『参院選に向けて ② 「日本だけなぜ変われない?」』

参院選まで半年を切ってしまった。
今回は少し趣向を変えた記事で行こうか。

                  ***

このハンサムな男性、誰だかご存じでいらっしゃいますよね?


トルドー




カナダの第29代首相、ジャステイン・トルドーである。
1971年生まれ、41歳。第20,22代カナダ首相ピエール・トルドーの長男。
中道左派の自由党党首。
自由党は野党第二党であったが、昨年10月に10年続いた保守党から政権を奪取。
若きトルドーが首相に就任したのである。



カナダ閣僚②



この写真の人々が、彼の閣僚である。
少しその陣容に触れてみよう。
トルドーを除く閣僚の数は、ぴったり男女半々の15人ずつだ。
そしてその人選も、極めていろいろな背景と経歴を持つ人々から意識して選ばれている。
・法務相は、先住民カカカワクの血を引くジョディ・ウィルソン・レイブルド氏。
・家庭・子供・社会開発大臣は、『貧困』問題を専門とする経済学者ジャンイヴ・デュクロ
・運輸大臣は、マルク・ガルノー。25年前カナダ最初の宇宙飛行士になったひと。
・復員軍人大臣兼国防副大臣は、通りすがりの車から銃撃されたことによって
 四肢麻痺になってしまったケント・ヘア
・雇用・労働力開発・労働大臣は、地質学専門のメアリーアン・ミハイチャック
・環境大臣は、弁護士であり、東ティモールの平和維持活動などにも係って来た
 キャサリン・マッケナ
・保健大臣は、医師であるジェーン・フィルポット
・民主機構大臣は、アフガニスタンからの避難民でムスリムの、弱冠30歳のマリアム・モンセフ
・産業大臣は、インド系カナダ人で、シク教徒のナヴディープ・バインズ。経営学修士号を持つ会計士
・スポーツ・障害者大臣は、パラリンピックアスリートのカーラ・クワルトロー
そして!
・科学大臣カースティー・ダンカン。ちょっと、この女性についてさらに詳しく見てみよう。
以下の記事は、こちらから引用させていただいた。引用内容は編集してある。
http://blog.talktank.net/2015/11/blog-post_10.html

この内閣では今回、科学大臣ポストが二つ新設された。1995年以降、カナダでは
科学の担当は産業省の副大臣の管轄とされて来た。これが今回、独立の科学大臣として
復活したわけである。
日本でもそうだが、近年、科学の理論が産業の理論にとって変えられつつある。
そのために、基礎科学や公的な利益のための科学や人文社会科学の軽視が深刻化

していると多くの研究者が感じている。今回の組閣で、トルドーは、前政権までの
産業振興のための科学偏重により、カナダの基礎科学などの力が衰えつつあることを
憂慮し、科学大臣ポストを2つ作り、基礎科学とイノベーションの担当を分けた。
そうしてその両方を重視していくということにしたのである。

初代の科学大臣(Minister of Science)に任命されたのは、医療地理学者、カースティー・ダンカン。
エジンバラ大学の地理学博士号を持つダンカンは、1918年のスペイン風邪に関する研究
などで知られ、早くから気候変動が世界の病気の分布に与える影響について着目して来た。

また、これまでの産業大臣は、『産業、科学と経済発展大臣』に改称されている。
これに任命されたのは、インド系カナダ人で、シク教徒でもあるナヴディープ・バインズ。
バインズは経営学修士号(MBA)を持つ会計士でもあり、ナイキやフォードで働いていた経歴もある。


つまり簡単に言うとこういうことだ。
基礎科学や公的な利益のための科学が、効率と手っ取り早い成果を上げることを第一に
考える経済界や政治の要求のために、軽視縮小される傾向にあることは、世界的な傾向であろう。
それは、とりわけ国立大学の基礎科学や人文社会学系の学部学科がどんどん規模縮小
されて行く傾向にある我が国の例
を見れば明らかだろう。
だが、手っ取り早い成果を生む学問分野重視だけでは、いずれその国の学問は
委縮硬直化していってしまう。広い視野と自由な視点をはぐくむ学問分野を失くして
しまってはならないのだ。

