『原発事故子ども・被災者支援法』パブコメ締切迫る


パブコメ、今日23日までです。無記名でも大丈夫ですので。


基本方針をめぐるQ&A(パブコメ提出情報も入っています)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-ae5a.html

以下、IWJより転載させていただきます。




被害者支援の第一歩だったはずなのに… ホネぬきにされる「原発事故子ども・被災者支援法」法の理念無視、被災者の声不在…復興庁の基本方針案

 「原発事故子ども・被災者支援法」――。

 原発事故被害者の救済と権利回復のための第一歩となるはずだったこの法律が、ホネぬきにされようとしています。

 8月30日、復興庁は、「原発事故子ども・被災者生活支援法」実施のための基本方針案を発表しました。当初、9月13日まで、わずか2週間のパブリック・コメント(一般からの意見聴取、以下パブコメ)にかけるとしていましたが、高まる抗議の声に10日間延長しました(締切9月23日)。



 「子ども・被災者支援法」は、2012年6月22日、全国会議員の賛成のもとに制定されて以来、1年2か月もの間、「塩漬け」状態になっていました。背景には、避難を阻み、帰還を進めたい福島県と国の思惑があります。今年、8月22日には、原発事故被害者19人が国を相手取って、同法の実施を求め、提訴を行いました。そのわずか8日後、復興庁は、度重なる被災者や市民団体からの要請に一切答えることなく、基本方針案を公表。被災者・市民の意見が実質的に反映されていないこと、法の理念とは程遠いこと、既存の施策の貼り合わせであることなど、問題の多いものとなっています。形だけのパブコメを行い、このまま閣議決定することを許してはなりません。

◇「原発事故子ども・被災者支援法」とは◇

 20mSv撤回運動、自主的避難の賠償問題、避難区域設定…。福島原発事故後、被ばくの影響を過小評価し、住民を福島に縛り付けようとする政府と市民の攻防は一進一退を続けました。いかに市民が声をあげようと住民が切実な被ばくの問題を訴えようと、政府は動きませんでした。そんな中、心ある国会議員と市民、弁護士グループの力で、原発被害者のいのちと暮らしを守るための立法が進められました。これが「原発事故子ども・被災者支援法」です。

 2012年6月21日、全会派・全国会議員の賛成のもと、国会で採択されました。第一条の「目的」に「放射性物質による放射線が人の健康に及ぼす危険について科学的に十分解明されていない」と明記。これに鑑みて、「居住」「避難」「帰還」の選択を被災者が自らの意思で行うことができるよう、国が支援を行うことになっています。具体的には、医療の支援、移動の支援、移動先における住宅の確保、学習等の支援、就業の支援、保養などです(第五条)。

 また、特に子ども(胎児含む)の健康影響の未然防止、健康診断および医療費減免などが盛り込まれています(第十三条)。

◇「基本方針」で実施を担保/鍵にぎる「支援対象地域」◇

 「子ども・被災者支援法」は、いわゆる「プログラム法」であり、理念や枠組みのみを規定したものです。

 政府は、支援対象地域の範囲や被災者生活支援計画などを含む「基本方針」を定め、その過程で、被災者の声を反映していくと規定されています(第五条)。支援の範囲は、いままでの政府指示の避難区域よりも広い地域を「支援対象地域」として指定し(第八条第一項参照)、そこで生活する被災者、そこから避難した被災者の双方に対する支援を規定しています。いままで、市民団体や弁護士グループ、心ある専門家は、国際基準や国内法令が、公衆の被ばく限度を年1mSvを基準としていることを踏まえ、少なくとも追加被ばく量年1mSv以上の場所を支援対象地域に含めるべきだと要請してきました。





◇法の理念を無視した復興庁の基本方針案◇

 ところが復興庁の基本方針案は、このような法の理念を無視しています。

 基本方針案の「I.基本的方向」には、「放射線による健康不安を感じている被災者や、それに伴い生活上の負担が生じている被災者に対し、本基本方針に基づく、支援を着実に推進し、被災者が安心して生活することができるようにする」としていますが、放射線被ばくの影響は「不安」だけで片付けられるものではありません。子ども被災者支援法を特徴づける下記の目的や理念は無視されてしまっています。

