『平和憲法を守れ 其の二 日本国憲法の成立① 』

この本をご存じでいらっしゃるだろうか。

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美しいひとである。
ベアテ・シロタ・ゴードンさん。
戦後、民政局の一員としてGHQの指令を受け、日本国憲法第24条などを
執筆したひとである。

1923年。オーストリア、ウイーン生まれ。ウクライナ系ユダヤ人(ロシア統治時代)の父母を持ち、
著名ピアニストだった父、レオ・シロタと母と共に、1929年に来日。
幼少期から少女期の10年を日本で過ごす。日米開戦前に、米国に渡り米国籍を取得。
22歳で再来日。連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)民政局に所属し、
GHQ憲法草案制定会議のメンバーとして日本国憲法の起草で人権条項作成に関与した。
戦後はニューヨークに居を構え、ジャパン・ソサエティ、アジア・ソサエティの
プロデューサー・ディレクターとして世界の民俗芸能を米国に紹介するなど、
日米、アジアの文化交流事業に活躍。一貫してフェミニストであった…
2012年12月30日。ニューヨークにて死去。89歳だった。

この本は、弱冠22歳だった彼女が、いかなる事情で、日本国憲法の執筆に携わることになったか…
そこに至るまでに、日本とどういう関係があったのか、また戦後をどう生きたか、を記した自伝である。

日本国憲法第24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)草案を執筆した。
また、14条(法の下の平等)の第一項も彼女の書いた原案が反映されている。

日本国憲法第24条
1.婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、
  相互の協力により、維持されなければならない。
2. 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関する
    その他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して
    制定されなければならない。

第14条第一項
1.すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、
  政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。


上記以外にも、彼女の原案は、
第25条『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
    国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に
     努めなければならない。
第27条第3項『児童は、これを酷使してはならない。』
というところなどにも生かされている…

どの条項も、私たちが今日、どれほどその条文の存在によって、いろいろな差別や
生活の困難から守られているか測り知れない、大事な条文ではなかろうか。
これらのことを頭に置いて、この先の記事を読んでいっていただけると嬉しい…。




            *


「憲法を改正しよう」の声が急速に高まっている。
憲法第9条の戦争の放棄(すなわち平和主義)と基本的人権の尊重、国民主権(主権在民)は、
日本国憲法の3大原則とも言われる大事な大事な条項である。
安倍首相は4月27日、産経新聞のインタビューに応え「私はもちろん、
前文、9条を変えていくべきだと思う」とはっきり言っている。

なぜ憲法を変えねばならないのか、という彼らの理由が私などには今一つ判然としない。
安倍首相のインタビューの中での言葉。
「憲法を戦後、新しい時代を切り開くために自分たちでつくったというのは幻想だ。
昭和21年に連合国軍総司令部(GHQ)の憲法も国際法も全く素人の人たちが、
たった8日間でつくり上げた代物だ」

本当に、現行憲法は全くの押しつけ憲法だったのか…
一体どのようにして現憲法は作られ、日本の憲法として公布施行されたのか、
GHQ民政局で自ら憲法のいつくかの条項を書いたベアテさんの証言をこの本から拾おう。

そもそも弱冠22歳の、安倍首相の言うように法律の専門家でもない全くの素人である
一女性が、なぜ、被占領国日本の憲法を書くことに参画することになったのか。

ベアテの父シロタ氏は、キエフ生まれのユダヤ人。のちに活躍の場を求めてウイーンに出る。
リストの再来とも言われた著名なピアニストであった。
1923年、ベアテが生まれた頃、ドイツではヒトラーが、失業者に溢れた街の広場で
「(第一次大戦の)敗戦後のインフレーションを起こしたのはユダヤ人だ!」と、
聴衆の怒りを煽っていた。
1929年、その頃ウイーンだけでなくヨーロッパ各地も不況で演奏会どころでは
なくなりつつあった。一家は半年だけの予定で、日本への演奏旅行に旅立つ。
しかし、半年後、ヨーロッパの不況はさらに進み、1930年にはナチスがドイツの総選挙で
第二党に躍り出る…。一家は帰国を延ばすことにする…
1933年、ヒットラーが首相に就任。
1939年。ベアテは両親を日本に残し、一人アメリカに留学する。
1941年。日米開戦。
大学卒業後のベアテは、タイム誌のリサーチャーなどをしながら、敵国同士の
日本とアメリカで別れ別れになってしまった両親に再び会える日を待つ。
1945年。終戦。ベアテは日本にいる両親の消息を探すため、ワシントンに赴き、
折しも募集されていた日本駐留の連合軍総司令部GHQの民間人要員として採用される。
その生まれと育った環境から、彼女は、ロシア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、
英語、そして5歳から15歳まで多感な少女期を過ごした日本の言葉にも同様に
堪能だった。