今度のカナダの取り組みは、担当者を独立させ、基礎科学とイノベーションの両方を
重視していくということになる。

男女比が半々であることだけでなく、実に多士済々な若々しい内閣である。
中には、自分がゲイであることをオープンにしている予算庁長官スコット・ブライソンもいる。

トルドー首相は言う。『これが今のカナダの姿だ』

目に障がいを持つ人、四肢麻痺のひと、性的弱者であることをオープンにしたひと、・・・
さまざまな宗教的背景、人種の多様性…こういう内閣をつくることを、『ポピュリズム』と
批判し、素人集団のような新内閣の実力は未知数と揶揄することは容易だ。
また、私のこの記事を、『他人の庭の芝生は青い』式だね、と見る人もいてもかまわない。
だが、私は、このカナダの新しい風を、正直言ってうらやましく思う。

これだけではなくて、カナダの新首相は…
●カナダのトルドー首相は11月16日、過激派組織「イスラム国」に対する空爆から
離脱する考えを示した。パリの同時テロ後も方針に変わりがないことを確認。
(ただし、「『イスラム国』に対する有志連合から離れる考えはなく、イラク北部で
クルド人部隊に対して行っている訓練を強化する方針は変わらない)
●2015年年内にシリア難民2万5000人受け入れへ。
●ハーパー前保守党政権時代に定められたムスリム女性の「二カーブ着用禁止法」が
宗教の自由に反するとして最高裁まで争われていたが、発足したトルドー新政権は
上訴を取り下げた。
富裕層への課税を強化、低所得・中間層の底上げを目指す。
●前政権による環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意を受けて発表した総額43億カナダドル
(32億ドル)の農家支援策を見直す方針を示す。TPPをめぐっては、カナダの新政権が
批准を目指すかどうか不透明感が強まっている。自由党新政権は6000ページに及ぶ
TPP文書を精査する方針を表明したほか、大筋合意の内容について、パブリックコメントを
募集する意向も示している。TPP担当相は「補償の重要性は認識しつつも、どのような補償をすべきか
見直している」としたうえで「政府は合意全体の精査を進めている最中で、現時点で
特定の対策を約束することは不適切だ」と述べた。
日本ではTPP合意の前に既にTPP関連での対策費3403億円を補正予算で計上。TPP文書は
日本語版のものさえない!
いったいそれでどうやって精査できたというのか!!!)

女性閣僚が50%というのは、世界では第三位である。
2015年データによれば、一位フィンランドは62.5%、二位スウェーデンは50.2%。

http://www.globalnote.jp/post-14079.html
ちなみに、日本の現第三次安倍改造内閣では、閣僚19人中女性は3名。わずかに15.8%である。
世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラム(WEF)の2015年版
「ジェンダー・ギャップ指数」によれば、104位。これはまだ安倍内閣に5人の女性閣僚が
いた頃の数字か。
同指数は女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析するもの。
日本の男女平等の度合いは、総合では調査対象145カ国のうち101位!
女性の労働参加率が低く、男性との賃金格差も大きいため経済で106位だったのが響く。

さらに。第二次安倍内閣の時と合わせれば、女性閣僚は実数7名であるが、その7名中5人が
選択的夫婦別姓制度導入に反対の女性たちである。
安倍首相、高市早苗氏は女系天皇に反対。

ふ~~う・・・

                ***

こうやってカナダに10年ぶりに生まれた中道左派の新政権、トルドー政権ばかりを
称賛していると、『隣の芝生は青い』といか、党首が文句なしのハンサムだからだろう、とか、
彼もまた、安倍首相と同様掛け値なしの超エリート政治一家の出であるぞ。
日頃の『世襲議員』批判はどこへ行った?!と言われるかもしれない。
だが、私のこの記事は、トルドー首相のことばかりが言いたいのではない。
続きを書いていこう。  

●2014年2月。イタリアでは中道左派・民主党のレンツィ政権が誕生。
 レンツィは当時39歳。閣僚の平均年齢は閣僚の平均年齢は47.8才。
 イタリアも女性閣僚の比率はカナダ新政権と同じ50%。

●2015年9月。イギリスでは、ジェレミー・コービンが労働党党首選で圧勝。
 コービンなんて勝つわけがない、またコービンでは保守党との選挙選に勝てないと
 思って見くびっていたらしい同じ労働党議員たちやあのブレア元首相もびっくりする
 60%もの支持票を集めた。
 ご存じのとおり、イギリスの政治は、ブレアの労働党政権時代といえども、保守党と
 あまり差がない政策を実行し、アメリカの戦争にも加担して来ている。
 ところがこのコービン氏は、過激とも言えるほどの社会主義的政策を掲げている。
 彼は戦争にも核にも明確に反対。2015年8月の原爆70年年忌にはロンドンで開催された
 式典でも、いつものように核兵器廃絶を訴える演説を行っている。
 保守党でも労働党でも政治なんて変わらない、イギリスの格差はなくなりはしない…と
 政治にあきらめをつけてしまっていた国民は、このコービン氏の語るイギリスいや世界の
 ありように、新鮮な驚きを見出したのであろう。



