『時雨の土曜日に』

11月14日。土曜日早朝。
眠れぬままに床の中でラジオを聞いていると、パリが襲撃されたとのニュースが
耳に飛び込んできた…。
ああ…!またしても……

この日は、私の街で『戦争反対』の、集会が行われることになっていた。
駅前で街宣しつつ、署名集めもするという。
しかし、朝からあいにくの雨。
ニュースで重くなったこころを抱えて、それでも出かけていく。
今日は署名を集めることに注力したいと前々から思っていたから。
集める署名はこれだ。


2000万人 戦争法の廃止を求める統一署名


皆さんは、安倍自民党を支持する日本会議などの面々が、これとは全く反対の立場から、
『改憲を目指す』1000万人署名を集めているのをご存じでいらっしゃるだろうか。
彼らは政権を後ろ盾にして、金と力を持って、総力挙げて、この国に改憲ムードを
生みだそうとしている……。
こんなのご存知だろうか。
日本の至るところの神社に、このような幟旗が建てられているのを…
https://mobile.twitter.com/reborn52601577/status/574063586068205568

11月10日には、憲法改正を目指す市民団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が
日本武道館で集会を開いた。主催者によると約1万1千人が参加。おそらく動員をかけられて
集まった人々であろう。
安倍晋三首相もビデオメッセージを寄せ、国民の会の共同代表を務めるジャーナリストの
桜井よしこ氏が挨拶した。
改憲派も、安倍氏が首相のうちに一気に改憲を、と必死である。
この国では、国家を挙げて、今の平和憲法を、時代錯誤な戦前回帰の自民党案に
変えようという露骨な動きが進行しているのである!しかもそれは、現行憲法の
『国民主権』の理念をかなぐり捨て、国家が国民の諸権利を『公』の名のもとにあらゆる点で
拘束するというおぞましい改憲案である!


今、黙っていては、私たちはこの今の憲法を失ってしまう!戦争法をあのような
憲法に違反するような手法で通してしまい、憲法を形骸化してもいいのか。
市議会議員やいくつもの市民グループ、九条の会などの人々が、次々に街宣車の上に立って
スピーチする中、私は、雨合羽を着て傘もさして署名を集めていた。
雨合羽は自分が濡れないようにするため。大きなビニール傘は、署名用紙が
濡れないようにするためだ。
人口数十万の大きな市である。駅前は雨にもかかわらず、そこそこの人出。
…しかし、さすがに雨の中、わざわざ立ち止まって署名に応じてくれる人は少ない…

『戦争法反対の署名を集めています!』

大きな声で道行く大勢の人々に呼びかけても、皆足早に通り過ぎていく…
そりゃそうだろうなあ…この雨だもの…
この日、二時間ほどで私が集めたのは、わずかに14名分。
いつも私、ビラ配りとか署名集めとか、妙なことがとても上手いだけれどなあ。
こういうことは気合いと真心なのである。来る人の目を見て訴えかけること…。

嬉しかったのは、その半数が、高校生くらいの若い人たちだったということだった。
男の子も女の子もいた。いずれもむこうから近寄ってきてくれた。
二人連れの男子高校生たちは、『戦争なんてことになったら行くのは多分僕らの世代ですもんね』
と言って、去るときには『がんばってください』と言ってくれた。

例のごとく、20代~40代くらいの男女が、一番反応が悪い。
署名は無論のこと、耳を貸すそぶりさえ見せず、足早に通り過ぎていく。
中高年の女性たちが、やはり一番、真剣な顔して応じてくれる…
中の数人は、『署名用紙、一枚ください。コピー取って、私も知り合いとかから
集めますから』と言って、用紙を持っていってくれた。

通り過ぎながら、『私は安倍政権に賛成だから』と言って行く人が結構いた。
『戦争法っていう言い方はレッテル貼りじゃないの』と言った人が二人。
一人の中年男性は、横目でちらっと見て取り過ぎたあと私の方に振り返ると、
薄笑いを浮かべて、『反日!』とひとこと言い、急ぎ足で去って行った…

