『一政権が日本を恣に変えてしまうのを許すのか ①』

2015年。9月14日。
安保法制に反対する国会包囲行動に参加。
一応6時半から抗議行動開始、ということで6時少し前に正門前に着いたのだけれど、
霞ヶ関駅で下り口を間違ってしまって、いつもの正門前北庭歩道の方でなく、
南庭の方に辿りついてしまった!
普段ならここでもいいのだけれども、今日は皆で自然に言い合わせて『正門前へ!』と
いう了解事項が出来ていたためか、もう正門前歩道は既に人でぎっしり。
警察の規制は8.30よりさらに厳しい。先日人々がバリケードを越えて車道にあふれ出るのを
許してしまったのを反省して、今日は、バリケード代わりに大きな警察車両を連ねて、車道を閉鎖。
さらに鉄柵をつなぎ合わせて、壊されにくくしたものが人々を阻んでいる…



2015_0914_184029-CIMG4997.jpg



おお! これは、五日記事にしたこともある、福島県『希望の牧場』の、吉澤正巳さんの
抗議車だ!
怒りは同じ想いです。



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私が身動きできなくなってしまったところは、ちょうど南庭側歩道角の、なにかずうっと
工事をしている囲いの横。左右は植え込みとその工事塀。前後は人垣でここからは
全然なにも見えない!
私はちょっと閉所恐怖症気味のところがあるので、ここにいてはやばい!
気分が悪くなるな!と思って、無理無理ほんの少しだけ移動して、塀の陰からは
脱出した。
しかし、もっとぎゅうぎゅう詰めのところに嵌まり込んでしまった!前には非常に背の高い
横幅もそれなりにある若い男の人がいて、その体温が伝わってくる。なんだか空気が
薄い気がして、上を向いてあっぷあっぷ金魚みたいに空気を吸う…ここもまずいな。
少し体をずらしたら、しめた!歩道の人垣の端、植え込みとのほんの隙間に入る
ことが出来た。ここなら我慢できそう…
民主、社民、生活、維新、の4党首?のスピーチをやっているようだが、話を聞くどころじゃない
ぎゅうぎゅう詰めだ。植え込みの向うに陣取った人々から『開けろ!開けろ!』の
大声の抗議コール。
このままじゃ、人々が折り重なって危険だから、バリケードを開けて真ん中の車道を
開放しろ!と叫んでいるのである。『開けろ!』コールの方がスピーチより大きい。
私の前後だけじゃおそらくなかったろうが、警官にくってかかる光景も、参加者同士の
『押さないでください!』という小競り合いもあった…。

今まで参加した中で、一番身の危険を感じたかな…
ちょうど動けなくなってしまった場所が、バリケードを挟んで警官隊とデモ隊が
一番激しく睨みあいする場所だったので…人々が将棋倒しに折り重なってしまう
危険の最も大きいところだったのだ。でも、前にも後ろにも横にも動けなかった…。
気分が悪くなった人がいたようで、その人を運ぶ動きが、またぴったりくっつきあった
人波を圧迫する。
ほんとうに、何のために、人々を狭い歩道に押し込めるのか。
要するに、車道に人々があふれて60年安保の抗議集会のあの有名な航空写真の
再現を阻みたい…その当局の思惑でしかないだろう。

この男の子は小学校2,3年生くらいかなあ。大人たちの間に埋もれてあっぷあっぷ
していたのを、お父さんが抱き上げていた。それでなくても人が半端なく密集している
のに、子供をずっと抱いているお父さんはたいへんだ!
お父さんの背中をちょんちょんとつついて、私の前にほんの少し空いている植え込みの
石垣にお子さんを座らせるよう、目顔で合図してみた。ここなら、もし、人々が将棋倒し
などになっても、お父さんと私とで護ってあげることが出来る。

この子が、この混雑にいやな思い出しか残らないというのでなければいいが…
などと老婆心を出していたけれど、バリケードが壊れて、人々が車道に溢れ出たとき、
この子もにっこりしていたので、ちょっと安心した。




2015_0914_193851-CIMG5004.jpg



『開けろ!』コールますます高まる。
お! バリケード壊したか?