②ジェレミー・コービン 

 
 コービン氏はまた、緊縮財政や王室制度そのもの(すごい!)にも反対している。
 原子力には反対で、クリーンエネルギーにも力を注いでいる。
 素晴らしいのは、氏は選挙資金をクラウド・ファンディング…少額の草の根献金で集めて
 やっていることだ。
 氏のひととなりの素晴らしさについて詳しくはこちら2つのサイトを。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20150809-00048313/

http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20150809-00048313/
すぐ消えるかもしれないので、彼の演説の一部を、追記のところにコピーしておく。
だが、素晴らしい希望の記事なので、ぜひ、消えないうちに見てみてください。


●2015年11月。オーストラリアの自由党の党首選でターンブル氏が勝利を収め、
新首相に就任。前任のアボット氏は、安倍晋三首相を「最高の友人」と呼び、日豪の
蜜月関係を築き、共通の同盟国である米国とともに安全保障関係の強化も進めて
中国を牽制した人物である。
それに対し、マルコム・ターンブル氏は、政界きっての中国通。
記者、弁護士、米金融大手ゴールドマン・サックス幹部、共和制運動の指導者を経て、
2004年に連邦議員に当選して政界入り。豪州長者番付に載るほどの大富豪だが、
排出権取引や同性婚を支持するリベラル派で、庶民層の人気も高い。

そもそも、オーストラリアは、ケビン・マイケル・ラッド氏を党首とする穏健左派である労働党が、
政権をとっていた時は、再生可能エネルギー政策を推進していた。オーストラリアには
原子力発電所もない。ラッド氏は西側首脳として初めて被爆地・広島を訪問したひと。
2008年2月13日には、先住民族アボリジニに向けて、『国家としての謝罪』演説という
歴史的英断をした首相でもあった。
大学では中国語と中国史を専攻し流暢な北京語を話す。漢字名「陸克文」は自ら選んだもの。
オーストラリア政界きっての中国通であった。
そのラッド氏に代わって2013年に政権を取ったアボット氏は、ラッド氏のクリーンエネルギー政策を
百八十度転換。風力発電などのクリーンエネルギーから石炭重視へと、時代の流れに逆行するような
政策をとる。
『石炭が我が国の発展を支えてきた。石炭は我が国のエネルギーミックスの重要な構成要素で
あり続け、人類にとっていいものである』という思想のもとに、労働党政権が導入した炭素税と
鉱物資源利用税を廃止。サメの殺害や国立公園内で家畜放牧の解禁、グレートバリアリーフ
への土砂廃棄の許可、ユネスコに対しタスマニア原生林を世界遺産登録から外す事を要望。

インデペンデント紙は『オーストラリア史上、自国の環境に最も優しくない』首相と評し、
ニューズウィーク紙は『オーストラリアに、ではなく『地球』にとって、かもしれない』と揶揄した
ほどであった。

安倍総理と非常にウマが合ったというアボット氏。上のセリフの『石炭』を、『原子力発電』
に置き換えれば、それはそのまま安倍政権のエネルギー政策になりはしないか。
『原発が我が国の発展を支えてきた。原発は我が国のエネルギーミックスの重要な構成要素で
あり続け、人類にとっていいものである』

さて。同じ保守派政党自由党ではあるが、アボット氏に代わってオーストラリアを率いる
ことになったターンブル氏。穏健なリベラルで、中国通と言うが、一体どのような政治を
していくだろうか。少なくとも、クリーンなイメージだったオーストラリアのエネルギー政策を
汚し、アメリカ、日本などと共に強硬な中国封じ込めの方針をとってきたダーティで強面な
イメージのアボット氏が退陣したことは、私には大歓迎である。



