『私が愛してやまない一本の桜』

今年はブログにたくさん桜の下手くそな写真を載せたが、
まだ紹介していない一本の桜の樹がある。

私が愛してやまない桜の樹。

それは、オオシマザクラの樹(たぶん)。
ソメイヨシノなどに10日ほど遅れて咲き始める。
私が旅に出る前にもう3分咲きくらいになっていたので、帰ってくるころには
もう散り始めているかもしれないな、と半ばあきらめていたが、
寒い日が続いたせいか、帰ってみると、花の盛りは少し過ぎたが、
まだ散り始めぬ前の姿で待っていてくれた。

この桜は、いつも私が通るあの橋のたもとに生えている。

2010_0420_120335-CIMG1916_convert_20100421153022.jpg


この桜はソメイヨシノより花が大きくてしかも白い。
大きな違いは、ソメイヨシノが、花が先に咲くのに対して、
オオシマザクラは、葉も一緒に出てくること。
そうして、なんと言っても、この桜の特徴は、匂いが素晴らしいことである。
なんの香りに似ているか、と言われても、桜の香り、としか言いようがないのだが、
とにかく素晴らしい香りである。
桜の香、というと、桜餅の葉の香りを思われるかもしれないが、まるで違う。

不思議なことに、沈丁花などと同じく、そばで鼻をつけて嗅ぐより、
遠くからの方がよくその香りが楽しめる。
上の写真が、私がいつもこの花の香を楽しむ定位置。

少し近づいてみよう。

2010_0420_120104-CIMG1913_convert_20100421153312.jpg


川べりのサイクリングロードの際に、危なっかしげに立っている。
匂いの素晴らしさに足をとめる人も、気づかず通り過ぎる人も。
私としては、かくも人の行き来の多い場所ではなく、もっと広いところに
ぽつんと立っていてほしい気がするが、それもこの樹の運命なのだろう。

2010_0420_115954-CIMG1909_convert_20100421152743.jpg

幹回りはかなり太くなって、直径50センチくらいはありそうだ。
ああ、素晴らしいこの香り!……
皆さんにお届けできないのが残念だ。

花びらは豊かに白い。
2010_0420_115629-CIMG1901_convert_20100421154028.jpg


ご紹介した川べりの道には、ほかにも何本かオオシマザクラはある。
うす黄緑の花びらをした、御衣黄などという変わった桜もある。

それなのに、なぜ私はこの樹がそんなに好きなんだろう。




2010_0420_115917-CIMG1907_convert_20100421151353.jpg


私の愛してやまない、一本の桜の樹……。
スポンサーサイト

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
リンク、トラックバックご自由に。

『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード