^^
何なんでしょうね…。わたしも確とはわからないのです。
ただ、いろんなところでこの言葉に出会うものですから…。

一応Wikiの記述を借りて定義じみたものを書いておきますと、
『一般に、強い権力をもつ者(もしくは複数の国家、警察、検察、あるいは
大企業や多国籍企業など巨大資本、マスコミ、宗教団体、エリートなど)が
一定の意図を持って一般人の見えないところで事象を操作し、または
真実を衆目に触れないよう伏せている、とする主張や指摘である。
操作する方法としては政治力や財力が主張される』

ほほう…。
自分でその言葉を使いながら、「なるほど~」と今、思いました。
『陰謀論』というものが、ここに書いてあるようなものであるとするならば、
私は『陰謀論者』であると言えるかもしれません。
例えば、電力会社や政治家、官僚、学者、マスコミ、原子力関連施設立地自治体…それらが
この狭い日本に54基もの原子炉を設置し、そして福島の事故が起きていろいろ見えて来たような
ありとあらゆる形での利益誘導と真実の隠ぺい…
それを見てくると、別になりたくなくても『陰謀論者』にもなってしまいます。

例えば、福島第一原発事故の前に、文科省と資源エネルギー庁は小学生向けに『わくわく原子力ランド』
中学生向けに『チャレンジ原子力ワールド』などという、原子力発電の安全性やメリットを
子供たちに刷り込む副読本を3万部配布していました。これにいくらかけたと言っていたかなあ…
事故後急遽回収し、今は中味を見ることも出来なくなっているようですが、
これ以前にも、文科省は原発ポスターコンクールを学校を通じて開催したり、
子供たちに原発教育と言えるようなものを施してきました。
しかも、事故後にま~だ懲りず、改定版小中高向けの放射線副読本を、東京電力の西沢俊夫社長ら
電力会社の経営陣らが役員を務める財団法人「日本原子力文化振興財団」(東京都港区)
に3700万円で作製の委託をしています。事故前の副読本と同じ会社に委託したのです。
事故前の過去10年間に原子力教育に電源開発促進税から45億円が計上されているという。

しかも、こうした原子力関連企業と政府だけでなく、事故が起きてから何カ月もたたない…
あれはいつだったかなあ…いつか記事を書こうとしてどこかにメモは残してありますが、
あるテレビ局は子供たちをスタジオに呼んで、原発についての討論をさせたのです。
それは、『原発はやっぱり必要』という結論ありきの討論番組でした。
こういうひどい官民挙げての原発推進の世論操作の歴史を見てくると、『洗脳教育』は
実際にあった(今も?)と私も思わざるを得ません。

さて、これを『陰謀』と呼ぶかどうか、ということに関しては、私はなるたけその言葉は
使いたくないのです。
現実の世界では、『陰謀』とまさに呼びたくなるような出来事がたくさんあります。
『陰謀論の一覧』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E8%AC%80%E8%AB%96%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
というところを見ると、たくさん例が出てきますが、この中でどれが『陰謀』と呼べて
どれが荒唐無稽な作り話なのか、くっきりと二分するのは難しいです。
ほんとうに荒唐無稽なものも多いけれど、極めて微妙なものもあるだろうからです。

例えば、こういう話があります。
中南米の国々の中には、キューバをはじめとしてベネズエラ、ボリビア、エクアドルなど
反米感情の強い国があります。それらに対しアメリカが『エコノミック・ヒットマン』というのを
仕掛ける。これはその国の大統領などに経済の美味しい話をちらつかせ、アメリカの意に添わせようとする、
極めて高度な知識と訓練を積んだネゴシエーターたちだということです。
そしてさらに。もしそれらの国のトップたち抱きこみにネゴシエーターたちが失敗すると、
そのトップや家族などが、不慮の死を遂げる…そういう話です。
例えばこういう証言です。http://youtu.be/-sS71C6oa8A

これなどは、…アメリカがCIAなどを使って国の内外で行ってきたこと…
そのやり口などを考えれば、こういうこともやりかねないなあと思わされるところはあります。

ただ…これを『陰謀』の例として、みなさんに紹介できるか、と問われれば、
私はまだやはり慎重にならざるを得ません。
本当に微妙なところなのです。こころのうちで、これは真実かもしれないぞ…そう思う
私もいます。
それなのに、なぜ、『陰謀』と言い切る立場に私が立てないか…。

