『見てください「フタバから遠く離れて」』

                   緊急のご連絡。

今日23日、深夜24時まで、映画『フタバから遠く離れて』を特別見ることが出来ます。

監督スタッフの皆さんの、一人でも多くの人に見てもらいたい、という願いから、
限定無料公開されているのです。
急で申し訳ありませんが、私も昨日知って明け方までかかって見たばかり。

私は、原発事故についていろいろ反対記事を書いてきたけれど、本当には福島の状況を
ちっともわかっていなかったんだなと、この映画を見て思い知らされました。

とにかく、一人でも多くの方に見て欲しい!
今回見られない人は、ぜひ、DVDその他で、何とか見てほしいなあと思いました。

https://apps.facebook.com/futaba-movie/



              ***


「私たちも原発事故の当事者である。」
(映画のディレクターズノートより拝借)

何も見えない。311後の日本は、何も見えないことにフラストレーションを抱えてきた。
あの原発で何が起こっているのか?原子炉の中はどうなっているのか?放射能はどこへいったのか?自分は被爆したのか?被爆したとしたら、どうなってしまうのか?

今回の事故で日本政府と東電の対応はとても似通っていた。事実の公表をさけ、「健康にただちの被害はない」という文言に終始する。肥大する政府不信と東電不信・・・日本国民だけでなく、世界中からも不信を買ってしまった・・・国が推進してきた原子力政策。それが破綻を来し、危険だという理由から、警戒区域の中を見ることはできなくなった。大手メディアも国の命令に従い、僕たちの「知る権利」は宙吊り。何も見えない、知らされない恐怖と闘い続けるのが、ポスト311の日本の日常となった。


そんなとき、もっとも割を食う、もっとも無視され放置されるのが、避難所の人たちだ。自分たちの家に帰られるのか、仕事はどうなるのか?基本的な質問に対する解答が永遠に引き伸ばされ続ける。その宙ぶらりの時間を記録しなければいけない。忘れ去られてはいけない。そんな強い衝動に駆られて、僕はキャメラを手にした。まだ地震・津波の被害状況ばかりがニュースで、その甚大さばかりが強調された2011年3月末のことである。


この映画は、避難民の時間を描いている。1日や1週間のことではない、延々とつづく原発避難。今回の原発事故で失われたのは、土地、不動産、仕事・・・金で賠償できる物ばかりでない。人の繋がり、風土、郷土と歴史、という無形の財産も吹き飛んでしまった。それに対する償いは、あいにく誰も用意していない。用意できるものでもない。

そして、僕たちはその福島で作られた電気を使いつづけてきた。無意識に、加害者の側に立ってしまっていた。いや我々は東電じゃないんだから、加害者じゃない、というかもしれない。本当にそうなのか。地方に危険な原発を背負わせる政府を支えてきたのは、誰なのか。そんな犠牲のシステムに依存して、電気を使ってきたのは誰なのか。いま 僕たちの当事者意識が問われている。



              ***

こちらも急ぎのご連絡。
松井大門先生の東北での展覧会2014、開催中

ああ。私は何をぼんやりしてたんだ!?



      2014松井大門先生








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Re: 大門先生へ

大門先生。こんにちは~。
ご紹介が、少し遅れてしまってすみませ~ん!
このごろいろんなことが後手後手に回ってしまって…いけませんね。

2014年の活動開始でいらっしゃいますね。^^
多くの人が見に来てくださるといいですね~~~~~♪

先生、ガンバ♪ですぅ♪
まだまだ寒いでしょうので、お風邪召しませんよう~!

