『英国のEU離脱とアベノミクス ③』


3.EUからの移民問題とは

離脱派への批判的視点から、前の2つの記事は書いてきたが、今度は少し
逆の側から見てみよう。離脱派の掲げる離脱の理由は幾つもあろうが、ここではとりあえず
その中でも大きな理由となったであろう移民の問題を取り上げる。


それでは、ここで、離脱派が唱える、移民による被害、というものを列挙してみようか。

①移民とりわけ東欧からの移民が、安い賃金で働くため、賃金・労働条件両面の
 低下を招き
その上彼らによって英国民の仕事が奪われている。
②彼らに英国民と同程度の医療・教育などの高福祉を提供するために、
 英国民の税負担が増えている。

③移民が増えすぎたために英国民にも深刻な住宅不足が生じ、それとともに
 住宅価格、賃貸価格などが高騰するという迷惑も被っている。
移民が増えすぎたために、病院で待ち時間が増えたり診療時間や入院期間が
 カットされたり病院の食事の質が落ちたり、地下鉄が混んだり、とにかく、
 諸々のサービスの質が低下した


これは、今、ネットで盛んに拡散されている、海外経験豊富なある女性の実際の
イギリス生活経験談による、移民被害の例である。
彼女の主張自体は、移民への偏見に少し傾いているように私には思えるので、
敢えてサイト名は書かないが、それでも実際こういうことは起きているのだろうなと思う。
彼女だけが言っていることではないので。
そのいくつかについて、私の考えたことを書いていってみたい。


移民が英国民の職を奪う。
世界が、英国の国民投票の結果が出るのをかたずをのんで見守っていた6月24日
日本時間でお昼頃だったかな。私もテレビを見ていた。ある民放局である。
お昼の支度をしていて台所と居間をちょこちょこ行ったり来たりしていたので
記憶違い聞きちがいがあるかもしれないが、離脱派のレポートとしてロンドンの北にある
ある小さな町のことをやっていたのである。
その町は、人口およそ4万人ほど。そのうち1万人が実にルーマニアなどからの移民で
あるという。4人に一人が移民…これは多い。
さて。その町の一人の英国人女性がある農園でパートタイムの仕事に就こうとした。
だが、面接で、彼女は、『あなたは英国人ですか?』と訊ねられた。
そうだ、と答えると、『では、不採用!』と言われたという。

なぜ、英国人だと断られたのか。
英国人だとパートタイム賃金が高くなるからである。ルーマニア人を雇えば、およそ
時給5~600円で長時間働いてくれる。英国人の最低パートタイム賃金は1,000円。

そりゃ、農園主としては移民を雇った方が人件費が削減できる。

ルーマニアの移民たちは、本国に帰れば、平均月収4~6万円、月数千円で
暮らしている者さえいるという。
だから、夫婦2人でイギリスに来て、いっしょけんめい働いてつつましく暮らして貯金していけば
貯めたお金でルーマニアに豪邸が建てられるのだという。実際その豪邸の映像もあった。
ああ…これでは誰でも、イギリスに移民したくなるだろう。どんどん流入してくるわけだ。

…『ああ…ここに、離脱を唱える人々の憤懣はあるのだろうなあ…』と、私も思った。
その怒りはとてもよくわかる。



税負担の問題
しかもイギリスは、高福祉の国である。公的機関例えば病院や学校の費用は無料。
それは移民に対しても同じ扱いである。EU域内からの移民ならビザもいらない。
しかし、その高福祉のシステムを、高分担で支えているのは英国民だ。
『なんであたしたちが移民の分まで負担しなきゃならないのよ。しかも仕事まで
奪われてさ!』と、英国人が怒るのももっともだ。

上記のルーマニアからの移民の例で、私が疑問に思うのは、彼らの税金はどうなって
いるのだろう、ということであった。
移民は移動が激しいというから、労働状況の把握が出来にくく、ひょっとして彼らは多く
税逃れをしているのであろうか?