・放出された放射性物質が広く拡散していること、当該放射性物質による放射線が人の健康に及ぼす危険について科学的に十分に解明されていないこと(第一条)
・健康被害を未然に防止する観点から放射線量の低減及び健康管理に万全を期すること(第二条)

◇「線量基準」を放棄/「支援対象地域」は狭すぎる上に、支援内容ほとんどなし◇

 「支援対象地域」は福島県内33市町村としています。子ども・被災者支援法の規定を無視して、線量を基準にしていません。あまりに狭すぎる上、これに対応した具体的施策はほとんどなく(※1)、意味がありません。

※1-復興庁は、支援対象地域向けの施策として、1)子ども元気復活交付金(原発事故の影響により人口が流出している地域において、全天候型運動施設等の整備や、プレイリーダーの養成などのソフト事業の実施を支援)、2)公営住宅の入居の円滑化、3)高速道路の無料化――としています。しかし、2)に関しては、家賃補助もなければ、優先入居もなく、既存の公営住宅法の適用のみです。3)は、すでに今年の3月に打ち出された施策です。福島県の中通り、浜通りプラス宮城県の丸森からの母子避難者が対象と限定的です。さらに、「準支援対象地域」が設定されていますが、これは既存の政策それぞれの適用地域を呼び換えただけのものです。

 施策の中身を見ると、全施策120のうち87の施策が、今年3月15日に公表された被災者支援パッケージと全く同じで、既存の施策の寄せ集めになっています。また支援パッケージには入っていなかった施策でも、少なくとも7施策が以前からある施策。残りの26施策も、大半は除染と健康不安の解消に関わるもので、最も重要な「避難の権利」を保障する避難者支援策は全くありません。

 福島県県民健康管理調査の問題点については手つかずです。多くの専門家や市民は、甲状腺癌や生活習慣病のみをターゲットとした現在の福島県県民健康管理調査の見直しを求めてきました。ニーズが高かった県外における健康対応については、「有識者会合を設置して検討」とするにとどまっています。

◇市民にできること◇

 この大問題の基本方針案は、「一定の線量以上」の地域を支援対象地域に指定するという第八条から逸脱しています。政府は、「一定の線量」を決める際には、年1mSvにすべきという世論の圧力をかわすため、「一定の基準」を定めず、うやむやにするという腹です。

 また、被災者の声が実質的には何一つ反映されていません。このこと自体、被災者の意見を反映するとした法の規定に違反します(第十四条)。わずか24日間のパブコメ期間中、説明会は福島県で1回、東京で1回。全国に避難している原発被害者は、このこと自体知ることができない人がほとんどでしょう。できればお住まいの自治体に、わが県(または市)で、基本方針に関する「公聴会」を実施してほしいという要請を国に挙げもらいましょう。

 また、ぜひパブコメを出しましょう!まわりの人にも広めてください。
原発事故子ども・被災者支援法をめぐるアクションや最新情報、パブコメ情報は、随時「避難の権利」ブログで紹介していますので、ご参照ください。(満田夏花/FoE Japan)

FoE Japan, IWJブログ, パブコメ, 原発事故・子ども被災者支援法, 満田夏花
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Re: しほさんへ

しほさん、こんばんは。
巾着田の彼岸花、一度見に行きたいと思いつつ、毎年行かないままに過ぎていって
しまっています。我が家の川べりの方の彼岸花もそろそろ終わりかな…
白いのもなかなか美しいですし、オレンジ色のはご近所にプランター植えしてらっしゃる方のを
見て、これもなかなか綺麗でした。真っ赤な彼岸花には抵抗がある…とおっしゃる方も、
オレンジ色のなら、あまり抵抗なく、その繊細な姿を楽しめるかもです。

パブリックコメントね。これも問題ですよね~。
『一応パブコメで、国民の意見はちゃんと訊きましたよ』という官公庁のアリバイ作りに
利用されかねない。
と言って、パブコメ募集しているのに、なにも意見言わなければ、認めたも同然ですしね。
昨年民主党政権の古川元久国家戦略相(このひとは私、評価している)のもとでやったように、
パブコメと、意見聴取会などをセットにして、少なくとも2,3カ月くらいはかけて
やるのならまだしも、パブコメだけで、しかもその結果もちゃんと公表してくれないと、
ほんとにアリバイ作りに一役買っただけ、ということになってしまう恐れがありますね。
でもね、それでも、ほんッとにたくさんの人が反対意見書いてきたら、そりゃ無視できなくなると
思ってるんですが。
ただ、パブコメって、ほんとにいろんな省庁が、また地方行政でも、いろんなテーマについて
パブコメ求めてるんですよ~。
e-Govという総務省のサイトで一覧を載せてるんだけれど、ざっと最初のページだけで
64件もある。そして『次の50件』…と続きます。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public