面と向かって『反日!』などと言われたのは、生まれて初めてだ。
別にショックでもなんでもない。逆になんだか、可笑しくなってしまった…。
そんな言葉、彼自身、生まれて初めて使ったんじゃなかろうか、と。
なかなか他人に面と向かってそのようなことばを投げつける機会はないものだから。
…あのうす笑い。なんとまあ…。(悪いけれどとても醜い…)

雨はやまない……
とにかく署名を一人でも多く、と、私はそれだけ考えていた。

印象的だったのは、集会の終了時間ぎりぎりに立ち止まった女性。
『あたしは安部自民党しかないと思うから署名しない』と言いつつ、こちらの話を
聞いているうちに、だんだん考えが変わって来たらしく、しまいには今の政治に対する
批判を始めて、私より過激なことを言いだしたくらい…(笑)
私より二つ年下だという。同じ世代、というだけで通じる話もあって。
最後には、『またどこかでお会いするかもですね』と、笑って別れた。

ああ…これなんだよな、と思う。
皆が、くっきりと自分の考えを持っているわけでもないのだ。こころを開いて話し合えば、
それを機に政治をわが身にひきつけて考えるようになり、考えを変える人もたくさんいるのだろう…

政治というものは、自分の暮らしと密接に関係しているものだ。
今私たちが当然のこととして憲法で守られている諸権利は、政治が変われば、あっという間に
いとも容易に奪い去られてしまうものである…


自民党は、改憲の第一歩として、『国民があまり抵抗を感じない』であろう、『緊急事態条項』
を付け加えることからやって行こうとしているのは、皆さんもご存じでおいでだろう。

これは、我が国に外部からの武力攻撃が加えられたり、内乱による社会秩序の混乱、
地震等による大規模な自然災害その他の緊急事態が起きたときには、法律の定めるところ
により、国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる
国その他公の機関の指示に従わなければならない
、という条文である。

ああ…東日本大震災のようなことがあったら…、また、仮にどこかの隣国が日本に
侵攻してきたら…そういう条文も必要かもなあ。
そう感じる国民は多いのじゃなかろうか。
だからこそ、安倍政権と日本会議などは、そこが手をつけやすいと考えて、この条項を
付け加えることから改憲を進めようとしているのである。
だが。
この、『内乱』という『等』が深刻な問題である。
『等』の中には、時の政権の恣意で、なんでも加え得るからである。
しかも、自民党改憲案では、緊急事態が宣言された場合には、法律の定めるところにより、
その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないし、両議院の議員の任期及び
その選挙期日の特例を設けることができる、
という条項が、あとに続く。
つまり、時の政権が、緊急事態を宣言すれば、国会も動かなくなり、実質上『立法府』
の機能も行使されなくなるということなのである。
これはもう、『戒厳令』に近い。
戒厳(かいげん)とは、戦時において兵力をもって一地域あるいは全国を警備する場合に、
国民の権利を保障した法律の一部の効力を停止し、行政権・司法権の一部ないし全部を
軍隊の権力下に移行する
ことをいう。



この朝の、ISによるパリ襲撃のニュース・・・。
犠牲者の方々に心からのお悔やみを申しあげたい。
これらの人々は、何の罪もない一般市民たちである…。
ISの凶行は決して決して許されるものではない。彼等の人命軽視。
彼等は人間のこころも失ってしまっているのであろうか。

だが。国家としてのフランスに罪はないであろうか。

世界に充ち満ちた憎悪を想うと、本当にため息しか出ない……
これからフランスは無論、欧州の国々では、中東アフリカなどからの難民に、厳しい
目が向けられて行くようになるであろう。マリーヌ・ル・ペン女史率いる、極右政党国民戦線
などのようなものが、国民の不安や不満を吸い上げて、勢力を拡大していくであろう…
右傾化の流れは、日本だけのものではないのである。