●スペインには、「Podemos」(ポデモス)が生まれた。
以下の内容は、こちらのサイトからお借りした。
http://thepage.jp/detail/20150110-00000005-wordleaf?page=3
ポデモスは、2014年1月にできたばかりの新政党で、ほとんどネットを使った運動だけで、
5月の欧州議会選挙でスペイン第4の政治勢力となった。
結党大会が同年10月で、執行部が
作られたのは11月。それでも各種世論調査では、断トツの支持率を得ているという。
現在総選挙を行なうと、下院350議席中、ポデモスが100を超える議席を獲得すると
予想されているくらいだそうだ。
『ポデモス』とは、オバマ氏が2008年のアメリカ大統領選挙で使った「Yes, we can!」という
キャッチフレーズに対応するスペイン語。
ポデモスは、左翼というよりも、市民の政治への声を強めようという市民運動の延長上に
その理念がある政党である。
スペインは、1975年にフランコ将軍が死去するまで40年もの間、独裁制の下にあり、その後
急速に民主化を遂げた。だが、現在の1978年憲法体制の下での保守の人民党(PP)と
社会労働党(PSOE)の二大政党制が閉鎖的な特権階層(カースト)を作っていると
ポデモスは考える。市民は、政治から排除され、無力感を持っている。そこで、政治を
市民の手に取り戻そうと作ったのがポデモス
である。



ポデモス


ポデモスの発起人のほとんどは、40代までの若手の大学教授たち。
上の写真は、書記長のパブロ・イグレシアス氏。
1978年生まれ36歳。常にノーネクタイで、カジュアルなシャツ姿。
2008年に提出した博士論文が高く評価され、2011年まで母校でも教鞭を執ったインテリである。

イグレシアス氏たちは、PPとPSOEの二大政党制がつくる特権階層「カースト」が、権力を独占し、
政党幹部だけでなく、政府官僚機構、司法府、企業や公社などのポストを独占し、たらい回し人事を
行なっていると指摘する。そこで、彼らは、二大政党制を解体して、政治、経済、社会の民主化を
達成しなければならないと主張している。


この記述を呼んで、日本のことを思い浮かべないだろうか。
日本でも、集団的自衛権は違憲だとする憲法学者などが立ち上がり、
『安全保障関連法に反対する学者の会』などを結成しているが、なんだかあんまりいっぱい
団体があり過ぎて、私もどれがどれやらわからなくなってしまっている。
ポデモスのように一つにすっきりまとまって大きな力にできないものか。




●さて。最後に来るのが皆さんご存じのこのひと。


バーニー・サンダース



無論、アメリカ民主党の大統領候補で、今、ヒラリーを猛追しているバーニー(バーナード)・サンダース
上院議員である。
自ら民主社会主義者であると名乗っていて、合衆国上院初の社会主義者の議員となった。
日本の共産主義嫌い体質どころではない、根深い共産主義・社会主義への恐怖と嫌悪を
抱くあのアメリカで、サンダースのような社会主義者を自ら名乗る人物が、ヒラリーと
並ぶほどの人気を得るというのも、格差是正を前面に掲げ、公立大学の授業料無料化
などを唱えるサンダース氏の訴えが、若者に響いているということだろう。
金融危機に伴う就職難や重い学生ローンに直面し、経済格差を実感している若年層が
サンダース氏の支持層の中心にある。
それは、2011年9月に起きたあの、『ウォールストリート占拠運動』で、アメリカ経済界、政界に
対し抗議運動を展開した若者たちが、今、サンダース氏の後ろにいて応援している
のだと
いうことなのである。
ニール・ヤングやサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクル、哲学者ノーム・チョムスキー
などもサンダース氏を応援しているという。

今、日本ではSEALDsを中心とした若い人々の政治運動が起こっている。
これをさまざまに批判・揶揄したりして、まるでこれを若い芽のうちにつぶしてしまいたいのか
と思うような人々もいる。曰く、政治の言葉が幼いとかファッションが派手だとか。
このウォールストリート占拠運動も、当時いろいろなことが言われていたものだ。
どうせ学生たちの気まぐれだ。寒くなったら終息してしまうさ、とかいろいろに…
だが、私はそうは思わない。
若い人々がこうやって政治に目覚めて行くこと…それは仮に一時的な運動に終わろうと
目立った成果を上げられなかろうと、エネルギーや熱がいつか冷めて行こうと、
その流れは、一時は目に見えない伏流となって地下にもぐろうと、いつかまた何か
あった時には再びそのエネルギーを再集結させるものだと考えている。

バーニー・サンダースの政策はこういうものだ。

・最低時給を15ドルに上げる
・全国民の医療保障&社会保障制度の拡大
・公立大学の授業料無償化
・人種間の平等の実現と公民権の擁護
・警察法、刑務所法、薬品法の改正
・環境問題に取り組み、キーストーンXL計画(米大陸を横断する石油パイプライン計画)に反対する
・富裕層への課税&企業助成政策の廃止
・TPP反対&海外アウトソーシング反対
・崩壊しかかっているインフラの再建
・労働者が組合に入る権利を支援
・病気休暇中の保障を全労働者に
・有給休暇を全労働者に
・家族休暇・医療休暇を全労働者に
・男女の賃金平等化
・質の高い保育サービス
・子供の貧困と若年者失業の削減
・市民権獲得の道を開くための移民法の改正
・全国民の選挙権の保障
・政治家への企業による大口献金の禁止


なんて素晴らしいんだろう!