以下、ベアテの思い出の本書よりの引用は、青文字で記載。

彼女が配属されたのは、民政局の中の政党課。
彼女は、日本の民主政治の根本となる政党の調査と、民政局が全力をあげて推進していた公職追放の
調査なども分担していた。

1946年2月4日朝。民政局の25人に、局長ホイットニー准将から会議室に集まるよう指令がかかる。
そこで、ベアテらは、それからの一週間、日本国憲法のための草案を書く作業をすることを
ホイットニーから告げられる。
「諸君は、さる2月1日の毎日新聞がスクープした日本政府の憲法草案について、知っていることと思う。
その内容は、明治憲法とほとんど変わることがない。総司令部としてとても受け入れることは
できないものである」


改憲をかまびすしく言いたてる人々は、『日本国憲法はアメリカから押しつけられた。
だから、自分たちの手で書きなおすのだ』と、それを改憲の理由の決まり文句のように言う。
しかし、GHQは、決して最初から、日本国憲法を自分たちアメリカ人で作ろうとは
考えていなかった、ということをここで記憶していてほしい。
この毎日新聞のスクープについては、後にまた詳しく述べる。

           *    

ベアテたちが、憲法草案を急ぎ書くことを命令された1946年2月4日に半年ほど
先立つ1945年8月30日。マッカーサーはフィリピン、マニラから厚木に降り立つ。
機内でマッカーサーは、日本民主化の構想を練っていた。彼が配下に書きとらせたメモによると、

『日本の婦人の立場は、極めて低いことは、諸君も知っている通りだ。婦人に参政権を
与えることは、日本人に民主主義とはこんなことだと示すのに最良のテーマだ。
そして、
速やかに行われなければいけないのは、政治犯の釈放、秘密警察の廃止、労働組合の奨励、
農民の解放、教育の自由化、自由かつ責任ある新聞の育成
だ……』


9月2日、戦艦ミズーリ号上で日本の降伏調印式が行われる。
マッカーサーは、演説をするが、その演説草稿は、マッカーサーの懐刀とも呼ばれ、
のちに民政局局長となるホイットニー准将、ベアテたちに憲法草案作成を告げる
ホイットニーの作文したものであった…。


(この記事、続く)





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Re: スキップさんへ

スキップさん。こんばんは。
お久しぶりです。今日お訪ねして、ブログ再開しておいでなのを拝見して嬉しく。
ぼーちゃんも相変わらず可愛いですね!^^
ぼーちゃんの可愛い顔見るとほっとします。

家庭菜園ですか。いいですね~~~♪
スキップさんのお庭は日当たりが良さそうだから
きっといい菜園が出来ますね。ぼーちゃんも土を掘るお手伝いなど?^^
昔、我が家で飼っていたシロという犬。私が庭で草むしりなどしていると、
自分も傍に来て、土を掘ってみたりしてましたっけ。

ほんとですね。体を動かすこと…とても大事なことだと思います。
朝早く起きて、朝日にあたりながら体を動かし始める…。
体の五感全部を使って土の匂い、鳥の声、目に映る青葉の美しさ、
汗を乾かしてくれる風の快さ…そんなものを味わう…
人間にはそうした時間が必要なような気がします…
ごはんもさぞかし美味しいでしょうね!^^

スキップさん。ありがとうございます♪



>  しかし、体を使うことは命を実感させられますね。大切なことだと再認識しました。頭に筋肉を付けることよりももっと根本的な人間の生命活動だと思います。筋肉が生命を活性化しますね。頭と、神経ばかり使っていると命がくすんでしまいます。そして飯がうまいです。

No title

 ご無沙汰です。相変わらず、精力的に自論を展開していますね。継続は力ですね。感服です。
 当方は4月1から、、3年間、放置していた家庭菜園の開墾作業と雑木林化し出した庭の整理をしておりました。作業を激しくやっても、筋肉痛が起きないようになってきました。これも継続は力ですね。勝手に生えてきた庭樹を何本切ったことでしょうか。からみ付くつる木は何十メートルになったことでしょうか。抜いた草は数知れず。ようやく、きれいになってきました。6還暦記念事業に畑と庭の整理も加えておけばよかった思った次第です。
 しかし、体を使うことは命を実感させられますね。大切なことだと再認識しました。頭に筋肉を付けることよりももっと根本的な人間の生命活動だと思います。筋肉が生命を活性化しますね。頭と、神経ばかり使っていると命がくすんでしまいます。そして飯がうまいです。

Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。お体のこと、よかったですね!
本当に精神的にも大変でおいでになると思いますが、鍵コメさんの
強い魂が、きっといい方に導いてくれているのだと思います。
私にも元気をくれます。
いつもありがとう!