その理由。
一つは、それを確かめるすべが私などにはとてもないということです。
『陰謀論』と言われるものには極めて荒唐無稽ないかがわしいものがあります。
例えば、アメリカを憎むあまり、『東日本大震災はアメリカが起こした!』などというものです。
あの巨大地震を、アメリカがどうやってか知りませんがまあ、科学の力を使って
わざと起こしたというのです。

ある国家が国をあげて、例えばCIAなどのような諜報網を駆使していろんなことをする…
そのように現実に起こりうることと、
なにかを憎むあまり極端に考えすぎた、まあ一種の誤解と、
騒動好きな人々が面白可笑しく創作した悪質なデマと、
それから荒唐無稽をほんとうに信じ込んでいる一種の狂気と…
『陰謀論』にはいろんなものが含まれていて、ときにそれらはほんとうに微妙に区別がつかないケースも
多くある気がします。

私が『陰謀論には与したくない』と言うのは、そういう理由です。
『陰謀』という言葉を使うと、正しく糾弾されるべき性質の事柄までもが、
これらの思いこみや、悪質なデマや、狂気的言動などといっしょくたにされて軽く無視
あるいは封殺されかねないからです。
ですから、記事を書くときも、なるべくそういう書き方はしたくないというかしないように
気をつけてはいます。
情報を扱うのは本当に難しいです。ネットで得た情報をそのまま引用すると、
それが不正確なものであったりときにはまったくの誤報であったりということがよくあります。

例えば、菅元総理が、事故後ヒステリックに東電関係者などを叱りつけ、バッテリー車の
ことなどの細かいことを自分で把握したがるのをある側近がそばで見ていて、
『一国の総理がこんな細かいことを!と思うとぞっとした』と言う話が、随分菅バッシングの材料に
使われました。大局を見ないでバッテリー車のことなど細かいことまで仕切ろうとする
無能な総理、と言ういいかたで。この『ぞっとした』という言葉が一人歩きをして
菅元総理バッシングに使われたのです。
しかし実はこの発言をしたのは菅元総理に呼ばれて広報担当をしていた下村健一審議官です。
彼は『ぞっとした』というそれを、まったく別の意味で言っていたのだと後に説明しています。
彼の真意は、『そんな事まで自分でする菅直人に対し「ぞっとした」のではない。
そんな事まで一国の総理がやらざるを得ないほど、この事態下に地蔵のように動かない
居合わせた技術系トップ達の有様に、「国としてどうなのかとぞっとした」のが真相。』
と自身のツイッターではっきり書いています。
そのtweetの一つ前のtweetには、
『実際、「これどうなってるの」と総理から何か質問されても、全く明確に答えられず
目を逸らす首脳陣。「判らないなら調べて」と指示されても、「はい…」と返事するだけで
部下に電話もせず固まったまま、という光景を何度も見た。これが日本の原子力のトップ達の姿か、
と戦慄した』とあります。
『私は文系なので、官邸内の対応は理系の次長に任せた』と言い訳をした
寺坂・前保安院院長や、斑目氏、東電から出向していた武黒フェローなど…そのとき
菅総理の傍にいたいわゆる原子力の専門家という立場の人々の当時の役に立たなさかげんを知るにつけ、
この下村健一氏の驚きと嘆きは率直な感想だったろうと思います。
彼は菅氏に乞われて官邸に入ったフリーのジャーナリスト、いわば外部の人ですから。
でもその発言の一部が、まったく逆の意味で菅下ろしに利用されてしまった…。
不正確な、あるいは意図的に悪意を持って捻じ曲げれた情報が一人歩きをしてしまった
一例かと思います。

>ある状況に「陰謀論」なるものを当てはめて考えてみると、すらすら解けてゆくようにも
>見えてしまうし、敵も名指しされているので、変な満足感を与えてくれるけれど、
>明確な根拠もないまま、みんなが同じような不安を抱き、同じような考えや言葉に染まってゆく風景は
>・・・とても危険なものに思えます。いまそんな状況ではないでしょうか?