                 ***



さて。急に調子を変えて、一枚のTシャツの写真をお見せしてみる。



2016_0208_075131-CIMG6025.jpg


実はこれ。サンダースを応援するTシャツ。ブログを通じての友人Sさんが、送ってくださったものだ。
『これを着て、署名集めやデモに行ってくださいね』と。
着させていただきますとも!
色も私の好きな色。写真よりもっと、グレーがかったブルーですてきです。 ^^
春になったら、これ着て安保法制撤回、改憲阻止の運動なんでもしますよ~。

日本にも新しい政治の風を吹かせたい。
Sさん。ありがとう!!!


                  ***

さて。この記事で私が真に言いたいことはなにか。
それは、政治に早々と見切りをつけてしまうな、ということである…

今、日本人は、そういうあきらめの中にいまいか。
他に託するところがないから、消極的選択で安倍政権でもしかたがないや……
世界では、トランプ氏やフランスのル・ペン氏のような極右が勢いを増し、
長年左翼体制の国々が多かった中南米、南米諸国でも、それらが原油安など
経済政策のつまづきと社会不安の増大によって力を失っていき、
代わりに右派政権が台頭してきつつある……
確かに、それも、世界の大きな流れではある。
しかし、どうですか。上記の国々での動き。
ここには挙げていないけれども、ドイツではキリスト教民主同盟のメルケルが、
保守ではあるものの、脱原発、移民受け入れなど左派顔負けの柔軟さでがんばっている。
(フランスは、…一応、オランドは社会党である…右派政権のサルコジとさして変わりは
ないようにも思えるけれども。)
世界が、極右政権などの方へ雪崩打って進んでいるわけでは決してない。
反対の動きも…行き過ぎたものを引き戻そうとする動きも、決して止まってはいない。


一つの国で、長年同一の色の政権が続けば、あるいは時の政権に権力が集中しすぎれば、
それは腐敗したり硬直を起こしたり暴走したりしがちなのは、長年の自民党政権に
一度はNO!を突き付けてみたこともあるのだから日本人にだってわかっているだろう。
今の日本はどうか。安倍政権は、権力の何もかもを掌中に収めつつある…

しかし、日本を覆っているのは、どうせ選挙に行ったって、この国は変わりはしないさ…
という、政治に対するあきらめムードである。
これらの国々を見てほしい。新しい新鮮な風を求める動きはいつも負けてはいない。
暴力的な革命でも起こしたか。
いいえ。
そんなものは起きてはいない。
国民が、政治をあきらめず、一票の権利を行使しているからである。
そして、自分がその政策をいいと思う者を、日常的に応援する、そういうことが
当たり前に行われているからだ…

日本ではどうして、そういう草の根の運動が起こらないのか。
国民が諦めたら、その国は終わりだ。

今回は敢えて、皆さんもよく知る海外の国の政権交代または党首交代の事情を
少しだけ紹介してみた。
清新な風が吹き始めている国もありますよ。


2015年8月。ロンドンのタヴィストック・スクエアでの広島原爆死没者追悼と核兵器廃絶を訴える
CNDの式典でのジェレミー・コービン氏の演説


『核兵器は防衛ではない。核兵器はセキュリティでもない。それなのに依然としてそこにあります。僕たちは1945年に核兵器で命を落とした人々、核兵器の実験で苦しめられた人々のことを思い出し、それは不必要であり、二度と繰り返してはならないと言わなければなりません。英国社会は、我々なりの貢献をしなければならない。それは、核軍縮に向かって踏み出すぐらいのことではなく、(スコットランド東岸にある英国唯一の核兵器)トライデントを更新しないことです。潜水艦や核爆弾を作っている人々は最高峰の素晴らしい技術を持っています。彼らのスキルは失われてはいけません。それは別のことのために使われるべきです。防衛多様化機関を立ち上げるのです。グリーン・エネルギーやハイテク技術、そして医療の開発に、我々は投資するのです。大量破壊兵器から卒業し、これらの人々のスキルを我々が抱える本物の問題を解決するために使ってもらいましょう。それらの問題とは、貧困であり、格差であり、環境破壊です。我々はこの惑星と向き合いましょう。だからこそ、どれだけ長い時間がかかろうと、我々は毎年この場に集まらなければならない。我々の夢を、我々のコレクティヴな夢を現実にするためです。それは、核兵器のない世界です』



