『散財』…?

最近少し、映画と音楽づいている。


DVDを六本も買っちゃいました。
寂しさを紛らすための衝動買い?(笑)
違いますよ。古いいい映画が見たいだけです。

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上から順に、

『シシリーの黒い霧』(1962年・伊)フランチェスコ・ロージ監督
『シシリアン』(1969年、仏)アンリ・ヴェルヌイユ監督
『女ともだち』(1956年、伊)ミケランジェロ・アントニオーニ監督
『女猫』(1958年、仏)アンリ・ドコアン監督
『パンと恋と夢』(1953年、伊)ルイジ・コメンチー二監督
『さらば恋の日』(1969年。伊)マウロ ・ボロニー二監督

どうですか。みな古い映画でしょう。
特に期待しているのが、『シシリーの黒い霧』
第二次世界大戦直後のシシリー島。独立義勇軍の闘士の青年が殺される。
殺したのはマフィア?警察?歴史の暗部に潜む事実をドキュメンタリータッチで
描き出すネオ・リアリズムの問題作。

でも、どれもよさそうです。私の好きな俳優たちや作曲家、脚本などで、
ベルリン、ヴェネツィア映画祭などで賞をとった作品も。

しかし一本だけ、あれっ?と思ったのが、『シシリアン』。
ようやく手に入れた!と思って、どれほど嬉しかったかしれないのに。
ジャン・ギャバン、アラン・ドロン・リノ・ヴァンチュラの、仏三大スターが
競演するフィルム・ノワールの大作。
脚本がジョゼ・ジョバンニ。撮影が、『大人は判ってくれない』『死刑台のエレベーター』
などのアンリ・ドカエ。音楽エンニオ・モリコーネ。
最近いろいろ映画を覚えはじめた私が知る最高に嬉しい布陣…。
なのに、ちょっとかけてみたら、なんと音声が英語か日本語!
どうしてフランス語じゃなかったのかなあ。
でも、エンニオ・モリコーネのこの主題曲が私は昔から大の大の大好きで。
この人のには『ニュー・シネマ・パラダイス』などもあるな。

それでは今日は、『シシリアン』のテーマを。
聴くだけで私は胸がきゅ~っとします。ニーノ・ロータの『太陽がいっぱい』、
ヴァレリオ・ズルリー二の『激しい季節』などと共に、私の琴線をいつもストレートに揺らす曲。
みなさんの今晩の気分にはいかがでしょうか。

ああ!
こういう音楽を音響のいい実際の映画館で聴けていたら…。

上映時間が来て、それまで映画館を照らしていたライトがふうっと消えて劇場が暗くなって、
そうして、その中でこんな音楽が流れ始めたら……
きっと、嬉しくて感動してぶるっと震えて、腕に鳥肌がたっちゃうだろうな。
「寒いの?」と隣にいるひとにきかれたりして(笑)。

http://www.youtube.com/watch?v=GwmdscZNTQU




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テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Re: asobo さんへ

asobo さん、ありがとうございます。
やはり映画のことよくご存じでいらっしゃいますね。びっくりします。

『シシリーの黒い霧』をまず見たんですが、とてもよかったです。
本当に優れた作品って、時代変わっても古びた感じなどしないと思うんです。
こういう映画が劇場でどんどんリバイバル上映されないかなあ。
優れた作品が埋もれてしまうのが本当に残念です。
ちょっと前まで、都心の映画館などで、フランスやイタリアなどの名画の特集が
上映されたりしていたらしいですね。
またやってくれないかなあ。そしたら多少遠くても、絶対見に行くんですけど。
イタリアなどだけでなく、ポーランドとかドイツ、スウェーデンなど、他の国のも
見たいです。
DVDで気軽に見られるのは嬉しいけれど、 劇場でやはり見てみたかったです。