これから安倍自民党は、こんどのフランスの悲劇を…大勢の人々の流した血を…
(そこには自爆したり射殺されたISの血も混じっている…)逆に利用さえして、
『こういったテロリズムに対処するためにこそ、緊急事態条項は絶対必要だ』という
論理をおそらく持ちだしてくることであろう。

フランスは、シリアへの空爆をまた行ったという…
報復が報復を生み、憎悪が憎悪を増幅させる…どこまでいってもきりがない……
今度のパリの悲劇は、これまでとはまた違った恐怖と不安を世界に与えたことに
なるであろう。
もう、どこにいても人々は、『ひょっとしたらここも…?』とおびえて暮らすことに
なってしまった…恐怖の新局面が開けてしまったのだ。

だが、考えてもみよう。パレスチナの人々は…シリアの人々は…レバノン、
アフガニスタン、イラクの人々は……
この殺戮が日常である国々が世界にはたくさんあるのである。
それらはこのように、大きくニュースで取り上げられることも少ない…

あるシリア出身UAE在住の女性アナウンサーのものというこんなことばがtwitterで
紹介されていた。
『敬愛するパリよ、貴女が目にした犯罪を悲しく思います。でもこのようなことは、
私たちのアラブ諸国では毎日起こっていることなのです。全世界が貴女の味方に
なってくれるのを、ただ羨ましく思います。』

人の命の重さや尊さは国によって、人種によって、宗教によって、その地位によって
健康を含めた力によって差別されるものではない。

この混乱してしまった世界は、一体どうやって、今の憎しみの連鎖から脱することが
できるのであろう?それは決して、武力や暴力によってはもたらされない……
日本国憲法は、もしかしたら、その、今の世界に100年も200年も進んだ、
優れて先見的な回答を、その理念のうちに含んでいるのではなかったかと私は思うのだが。
だが、その日本国憲法は、安倍政権という一内閣によって、今、地に引きずり
下ろされようとしている……

私は、この憲法を守るため、戦争法の廃止のため、 これからも街頭に立とうと思っている。


2000万人「戦争法の廃止を求める統一署名」に、ぜひ
ご協力ください

http://sogakari.com/?p=1095



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Re: んさんへ

んさん。こんにちは。

大阪府民。悪いけれど、私もやはりがっかりです。
どうして、橋下のようなものを是とするかなぁ…
彼が政治家から手を引く意志のないこと、表の顔は新人にちょっと変わっても
橋下が裏で院政を敷くことはわかっているでしょうに。

『自民党の補完勢力』

ほんと。そんなものはいりませんね。
安倍さんの想う通りじゃないですか。
小うるさい公明を切って、大阪維新が自民とくっつけば、そして、いまだになぜか
人気の落ちない橋下が国政に打って出て、自民にくっつけば、もう願ったりかなったり。
最強の布陣になるでしょうね。
忌わしい極右のタカ派のやりたい放題言いたい放題の弱者恫愒の…最悪です。
何億もかけた府民投票の結果は完全無視でしょう…

風邪がなかなか抜けなく、世の中はおかしな方へ方へと流れていくし…
ふぃ~~~気分も頭も冴えません~~~(苦笑)

んさん。いつもありがとうございます。

大阪府民

には、がっかりだよ。

自民の補完要員どもをまた当選させちゃって・・・
これで安心して自民は公明と縁切りもできるもんな(苦笑)

また都構想をぶち上げちゃうよ、全く懲りてない連中だからさ。

Re:しほさんへ

しほさん。こんばんは~。

はい。ちょっと油断して風邪ひいちゃいました。いつひいたかわからないんだけれど。
体がメリメリ痛いです。

署名と拡散。ありがとうございます!^^
昨日も本当はデモに行って、少しでも広げるつもりだったんですが、行けませんでした。
でも、こうやってブログで協力いただいて、本当に嬉しいです。