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Re: 星狩人さまへ

星狩人さま、こんにちは。
私も、星狩人さまは、今はエネルギーを溜めておいでなのだろうな、
と推察していました。

> ベアテ・シロタ・ゴードンさん。
> 女性だけでなく、すべての日本人の恩人です。

本当にそうですね。星狩人さまはなんと、ゴードンさんの謦咳を接して
おいででいらっしゃるのですね。それも12年も前に。
私は迂闊にも、12月安倍政権が誕生して、いよいよ憲法改悪が目の前に来たと
危機感を持つまで、彼女の名前さえ、知りませんでした…

『本来なら、ベアテさんの死去に際して、日本政府を代表して、首相自らが
憲法起草に関する私心なき貢献に感謝し、その功績を顕彰すべきでした。
(とうてい望むべくもありませんが・・・)
残りあと数回となった憲法記念日も、本来ならば、年年歳歳ますます、
国民最大の祝祭として、祝われるべき日でなければならなかったはずです。』

本当にそうですね。かろうじてあの美智子皇后が、ベアテさんのアメリカでの
偲ぶ会に、宮内庁を通じて感謝のメッセージを送られたといいます。
私は、皇室崇拝者でもなんでもないけれど、美智子皇后はおそらく本来非常に自由な
考えをお持ちの進歩的な女性でいらしたと想像しています。
ベアテさんが、実に長い年月にわたって、『自分が24条の執筆者である』と言わず
沈黙を守ってらしたのも、日本の中にまだまだある女性への偏見と蔑視…
『たかが22歳のアメリカ女性が書いた。専門家でもなんでもない女の素人が!』
などという偏狭な見方が24条の成立過程そのものを軽視することに繋がらねばいいが、
という憂慮と配慮あってとのこと。
改憲を叫びたてる男たちを見ていると、ベアテさんの不安がよくわかる気がします。

本当に下手をすると、あと数年で現憲法は無残に改竄されてしまい、憲法記念日も
2月11日の建国記念日(旧紀元節。神武天皇の即位日とされる)のあたりに
統一されてしまうかもしれませんね。
GHQの命令でなくなった紀元節を、建国記念日として蘇らせたのは、安倍総理の大叔父
佐藤栄作元総理ですし。祖父、大叔父、孫…三代にわたる戦前回帰、大日本帝国の復活の
一大事業の総括として……

いいものはいい。それがどうしてわからないのでしょう…
この日本の平和…いや、現憲法の精神は世界に誇れる素晴らしいものです。
改憲に凝り固まった政治家はともかくとして、一般の国民がそこのところが
今一つ骨身にしみて感じられていないようなのが、私には不安でなりません。
「9条は変えちゃいけないけれど96条はただの手続きだから変えてもいいんじゃないの。」
…そこのところの恐ろしさが、今一つわかっていない人が多すぎるのに、
私も、これは黙っていられない!と思い、この記事を書き始めたのです。
一般の法律と憲法は根本的に違うものです。
法律は国民がやってはいけないこと…国民の側へのルールを作る。
憲法は、天皇や政治家…要するに為政者がやってはいけないことを、国民の側が逆に
規定する、国民の究極の権利を守るものです。
そこには大きな大きな根本的違いがある。
その憲法を普通の法律並みの改定への低いハードルにしてしまうこと…
その恐ろしさを、一般の人はまだよくわかっていません。

憲法の条文のなんと優れて美しいことか…
単なる修辞上の美、ということではありません。その精神の美しさ、ということです。
星狩人さまが、ベアテさんの語りぶりにお感じになったこと。そのままですね!^^

『自民党の改憲草案には、ちょっと賛成できないが、それでも改憲は必要だ、
タブー視はやめて、大いに論じようという風潮が一般的になったことを、
「それはそれでいいことだ」と、甘く見るべきではないと思います。』

私もまったくそう思います。
小さな穴は、やがて大きな瓦解につながる…
平和と人権と国民主権の堅固な防護壁に『穴が開く』ことの現実を、
厳しく直視する理性が今の日本人にあるのか…
ムードや勢いに流されやすい国民性を思う時…、楽観など少しもしていられません。
憲法改悪もTPPも…後で「しまった!」と思っても、後戻りできなくなっているでしょう…
国の根幹が変えられてしまう…教育さえもね。