星狩人さまのこのことば。
まさに今、それに似た状況に日本だけでなく世界がなっているように思います。
『陰謀論』とか『仮想敵』を唱えて、現状のなにかとうまくいかないことを、みなそのせいにする…
それは危険なことだろうと思います。
これは、反原発派・賛成派、TPP反対派・賛成派、改憲派・護憲派…そのいずれもが陥りやすいことです。
かく言う私自身も多分にその傾向はあります。

ただ、単純な『陰謀論』からは何も生まれません。
単純な黒白論からもいい答えは出てこないでしょう…。
事実の見極めはこの複雑化した世界にあって、非常に難しいです。
なにが正しくて何が間違っているのか…果たして答えがあるのかどうか…
むしろ答えなどない問題の方が多いです。
それでも、なるべく。できうる限り、客観性を保って、いろいろな世の中のことを
見つめて考えていくことは必要ですね。

ネットの情報を鵜呑みにすることは怖いことです。
常に一旦一歩退いて、別な視点から見て確認を取ることが必要なのだろうと思います。
ここでご紹介したTPPに関するアメリカの市民団体の女性の発言。
とても重要なものをたくさん含んでいる、皆さんに見てほしい映像です。
でも、それは事実を追及するのに大事な情報ということであって、これを
ロックフェラーやロスチャイルド家などの世界掌握のための陰謀、などと言ってしまうと、
ここで暴露されたTPPの持つ本質的危険という人々にとって大変重要な問題までが、
荒唐無稽な物語といっしょくたにされてしまいかねない…
『陰謀論』に安易に飛びつくことにはそういう怖さがあります。

『なぜ多くの人たちが「陰謀論」にはまってしまうのか…』

難しい問題ですよね…

一つ言えることは、現実に愉快でないことがあまりにも多いからではないでしょうか。
貧富の格差、就職難、大震災、原発事故、領土問題、戦争の不安、不景気、倒産、結婚難、……
どのひとつとっても、それが日本の問題というだけでなく、世界的な規模の深い原因が絡んでいる…

そうした時は、誰か、なにかを悪にしたてていれば、一時の正義感高揚感を一般の人も
得ることができます…。
私なども他人事のように今、書いていますが、私が常々書いていることなども
「陰謀論」と紙一重と言えるかもしれないです。反対側から見る人から見ればね。

ただ、『批判すること』と『安易な陰謀説』は分けて考えるべきですよね。
批判の目は必要です。
どこにその違いはあるのか…
一つの情報源に頼らないこと…。情報をうのみにしないこと…。とりあえずはそれかなあ。

そう言った意味でわたしね、新聞の役割はまだまだ重要だと思っているんですよ。
まあ、よほど偏向した新聞でなければ、新聞はいろんな考え方をある程度同時に見れるでしょう?
一面に原発批判の記事が来ていても、4面あたりに風力発電の問題点が書いてあるとか…。
ところが、ネットの情報というのは、普通、人は、自分が求めるものしか見ないんですよ…。
反原発派は反原発の記事しか見ない…その逆も無論…
それは人の偏向性を増幅させていくという気がします。そして危ういですね。
私がいつも『陰謀論に与しない』と書くのは、ともすれば先鋭的、極端、になりがちな自分の
手綱を引き締めるためでもあります。

長くなりました。
ご質問の答えになっていますかどうですか………。
エコノミックヒットマンの映像などは、いつか記事にしようかなと思って取っておいたけれど
それでもどこかで躊躇していたものです…。
事実の追求と陰謀論はほんとうにすれすれのところで見極めがつきません。
これからも危うい映像や情報を私も流して行くのでしょう…
自分への反省も込めて、思うところを書かせていただきました…。^^

No title

丁寧なお返事をありがとうございます。

内容について、ひとつだけ、おうかがいしたいことがあるのですが・・・
「陰謀論」についてです。これは一体なんなんでしょうね???

ネットの世界ではよく聞く言葉なので、思い当たる所はありますが、ある状況に「陰謀論」なるものを当てはめて考えてみると、すらすら解けてゆくようにも見えてしまうし、敵も名指しされているので、変な満足感を与えてくれるけれど、明確な根拠もないまま、みんなが同じような不安を抱き、同じような考えや言葉に染まってゆく風景は・・・とても危険なものに思えます。いまそんな状況ではないでしょうか?