それならば、イギリスの人々が、『なんで俺たちがあいつらのために高い税金払わなければならない!』
と怒るのも無理はない。
だが、もし、移民からの税徴収もきちんと行われているのであるとすれば、彼らは
イギリスに、労働力と税金ということで貢献しているということになる。

実際のところ、英国民は、増え過ぎる移民たちによって、どれほどの害を
被っているのか。あるいは多少はメリットはあるのか?
その正確なデータが与えられた後の十分な点検の末の国民投票であったろうか?
英国民自身さえも、その正確なところは知らないままに、自分たちの生活に対する全般的な
鬱勃とした不満を移民にぶつけて、『俺たちは移民の被害者だ!』という憤懣が先走りして
離脱派のポピュリスト政治家などの煽りに乗せられてしまったということはなかったろうか?
…とにかく、正確なところが知りたい…

移民たちは税金をきちんと払っているのか。

私はその疑問を持って、いろいろ自分で調べられる範囲でずうっと情報探していたけれども
見つからない!
ようやくこんなサイトを見つけたので引用する。2014年の記事だが、状況は今と
そう違っていまい。
http://news.livedoor.com/article/detail/9448131/

『英国 過去11年間に移民から税金200億ポンドを徴収』
2014年11月9日 12時12分
新華ニュース
排外感情の高まりにともない、英国国民は移民が国の財政に負担をもたらすと見ている。
英国国内で、英紙「ガーディアン」の5日付の報道によると、事実はそれと正反対だ。移民は英国財政の収入源である。移民に対する課税により、英国は2000年-2011年の間に税金200億ポンドを得ている。

中でも、150億ポンドはフランスやドイツ、イタリアなど15ヶ国の欧州各国からの移民から得たもので、50億ポンドは東欧移民から得たものである。欧州移民の大半は良好な教育を受けた若者である。しかし、現地英国人と比べて欧州移民の福利待遇は悪い。移民の43%は過去10年間に英国の福祉を与えられず、7%は格安賃貸住宅を利用することができない。

専門家はこの状況を懸念している。欧州移民の就業率が高いとは言え、給仕やカフェスタッフなどの底辺の仕事が多数を占める。英政府は社会福祉体制にメスを入れ、英国に貢献する合法な移民を公平に扱う方針である。



新華ニュースは中国の新華社配信である。英国情勢を語るのに第三者の一応
中立的立場と言ってよかろう。11年間で200億ポンドというとちょっとピンとこないが、
2011年の円との為替レートでいうと、2兆5600億円くらい。それを11で割ると、
1年あたり約18億ポンド(2300億円)の税収ということになる。

イギリス国家予算は2015年度はおよそ7500億ポンド。そのうちの16%、1200億ポンドが
NHS( 国民保健サービス)に
使われているという。
イギリスの人口に占めるUKからの移民の比率はおよそ5%だそうである。
1200億ポンドの5%は60億ポンド。つまり、移民が払う1年の税金約18億ポンドでは
彼らにかかる国民保険サービス60億ポンドには、ぜんぜん足りない。

移民にかかる費用は医療サービスだけではない教育、住宅…ありとあらゆる項目があろうから、
なるほどやはり、移民は、イギリスの社会福祉費用を圧迫していると言っていいだろう。
これは飽くまで、私が集めた情報から推測したものであって、無論正確な数値では
あるまいが。

それでもまず、移民たちに費用がかかっていること。その全部ではないにしても、多くを
従来からのイギリス国民が負担している、ということはおよそわかった。
だが、移民たちも税金をこうして一応は納めているということもわかった。

問題は、①移動の激しい移民たちの税徴収がうまく機能していたのか。
②その税額が妥当だったのか。もしかすると彼らが受ける恩恵に比べて低すぎたのではないか。
③問題は移民ではない、EUとキャメロン政府の行きすぎた緊縮財政政策だ、ということはなかったか。
④移民の流入に制限をかけないというEU及びイギリスの従来の方針に、無理が生じる
根本原因があったのではないか。
などということである。



それでは、次に実際、イギリス国民は職を失っているのか。失業率を見てみよう。

失業率の問題
これは明らかなデータがあった。

イギリスの失業率の推移である。
データは『『世界経済のネタ帳』
さんからお借りした。コピペしたこのグラフでは横軸の年度表示が実際の折れ線グラフの
どの部分にあたるのか正確につかみづらいが、上記ネタ帳さんのサイトでは、折れ線グラフに
ポインターを当てると年度が出てくるし、年度ごとの表もあるのでそちらをご覧ください。



推移イギリスの失業率の


1984年には、なんと失業率11.75%もある!
1993年。EUが発足した年からの失業率の動きを見ていこう。1993年は、グラフで言うと、
ピークが3つある、その2つ目のピークの一番高いところである。失業率10.38。
EU発足の1993年から域内の人の流れは始まったと思うが、それから10年間ずっと
イギリスの失業率は減少し続けている