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Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。こんばんは。

はい、ほんと、隣の芝生は…、の類だということは十分わかっているのですが、^^
それでも、国民が、よりよい政治を求めて政権交代や、新しい運動を展開しうる
エネルギーを持っているというのはうらやましいなと正直、思います。
一方で、日本人のあきらめの早さは、こりゃ一体なんだ?と思ってしまう。
民主党の失敗ばかりが強調されがちですが、一回こっきりのお試し政権交代に
もう懲りてしまったの?
それでは、政権交代しうる政党や政治家は育っていかないんじゃないかなと
私などは思ってしまうんですが。

与野党ともに人材不足…というのも日本の問題点かなあ。
国民がすっかり政治離れしている間に、政治家を自ら育てるということも怠って
しまっていたような気がします…

メール作戦などの直接行動、活発になさってらっしゃるのですね。^^
私も民主党にはもの言いたいことがたくさんあります。
週が明けたら、私もやろうかな。
その際、このコピー、参考にさせてくださいね。

もうそれほど時間がない!
ブログも、一つの記事を少し短くして、更新のスピード上げたいと思っています。
また、読んでくださいね。

いつもありがとうございます!

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Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。こんばんは。^^

はい。ゆっくりおひまの時、読んでくださいね~♪
そんなに気合い入れて読む必要もない、諸外国の政治状況のご紹介ですから。^^
写真だけ見てても、どの政治家も、いい顔してらしていいなァって思う。

バー二ーさん。私も、彼の勝利と、日本の政治のよくなることと、
二重の願いをこめて応援します~~。^^

つぎから少し記事を短くして、みなさんに読んでいただきやすくするつもりですぅ。
思いついた時に気軽に記事書かないと、どんどん書かないままのが積み上がっちゃう。

あとは、そちらで返事書かせていただきますね♪
ありがとう~~~♪

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Re:stanislowskiさんへ

stanislowskiさん。こんばんは♪

今井さん。まあ、所詮そういうひとなのでしょう。
与党側が沖縄の分断を狙っているのは確かですね。

しかし、与党にも人材がいないのかなあと思ってしまいますね。
芸能界などの有名人が政界に入っても別に悪くないと思うけれども、要は、そこから
どのくらい政治家としての働きが出来るか、ですね。
ただ一回の選挙の票集めのために利用されて、あとは何にもしない議員じゃ
国民の税金の無駄遣い。
『投票に行ったらそれで義務は果たした』と、次の選挙がやってくるまで
政治から眼を離してしまう国民も問題です。

民主主義は、政治家にお任せでは真に機能しない。

憲法第12条
『この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、
これを保持しなければならない。』

これこそ民主主義とは何か、ということの根本を示す条文ですね。
自民党の改憲案と現行憲法を読み比べてみると、本当に今の憲法はよく出来ています。
これをね、失うかどうかの瀬戸際に,私たちは今立っているんだけれども、
どうも、その意識があるんだかないんだか。
ほんと。よく言ったもので、その国の政治の成熟度が、その国の国民の民度を
表す…これはほんとにほんとだなあ、と思いますね~~~。

stanislowskiさんのもどかしい想い。伝わってきますよ。
ひとは、いやな過去は忘れてしまいたい…
いつまでも、ぎりぎりと現実を突きつけられるのはいやなのです。
ふっと、甘い方へ楽な方へと流れて行きたくなってしまう……
怒りのやり場もなく忘れ去られて行こうとしつつある福島にあって、
今もなお問題意識を持ち続けていらっしゃる方は、ほんとに感情の持って行き場が
ないんじゃないかしら。一体どうせよというのだ!と思っていらっしゃるでしょうね。

まして、遠くからそれを見ているしかないお立場のstanislowskiさんは、
なおさらにもどかしく情けなく思っておいでのことと思います…。
たまらなくなったら、ときどきはこうやって、お話しにいらしてくださいね。
私、ここで、私なりに精いっぱい記事書いていますから。^^

そちらの政治情勢なども教えてくださいね。
ありがとうございます♪



No title

先の方も書いておられたけど、SPEEDの今井さん、名前が知られているし沖縄出身というところで自民党のおめがねにかなって、比例区から。ヤレヤレ。
いつまでこういうのが続くのか、真の民主主義というものが日本に根付くのか?