敗戦以来の対米従属は、むしろ日本政府が進んで選んできたのだと思いますし、世界各地で環境破壊や人権問題を引き起こしている巨大資本も、闇の世界にではなく現実に存在します。では何を「陰謀」というのか・・・その背後になにがあるのか?というより、そんなことを問うこと自体に、一体なんの意味があるのかな?「陰謀論」に惑溺するなど、それを流布した側の思う壺だと思えるのですが、どうしても疑問でなりません。

誤解なさらないでいただきたいのですが、彼岸花さまがそういう見方をされているという意味では決してありません。むしろそれを、注意深く避けようとしておられると思います。にもかかわらわず、多くの人たちが「陰謀論」にはまってしまう心理について、彼岸花さまならどのようにご覧になられるか・・・もしよろしければ、お考えをうかがわせていただきたいのですが。失礼いたしました。

Re: hoshigariさまへ

hoshigariさま。こんばんは。

>「反米」といえば、単純な構図としては解りやすいのですが、
>問題の本質を隠してしまう、意図的なすり替えでもありますよね。

そうですねえ。世の中にはこうしたことがたくさんあるような気がします。
とりわけこれだけ複雑な世界の構造になってくると、単純に白か黒か、という
議論の仕方では何も解決できないということが本当にたくさん…
私なども古い人間ですから、ついそうした単純な敵味方分けをしがちです。
でも、そこからはもう、黴臭い吐息の様なものしか出てこない…
悲しいけれど、社民党などは、そうして消えていこうとしている者の典型かもしれません…

私は陰謀説などに傾かないよう、注意はしているつもりですが、世の中の仕組みを
追っていくと、いつもこの巨大グローバル資本というものにぶつかる…。

>その軛の下にアメリカ社会さえもが蝕まれ、TPPに反対する市民も多い。

この映像の告発など見ると、本当にそうなのだなあと思わされますね。
大統領のオバマでさえ、この巨大資本のロビイスト活動には屈せざるを得ないのでしょう。
膨大な額の選挙資金が動いていますからね。オバマが華々しく大統領に就任した時、
2009年の、まだ純朴だった私は、核廃絶は叫びながら原発のことにはちっとも
触れようとしないように見えるのを、首尾一貫しない、不思議なことに思っていました。
のちに、彼の選挙の支持母体の一つに原発事業団体の大物が居ることを知って、
「ああ…そうだったのか…」と妙に納得したものです。「あの、原発問題への
歯切れの悪さはそこから来ていたのか」、と。
巨大な権限を持つアメリカ合衆国大統領でさえ、思うようにならないもの…
それが巨大な産業のロビイストたちです。銃規制も国民皆保険も…
オバマや、あのクリントン女史でさえ思うようにできない…

日本にそれらアメリカの巨大資本のルールが持ち込まれようとしています。
それは単に米など関税障壁の問題だけではない…
農業は大きな大きな問題です。
しかし、それはTPPと切り離して考えてもやはり大きな問題。
いずれ日本は農業や林業問題に本気で取り組まねばなりません。
でも、マスコミの論調がそうなように、TPP問題を、農産物のことだけに
矮小化して考えてはいけませんね。それは本当に、大きな問題を見えなくする
目くらましになってしまっています。

TPPで巨大な利益を上げる者たちがいる…TPPで泣く者たちがいる…
犯罪捜査の基本として、犯人は、この犯罪によって利益を一番受けるものから疑え、
などと良く言われますが、TPPのことも原発もその他のことも、それに似たことが
言えるかもしれません…
国民の大多数は、まったく利益を得ないか、得たとしてもささやかなものなのに、
その大きな構造が見えなくて、むしろ自分たちから多くを奪って行こうとする者の方に
与してしまう…それがよくわかりませんね。悲しいことですが…。
政治家もそういうところがありますねえ…

またそんなことに関しても書いてみたいと思っています。

ありがとうございます。




Re: ウッドスタインさんへ

おお~っと!
ほんとですね~、違いますね~~~!
他のモリコーネさんの画像と比べると全然違う!
コメントへの返事にも書きました通り、私、モリコーネの音楽の生演奏シーンって
今まで一度も見たことがなくてお顔もよく知らなかったんです。
いくら年をとっても、このひとがあのひとになるわけがない、というくらい違いますね!
早速訂正コメントだけとりあえず先に入れさせていただきました。
ありがとうございました!まったく冷や汗ものです!
この方は一体どなたでしょうね…失礼をばいたしました…
以後気をつけたいと思います。