フランスね。
また、アフリカのマリで、武装集団が、ホテルを襲撃して人質170人を
取っているとか。これも、ISかどうかはわからないけれど、多分その動きに呼応した
過激武装集団の犯行でしょうね…。
マリも、シリア、レバノンと同じように、フランスの旧植民地です。
フランスはかつて、中東からアフリカ北、中部、西の広大な地域を植民地化
していました…
それらの国々が独立した後も、フランスはやはり何かと旧宗主国として、
軍政両面で介入してるんですね。
2013年、日本の企業がアルジェリアで過激集団に襲われて人質に取られ
日本人7人を含む23人の人質の命が失われた事件も、フランス軍がマリの
内戦にマリ大統領の要請に応えて軍事介入したことに反発した過激派が起こした
事件だと言われていますし。
そのマリで、また、このような事件が…。

無論、人の命をなんとも思わない過激武装集団に大きな怒りを覚えますが、
本当に、アメリカ、フランス、イギリス、ロシア…などのヨーロッパの国々は、
世界でひどいことをして来てるんですよ~~~…
彼等の引き起こしたぐじゃぐじゃが、今に続いているんですよね~…

しほさんのおっしゃる通りで、原発もそうですよね~。
世界のどこもまだ、使用済み核燃料の処分方法を確立した国はない。
フィンランドのオンカロだって実際に使用済み核燃料が埋められるのは
2020年くらいの予定だそうだし、そこだってフィンランドの100年分の
貯蔵スペースしかない。
それなのに、まだ世界では原発がどんどん新設されている…日本も輸出しようと
しているんですからね~…

しほさん。いつもありがとうございます。
しほさんも風邪を召さないよう、お気をつけられてくださいね。
ラジオでも聴きながら、私も寝ることにしま~す。^^

No title

こんばんは。
風邪こじらせませんように。
大事にして下さい。

署名しました。そして数人へお知らせしました。
ラジオのニュース原稿を読むアナウンサーと歴史の経緯を紐解いていたた青木理の解説ぐらいしか聞いてないのですが、フランスの大統領は度を越しているようにおもいます。
なんでパリが…と思いましたが、フランスは空爆しいたんですね。

武器、原発。
やめられない。
とめられない。
どちらも似ています。

Re: んさんへ

んさん。こんばんは~。

完全に風邪ひいちゃったようで、体がメリメリ痛いですう!
今日は、ほんとは国会前に行くつもりだったんですが、一日おとなしくしていました。

世界の宗教…
そのそれぞれに優れた点があるのだと思います。
それでなければ、こんなに長く人々に信仰され続けることはないでしょうね。

おっしゃるように、そもそもの教義は、みんなある意味での合理性も持ち、人間の
本然をしっかりとつかんでいるものだと思うんですね。
それをろくでもないものにするのは後世の人々。

んさんのお宅は、浄土真宗ですかあ。私も実家はそうです。
嫁ぎ先は、曹洞宗。^^
でも、私はまったく宗教に縁のない育ち方をしてきたし、これからも無縁のまま
行くのかなあ。
さて。また、おふとんに入りま~す。おやすみなさ~い。


中東起源の

近親憎悪にまみれてるとしか言い様が無いトンデモ宗教群は、ゆとり無さ過ぎですよね「めざせ!シェア№1我が神を世界一にせよ!」がぶっちゃけ教義みたいなものみたい?だから(笑)

目には目歯には歯とか?
右の頬打たれたら左の頬差し出せとか?

