『豊かな美しい国って?』

『甲状腺被爆者 公表の五倍』
      7月19日 朝日新聞朝刊よりまとめ

   東京電力福島第一原発事故で、がんが増えるとされる100ミリシーベルト以上の
   甲状腺被曝をした作業員が、推計も含め2千人以上いたことが分かった。
   昨年12月の公表人数より10倍以上増えた。
   東電は昨年12月、一部の作業員の甲状腺被曝線量を初めて公表した。世界保健機関への
   報告では、実測値のある522人のデータで、100ミリシーベルト以上は178人。
   最高は1万1800ミリシーベルトとしていた。
   ところが、今年に入り、東電からデータを受けた国連科学委員会が、作業員の甲状腺
   被曝線量の信頼性を疑問視していることが判明。厚労省も、東電と関連企業に内部被曝線量の
   見直しを指示した。
   結果、100ミリシーベルトを超えた作業員は1973人とわかった。中には、線量見直しで
   甲状腺被曝が1千ミリ以上増えた人もいた。
   関係者によると、これでも甲状腺検査を受けた作業員は半数程度にとどまっているという。
   チェルノブイリ原発事故では50ミリシーベルト以上でがんが増えたとの報告もあるという。
   
   東電はまたしても真実を覆い隠すようないい加減な報告を。
   検査を受けない作業員が半数もいるということを作業員個人の自由意思ということで済ませて
   いいのか。作業員への安全教育は何次下請けもの末端では、きっとおろそかであるに
   違いない。原発の危険性と自分の体への影響をたとえ知っていても、被曝線量が多いと
   言われれば、原発作業員として働けなくなる!
   自分の健康より、働けなくなるということの方を恐れる作業員もいるはずだ。
   胸ポケットに入れた線量計を鉛の板で覆った作業員が以前いたように…

   安倍政権が進めようとしている原発稼働は、危険を承知で原発で働く労働者が
   何とかこれからもいるだろう、確保出来るだろうという前提のもとで
   わずかに、わずかになり立っている!
   原発を進めようとする利権集団の人々だけでなく、私たち電力使用者もそのことを忘れてはいまいか。
   このニュース記事を目にしたとき、胸を刺した悲しみ………
   私にはなぜかいつも、あのタイベックを着た原発労働の人々が、昔の兄を想わせてしまう…
   あの中に兄がいるような気がいつもするのだ。


『米の原発事故 138億円超請求』   
      7月19日朝日新聞夕刊より
 
   放射性物質が漏れ出す事故を起こして廃炉が決まったカリフォルニア州南部の
   サンオノフレ原発について、事故原因となった蒸気発生器を設計・製造した三菱重工業への
   損害賠償請求額が、契約の上限約138億円を上回る見通しとなった。
   サンオノフレ原発は昨年1月31日、3号機の蒸気発生器の配管から水が漏れ、
   微量の放射性物質も出て緊急停止した。2号機でも配管摩耗が見つかり、
   米原子力規制委員会はすべての稼働を禁止していた。

   安部首相が自らトップセールスしてトルコに4基売り込みしたのが、三菱重工と
   フランスアレバ社の共同事業体のものである。


『自衛隊運用、制服組に移管 来年度にも、文官部局は廃止』
      7月18日 朝日新聞 

   防衛省は自衛隊の運用について、文官(背広組)からなる内部部局の運用企画局を廃止し、
   幹部自衛官(制服組)からなる統合幕僚監部に一元化する方針を固めた。
   制服組の権限を強めるもので、来年度の実施を目指す。
   日本では先の戦争への反省から、戦後は文民の首相や防衛相が自衛隊を指揮する文民統制を敷いた。
   さらに背広組が、軍事中心の制服組とは違う立場から自衛隊を管理し、首相や防衛相を
   支えることで、文民統制をより強く働かせている。
   運用企画局は部隊の活動や訓練を担当する。制服組も同様の組織を持ち、双方が防衛相に
   提言できる仕組みになっていた。運用企画局は機能が統合幕僚監部に移管される形で廃止され、
   自衛隊の運用はすべて制服組の管轄となり、背広組の役割は大きく後退する。