さて。TPPの方ですが、小西克哉さんのラジオのトークの文字起こし…
大変でしたでしょう…ありがとうございます。お手間をおかけしました。

私もこの共同声明文、朝日新聞で読んだのですが、『全ての物品が交渉の対象となる』と書いてあって、
いったいどこが産経新聞のいうように『満額回答』なのか全然わかりませんでした。
むしろ、アメリカ側の要求は、『自動車部門や保険部門に関する残された懸案に対処し』と
はっきり書いてあるけれど、日本側の望むことの方は一つもはっきりと書いてあることはありません。
さらに、『その他の非関税措置に対処し』と書いてあるのも、非常に不気味なところです。
ここにはいろんな項目が含まれますからね。

日本側が勝ちえたところとかろうじて言える文言は、第二段落の『日本には一定の農産品
米国には一定の工業製品というように、両国ともに二国間貿易上のセンシティビティーが存在する
ことを認識しつつ』と入れたところだと言えるかもしれませんが、「配慮すべき品目はあるよね~」
と言うことを認めたからって、そこに配慮してくれるという保証は何もない。
全て、『最終的な結果は、交渉の中で決まっていく』と明記してあるだけで。

小西さんが挙げられている『TPP交渉に参加を表明した直後にすべての関税を
誰かが一方的に撤廃しなければならない、ということはない』というところ。
これは小西さんもおっしゃってらっしゃるように、当たり前のことを書いているだけであって、
これをもって安部首相の外交の成果だと喧伝するのはほんとおかしいです。
ここに明記してある通り、『最終的な結果は交渉の中できまっていくもの』。
あとは本当に、その交渉力の差がものを言ってくることになるからです。
なんの約束も得られたわけではない。
どこが満額回答なのかなあ…ちっともわかりませんね。むしろ、自動車のことと保険のこと、
その他の非関税措置のこと、これが第三段落に明記してあることは、むしろアメリカに
大きなポイントを取られたように見えます。

アメリカではほとんどこの声明は無視らしいですね。当たり前のことしか書いていないから。
両首脳への記者団の質問も、TPPと安倍総理についての質問はなかったらしいですし。

『今回の日米首脳会談では、日本国内の反対勢力を倒すためにアメリカの威を借りたという、
自民党の伝統的なお家芸が復活したことが如実に表れているわけである。
そして、それに手を貸したのが日本の大手メディアである。』という小西さんの指摘は
本当に、そうだろうなと思いますね。とりわけ、マスメディアのよいしょぶりは
ひどいなあという気がします。

願わくは、本当に交渉担当官が頑張ってくれることを望みますが、日本はシェールガスを
分けてほしいとか、領土問題とかで、いろいろアメリカに頭を下げなければならないことが多いので、
どうですかね、押されっぱなしにならなければいいのですが…。

とにかくすべてが秘密裏に運ばれて、TPPの実態を多くのものは知れない。
締結後も4年間くらいは、一切また秘密裏に運ばれるというのは本当でしょうか…
そんな怖いことも私たちには知らされていないんですよね…
全てが秘密裏に決定してしまえば、それが発表された時には、もう変更もなにもきかない…

ありがとうございます。
私も、それTPPだ!と浮かれる気には全然なりません…。

No title

「反米」といえば、単純な構図としては解りやすいのですが、
問題の本質を隠してしまう、意図的なすり替えでもありますよね。
「属国」という言葉にも、自分で書きながら抵抗がありました。
日本人の「反米」は、容易にかつての「米英鬼畜」に発展します。
敗戦国の嫉妬が、平和憲法廃絶へと向かわせるのだと思います。

TPPに限らず、戦争や原発にしても、アメリカ国家の意図というよりも、
国家さえ牛耳っている、巨大グローバル資本の問題でしょう。
その軛の下にアメリカ社会さえもが蝕まれ、TPPに反対する市民も多い。
わが身を売って保身を図ろうとする勘違いな日本など、理解不能でしょう。
アメリカ国内での良心ある人々をはじめとした、世界中の99%による、
1%への抵抗運動が必要だと思います。日本でも反原発のように、
みなが力を結集して、声を挙げることができないものでしょうか。

日本では、確か前原だったか、
「国内総生産(GDP)構成比1.5%の農漁業を守るために、
 残り98.5%を犠牲にすべきではない」とか言ってましたよね。
あまりに浅薄すぎませんか?農業もやはり重要な問題です。
世界中と繋がったために、かえって自分では食べられなくなるという、
人間の基本を奪われかねない歪な現実に、気づくべきだと思います。