Re:スキップさんへ

スキップさん。こんにちは。

小出裕章さんが言っていた言葉が私には忘れられません…

『恐怖というものをずっと持続するということは難しい』

自分も含め、少しの間は残酷な現実を直視していられても、それが度を越したり
長く続くということがわかってくると、人間というものは、『それから目を離したい』…
『いやなもののことはもう見たくないし聞きたくもないし考えたくない』…
そういう心理にいつか陥るもののようです。
無論、最初っから目をそむけて見ようとしない人も多いですしね。

でも、スキップさんがおっしゃるように、それでいいのか?と私も思います。
目をそらしていたからと言って、現実がよく変わるわけではないですし、
むしろ見ない考えないでいるうちに、日本がかつて戦争に突き進んで行った時のように
現実はますます悪くなっていくことが多いと思います。
『知らなければ、ないのと同じ』というのは、あまりにも情けない…

多くの問題は、まして国の問題は、一部の人の秘密であっていいわけがありません。
国や権力機構が隠そうとすればするほど国民の不信感は募り、結局は
嘘を守り通すためにだめとわかっている道を秘密主義と惰性とで突き進むことになってしまいがちです。
おかしいじゃないか!と声を上げる人があっても、ある国家路線を選んだ人々の
愚かな名誉心や秘密を守り通すためには、それを力と暴力で持って抑えつけるということも
やがてしかねなくなる…
日本軍の戦争拡大路線もそうやってつき進められていったのですよね。
原発もTPPもそうです…。
この政官民に及ぶ急激な右傾化の動きも、そんなことになってしまう前になんとか
食い止めないといけないのですよね。

しかし…安倍政権の数を頼んでの強引な政治的手法もそうですが、ロシアのプーチン政権の
やりかたも(その問題の複雑な歴史的経緯や実態や善悪の判断は置いておいても)、
今、世界は、『問答無用』で『やった者勝ち』というような傾向が徐々に強まって行って
いるような気がしてなりません…
『粘り強い交渉や話し合い』『相互の互恵関係と信頼の歴史』というものの価値が
どんどん薄れていっている……
これは本当に憂うべきことですよね…

私たち一人一人の市民はなにができるのでしょうか…
私も日々考え悩んでいます。
私も、スキップさんと同じで、組織に属したり組織で行動することが苦手。^^
だからこれまで、どこの政治団体にも市民の組織にも属したことがありませんでした…
でもなあ。ひとりでこうやってブログの片隅で呟いていることの限界も
感じています。
スキップさんは、すごい行動力ですよ!
目に見えた効果はないようでも、スキップさんのようなご活動が、政権にも
いつかきっと影響は与えていくと思います。

いつもありがとうございます。私も細々とですが、ここで頑張ります!^^



Re: ハルさんへ

ハルさん、こんにちは♪
私も、この映画ができて、少数の映画館などや、有志の団体主催で自主公開されていることなどは
ずっと以前から知っていて、それなのにこれまで見ていなかったのです。
ひとりでも多くの人に見て欲しい、その想いから、監督さん初めスタッフの方々の意志で
この3月11日から23日まで、限定期間内、ネット上で無料公開されていることを
私も直前に知りました。
もっと早く気づいていて、みなさんにも早くお知らせ出来ていたらなと残念です。

井戸川町長の、原発立地自治体首長の会合での、苦虫をかみつぶしたような
悲しい顔が印象的でした…。原発の過酷事故が一旦起きてしまったら…ということの現実を
知っているのは井戸川氏だけ。しかし彼以外の出席者は、おそらく今もずっと変わらず
原発推進の人がほとんどでしょう…。
会長は敦賀市長でした。このひとはもう全くの推進派です……。

井戸川市長は、住民の安全を第一に考えて役場ぐるみ避難を決断したという点で
私は評価しています。でも彼は、議会によっていとも簡単に解任されてしまいました。
同じ町民であっても、考えを一つにまとめることは不可能に近く、井戸川氏のように
現実を直視する人は、かえって排斥されたりしてしまいます。
双葉町という、一つの町規模であってさえ、住民の想いは千差万別…
いや、もっと言えば、一つの家庭内でさえ、老いた両親たちと父親と若い母親とで
考えかたが違ってしまって、お母さんと子供たちが追い詰められている……
政府が勝手に判断する避難区域の仕分け。それによって、補償額などが
違ってくるし、自主避難の人々は補償の手が薄いなど、もうその各々の事情の複雑さは
本当に絡み合った糸のよう。
一体どこから手をつけてほぐしていけばいいのか…。