今井さん、菊池桃子さん、三原順子さん、あっ、柔ちゃんもだ。辞職されたけど料理研究家の方もいたっけ。
彼女らの弱点とか人気に付け込んで、その気にさせて・・・という手法が気に入りません。視点がどうも男性からという気もしますし。

あきらめないけど、身近な誰かを巻き込まない、巻き込めない自分がもどかしいです。

Re:愛希穂さんへ

愛希穂さん。こんばんは~。

はい~!
カナダの新体制。期待したいですね。^^
まだまだ内閣の政治的力量は未知数。でもね、じゃあ、プロの古狸政治家が
いい政治をするとは限らないのは、どこの国だって言えますものね。
若い内閣は、力を合わせて、清新な改革をしていってほしいなあ。

はい。だいぶ調べました。^^
30人の閣僚たち、どんな人々なのか知りたくてあちこち調べたけど、
ネットってコピペが多いから、どれも同じ文面の情報しかない…
ようやく、カナダの人かな~、たぶん若い人が、facebook?で書いたの見つけて。

それがいい趣旨の記事なんですよ。自分の国の政治的選択への誇りに満ちててね。
つまり。
人間は、ひとりひとり違っていて当然なんだ。この度のカナダの閣僚たちの
人選は、その当たり前のことをしたに過ぎない。
一人一人がそれぞれにさまざまな人種、宗教、身体的状況、社会的状況を
持っていて当たり前…

投稿者は若い人だろうな、と思ったのはね、閣僚たちが、こ~んなに
いろんな人がいるんですよ、というここに掲げた例のトップに来るのが、
こういう文なの。

Our Prime Minister is a sci-fi geek.

sci-fi geek っていう表現の geekの意味知らなかったので調べてみたらね、
日本語の『オタク』に近い意味らしい。
sci-fiはscience fictionのことで、sci-fi geekでは,文字どおりにいうと
サイエンスフィクションオタク、ってことになるんだけれど、解説が面白くってね、
『スターウォーズなどの新しいエピソードが公開されることになると、真っ先に
映画館に駆けつけて一番前の列に並ぶ人』って書いてあった!(爆)

『私たちの新しい首相は、こういうひとなのよ!』って、言ってる。
つまり、『目が不自由だったり、性的弱者だったりすることが何なの。私たちの
首相だって、sci-fi geekっていう個性がある、それと同じことよ』

って言ってるの。
あ~、普通の人が普通にこういうことが書ける国民なんだなあ、だからこういう
思いきった内閣も作れるんだなあ!って、しみじみ思った。

そう。イギリスの新しい労働党党首も、相当面白い魅力的な人物みたいだし、
スペインのネットから生まれたポデモスも、期待が持てるでしょう?

一方で、トランプやフランスのル・ペンのような人物も人気を集めるという
現実もあるし、これまで左派政権だったアルゼンチンでは昨年中道右派政権に代わった。
中南米諸国もこれまでは共産主義の国が多かったんだけれど、ベネズエラで
強力な指導力と影響力を持っていたチャベス前大統領が亡くなると、他の
社会主義政権もぐらつきだした、という現実もあります…

オーストラリアの例で見る通り、ラッド政権は、非常に立派な政治を
いくつも行っているんだけれど、国民というものはそれでもなにかと不満を
いだくもの。ラッドは追いおとされて、それで誕生したのが、安倍さんと
とても気が合ったらしいアボット政権よ。これはもう、記事に書いた通り、
ひどい政権だったと思うなあ。
国民はいつも必ずしも賢い選択をするものではないという一つの例かなあ。
いいものをただ飽きて捨てて、悪いものを選んじゃうってこともあるんですね。
アルゼンチンがそうならなければいいけれど。
ただ、オーストラリアの場合は、すぐにアボットをこうして下ろした。
そのエネルギーが国民にも党内にもあるってことですね。

これらの国にはそういう国民の力、またこういう優れた人材が生まれる政治的素地がある…!
それはうらやましいなあって、正直思いますね。

沖縄の元歌手を政界に引っ張り込む自民党…。明らかに、こういう小さな
ところに目をつけてでも沖縄を分断するのに利用しようという、姑息な人事ですよね。
こういうのこそポピュリズムだろう…
与野党ともに、もっと人材探し人材育て真剣にやらんかい!って言いたくなります。