問題の、2004年。イギリスがポーランド、ルーマニアなどの東欧からの貧しい移民を
受け入れ始めた時からの動きを見ていこう。
2004年は、4.75%。実はこの年がグラフの中で失業率が一番低い箇所である。
受け入れを容認したからと言ってすぐ東欧からの移民が増えるわけではあるまいから、
数年は微増程度でほぼ横ばいである。
同じ『世界経済のネタ帳』さんのページに、イギリスの人口増加のグラフも載っているから見て欲しい。
なるほど、人口は急激に増え続けているが、そのわりには失業率の数値は変わっていないで、
むしろEUが発足した1993年から2008年までの15年間ほどは、イギリスの失業率は
逆に低下を続け低い水準を保っていた
ことがわかる。

イギリスの失業率が急増し始めるのは、2009年の7.63%からだ。2008年の5.73%から
グラフが跳ね上がっている。

この境期にいったい何が起こったのか?
実は、前年の2008年9月。例のリーマン・ショックが世界を駆け抜け、翌年から数年間、
世界経済はどん底に落ち込んでいるのである。

なるほど。イギリスの失業率は上がった。離脱派の言うとおりだ。
だが、この原因を、2004年東欧からの移民が来始めたからだ、ということのみに帰するのは
上のグラフを見ても無理があるのではないか。人口は変わらず急増し続けているが、
イギリスの失業率はリーマンショック後の数年間こそ高かったが、また下がってきているからである。

今年2016年には、2004年の一番失業率が低かったレベルに届こうとしている。
日米の失業率推移と比べてみるとそのことがよくわかる。


推移日米失業率の


どうだろう。イギリスの失業率の推移は、日米のそれと似ていないだろうか。
とりわけアメリカの失業率のグラフとは酷似している。
日米英共に、失業率が跳ね上がったのは、2009年。

2008年9月のリーマン・ショックの翌年である。
そして日米英とも数年の苦しみの後、徐々に失業率が下がって来ているのがわかる。

これを見れば、離脱派の人々がいう、『移民のために私たちの職が奪われ、失業率が
上がった』というのは、一部真実ではあっても、原因をそこに全て帰すことはできないと
いうことは、EUからの移民の影響などない日本とアメリカのグラフを見ればわかるのでは
ないだろうか。リーマンショックの影響はおそらく大きい……。
(アメリカにおいては2001年の同時多発テロによる影響で、そこも失業率のグラフの
上がり幅が他より大きい)

同じように、参院選前なので一言いっておくが、安倍政権はなにかというと民主党
政権時代を引き合いに出し、『民主党のころに比べれば、失業がこれだけ減りました。
倒産がこれだけ減りました』などという。国民も、『ああ、そうかな』と納得する。

しかし、それは、民主党に少し酷であると私は思う。
何度でも言うが、民主党政権は何十年にもわたる自民党政権の放漫財政が行き詰って
そこで国民が政権交代を望んだから誕生したのであった。
言わば、民主党は、現政権の安倍氏や副総理麻生氏なども直近に総理をした
自民党政権の政治の尻拭いをする形で政権の座に就いた
のである。
しかも、リーマン・ショックのいちばん影響下にあった2009年に
こうやって見ると、イギリスもアメリカも同じ状況である!
さらに、日本では、民主党政権が少し経済を上向きに仕掛けたときに、あの東日本大震災
起きたのである…!
私はなにも、民主党政権をだからいい、と言っているのではない。だが少なくとも、
安倍氏がなにかというと国会答弁の場でもまたこの選挙戦の間ででも、『民主党
政権のころに比べて、私たちの政権になってこれこれ改善しました』、
『あの暗い時代にもう一度戻りたいのですか』
などというのは、フェアじゃない
また国民も、そういう単純なレトリックに容易に騙されないで欲しい。このグラフを見れば、
ここ数年で日本の失業率が下がったのは、アベノミクスの効果などではなく、
リーマンショックの後遺症から、ようやく世界が立ち直ってきたからであるということは、
この日米英のここ数年間の同じ動きを見れば明らかではないか。



アベノミクスがないアメリカでもイギリスでも、失業率は、ここ3年
同じく下がっている!



雇用問題の本質
さて。もう一度冒頭の、イギリスの小さな町の話に戻ろう。
移民が来て安い賃金で働くからイギリス人の職が奪われたという話。
それは実際あるだろう。安くて雇えるなら、人件費はかからない方が農園主は助かる。
だが。ここでちょっと考えよう。
移民労働者でもない、職を奪われたイギリス人でもない、明らかに大きな利益を
上げている者がいるじゃないか?
…そう。農園主だ。

農園主は、移民がいなければ、本来パートタイム労働者に、イギリスの最低賃金時給1000円は
払わなければならなかったはずだ。だが、ルーマニア移民のおかげで、時給五百数十円で済んでいる。
つまり農園主は移民のおかげで大きく人件費をカット出来ているはずだ。
たった一人の農園主、ならさほど大きな金額ではあるまい。だが、こういうことがイギリスの
あらゆる農園、また工場などで、単純作業には賃金の安い移民を雇おう、ということに
なっているとしたらどうだ?そこに巨大資本家たちの意思が働いているとしたらどうだ?