常識的には歪んでますよ(笑)

その点ウチの浄土真宗(家は寺ではないです)は、あっけらかんと「念仏となえりゃみんなで御浄土へ行けちゃうよ!」がぶっちゃけの教義(違う?の)ですから(大笑)余裕有り過ぎですよ。

緩い大緩です、しかも日本は神様仏様は大盛山盛りてんこ盛り将軍から僧侶まで死後ランクアップで祭られてたりもする・・・

宗教論云々じゃないけど、アラーにしてもキリストにしてもブッダにしても最初は人々の救済(自分自身の救済が後々人々の救済につながったのかも?だが)の為争いはダメだよ!と説いてた筈なんだよね・・・

現在のこの体たらく見聞きしたら3人の教祖たち・・・嘆いてんだろうなぁ、こんな血で血を洗うような教え説いてねぇよ!とか。

Re: スキップさんへ

スキップさん。こんばんは。

署名集めね。恥ずかしさとか躊躇いを捨てないと、なかなかできないですよね。
私は、3.11後に、『原発都民投票』のことで生まれて初めて署名集めをして、
その問題では、割合、思想的な対立点がこの安保法制ほどには明確でないですから、
(ネトウヨさんでも原発には反対、という人もいますしね)割合、街頭に立つことに
そう恐怖感などはなかったのです。
それで慣れた、ということがあるかなあ…
原発都民投票時も、最初はね。一人でも立とうと思っていたんですよ。
でも、さすがに一人で立つのには勇気がいります。どこででもやっていいのか、
などという法律的なことやノウハウも全然知らなかったし。
で、市民グループの一つに加えてもらったんです。今回もそのつながり。^^

ほんとは、友人知人親類などを通じて集められれば一番いいのでしょうが、
親戚づきあいも地域のつきあいもほとんどなく、友人知人との縁はいつもその都度
切って生きてきた私…その方のルートが全然ないんです!(苦笑)

スキップさんは、地域でじゅうぶんに活動しておいでですもの。
私は、その地域のつながりというものが全くないので(ようやく九条の回に入りましたが、
うちの方の会は、あんまり活動が活発でないようで。)、こうした方法ででも
やるしかないかな、と思いました。


日本人は、概してですが、政治や社会のことを語ると、一種特殊な人のように
思われて、どん引きされることが多いのでしょうね。だから、自然話さなくなる…
そういうことは、自分たちの生活に直結しているのだから、主張の違いや世代に関係なく
みんなが自分たちの身にひきつけて、もっと気楽に、いろんな場で語れるような、
そういう雰囲気が社会にあればいいのだけれど、まったくないに等しいですものね。
政治だけじゃないです…文学論などを語るのも青臭いとか生意気だとか
思われかねない。
まして、女が政治など語ると!(苦笑)

だから、実は私は、あんまり最初から期待しないのです。
心のうちに『これはおかしいよなぁ…』と思っていても、日常生活ではそういうふうに
語る場も習慣もないし、考えを表出する方法も知らない、という人がほとんど
じゃないでしょうか。
そういう人にたまたま声をかけて、『そうだ。署名するという方法があった!
署名しよう!』と思っていただければいい、というくらいの気持ちでやっています。

みなさんね。うつむいて書きながら、結構語られるんですよ!日ごろの政治への
鬱積した想いを。^^
私が語る必要もないくらい。^^

でもなあ。『反日!』などという言葉を投げつけて、逃げるように去っていく男性なども
いましたし。気持ちのいいことばかりじゃないですね。


明日は国会前です。
でも、ちょっと風邪ひいたかなあ…まあ、明日の様子を見て決めます。

スキップさん、いつもありがとうございます!


Re:玄さんへ

玄さん。こんにちは。

フランス。
本当に悲しいですね。
多くの人の命が失われたことに加えて、私などにはやはりある種の憧れが
ありましたから、あのパリでこのような悲劇が起こり、もうこれからは、
パリだけでなく…欧州はどこにいても安心して歩くこともできない地に
これからなって行くのだろうかと思えば…、理屈抜きで悲しいです。
まして、玄さんは、フランス文学も勉強なさって、パリの街はよくご存じで
おいででしょうから、その悲しみはひときわでしょう…。