No title

 最初にモリコーネの話を少しだけ。
 紹介された映画「ウエスタン」の曲のコンサートでの演奏を収録した動画を観ましたが、指揮者はモリコーネではないのでは? それとも別のところにいたのを私が見逃したのかしら? それはともかく、客席が埋まっていたのが印象的でした。私も東京で催された映画音楽関連のコンサートに何回か行ったことがあるのですが、いずれもこれほどお客さんはいませんでしたね。この動画に収録されたコンサートがいつ、どこで催されたのかは知りませんが、少なくとも日本よりは映画音楽を聴く文化が根付いているようで羨ましかったです。日本は世界でも有数のサントラ盤CDの輸入国なのですけれどもね~。


 さて、本題です。日米首脳会談の共同声明の原文について、国際ジャーナリストの小西克哉氏のコメントが興味深かったので紹介します。なお、以下はラジオ番組内での小西氏のコメントをなるべく意味を変えないように、出来る限り発言そのままを使って文字起こししたものですが、多少のニュアンスの相違が生じてしまった点は御容赦下さい。


 まず、共同声明の原文そのものは短いもので、極めてわかりにくい。持って回った言い方をしており、構成は3つの段落からなる。日本のメディアで報道されている訳文は、おそらく共同通信の翻訳と思われるがそれに沿って挙げると…。
 第一段落では、すべての物品が交渉の対象である、としている。これは野田政権時にすべての物品を交渉のテーブルに載せる、という合意をしたことを念押しするために、明確化したものである。24分野、約9000品目が対象。
これは、基本的には当たり前のことをいっている。ポイントは「約9000品目すべてを交渉のテーブルに載せることが前提である。そのうえで交渉することで決まる。」ということ。これに対し、日本の言う「聖域」というのは、「交渉の対象にしない」というのがそもそもの主張であった。例えば、コメなどは非常に微妙な問題であるので、最初から交渉の対象のテーブルには載せない、アメリカ側にもそのように弱点となる品目はあるはず、というのが、管、野田首相の頃の主張であった。しかし、今回の共同声明ではそんなことなど無視されて、すべてが交渉の対象となることになってしまったわけである。
 現在問題となっていて話題となっているのが第二段落で、安倍首相が自らの外交の成果として喧伝している点でもあるが、よくよく読んでみると、どうも疑問である。では、アメリカ側とは何を約束したか。「TPP交渉に参加を表明した直後にすべての関税を誰かが一方的に撤廃しなければならない、ということはない。」よくわかりにくい表現である。日本のメディアの翻訳の記事では、この「直後に」というのが抜け落ちているが、ここが大事な点である。つまり、交渉参加を表明した直後の段階においては、誰か、すなわちアメリカ若しくは日本が相手から一方的に「全品目の関税を撤廃しろ」と言われることはない、といっているに過ぎないのである。ちなみに、おそらく日本は来月ぐらいには、TPP交渉参加を表明するような流れとなっている(もっとも、安倍シンパである三橋貴明氏は、この「安倍首相が参加表明を行うだろう」という予測には否定的ですが)。したがって、この文脈でいうと、実際の交渉に入ってしまえば、コメ、サトウキビ、自動車など個々の品目すべてについて交渉のテーブルに載るわけである。
 安倍首相は、この「直後に」という言葉が抜け落ちた文言をもって外交成果であると強調しているわけであるが、実際にはアメリカは極めて当たり前のことを言っているだけで、妥協したわけではない。
むしろ、日本の方が妥協しているとも言えるのが、第三段落である。ここでは、24分野の中で自動車部門と保険部門を特出させることにアメリカは成功しており、ここで自らの意向を反映させてしまっている。これは、アメリカ側の成果である。

 前段で掲げた「TPP交渉に参加を表明した直後にすべての関税を誰かが一方的に撤廃しなければならない、ということはない。」という文言は、アメリカ側にしてみれば当たり前のことであるから、本来ならばわざわざ言う必要のないことである。しかし、実際には共同声明に載っている。これを、作文させたのは日本の外務省である。鳩山政権時における普天間基地の海外若しくは県外移設の問題のときには殆どサボタージュしていたが、今回は必死になって「(彼らとしては)仕事をした」というのが、印象的ではあるが…。
この文言をわざわざ文章化させたというのは、アメリカを説得するというよりも基本的には日本の自民党内のTPP反対派を説得するためで、そのためにはオバマ大統領まで引っ張り出さなければならないだろうという外務省の意思の表れと思われる。アメリカ側も日本が参加したほうがいいわけであるから、不承不承、日米首脳会談を週末にセッティングしてやったのが実情ということだろう。要するに、今回の日米首脳会談では、日本国内の反対勢力を倒すためにアメリカの威を借りたという、自民党の伝統的なお家芸が復活したことが如実に表れているわけである。そして、それに手を貸したのが日本の大手メディアである。