同じ福島であっても、今回放射能汚染の被害は免れたのに、同じ福島、というだけで
商品が売れないなどの、これは本当の風評被害を受けている他地区の方の想いも
またどれほど複雑でいらっしゃることでしょう……。
義弟の住む福島市は、場所によっては原発直近の区域より放射線量が高いところも
あるといいますが、そこの人々は何の補償も受けることができないのでしょう…

東京は罪です……
その想いはますます強くなっていきます…
今度の都知事選の結果や、いろんなことと関連して、そのこと書いていきたいのですが、
自分自身の抱える矛盾や、問題のあまりの膨大さに、筆がストップしたままです。
ハルさんは東京の方。
その想いは私以上に複雑でおいでのこととお察しいたします…。
私もだんだん一つの記事にかかる時間が長くなっていきます。
ときに言葉の無力さにうちひしがれ、ときに自家撞着に陥り…

人間の暮らしはもっと単純でいいはずなのに、どうして何もかもが、
当の人間自身が御しきれないようなものに肥大化していってしまったのでしょうね…

ハルさん。手仕事のことや、文学論など、そんなことも語りあいたいものですね!^^


No title

ありがとう~~~~

Re: 鍵コメさんへ

すみません。こんなぎりぎりにお知らせして、今日はすっかり睡眠不足のままで
おいでなのではなかったでしょうか。私もつい一昨日知ったものですから。

いえいえ。少しも利己的などと思えませんよ。
いつも真剣にこの日本のこと、考えていらっしゃる。
それも、上は総理大臣から下は大企業、一般庶民まで、経済の側面オンリーから
すべてを見る傾向の強くなってしまったこの国で、『未来への倫理』という視点から
いつも物事を見られる鍵コメさんの態度には、本当にいつも共感しています。

そうですか。今はそれでは、お体も精神的にも、とてもお忙しくておいででしょう。
どうかご無理をなさいませんよう。
書く方は、いつも暇な私が頑張ってみますから。^^
書くべきこと、考えるべきことは山のようにありますが、書くことと思考のまとめが
なかなか追いつきません…

私も体を動かすことで支援が出来たら、と思うのですが、今はこんな、ネット世界の片隅で
細々と声を上げ続けることしかできていません…
ただ。細々とでもこれからも続けて行こうとだけは強く思っています。
鍵コメさん。ありがとうございます♪

No title

 知らないほうがいいこともある。こういう意見をよく聞く。これは日本人の生きる知恵だと言いたげなのです。例えばがん告知。これ知らないほうがいいということはあります。しかし、これも、副作用が大きいですね。患者とその家族が一緒にガンと戦えなくなるかrからです。もう戦うことが必要ない場合でも、つまり、末期がんでも、それは同じです。どう死ぬかを考えれば、隠さずに、同じ場にたって、そのときを向かえることのほうがいい場合が多いのではないでしょうか。
 ましてや、国家・社会全体に関わることで、知らないほうがいいことは何一つありません。すべてを公表することを求めるのは社会の正義に関わることです。我々は知ろうとしているのでしょうか。また、t調査を国に求めているでしょうか。そんな反省をしざるを得ません。
 何ができるのか。そういう焦りを感じるには感じているんですがね。組織嫌いの自分です。これが結構大きな自己矛盾です。

No title

残念ながら見ることができませんでしたが、想像はできます。
井戸川町長の言葉があったのですね。

いまだにというか、ますますというか、「戻る」ことだけを繰り返している首長たちのホンネを問い質したいといつも感じています。
「戻りたいですか?」と質問し続けるマスコミも。