フランスのためにだけ悲しむのは片手落ちだ。アラブ世界の現状に目を向ければ、
なぜ、彼らのためにも同様に怒り、涙を流さないか!
そう理性では思えども、やはり悲しいものは悲しい。

移民に対する偏見や憎悪は、増していくでしょうね。
そうして、ル・ペン女史のような極右が、人々のこころの不安や憎悪をあおり立て、
勢力を強めて行くのでしょう…。
自由の弾圧や人種差別や貧富の差を憎んだはずの市民自身が、やがて、こうした
悲劇の積み重ねで、自分たちが目指した理想とは反対の世界を志向するようになるという
その心の動きが、本当に心配で憂慮されます。

>「宗教」と「思想からの自己防禦」のためだけに,あのチヨムスキーをも拒絶した
>(することができた)フランス人の叡智は,あんがいにもろかった,それをつくづくおもいます。

…本当に。
あのフランスが!と思うけれども、
人類が何百年もかけて、その苦しみの歴史から学んできた『叡智』も、
崩れるときは、ほんとにもろいのだ、ということを、いま私たちは目の前で
日々見つめているのだと思います。
日本国内で起こっていることもそうですねぇ…

所詮、それらの美徳や知恵も、内向きな独りよがりなものに過ぎなかったのかなあ…!
そうでないと信じたいですが、
今、ISなどの過激集団が次々と勃興していって、このような悲劇と恐怖を
まき散らすのを、世界の誰もくいとめることが出来ない…
根本的な間違いがそもそもの最初から内在していたのでしょうね。
世界がそういうものを胚胎させ、その身内で育てて行っているのだと思います。

この記事、せめてサイクス・ピコ協定あたりまでは遡ろうか、と思って
途中まで書いていたんですが、途方もなく長くなったのでカットしました。

私もとても悲しいです…






Re: MATZ-TSさんへ

MATZ-TSさん、こんにちは。

署名集めね。私は、近所の顔みしりの方々のところへ、署名を頼みに行く方が
苦手かも、です。
うちの近くは、古くから住んでおいでの方が多く、我が家などは新参組。
40年近く住んでいるのですが、私はいつまでたっても、何か余所者感覚です。
どうも近所づきあいが苦手…。
いっそ、まったく知らない人に『署名してください』って頼む方が気が楽かな(笑)。

街頭に立つのは、勇気がいりますね。今時、どんな思想を持つ人がいるか
わからない。
『反日!』などという言葉だけなら、苦笑するだけで済まされますが、暴力に
訴えてこようとする人がいないとも限らないですから…。
でも…大体、顔でね、署名してくれる人はなんとなくわかるんです。
なんというか…直感かなあ…。国会前デモに集まっている人々は、なんとなく
顔つきとか服装とかに共通点があるような。^^
逆に、してくれない人もわかるような気がします。
話しかけると明らかに顔がこわばりますから…。

>立ち止まって議論しながら互いの考えを建設的に(とまではいかなくても)作って
>いくようなこともできるのですね.そのような議論のできる国民同士の関係を維持したい...

ほんと。そうですね!
立ち止まってくれる人は、例え違う意見の人でも、丁寧に言葉を尽くして
応対したいと思います。なるべく真っ向から反対しないで、相手の言い分も聞き、
こちらも聞いてもらう。
それは、このブログでの議論の反省などからも学びましたよ~~~。^^
相手を全否定して、相手のプライドをズダズダにするような議論は、お互いに虚しいですからね。

実は私、この記事の続きに、日本にもロンドン、ハイドパークの『スピーカーズ・
コーナー』のような、市民の自由な発言と議論の場が、街のどこかにあればなあ、と
言うようなことも書いていたんですが、記事がますます長くなるので、そこは
削りました。^^
ほんとにね。『政治』に限らず、議論を楽しむ文化が、日本にもっとあれば、
と心から思います。