よほど関心のある人が注意してチェックしていないと、大事なものも見落として
知らないうちに決められちゃってることもたくさんあるんだろうなあ…。
twitterなどで情報拡散してくれる人がいなければ、知らないままに過ぎちゃうでしょうね。
新聞などは、ほんとに怠慢だからなあ。
載ってても、小さな記事で見落としてしまいそうだとか。
特定秘密保護法案とか、あんな怖いものでも、朝日のパブコメ報道、小さかったですよ。

いろんなことを想うのに、この世の中の多くの不条理は、マスコミの罪が大きいんじゃないかなあ、と
しみじみ思うことが最近多いです。かつて日本が戦争に突っ走ったときもそうだったし、
とりわけ3.11後は、マスメディアの罪というものが、私達一般人にも見えてきて
しまいましたね…

この、アメリカの事故も、ひどい話だけれど、それでもこうやって文書がいつか公開される
システムが出来あがっているからまだまし。日本はそうじゃないですものね。
この、人間の不注意から、とんでもない大惨禍が起きるかもしれないというのは、
世界のいつ、どこで起きてもおかしくないことのような気がします。
悪意のハッカーの存在も怖いですしね。

しほさん。いつもありがとうございます。^^

こんばんは

又お邪魔します。
今年は秋が早く、彼岸花があっという間に咲きましたね。
巾着田も見事のようで新聞に載ってました。

パブコメやってますの告知は無いですね。
ひっそりとやってると言った方がいいかも。
NET環境の無い人や、仕事に邁進してパブコメの事を知らない人達に知ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
普通の人がさらりとパブコメ書ける工夫が欲しいですよね。
誰でも行くところ、例えばスーパーにアルバイトを探す掲示板みたいに告知版があったらいいかもしれない。でも本当は新聞が一番かな…

22日に流れたガーディアン紙が報道した1961年の事故はどうも米国内で報道されてないようです。新聞、テレビニュースではケニヤの事件ばかりが流れてると聞きました。
ノースカロライナに空軍機が墜落したとなれば、ワシントンDCもニューヨークも被曝圏内でしょうから本当は米国民に知らせないといけないはずですが…
いずこも同じ…ですね。
元の情報を貼り付けさせて下さい。
又、事後承諾でごめんなさい。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130921/k10014718221000.html

史上最悪の核爆発 かろうじて免れる NHKニュース

http://www.theguardian.com/world/2013/sep/20/usaf-atomic-bomb-north-carolina-1961

US nearly detonated atomic bomb over North Carolina – secret document | World news | The Guardian

Re:しほさんへ

しほさん。こんにちは♪
パブコメ。無記名でも出せますので、出来るだけたくさんの方々に書いてほしいですよね。
そもそも、パブコメというものをもっと周知させる方法はないものかなと思います。
いろんな省庁がいろんな分野にわたってパブコメ募集していますので、全部を新聞等に
載せるというのは不可能でしょうが、これじゃ、ネットやっていて興味のある人にしか
その募集していること自体が伝わらない。
ジャーナリズムもぼんやりしてますからね~~~!
これは重要な問題だぞ!と思うパブコメ募集は、すかさず報道してほしいと思うけれど、
載っていてもほんとに小さくしか扱われない。
国民が政治に直接携われるのは、投票行為と、こうした公聴会参加とか意見募集とかしか
チャンスがないわけですから、国民自身にももっと関心持って欲しいのと同時に、
その周知の方法ももっと考えてほしいですね。

この避難者救済の件に関しては、福島県の怠慢も感じます。怠慢というか、県民を
外に避難させたくない、早く戻らせたいという思惑が見え見え。県民の健康より、
県の思惑の方が優先しているような。

ぇっ!首相の視察。地元紙が加われなかったんですか!
全くあきれてしまいますね。日本の記者クラブの弊害は、海外のジャーナリストたちからも
変だと指摘されている。一種の特権集団になってしまって、フリーランスのジャーナリストは
入れないとか、全く御用報道機関に堕してしまっている。