私は会津に住んでいるということがうしろめたいのです。
同じ福島県にいるのに、到底、当事者の感覚に追いつかないからです。
「あの日を忘れない」と言えるのは、いつだって遠くにいる人間です。忘れたくとも消えてはくれないのがあの日です。
忘れてはならないのは、自分の生活、命を支えてくれているのは何なのか、誰なのかという意識ではないかと。誰かを搾取して得ている快適な暮らしを手放す覚悟をもてばいいのです。
増税前の買い溜めに走る人達にもうんざりします。
ひとの犠牲の上に成り立っている自らの暮らしについて、自分の頭で考えなくてはいけないのに。

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Re: MATZ-TSさんへ

MATZ-TSさん、こんばんは。
きっとお庭の古木の梅は、枝ぶりが見事なのでしょうね。^^
植物は本当に強いですね。ちゃんと意志を持って、自らの力で生き抜いていくようです。

我が家の庭…茗荷などが生える…ご明察です!(笑)

映画。ご覧くださいましたか。^^
もっと早くご紹介できれば良かったのですが、私も昨日知ったばかりで。
出来るだけ多くの方に見て欲しいですね。
とりわけ、原発立地自治体周辺の方々に見て欲しいです。
MATZ-TSさんのお住まいも、原発から近いのですね…
しかし、なかなか、原発のこと、腹を割った話などできなくていらっしゃるのでは?
この映画の中で、双葉町の井戸川町長(当時)の顔や言葉はとても印象的でしたね。
とりわけ原発立地自治体の首長の集まりの時の、彼の顔の悲しげなことに
胸が詰まりました…。
井戸川さんは、その集まりの副会長の立場。でも、他の首長さんの誰ひとりとして、
『フクシマ』『フタバ』は経験してないわけなんですよ…ね。
だから、彼以外の人はみんな、まだ3.11前の感覚と同じ感覚で会議に出ている…
つまり、できるだけ国や電力会社から金や便宜をひきだそう、ということしか考えていないように見えます。
福島の人々の悲しみや怒りは、きっと誰ひとりわかっていないんでしょう……
そうして、なんとなく、もう、福島で過酷事故が起きたんだから、確率的に言って
日本のほかの場所では、もうあのような過酷事故は起きない…
そんなふうに思っていはしないでしょうか。
でもとんでもないですね。
地震や津波は人知を越えたもの。いつまたどこで起きるかわかりません……

本当にね。
あれほどの悲劇を経験して、なお日本は原発をやめられないのだとしたら、
もう一度震え上がるような想いをしなければ、日本人は我が身の問題として
感じられないのかもしれません…。私もこのごろそう思うようになってしまっています…。

戦争がやめられなかったのと同じですね。

それでも、…仕方がないと思ってしまったらおしまい。
双葉の人々には、もう闘う力がないのかもしれない…ならば、福島以外の地の我々が
戦わねばどうするんだ!と思います。

MATZ-TSさん。映画見てくださってありがとうございます。
第二部はこの秋に仕上がる予定だとか。今度は私もちゃんと劇場に見に行こうと思います。
これに関連した記事書きますので、またお読みくださいね。^^







No title

MATZ-TSです.我が家の梅は古木です.昨年はもう駄目かと思いましたが,持ちこたえました.強いものです.彼岸花さんのお宅のお庭,なんとなく想像できます.茗荷とかも生えているのでは? 

みました.・・・・ フタバ,そしてフクシマ.. 悪くすれば,東京も同じようになっていたかも知れない.町長の言われた言葉「・・・そして,東京は栄えたんですよね」  同じことが,将来(ひょっとしたら近い将来),日本の他の地域でも起こるかも知れない.

我が町も,原発から15km圏内です.でも皆考えないようにしているみたい.推進派の人々は,原発は必要だと,3.11と同じように主張される.(違うとすれば,世界一厳格な安全性審査に通ることを前提に,ということ位.) タブーのように.なぜだろう.

悲しいことは,つい第2,第3のフクシマが起きないと,日本は変われないかも,と思ってしまうこと. 今の痛みに耐えて,変わる勇気を,我々は持っているはず,と信じたい.
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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