自公は、改憲と言ってもいきなり『九条』をいじるのはさすがに抵抗が大きいだろう
からと、国民に抵抗が少なそうな『環境権』とこの『緊急事態条項』を
『憲法に加える』ことから手をつけようとしているのですね。

自民党憲法改正推進本部事務局長の礒崎陽輔・首相補佐官は、
「憲法改正を国民に1回味わってもらう。『憲法改正はそんなに怖いものではない』
となったら、2回目以降は難しいことを少しやっていこうと思う」
と述べましたが、
まさにその感覚で、国民の改憲アレルギーを懐柔していこうとしている…

それが怖いんですよ~!
私は、本質的には、改憲はしてもいいと思っている。だが、どういう勢力が、いつ
やろうというかが問題なんですね。
自民党とそれに近い考えの人々ががそれを持ちだす限りは、私は改憲には
絶対に反対です。
緊急事態条項など、国民は『一回味わって』みたりなどしては絶対にならない
ですよね!
『内乱など』と、『など』がついている条項は、いかようにも拡大解釈され得ます。

おっしゃるように、現行憲法のままで、十分に対応できると思います。

また、憲法のことはじっくり書いていきたいと思っています。

いつもありがとうございます♪


Re: んさんへ

んさん。こんにちは。

沖縄に対する政権のやり口は、本当にひどいですね。
今朝の朝日新聞天声人語は、ちょっといい記事書いていました。
1996年の衆院予算委員会で菅直人氏が
『憲法65条に「行政権は、内閣に属する」とあるが、ここに自治体の行政権は
含まれるのか』と質問したら、当時の内閣法制局長官は、含まれないという
答弁をしたらしいのですね。
つまり、『自治体においても独自の行政権が認められる』ということ。
国と自治体の関係を「上下、主従」から「対等、協力」へ切り替える。
後に『地方分権改革の一里塚とも評された答弁』だそうです。

当時の内閣法制局長官には、まだ見識がありましたねえ。今の横畠氏と大違い。

ところが。天声人語氏は続けます。

『時代の流れは沖縄県にだけは及んでいないのか。』と。
『沖縄だけを国との「主従」の関係に置き去りにしていいはずはない』と。

そうですよね~。政府はありとあらゆる手を使って辺野古に基地を移転させようと
している。そもそも『私人』の主張を聞くための行政不服審査制度を、
国の機関が使うなんて、ほんと、制度の乱用以外の何ものでもありません。

日本全国で米軍に基地を使用させている上に思いやり予算まで国民の税金から
提供し、その上、今度はアメリカと一緒に軍事行動もする。これはもう、
おっしゃるように、日本側が圧倒的に負担過重です。
米軍自身は、沖縄に施設が集中し過ぎている今の状況を、防衛上危険だとも
考えているという。
沖縄に是が非でも基地を集中させたいのは、日本政府なんですね。それと
私たち本土の人間も残念ながらそうです。
オスプレイの飛行訓練さえ、日本の他の地域では反対運動が起きている…
佐賀空港などでは、自衛隊のオスプレイ配備にも反対運動が起きています。
私たち内地の人々も、『米軍基地は沖縄に集中させておけばいいじゃない?』
という身勝手があるのですね。核の廃棄物に対する考えかたも同じ。

日本国民がみんなで、沖縄の問題を我がこととして考えないと、ですよね。

んさん。いつもありがとうございます♪

No title

 署名活動お疲れ様でした。と一言で片付けることが出来ないほど、エネルギーがいるんですよね。それを思うと、静かにしている今の私が緊張してしまいます。見も知らぬ人に、政治がらみの話を持ってゆくのは身構えてしまいます。当然相手もそうなのdと思います。しかし、やらねばならぬこと、傷ついている暇はないですね。
 熱くならずに、信念を淡々と披露すればいいだけのことなのかもしれませんが、なかなかそうはできません。無視されれば、やはり傷つきますし、腹立たしくもあります。それを自ら諫めての街頭宣伝ですね。

