『汚染水のこと ①』

 東京電力福島第1原発の地上タンクから汚染水が漏れた問題で、東電は14日、
タンク北側約20メートルの観測用井戸で13日採取した地下水から、トリチウムを
1リットル当たり15万ベクレル検出したと発表した。
8日採取分と比べると濃度は5日間で約36倍上昇。地下水のトリチウム濃度は日を追うごとに高まっている。
(産経新聞 9月14日(土)18時18分配信より)

タンクから汚染水が漏れたのは8月20日である。漏れたのは300トン。
漏えいした汚染水からは、ストロンチウム90(法定基準は1リットル当たり30ベクレル)など
ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり8000万ベクレルと極めて高濃度で検出されたという。
1リットル当たり8000万ベクレルで、それが3トンである!

 東電は「タンクから漏れて土壌にしみ込んだ汚染水が、地下水に到達し、量が日ごとに増えている」
とみているという。果たしてそれだけのことなのだろうか。


これを書いている今、東京は台風18号の激しい吹きぶりの中にある。
雨台風に風台風の要素が加わって、雨戸をゆする音、渦巻く風の音は恐ろしいくらいだ。

この台風の中、今もまた東電福島第一原発ではタイベックを着た作業員たちが、
雨の中、土嚢を積んだりポンプの操作をしたり慌ただしく働いているのではあるまいか…。
昨日夕方の福島放送局によれば、
原子炉建屋の近くに設置された大型のクレーンが強風で倒れたりしないよう、おもりで固定し、
屋外にある、原子炉に注水するためのポンプや配管などがロープで固定されているか確認。
さらに、高濃度の汚染水がたまっているタービン建屋の地下や「トレンチ」と呼ばれる
地下のトンネルなどに雨水が流れ込んであふれないよう、パトロールの回数を増やして警戒を強めている
という。
台風は今夕6時ごろ福島を通過するという。1時間80ミリの雨も予想されている。
どうか、どうか、福島第一が重大な被害をうけませんように。



                  ***

東京は雨が上がった。
テレビを見て、台風の爪痕の激しさに驚く……

どうか、皆さまのところがご無事でありますように。


『汚染水のこと ②』はこの下に続く。





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Re: MATZ-TSさんへ

MATZ-TSさん。おはようございます。

ほんとに、年々、気象が極端になっていきますね。日本では竜巻なんて以前は
私自身はほとんど記憶がありませんし、降れば土砂降りで洪水、降らねば渇水。
世界的に見てもライン川の氾濫とか南仏の渇水とか、中国、アメリカ、オーストラリアの
異常乾燥とか…極端な天候が年々多くなっていっている気がします。
人間という生物の異常なほどの欲望が、こうした異常気象を招いているのだとしたら、
そらおそろしいことです…。

『しかし過去を振り返っても仕方ない。現状を完全に情報公開して、東電を破綻処理して資産を放出させた上で、東電の技術者、国際公募の技術者、関係電力会社、メーカの協力のもと、全力を尽くして、一刻も早くこの問題の解決に目処をつけることが必要ですね。オリンピックとかに浮かれている場合ではない、と思います。』

本当に。私もそう思います。
私はどうも一つの記事を書くときに、その歴史的経緯も書いて、全体図を一つの物語のように掴みたい、
と思う癖があるので、どうしても過去から書き起こしてしまうのですが、今回もこの一連の流れを
自分で書きながら、『もう批判している時間も惜しい!』という想いを強くしていました。
とりわけ、現場で作業していられる方々には、本当に無事でいて欲しいと思うのみです。
累積の被曝線量も上がっていっているのではないでしょうか。
昨日の雨で、また土にしみ込んだ放射性物質は、雨水と共にさらにしみ込んで
地下水を汚しているのでしょうし、排水溝からはそのまま汚れた雨水が海に流れ出たでしょう。

今回は載せませんでしたが、現場作業員方の声、ということでは、各建屋の下をくぐって
漏れている地下水は、ちょろちょろなんていうもんじゃない、ざあざあと音たてて
目に見える流れを作っている、などというのもありました。
ただ匿名の話ですので記事には載せられないと思っただけですが、実際はそんな感じなんじゃないかな
と思います。

トリチウムの怖さについても書こうとしていたのですが、記事があまりにも長くなるので。
トリチウムについては、日本じゃもう対策の手が考えつかない(というかこれまで全然やってない!)
それで海外からの知恵も借りるという…。