星狩人さま。ベアテさんの記事。ぜひぜひお願いいたします。
直接お話をお聴きになったその経験は大変に貴重です。おっしゃる通り、
優れた人というものは、声や立ち姿や…その全身から発する威厳や誠実や
『知る』がゆえの悲しみ、などという諸々の気配を発しているものだと思います。
黙っていてさえそれは傍に立つ者を教育する力を持っています。
私ね、憲法も同じだと思うんです。
現日本国憲法には、アメリカが押し付けただの素人が書いただのなどという浅薄な非難など
超越した、優れて開明的な、それ自体が人格を持つものの如くに、
人類の向かうべき方向を指し示す、深い哲学と教育効果を持つ存在だと、私、思うの。

『彼女の偉大な貢献をあらためて辿りながら、いま安倍氏らが執念を燃やして、
息の根を絶やさんと躍起になっているものこそ、まさに彼女が、
すべての日本人のために、たった一人で闘い、涙をもって産み出した、
日本国憲法の、聖なる心臓であったことが分かります。』

ああ、これ!星狩人さま、素晴らしい文章ですね!
女性に関する条項だけではない。人間の尊厳、人間の諸権利についての条文を
全て憲法として細かいところまで明文化しておきたかったベアテさん。ベアテさんは、
憲法というものの不可侵性と、民法など法律というものの重さの違いを、本当にあの当時から
本能でわかってらしたのでしょうね。でも、それはGHQの上層部の男性たち、
ましてや今、軽々しく憲法をいじろうとしている者たちには理解できない…
りベアテさんの涙は、憲法が今、きっと流しているに違いない涙と同じものだと思うわ。

星狩人さま。ありがとう。

聖なる心臓

こんばんは。お久しぶりです。
ふたたび精力的な執筆を開始されましたこと、私にも励みになります。
夏に向けて、よろしくお願いいたします。

ベアテ・シロタ・ゴードンさん。
彼岸花さんによって、ご紹介いただきましたことを、嬉しく思います。
日本女性だけでなく、すべての日本人の恩人です。

12年前の憲法記念日、ベアテさんをお招きしての講演を聴きました。
すでに70歳を越えておられましたが、たいへん気品のある方でした。
なによりも印象的だったのは、彼女の話す日本語の重々しさ・・・
正確とか、流暢なというのではなく、一言一句までも疎かにしない、
あれほどの信念と責任ある言葉で、話のできる日本人が、いったいいま、
この国にいるのだろうかと・・・その人格の深みと威厳に、感銘を受けました。
ほんとうに素晴らしかった。お会いできたことは、生涯の宝になりました。

本来なら、ベアテさんの死去に際して、日本政府を代表して、首相自らが
憲法起草に関する、私心なき貢献に感謝し、その功績を顕彰すべきでした。
(とうてい望むべくもありませんが・・・)
残りあと数回となった憲法記念日も、本来ならば、年年歳歳ますます、
国民最大の祝祭として、祝われるべき日でなければならなかったはずです。

ベアテさんの言葉通り、日本国憲法は、「歴史の叡智」「人類の希望」。
それをいま日本国民は、あらん限りの憎悪と侮蔑をもって、
自らの手で葬り去り、ふたたび大日本帝国へと戻ろうとしています。

われわれに、阻止できるのか・・・?
それはわかりません。

参院選でも、自民が勝利し、改憲派は勢いを増すでしょう。
ただ具体的な着手までには、かなり揉めると思いますし、
安倍氏の性急さ、強引さには、保守内部でも危惧がもたれていますが、
自民党の改憲草案には、ちょっと賛成できないが、それでも改憲は必要だ、
タブー視はやめて、大いに論じようという風潮が一般的になったことを、
「それはそれでいいことだ」と、甘く見るべきではないと思います。

安倍改憲がギリギリのところで阻止できたとしても、そんなものは
いろんな思惑の結果に過ぎず、良識の勝利でもなんでもなく、
今後さらに、安倍にも勝る極右が、若い世代から登場するに決まっています。

いま私も、ベアテさんについて記事を書きたくて、準備しているところです。
彼女の偉大な貢献をあらためて辿りながら、いま安倍氏らが執念を燃やして、
息の根を絶やさんと躍起になっているものこそ、まさに彼女が、
すべての日本人のために、たった一人で闘い、涙をもって産み出した、
日本国憲法の、聖なる心臓であったことが分かりますね。
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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