 こうなったら、日本の優秀な交渉官に頑張って交渉してもらうしかない。これまで日本はアメリカを相手にしての経済交渉には、それなりに実績はある(もしかしたら「意外」と思うかもしれませんが、貿易交渉に関しては日本の官僚は概してタフ・ネゴシエイターであったのは事実です)。

 アメリカ国内では、TPPのことは殆ど報道されていない。メディアは殆ど関心がないからである。他方、日本国内での報道量はかなりのものであるため、TPP反対の意思表示をする勢力の存在も顕著である。この日米の非対称性というのは、内なる敵が目立たないという点でアメリカの方がフリーハンドを持ちやすく、日本は交渉の上で反対勢力の存在が顕著であることが弱点となってしまう可能性がある。


 以上が小西克哉氏の見解ですが、「安倍首相は満願回答に近い答えを引き出した」という産経新聞の論調とは、かなり異質ですね。私には小西氏の見解の方が、説得力があるように思えるのですが。

Re: NANTEIさんへ

NANTEIさん。こんばんは。
この証言。怖いでしょう…
オバマでさえ、TPPの全容はつかんでいないのではないかという…
私たちはいったい誰を相手にしているのか…それが見えてきますね。
ぜひ、皆さんにご覧いただきたく。
そして、アメリカの方にもこのことが広く伝わっていくといいですね。

いい映像情報ありがとうございます♪
TPPを知るには、参加に賛成する人の意見も聴いてみなければ、と思って
昨日あたりから、私もあちこち覗いてみていました。
このご紹介いただいた映像。大変参考になります。
推進派の人ばかりパネリストで、聴衆も反対派はどなたか、と訊かれて
一人も手を上げないというそういう会場で行われたパネルディスカッション。
でも、おっしゃるように、ちっともTPPの本質をつかんだ発言はありませんね。
問題を関税障壁と農業問題のことに矮小化してしまっている…
本当に怖いのは非関税障壁の方の問題なんだけどなあ。

本当に、パネリストでもない、アメリカ人のマイナー氏の発言が、一番本質をついていますね。
「日本がアメリカと交渉して、有利な結果を引き出せたことがあるんですか?」と。
パネリストの中で、唯一中立の立場から参加していると自ら言う、WTOの
早藤さんという方も、『TPPについてもうひとつ疑問があるとすれば、何故TPPを
なさろうとしているのか、実は私にはよく分からないんですね』と同じことを
おっしゃっていますね。
海外から見るとかえって日本人が何を期待してわあわあ言っているのかなあ、と
いうことの不思議が見えるのかもしれませんね。

TPPについては、もう少し書きたいこともあります。そのとき、この映像
使わせていただいてもいいでしょうか?

もう、世の流れはTPP参加が決定事項のように語られ、少し浮かれてさえいるように
見えます。何一つ、TPPの本当の姿は、まだ見えていませんのにね。

NANTEIさん。ありがとうございます!









そうなんですよね。TPPは

こんにちは。

非常に怖いものを見せていただきました。
もう例えようもない極悪な犯罪です。

しかし一方、アメリカには強い正義も残っています。
ぜひこのリーク情報を世界に広めてもらいたいものです。

ところで今回のTPPへの交渉参加についてですが、
協定の中身を本当に理解している人が、いないということが問題です。

下に紹介するのは、ちょうど一年前のTPPに対する公開議論のレポートです。
メンバーがやや小粒なのと会場の殆んどが、
TPP参加に賛成の立場をとっているのが難ですが、
TPPの本質を掴んだ発言は一切聞けませんでした。

皮肉にも日米の本質を突いた発言は、アメリカ人のマイナー氏からのものでした。
曰く「日本がアメリカと交渉して、有利な結果を引き出せたことがあるんですか?」
と・・・。
マイナー氏の前後の発言はこのレポートの後半に出てきます。

まことに今日の映像とリンクするようで、改めて我が国のリーダーたちの無能さと、
覚悟のなさを痛感しました。
ほんとうに恐ろしい・・・

http://www.globis.jp/2047?print=true
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
リンク、トラックバックご自由に。

『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード