『安全保障関連法案に反対する学者の会』

『安保法案に抗議声明 益川氏ら学者150人が会見』
                        朝日新聞2015年7月20日21時09分  編集委員・北野隆一



『安全保障関連法案に反対する学者の会』に賛同する大学教授ら約150人が20日、
東京都内で記者会見し、安保法案に対し「世論調査で反対多数の状況での強行採決は、
国民の意思を踏みにじる立憲主義と民主主義の破壊」とする抗議声明を発表した。
20日までに会の賛同者は学者1万1218人、市民2万2779人に上ったといい、
31日夕には学生らと共同で、集会や国会前での抗議行動をする予定。

 発起人でノーベル物理学賞受賞者の益川敏英・京都大名誉教授は
「安倍首相が有事と思えば戦争ができるようになる。立憲主義に真っ向から敵対している」と批判。
上野千鶴子・東京大名誉教授は「新国立競技場は市民の声で白紙に戻った。言えば通る。
もっと深刻な安保法案も廃案に追い込める」と呼びかけた。

 池内了・名古屋大名誉教授は「科学者の軍事研究への動員が始まっている。安保法案を打ち破り、
軍事研究をしない運動を広げたい」と述べた。高山佳奈子・京都大教授は「憲法を無視して
いいという国際世論はない。憲法に反する安保政策で、ジャーナリストやボランティアら
外国にいる日本人への危険は増す」と説いた。                        ◇

「安全保障関連法案に反対する学者の会」が20日に発表した、「安全保障関連法案の衆議院
特別委員会と本会議での強行採決に対する抗議声明」の全文は以下の通り。
 



安全保障関連法案に反対する学者の会

         「安全保障関連法案に反対する学者の会
                     市民の賛同者をなお募っています。



                         ◆
               

 7月15日衆議院特別委員会、翌16日本会議で、集団的自衛権の行使を容認することを
中心とした違憲性のある安全保障関連法案が強行採決されたことに、私たちは強い怒りを
こめて抗議します。

 各種世論調査では、戦争法制としての本質をもつ安全保障関連法案に反対が多数となり、
8割を超える大多数が今国会での成立は不必要としていた状況の中での強行採決は、
主権者としての国民の意思を踏みにじる立憲主義と民主主義の破壊です。

 首相自身が、法案に対する「国民の理解が進んでいない」ことを認めた直後の
委員会採決強行は、現政権が国民世論を無視した独裁政治であることを明確に示しています。

 衆議院憲法審査会で3人の憲法学者全員が安全保障関連法案は「違憲」だとし、
全国のほとんどの憲法学者が同じ見解を表明しているにもかかわらず、今回の強行採決が
行われたことは、現政権が学問と理性、そして知的な思考そのものを無視していることの
あらわれです。

 戦後の日本は憲法9条の下で、対外侵略に対して直接的な関与はしてきませんでした。
政府は「安全保障環境の変化」を口実に、武力行使ができる立法を強行しようとしていますが
戦後日本が一貫してきた隣国との対話による外交に基づく信頼関係こそが、脅威を
取り除いてきたという事実を見失ってならないと思います。

 私たちが6月15日に表明した見解は、多くの学者、大学人に共有され、いくつもの大学で、
学生と教職員が一体となった取り組みが行われました。私たちは参議院での審議を
注意深く見定めながら、立憲主義と民主主義を守り、この法案を廃案にするために、
国民とともに可能なあらゆる行動を実行します。

 2015年7月20日

 安全保障関連法案に反対する学者の会


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Re: しほさんへ

しほさん。おはようございます♪

『ここは学者でないフツーの人達の受け皿にもなってますよね!』

はい!私のようなフツーの市民でも賛同署名できます。^^

今回の一群の記事紹介…主に大学の学者さんたちや学生さんたちの戦争法案反対の
アピールの紹介には、私自身の考えを全然つけ加えていませんでしょう。
実は、これらをどうして今、載せているかということについては、今、記事を書き中、
なんです!
例のごとく長くなってしまってなかなかまとめられないで四苦八苦していますが(笑)。
それを一言で言うと、この国の『教育への介入』への危機感から、なのです。

もう一つ。権力者に握られてしまっては致命的なもの。それはジャーナリズムです。
この、報道、ということが一つの権力の元に傾斜を深めていくとどういうことが起こるか。
国民の価値観が、一つに染められて行ってしまう危険性が濃厚になっていきます。
行きつくところは、政権に誰もNO!と言えない、恐ろしい恐ろしい社会です。

…とまあね、こんな私の恐ろしいほどの危惧を、この次の記事で書こうと
今、奮闘中なんです!^^

そうなの。東大に限らない。日本中の大学という大学、学校という学校は、
戦争中、軍部の思うままにされてしまいました。東大などは、それでも、最後まで
優遇されていた方だと思います。特に理工・医学部系の学部の学生は、国にとって
有為な人材であるということで、徴兵も遅かったですし、最前線に送り込んで
無駄に死なせてしまうよりは、内地や後方勤務で国家の役に立たせる、とそう
考えられたのでしょう。
一般的には、徴兵検査は全員受け、法文系のみ入営という差別はあった。入営延期と
なった学科は、医・理工・農芸化学・林業などと、教師を育てる文理大・高等師範・
師範学校など。
…それでも、戦争末期にはそんな優遇もしてられなくなって、どれほど多くの学生たちが、
無駄に死んで行ったか知れません…

子供たちや若い人々は国の宝です。そこに、国家の不当な介入の手を伸ばさせては
ならない。彼等は、(私たちがまあまあその自由をこれまで謳歌出来て来たように)、
自由にのびのびと、余計な忖度など一切しないで済む場で、学んでいって欲しい。
だから、自分たちの生きる場を守るためにも、学生に限らない若い人々に立ち上がって
欲しかったのです。
ようやくその動きが少し生まれた…

私にはまだまだ立ち上がってほしい人々がいます。
それは全国の働く人々です。自衛隊員を含め。……
また、もう一つ。女性たちにも立ち上がってほしい……

この記事ね。そういうわけで。決して学問世界だけに特化した視点で書くつもりないの。
この国に生きる人びとにもっと危機感持ってほしいと思ってるの。

自分の身の丈に合わぬ大きなこと書こうとしているせいか、昨日は激しい腹痛。
今日は、日比谷公園から国会前の大行動に是が非でも行くつもりだったんですけれど、
この調子だと行けないかも、です…。しくしく…

しほさん。いつも貴重な情報、ありがとうございます。
この間の辺境ラジオ。面白かったです~!長かったけど最後まで聴きましたよ~。
佐藤正久氏のも、見てみますね~。あの方も考えてみれば気の毒ですよね。
今度は参院での戦争法案論議で、あの方が特別委員会で野党からの攻撃を
一身に集めることになりそうです。与党の筆頭理事に推されたそうですから。
他の自公の議員さんは、そのお役目はご免と逃げ回って、彼が押し付けられたとか(笑)。
いろいろ襤褸を出しそうだなあ。根っからの政治家じゃないですからね。
私はあの方好きじゃありませんが、お気の毒と言えばお気の毒。

東大が、戦争中、学生たちを戦地に送りだしたことを総括したか。
戦後最初の東大総長になった人は南原繁ですが、彼は戦争中自分が学生たちを
守るために何もしてこなかった、と反省していますね。
東大では、河合栄次郎事件、矢内原事件など、学問の自由に権力の手が伸びて、
学内でもそれを排除して学問の府を守ろうとする動きと、権力の側に立つ人々
との間で激しい対立があり、学者が追われるという事件がありました。
その他にも、京大滝川事件とか、天皇機関説事件とか、国権の学問への介入は
たくさんありました。
それらに対し雄々しく戦った人々と、権力の側にたった人々と、それから
首をすくめて嵐が通りすぎるのをただ待っていた人々がいたと思います。
そのひとりひとりが、戦中の自分の生き方をどう総括し、戦後をどう生きたか…。

これは学問の府だけでなく、日本のありとあらゆる場で問われたことだと思います。
さっと変わり身の早かった者…、戦中の自分の行いへの反省などみじんもなく
権力の座に居座った者…、深く恥じて表舞台から去っていった人…いろんな人が
いたと思います。

でも、私が思うところ、戦中に自ら積極的に翼賛政治に加担していった者ほど
戦後それを恥じることなく、むしろ今度はGHQという権力者にすり寄っていって
再び良い地位につくなど戦後のどさくさを上手く生きていった人が多かったんじゃ
ないかと思います。
その実態を知れば恐ろしいほどに…。

今、私たちが見ているものは、実はその戦後の戦いの再現なんですよ~…
再び国家が国民を統制する空気の濃い、いや~な社会を選ぶのか、それとも国民主権の
自由にもの言え学問もできる社会を選びとるのか…。
国民の質が本当に問われる事態が起きています…。

ごめんなさいね。コメント、一つにまとめてしちゃいました。
あとはまた記事で書きますね~♪ いつもありがとうございます♪







学者でなくても!

ここは学者でないフツーの人達の受け皿にもなってますよね!

記者会見も多くの方に見てもらいたいです。
神保哲生さんのビデオニュースドットコムで見られました。
その中で東大が多くの学生を戦地に送り出した、特に医学部生が多いと聞きました。
その反省を東大は表明してるのでしょうか?
調べてませんが…予想では 未 だと思います。

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彼岸花さん

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
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