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出た~~~! 車道に出た~~~!
国会議事堂がようやく正面から眺められる!
少し参加者同士でもぴりぴり感情がぶつかり合い気味だった人々が、一度に笑顔に
なっている。あちらを見てもこちらを見ても、みんな笑顔だ。


この日は、何か光りものをもってくるように、という『お触れ』、ではないが、連絡が
どこからともなく広がっていて、みんな手に手に、発光するものを持参して来ている。
私もちっちゃな懐中電灯と発光するサイリウムを持って行っていたので、コールに合わせて
ずっと振り続けていた…

今日は、前半、ずうっと文字通り身動きもできなかったので、正門前以外のところに
どれほどの人々がいたのか全然把握できなかった。
主催者発表では参加者4万5千人ということだった……。
お年寄りなど10数人が、歩道に人々が密集した中にいて気分が悪くなり、手当を
受けたようだ…。どうか、早く回復されますように…



                    *

さて。
参加することが目的ではないのだ。
この醜悪な安保法制を廃案にすることが目的である。
今、これを書いているこの時間も、横浜の地方公聴会会場、そして国会前では
抗議行動をしている人々がたくさんいてくれるであろう。
午後4時45分ごろの情報では、横浜で行われていた地方公聴会会場付近で
抗議参加者と警官隊のもみ合いがあったようだ。過剰警備がそのような偶発的事故も生む。
だが、警官が目指す敵ではない。どうか、冷静に。逮捕者など出さないように行動
してほしい。(しかし、そのくらいの覚悟は皆しているのだろうなあ…。涙だ!)

この地方公聴会の開催要領も卑劣そのものである。東京で昨日中央公聴会。
なぜ、地方公聴会が横浜なんだ?!
沖縄でやりなさい!
横浜なら、1時間もしないで東京に帰ってこられる。6時ごろから最終審議~強行採決に
持ちこめるという計算だ。
中央公聴会も地方公聴会も、国民の意見は一応聞きました、というアリバイ作り
である。姑息極まりない。

今、横浜でシット・インなどの体をはった抗議をしてくれた人々などは、国会前に
再び向かっていることであろう。彼等が公聴会会場外で車を通さないシット・インなどを
したことで、議員たちが国会に戻る時間を遅らせ、審議開始が遅れているそうである。
少しでも、審議を遅れさせて、法案阻止したい。法案に反対する野党5党ガンバレ!
牛歩でもフィリバスタでもなんでもあらゆることして法案を廃案に追い込んでください。
国会内外で戦っている人々に心からの応援を送る。
そして、全国に、想いよ届け!と心配しつつ見守ってくれている人々がそれこそ
数知れずいらっしゃるであろう。
私は、今晩は、それらの人々への連帯の想いも込めて、安保法制と政権批判を
続けて書いていこうと思う。


思えば。
この法案ほど『筋の悪い』法案があろうか。

将棋、囲碁などで、『筋が悪い』という言葉を使うようである。また、芸事などでも
素質が芳しくないことを同じく『筋が悪い』と言うようだし、要するに、『質が悪い』
『先の展望が開けそうもない』ということだが、
この法案は、その目的から成立過程から法的根拠から、審議過程から、なにからなにまで
『筋が悪すぎ!』








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Re:ひげさんへ

ひげさん。こんばんは。
ありがとうございます。無事帰ってきましたよ。^^
本当は今日も夕方から国会前に行くつもりだったんですけれど、
どうも体調に自信なく泣く泣くあきらめました。

まだ、国会前にいる人いるんだろうなあ…

日本全国で、どんどんデモが大きく育っていっていますね。
みんなの怒りは深いのだと思います。
それを見ないようにしているのは、与党政治家とマスコミですね。

もうすぐこのめちゃくちゃな悪法が多数の論理で通ってしまうのだと
思うと、とてもなんだか悲しいけれど、日本全国のこの法案にNO!という
想いを持つ人々とつながっているのだと思うと、じんわり心が
温かくなる気もする私です。

ひげさん。ありがとうございます。

Re: お二人目のかぎこめさんへ

鍵コメさん、こんばんは。

今、本会議の中継見ながらこれ書いています。
また、どうしようもない虚しさにとらえられて、昨夜から、なにか
書こうとしても書けません…

そうなんですよ。その40%の基層…
そのことを考えると、絶望してしまいます。
それは、いつの時代ということではなく、いつの時代も常にそうなのだろうなあ…
と思ってしまいますね。

人材はどうやって育てたらいいのでしょう。
このままではおそらく先細りになって行くだけでしょう。
若い人たちが、今のこの一時の熱狂が覚めたとき、これからどう変わって行くのか
私も不安に思うことはあります。
だが、見守って、出来るだけ支えて行くしかないと思っています。
私にできることは、『ひたすら伝えていく』ことだけだろうから…。