No title

お疲れ様です。

フランスは,自縄自縛におちいった結果ですね,自業自得とまではおもいませんが。フランスだけをいたむことは,はっきりいって良心が拒絶します。
おっしゃるとおりで
フランス人がこのところやってきた空爆に倚る殺傷を考えれば。
去年から自国の警備はおそろしく厳重だったようですが,空港検査も警備も無い“くに”の空爆はこぞって支持していたのですから。そもそも,たとえばアサドと非アサドを区別することなど絶対に出来ないことは彼ら自身最もよく知っているはずなのに。
かつてはパリがこのようなことで動揺させられることは絶対にないと思っていました。かつてのフランス社會にはマグレブへの連帯。イスラムへの敬愛があったのに。
ほんとうにほんとうに残念でなりません
「宗教」と「思想からの自己防禦」のためだけに,あのチヨムスキーをも拒絶した(することができた)フランス人の叡智は,あんがいにもろかった,それをつくづくおもいます。
かれらのなかに「寛容な“世俗”」はもうどこにもないのでしょうか・・・・テロじたい痛ましいものですがそれにまさる,精神の崩壊がもっともおそろしいです

緊急事態条項

今晩は. 署名集め,雨のなかをお疲れ様でした.風邪などは引かれませんでしたか?

署名集め,街頭ではやったことはありません.近所の家や友人を訪ねて,じっくり話しをしながら(しないで断られることも多かったですが),という感じのはありますが.

街頭では体力と忍耐力が要るでしょうね.でも,なかには立ち止まって議論しながら互いの考えを建設的に(とまではいかなくても)作っていくようなこともできるのですね.そのような議論のできる国民同士の関係を維持したい...

さて,緊急事態条項を憲法に盛り込む・・・ 私はいつもなぜ,と思っています.

理由は、既に災害対策基本法がある。少なくとも防災関連では,ということです.我国には緊急事態に対処できない,というのは大規模災害については嘘だと思うのです.

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S36/S36HO223.html
 第九章 災害緊急事態(第百五条―第百九条の二)・・・
第百五条 ・・・内閣総理大臣は、閣議にかけて、関係地域の全部又は一部について災害緊急事態の布告を発することができる。
第百六条 ・・・国会の承認や廃止権限がある。
これで大規模災害には対応できるのではないか。なぜこれではだめなのか?

これを問題提起したい. 内乱や戦争?これについては,くれぐれも慎重な議論が必要で,法案に慎重に組み入れるとしても,憲法の下で,という制約をかけなければならないし,そのなかで大抵のことはできると思うのです.

憲法第九条も専守防衛は否定しない解釈が今では一般的ですし.

その枠を外すのは,下手をするとナチの二の舞になる.その危険をもっと訴えないといけない.また既に大規模災害には対応できる法律があるということを.

今晩は久しぶりに飲んで帰宅してますので,いつにも増してまとまっていないかも(笑).

では,おやすみなさい.

沖縄県民は?

日本国民じゃないのでしょうか?

普天間の危険の軽減のために(アメリカとの約束ありきの上での)基地を辺野古へ移転させると屁理屈いってるけど。

普天間返してアメリカ軍は撤退しろ!と何故言えない?
そもそも、日本はアメリカ領じゃないし!

友好国なら友好国らしく礼をわきまえろよ!それでなくても莫大な税金つかって便宜立てしてやってるんだぜ!

基地外の一般市民への狼藉も数え切れないくらいあったと聞いてるし、日米同盟も根本的見直しを次の政権には求めてもらいたいものだ。

と、今日のニュースで埋め立て工事が裁判沙汰になったと聞き思った事でした。

Re: junkoさんへ

junkoさん。こんばんは。

おお!
署名と拡散、感謝です!

いつもほんとうにありがとうございます♪


No title

彼岸花さん、おひさしぶりです
署名しました
拡散します
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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国境なき医師団
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