   これ。小さいニュースだが怖いニュースである。文民統制のきかなくなる怖れのある国防軍…


『社員の発明、会社に特許権 知財戦略案に帰属先変更方針 』  
      6月7日 朝日新聞デジタル

   安倍内閣が7日に閣議決定する「知的財産政策に関する基本方針」が明らかになった。
   企業の研究者ら従業員が仕事で発明した「職務発明」について、現在は従業員側にある
   特許権の帰属を見直し、企業への移行を検討する方針を盛り込んだ。
   来年度中の特許法改正も視野に入れ、検討を進める。
   基本方針は、今後10年間の知財戦略の方向性を定めたもので、安倍政権の知的財産戦略本部
  (本部長=安倍晋三首相)がまとめた。7日の閣議決定を経て、14日にまとめる成長戦略にも
   反映させる方針だ。
   現行の特許法では、特許権は発明した従業員に帰属し、企業側に譲り渡せば、
  「相当の対価」を受け取ると規定している。基本方針では、従来の仕組みを抜本的に見直し、
   特許権を(1)企業に帰属(2)企業か従業員のどちらに帰属させるか契約で決めるとの2案を明記。
   後者の場合も、従業員の立場は弱く、特許権の企業保有に拍車がかかりそうだ。

   これは6月のニュースだが、政府はこれを閣議決定。
   経団連などの産業界が特許権を企業側に帰属させるよう強く要望。これを受けたものという。




…まあ…ほんとうにいろんなことが陰で行われているものだ…


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Re:その日暮らしさんへ

その日暮らしさん。こんばんは♪

勝手に引用させていただいてすみませ~ん。v-436
『茶色の朝』。
深い寓意を秘めたいい話ですよね。
これが極右政党が力を増してきたフランスで、多くのひとに読まれ広がっていって、
ついには極右政権になるのを阻止した、というのが良くわかりますね。

かたや、日本はどうか。
なんだか『美しい国』『日本を取り戻す話』とかいう気味の悪い
別の物語が、じわじわと広がっていっています。

『あのような表現を用いて感性に訴えるのも一つの方法かと思います』
とおっしゃる、その日暮らしさんのお言葉。
私もちょうどそれに似たことを考えていたところでした。
まず、戦争とはどんなものか、
国による思想統制とはどんなものか、
逆に言えば、平和というものがどれほど貴重なものか…
そうしたことを、まず知ってもらわなければ。
戦争を直接知る人々はどんどん少なくなっていきます。

でも、私などの世代のものは、戦後生まれでも、戦争の時代をまだ日本が
引きずっていた頃の臭いや雰囲気を幼いながら味わっています。

硬い言葉で話しても今の若い人は聞いてくれないかもしれない。
物語にはそうした力があるのではないか…そんなことを想ってます。

まだ、大事なのはこれからですね。
いくら政権が改憲をいよいよ持ち出して来ても、私たち国民がNOを突き付ければいい。
時間はありません…
あきらめずに語っていきたいと思います。

ありがとうございます!



No title

彼岸花さん、こんばんは!

 「茶色の朝」を紹介していただきました。ありがとうございます。あのような表現を用いて感性に訴えるのも一つの方法かと思います。
 選挙結果は予想に近いものとなりましたが、山本太郎さんの当選で少しだけ溜飲を下げることができたかもしれません。太郎さんはもちろんのこと、あとに続く三宅洋平さんについてもとても頼もしく思われました。厳しい状況を迎えることになりますが、こうした若い有望な方々の登場には希望を与えられます。
 これからが正念場と心得て、強い意志と覚悟の上に臨みたいと思います。
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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