『後続の世代のために、力ある言葉を残しましょう。』

そうですね。ほんとに…。
絶望しつつ、それでも語り続けよう…。

しかし、いただいたコメントに関係ないけれど、この2日間の野党の
議員たちの演説、なかなかいいですねえ…
問責決議案に対する賛成討論。
自由に喋ることが出来るのがいいのでしょうが、その議員さんの本質が
にじみ出てくる。
こういうの見てると、まだまだ諦めるの早いかな、と思うんですけれど。
私がお人好しなだけなのかな。(苦笑)

ありがとうございます。





Re: んさんへ

んさん、こんばんは。

野党の手法に疑問を抱く人はいるかもしれませんが、彼らの武器は
議席数ですからね。
その唯一の武器である議席を、国民は彼らに与えなかったわけですから、
ありとあらゆる方法で法案阻止しようとしてみるしかない。
牛歩でもフィリバスターでも何でもやって時間稼ぎしてほしいです。

ほんと。おっしゃるように、追及の仕方も生ぬるいところはありましたね…。
でも、いくらいい質問しても、政府があんな答弁しかしないのでは
そこから先の議論が続くはずもない。

今、深夜1時半。本会議を見ています。
むなしさでどうしようもない…

でも、これであきらめちゃいけない。この政権を追いおとさないと。
がっかりしてる暇はないんだけれど、それでもやはりなんか悲しいです…

んさん。ありがとうございます。


Re:お一人目の鍵コメさんへ

鍵コメさん。
すみません。もう少し返事、待ってくださいね。
今、エネルギー、もうないんです(苦笑)

Re: やっちゃんさんへ

やっちゃんさん、こんばんは。

ね、警備、ひどいでしょ。
日に日に露骨に強化されて行きました。
私がいたこの日は、車両と車両の間に、まだ人が通り抜けられるくらいの
隙間があったけれど、16,17日には、その隙間さえ作らないように
ぴったりくっついて。
あれ、駐車するの、すごい技術だな、って変なところに感心してしまう。
16日には参加者にとうとう13人も逮捕者が出てしまいました。

とにかく、航空写真を撮った時、大勢の参加者が一か所に集まっている図を
見せたくないのですね。

このようにデモが特殊視される国も先進国では珍しい。
欧州などのデモ見てると、デモして意志表示することは、国民の当然の権利
として当たり前のことだから国民も気軽にデモに参加するし、
デモ隊をまるで特殊な人たち、みたいな変な目で見る人などもいないと思う。
警官隊もこんな過剰警備しないし、参加者は道幅いっぱいに広がって
楽しそうに歩いていますよね。

今、参院本会議の中継見ていますが、溜め息です…
こんな無茶苦茶な法案が通ってしまうのか…

やっちゃんさん。ありがとうございます。

No title

彼岸花さん お疲れ様でした。

見てましたよ・・・!!。

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野党の

う~ん・・・?的な頑張り?

まあ、確かに「何が何でも阻止!」と言ってはいたけど。
そもそも、話が噛み合わない、いや端から聞く耳持たない与党のありきなんだけどね。

欲を言えば、論破してぐうの音も出ないくらい追い詰めて与党をキレさせ失言を更に攻めて責めてせめまくって欲しかったんだけどなぁ・・・

大粒の雨の中、深夜に突入してのデモ隊には頭が下がります。

横浜での地方公聴会の最後、野党側の一言に威圧的な態度はメッキの下の素顔を見た気がしました。
たとえ野党側が礼を欠いてたとしても、アレは無いですよ権力を嵩にきて。

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No title

彼岸花さんお疲れ様でした!
ご無事で何よりでした。
ありがとうございました~。

ほんっとにあんな危険なバリケード、
万が一将棋倒しにでもなれば、、、と思います。
とにかく都合の悪いことは排除したいやつらですね。

今夜のズラ~っと警察車両が並んだバリケードなんか、
今もテレビで見てて、

「なんじゃこれは~っっっ?!」

て思わず言いたくなります。
相手はごくふつ~の一般市民。
お母さんも高齢者も子供も高校生もいる。
なのに、まるで国会前で、
広域暴力団山口組極道闘争事件が勃発したのか!?
みたいなやり方。

一体どこが国民の安全と幸福なんだか、
言ってることとやってる事が違いすぎです~!


プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
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