愛希穂さん。ありがとう~~~。












Re: 玄さんへ

玄さん。こんばんは。

二ール・ヤング。
モンサントとスターバックスをはっきりと批判するこの曲のこと、知りませんでした。
プロテストソングだけれど、曲としても忘れがたい印象ですね。^^
今、アルバムの他の歌も聴きながらこれ書いてます。
Wolf Moonもいいなぁ…というか、悲しい歌詞ですね。
相変わらずのへろへろ声ですが、相変わらずいいですね~~♪
年をとっても、精神の活きがいいですよね。
こういうふうに生きる人もいるんだなあ、と、感心してしまいます。

モンサントはほんと、悪徳企業なんていうのでも言い足りないくらい。
ずっと前にNHKで見た、カナダの農家をモンサントが訴えた2004年かな、の訴訟のこと、
そして農家の方が負けたこと。
いつか記事にちゃんとしようしようと思いつつ、もう数年が過ぎてしまいました…
このモンサントという企業ひとつ取り上げても、TPPというものがどういうものに
なりうるか、説明できるくらいですよね。
条約or協定(すなわちモンサントなど大企業の論理)>国家の憲法>国の法律
になる恐れがある。
昨日かな、国会で、民主党議員がこの部分を追及しましたが、岩城法務大臣は
しっかりと答えられず、いちいち官僚から説明受けてからでないとしどろもどろの
答弁しかできなかった。法務大臣が、ですよ。

例えばモンサントの種子や農薬などを使うアメリカの企業が、TPPによって
日本で大規模農業経営などということだって、これから起こりうるでしょう。
その隣で、日本の農家が、自分で長いことかけて交配した、自分のところで
採取した種子で、無農薬、遺伝子組み換えでない安全な作物を作っていて、
そこにモンサントの作物の種子が風で飛んで来たりして交配してしまう。
モンサントが、自分のところの種子を勝手に栽培したと言ってその日本の
農家を相手取って国際紛争センターに訴える。

なあんていう、上記、カナダで起こったような訴訟が日本で起こらないとも
限りません。その時、日本の法律または憲法と、TPPという『協定』と
どちらが法的には上位に来るのか、という、根幹をついた大事な質問だった
わけですが、それに対し日本の法務大臣が、明確に答えれらないんですよ。
あきれてしまいますよね!
ISD(ISDS)条項は、とても危ういものをはらんでいる。そこで、
訴訟があまり乱発されないように例えば付帯条項のようなものがついているのか
とか、国(この場合日本の農民の)の遺伝子組み換えでない作物を作りたいという
権利はどう守られるようになっているのか、安全な食べ物を選びたいという日本人の
権利はどうなっているのかとか、そうした細かい規則は国民もよく知って納得した上で
協定は批准されるべきじゃないですか。
その大事なことを、法務大臣が明確に答えられないんだから。
TPP合意文書は、英語版で2000ページもあるという。ところが、合意文書の
日本語版はないというんですよ!信じられます?
日本側が要求しなかったというんです。
それで一体どうやって、日本人がこの大事な協定の細部まで精査できるんだろう。
経済のことだけじゃない、日本人の健康のこと、日本の食の安全保障、日本の
国家としての権利がかかっているんだけどなあ。

また、日本を被害者として見るだけではおかしい。同じことを、日本の大企業が、
より立場の弱い国に対して行うこともありうるという、そういう視点も大事ですよね。

アメリカの各州もバーモント州に続いて頑張ってほしいなあ!
それを言う前に、日本人はもっとしっかりしなくっちゃ、ですね。

二ール・ヤング、へろへろ声だけれど、精神は剛直! ^^






No title

彼岸花さん、

カナダの新首相のことは結構期待していましたが、その内閣の顔ぶれも素晴らしいですね。ここまで調べられるなんて、かなり時間をかけられたのではないですか?

イギリス、スペイン、オーストラも変わりつつあるのですね。
これでアメリカが変わったらと思います。


こういう諸外国のことを知ると、「どうして日本は・・・」と思ってしまいますが、でも、諦めるわけにはいきませんよね。子ども達のために、諦めることなどできません。


安保に反対していた沖縄出身の歌手が、自民党に声を掛けられて出馬宣言をしました。アベ自民の国民を馬鹿にしたこのやり方、そして、自分の思いに反するとしても、より力のある者に声を掛けられると簡単に180℃態度を変えることのできるような、志操のない者が政治家になろうとするこの国をまっとうな国にしたいです。

アメリカの良心

ついでにぜひこちらを

https://www.youtube.com/watch?v=UC2DpGaykaI

ニールヤングの反MONSANTO・ソングです~^^

♪ I want a cup of coffee, but I don’t want a GMO,~♫

この昔と変わらぬ姿勢,だらしなさだけより磨きのかかった。ふふ。それがよいのだ
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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