また、日本の例などではこうしたことにつきものなのだが、就職斡旋業者
による中間搾取、ということがイギリスでもあるのではなかろうか?


どうしてここに目がいかない?
移民に職を奪われたと考えるイギリス人の怒りはわからないではない。
だが、怒るべき相手は、本当は別のところにいるのではあるまいか?

もしも、単に選挙前のうたい文句などでなく、ほんとうの意味で『同一労働同一賃金』
ということがイギリスで徹底していたならば、同じ賃金なら農園主は、ルーマニア人
でなく英国人を雇うのではなかったか?
移民しようとしても雇ってもらえない。さすれば、ルーマニア人が大挙して押し寄せる、
ということも、完全にとは言わなくとも多少はコントロールできたはずだ。少しは、だが。

日本ばかりではない。世界的に言って、海外からの労働者の待遇の問題は、
きちんと考えていかなければならないと思う。
無論、未熟練労働に高い賃金は払えまい。それはわかる。
だからこそ。
移民を大々的に受け入れるときには、
【職業訓練→同一労働同一賃金→税徴収】のシステムを
最初にしっかりと構築しておかなければならないだろう。


日本にとっても移民、難民の問題は、他人事ではない。
日本の場合は、もう待ったなしの超高齢化と少子社会が目の前に来ている。
それについては記事にしているので、興味のおありの方はこちらをどうぞ。
http://clusteramaryllis45.blog61.fc2.com/blog-entry-1531.html

今のこの日本の社会心理から言って、ここ数年の間に出産率が急上昇し、20年後くらいに
働き手が急増している、ということはありえまい。2025年には人口の3人に1人が
65歳以上の老人という社会は目の前である。介護を必要とする老人も当然ぞっとするほど
多いであろう。(私なども2025年には、生きていれば77歳だ!…)
昨日の朝日新聞では、政府には移民政策を本格的に進める意思はなく消極的で、
当分の間、海外研修制度のような小規模なもので、実験的にやっていくつもりのようだ。
まあ、いずれそう遠くない日に介護の手を借りなければならなくなるかもしれない私も、
実を言うと、海外の若者を、まるで『介護のために特化して日本で学ばせ働かせる』という
発想自体が好きではない。アジアの人々を『介護』や『福祉』のための人『材』としてしか
見ない上から目線がそもそも嫌なのである。


だがまあ、そんな好き嫌いなどは関係なく、否応なしに海外から働き手を招かなければ
ならないということも日本で将来起きてくると考えていた方がいい。
移民問題は他人事ではないのである。
その時に、海外からの労働者だからと言って、給与が安くていい、という考えは、これは
根本的に変えていかねばならないと私は思う。
ましてや、就職斡旋業者による二重三重の中間搾取などもってのほか。
今でも、『農業研修生』という名目で、日本に来ているアジアの若者たちが、
『研修生』というのは名ばかり、劣悪な住環境と労働条件の下で働かされているなどという話は
しょっちゅう聞く。研修所や職場や宿舎から逃げ出して日本のどこかに紛れ込んでしまう
者も多いという…。


イギリスで同じようなことが起きているのではないか
そう思って探していたら、あった!
このサイトをご覧ください。
『移民を苦しめる 闇ビジネスの実態』

簡単にまとめてみよう。
イギリス中部・ボストン。
2004年に東ヨーロッパ各国がEUに加盟して以降、移民が多く住む街となった。
最初は、移民の人たちが社会に溶け込めるよう、地域ぐるみで多様な宗教や文化、
価値観を受け入れてきたのである。
ところが、移民が急増して状況は一変。ボストンの人口は、この10年間で15%以上も増えた。
そして流入する移民が劣悪な環境で働かされているという実態が明らかになってきた。

ボストンのラトビア系移民団体が、大使館を通じてイギリス政府に提出した告発文書によると。
従業員のほとんどが東ヨーロッパからの移民だという大手野菜加工工場。
敷地には、移民の労働者たちが暮らすキャラバンハウスが100軒以上も建ち並んでいる。
鉄柵に囲まれた、ものものしい住宅。近隣住民の話では、8~10畳ほどの部屋に
6~7人で暮らしているケースもあり、移民の従業員の数は数百人とも見られている。
最低賃金以下で、保障もなく働かされる移民たち。
背景には、英語が十分話せず、法律もよく知らない移民の弱みに
つけ込む「闇ビジネス」の存在がやはりあるという。