1961年の事故。怖いですね。でも、アメリカは、こうやって公文書をちゃんと
50年後には公開する。特定秘密保護法は、一定の期間が過ぎたら、公開しないまま
廃棄処分にされる恐れ、と今日の毎日の報道にありましたね。
日本じゃ、大事な会議の議事録を公開しないどころか、そもそも議事録とってなかったり、
ほんとにいい加減。アメリカは嫌いなとこ一杯だけど、こういうところはフェアなんですよ。

アメリカの日本の食品の輸入規制強化。
これに関しては何も言えないですね。海外の目はそれだけ厳しいということ。
福島を支援しようという美辞のもとに、『基準値以下の放射線量の食品は安全』という神話を
流布し、汚染食品も全国にばらまいてしまう私達の国…

TPPも、数年後、その全容と実態が公開された時には、もういくら後悔しても遅いんですよね~。
日本の食の安全は既に風前のともしび。

ろくなことないんで、なんだか逆に笑えてきちゃうほどです。
しほさん。いつも情報、ありがとうございま~す♪




> 気になるニュースが2-3つありました。
> 事後承諾になってしまいますが、書き込みさせて下さい。
> 〈フクイチ視察〉
> フクイチ1階に入った安倍首相の取材に地元紙が入れなかったと地元紙が一面で記事にしたそうです。記者クラブのメンバーのみの取材だったようです。
> 開かれてませんね。
> 〈1961年米国空軍機が墜落。核兵器を落とす〉
> 米国でこんな事もあってもおかしくないと思ってる自分にビックリ。
> フクイチ以降驚かなくなったようです。
> とても昔の事件で、1961年の事件が分かったのはいいけれど、この後どうなるのかが分からないのがダメです。
> 私たち庶民は持続して興味を持つのが難しい。
> 明日9/23の朝刊にこの事件が記事になってるかどうか確認しようと思いました。
> 〈米国が輸入規制を拡大〉
> 米国が同盟国だからって無制限に日本の食料を輸入しないのは当然ですよね。
> 同じ自由を米国に対し日本も持っていたいですね。
>
> http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/d31defcf4fce69eedb2955660acacc70
> ↑
> 9/9、コッソリと厳格化された米国の放射性物質に係る輸入規制 〜対象県が8県から14県に〜-gooブログ

あと1日!

彼岸花さん、こんばんは。
パブリックコメント明日23日が締め切りですね。
名前も住所もメールアドレスも記入無しで出せるんですよね。
多くの人が見てる、多くの人がパブリックコメントを出す。そうなってほしいです。

この法律以前ラジオで聴きました。だいぶ前です。
議員立法で成立した法案で素晴らしい内容だ…と自民党の森議員が言ってました。
女性議員で弁護士資格をお持ちの方だったと思います。

でも予算がつかないのでは絵にかいた餅ですよね。
優先順位の付け方が一般社会とは異なってるんですね。
議員の力が低下したのか?官僚が力持ちなのか?損得勘定が優先の永田町なのか?

気になるニュースが2-3つありました。
事後承諾になってしまいますが、書き込みさせて下さい。
〈フクイチ視察〉
フクイチ1階に入った安倍首相の取材に地元紙が入れなかったと地元紙が一面で記事にしたそうです。記者クラブのメンバーのみの取材だったようです。
開かれてませんね。
〈1961年米国空軍機が墜落。核兵器を落とす〉
米国でこんな事もあってもおかしくないと思ってる自分にビックリ。
フクイチ以降驚かなくなったようです。
とても昔の事件で、1961年の事件が分かったのはいいけれど、この後どうなるのかが分からないのがダメです。
私たち庶民は持続して興味を持つのが難しい。
明日9/23の朝刊にこの事件が記事になってるかどうか確認しようと思いました。
〈米国が輸入規制を拡大〉
米国が同盟国だからって無制限に日本の食料を輸入しないのは当然ですよね。
同じ自由を米国に対し日本も持っていたいですね。

http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/d31defcf4fce69eedb2955660acacc70

9/9、コッソリと厳格化された米国の放射性物質に係る輸入規制 〜対象県が8県から14県に〜-gooブログ
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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