11月には予定でいけば、4号機の使用済み燃料プールの燃料取り出しが始まるという。
これも一瞬たりとも気を抜けない作業ですよね。
作業員たちは累積の被曝量が上がっていけば、熟練した作業員ほど、現場に戻れなくなって
しまいます。千数百本もある燃料棒。それを30メートルの高さからとりだして行くのに、
どれほどの集中が必要か…。
5年、10年、15年…と。収束、解体工事計画と共に、人員確保のための周到な計画も
必要ですよね。
現状のように、5次6次と、あくどい中間搾取の下請け、孫請けの作業員確保の構造を
そのままに、作業員だけに低賃金、低環境、そしてリスクだけ異常に高いという不利を
押しつけたままでは、いずれ労働力確保にも破綻を起こしてしまうと思います。

いつもMATZ-TSさんがおっしゃるように、日本はこれから、原発に関しては
静脈産業としての原発関連技術、それを世界一にする、というくらいのつもりの
大きな発想の転換を行って、人員確保についても同時に、政府の主導で、原発関連技術士の
育成、というようなこともしっかりやっていかねばならないのではないかと思っています。
無論そういう人々が、その仕事に誇りを持ち、日本での福島の収束の経験を
世界で活かせる、くらいの高い技術力と誇りを持てるようなシステムにしたいものです。

『 このように腹をくくったとき、その中から、未来への一筋の道、知恵、助け合い、自然の力の利用、生活への節度、といったものが、次第に咲いてくるような気がします。このようなベクトルへ我々の世代が変わったとき、若者や子供たちへも、多少なりとも希望を持ってもらえるのでは??』

ほんとに!ほんとにそうですね。
私も最後の方に書いていますが、これはダメだ!と悟ったとき、大きく方向転換する勇気、
というものが、どうも日本人には欠けている気がします。
ドイツなどと比べても。
戦争中もそうでした…負けると既に見えていた戦をそれでも実行し続けた…

『 国民が、政府が、業界が、行政が、現状安住、経済成長万能主義、既得権益にとらわれたままでは、日本の(世界の)未来はない、ということを、神が、福島第一、そして異常気象を持って警告しているように、私には思われます。』

おっしゃる通りですよねっ!
私ね、戦争のこと、この頃一所懸命掘り起こしていますが、ここにMATZ-TSさんが
書いてくださった構図が、戦前戦中も今も、そのまま同じだなあ、と思うから書いているのです。
日本が、それでもなお、こうしたことを続けて行くならば、また同じ過ちを起こしそうで。

世界を見れば、さらに絶望してしまいます…
エジプト問題、シリア問題、北朝鮮…そして尖閣…
なんて難しいのでしょう…!

でもね、人間の知恵を信じて行くしかないんですよ……

MATZ-TSさん。いつもありがとうございます!
 


 




待遇改善や





Re: 玄少子さんへ

玄少子さん、おはようございます。
記事紹介していただき、ありがとうございます。
自分の意見、というもののない、ただ長い記事と言うだけで(汗)。

さて。私もまた、文学の記事に戻ります。^^

No title

こんばんは~。MATZ-TSです。近畿地方から関東にかけて、雨や突風で大変だったようですね。それにしても、今年の夏の異常さ・・・これが今後は普通になりそうな予感もします。

 福島第一の汚染水問題。事故直後に小出先生が指摘されていたのを思い出します。そして馬渕さん。。。 しかし過去を振り返っても仕方ない。現状を完全に情報公開して、東電を破綻処理して資産を放出させた上で、東電の技術者、国際公募の技術者、関係電力会社、メーカの協力のもと、全力を尽くして、一刻も早くこの問題の解決に目処をつけることが必要ですね。オリンピックとかに浮かれている場合ではない、と思います。

 国民も、野党も誰が悪いとか批判合戦していても仕方ない。国を挙げて、この事故原発の処理、そして、原発廃止へのベクトル転換、更に、今度の台風や今年の夏の気象の凶暴化に加担している地球温暖化の軽減(防止はもう無理でしょう)へ、日本の国の力を結集する非常時だと思います。
 このように腹をくくったとき、その中から、未来への一筋の道、知恵、助け合い、自然の力の利用、生活への節度、といったものが、次第に咲いてくるような気がします。このようなベクトルへ我々の世代が変わったとき、若者や子供たちへも、多少なりとも希望を持ってもらえるのでは?? 

 国民が、政府が、業界が、行政が、現状安住、経済成長万能主義、既得権益にとらわれたままでは、日本の(世界の)未来はない、ということを、神が、福島第一、そして異常気象を持って警告しているように、私には思われます。 

例によって勝手ながら

リンク貼りました

Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。こんばんは♪
はい!うちの方はだいじょうぶでした。
そちらはいかがでしたか?

しかし、雨の音がすごかったです!
裏の川もだいぶ水かさが増えていましたが、今まで一番という時のほどではなかった。
京都あたりはほんとにひどかったようですね。
ああ、あそこで休憩したのに!と思うようなところが水浸しに。

自然の力は怖いです…
でも、今日の夕空は、びっくりするほど綺麗だったんですよ。^^

お見舞いのおことば。ありがとうございます♪

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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