アントニオーニは『情事』と『太陽は一人ぼっち』と『さすらい』を見ました。
『情事』。ニッコ・フィデンコの歌がもう大好きで、何度聴いたことでしょう。
機会がある度に聴いて、ああ、いいなあ、と思ってしまいます。
ちょうど、偶然2つ前の記事で、彼の歌を取り上げたばかりなんですよ。
『太陽は一人ぼっち』は娘が小学校5年生の時に見せて、彼女の精神的風景の
大事な一つになっています。彼女はキリコの絵が好きですから、やはり何か
共通して感じるところが強かったのかもしれません。

『女猫』。もう時代背景の設定を読んだだけで、よさそうだなと思ってしまいますね。
そんなに泣けますか。これもみるのが楽しみです!
アルヌールもロロブリジーダもエレオノラ・ロッシ・ドラーゴも雑誌で
飽きずに眺めた憧れの女優さんたち。それが今回は見られます。嬉しいな。

ボロニー二。マリオ・ボロニーニではなく、『マウロ』、でしたね。
この方、私知らなかったんです。DVDのジャケットに、『マリオ』って
書いてあったんですよ。ひどいなあ(笑)。信用できませんね。
『わが青春のフロレンス』。見てみたいです。でも、手に入るかなあ。
ちょうどYou Tubeで、モリコーネの音楽ずっと聴いてて、
テーマ曲の『メテロ』を聴いていい曲だなと思ってたところでした。
それが『わが青春のフロレンス』のテーマだと知らずに。

これから一本一本見ていくのが本当に楽しみです。
全部見終わったら、また記事にしてご報告したいと思います。
ありがとうございました。

No title

ヨーロッパの映画がいまよりずっと輸入されていた時代の作品ですね。
『シシリーの黒い霧』は、さすがネオ・リアリズムという感じ。実話が下敷きになってる映画だったかな。『シシリアン』はアメリカ資本でつくられた大作だったから公開時も英語版だったかも。音楽はいま聴いても秀逸ですね。
『女友達』はどこから見てもアントニオーニ作品。彼ならではのけだるいタッチが懐かしい。彼の作品では『情事』がいいですね。ニッコフィデンコの歌声が印象的だったのはあの映画だったかな。登場人物の心証を自然の描写で表現している彼の映画は「風景が主人公」という解説をなにかの本で読んだけど、ぼくもこの意見に大賛成。同じイタリアの画家、キリコの描く風景の中の時間のない空気を感じさせてくれるので大好きです。
『女猫』はアルヌールの映画ですね。とても大好きな女優。ラストに何度泣いたことか。
後の2本はロロブリジーダですね。
『さらば恋の日』はある晴れた日にいっしょに見に行った高校生の子を記憶しているけど映画はあまり記憶にないんです。ボロニーニの作品では『わが青春の負ロレンス』が僕は好き。彼のはじめのころの映画は配給会社の無責任なタイトルのつけ方でソンをしたと思います。
さて、彼岸花さんはこの映画の中で、どれがいちばん好きになるんだろう。全部ごらんになった後の感想がたのしみです。
◎真夜中に目が覚めて寝ぼけまなこで書いたからむちゃくちゃなことを書いていたらごめんなさい。

Re: 乙山さんへ

いいでしょう?
私もあらためてこうやって並べてみたら、どれもすてきそうなので
自分でにっこりしてしまいました。

ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ…、
エレオノラ・ロッシ・ドラゴ、ヴィットリオ・デ・シーカ(役者として)、
ジーナ・ロロブリジーダ、フランソワーズ・アルヌール…

昔少女の私が、『スクリーン』などで憧れた人ばかり。
音楽も楽しみです。
どっぷり浸かることにしますね(笑)。

いいなあ

こんばんは。
ずらっと並んだ題名を見ただけで「くらっ」ときましたよ!
ああ!
わけもわからずにちらっとテレビ画面を見ていた
映画のあれやこれや。
もう一度見てみたい、と思い続けていたあんなこんな。
もちろん、知らないものもあります。
乙山もどっぷり浸ってみたいです!
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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