雇用主と移民の間には、仕事を紹介したり、住宅を提供したりする仲介業者がいる。
給与は、仲介業者を通して支払われるが、移民の弱みにつけ込む悪徳業者も多く、
手数料を不当にピンハネし、国の最低賃金を大幅に下回る額しか支払わないケースが
後を絶たない。中には、銀行のカードやパスポートを「管理する」という名目で取り上げて、
移民の身動きを取れなくする業者まで現れていると言う。

だが、当のラトビア系労働者など、移民の多くは、職を失うのを恐れ、公の場では
口を閉ざしてしまうのだという。


2015年12月にイングランド銀行が移民と賃金の関連性についてのレポートを出した。
そのレポートによれば、移民の比率が10パーセント増加すると非熟練労働者の平均賃金が
2パーセント低下するという。イングランド銀行は大量の移民によって求職活動者の賃金が
下がると警告しており、経済学者も移民の増加によって介護福祉士・清掃業者・ウェイターなど
の業種が移民と競争に晒され給料が下がる
ことに気付いた。

冒頭の農場主のように、イギリス社会は、農場や工場、医療や建設現場で働く移民の力が
欠かせなくなっている。つまり雇う側が移民を必要としているのである。
イギリス経済は移民で成り立っている面もあるということだ。

多国籍企業がルーマニアやブルガリアなどからの
移民労働者をイギリスに呼び寄せて労働者の賃金を不当に下げる。

それら移民労働者は低賃金でも働くことを厭わない。
イギリスのEU残留を望む企業はEU残留によって企業側が従業員の賃金を低く抑えたい
のだという疑いがある
ということである。

イギリス国民は、移民問題に関して、当の移民たちに職を奪われたという怒りや
自分たちの暮らしの質が低下することへの憤懣をぶつけてもしようがないのではないか。
その奥には、移民ビジネスで、こうやって大きな利益を上げている自分たちの仲間の農場主や、
仲介業者や大企業などの存在がある
のである。


ものごとの表面だけを見て、感情を生にぶつけてはいけない。
その奥にいったいどういうことが隠されているのか、を考えなければ。

警察当局によると、国民投票以降のヘイトクライムの件数は、前の月の
同時期に比べ57パーセントも増加したという!



悲しいことに、今回のEU離脱か残留かを問うイギリスの国民投票は、国民の間に
感情の分断を生んでしまった。
それは。国民投票の問いが、『AかBか』、を問うものである以上、
その間にある無数の…形にならない選択肢、声にならない国民の声
というものを、必然的に排除していく仕組みになっているからである。


この記事を書くためにいろんな人の書いた現地からの報告も読んだ。
その中で、私が、一番この国民投票に関して現在のイギリス人の抱える戸惑いや
悲しみを正確にとらえて報告してくれているのではないかと思ったのがこの記事だ。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160625-00059237/

いい記事である。あとで是非ゆっくりお読みください…
今回のことに関する私の気持ちは、ここに描かれた労働党党首ジェレミー・コービンの
気持ちに、おそらく一番近いかもしれない…


                 ***
      


どうだろうか。
移民の問題だけ取り上げても、ほんとうに難しい。
ここにはまだ語られていない『難民』の問題もあるし。離脱派はトルコなどがいずれEUに
加盟して、そこから難民が大量に流入し、その中にテロリストなどが混じっていても、
チェックできないということを恐れていた。
移民・難民へのイギリスの人々の想いは、なかなか日本人には解らない…
今回の問題には、EUそのものが内包する大きな問題点も多くあるようだ。
巨大化した組織の硬直や、その政策の妥当性など、数え上げればきりがないほど、
EUそのものが自ら改革していかなければならないことがたくさんある。

なかなかまとめに入れなくて途方にくれるが、選挙のことも書きたいので、ここらで
一応切り上げ、次回、まとめを書いてEU離脱の件についての記事は終わりにしよう。





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Re: んさんへ

んさん。こんばんは。

ほんとに、空しくて腹立たしくて、どうにもほんと怒りをどこに
ぶつけていいかわかりませんね。
ご家族の方にはなおさらのことでしょう…

どうしてこのような理不尽が世界に蔓延することになってしまったのか…
いろいろな理由が重なり合って、いまのこの世界はあるのでしょうが、
それにしても、空しさが先に立ちます…

私もね。信仰というものは本来人を磨いていくものだろう、と思っているのですね。
イスラム教もその奥儀が、このような浅薄な残酷なものであるはずがない。

考えていると大きなため息ばかりが出ます。

んさん。この世の中どうなっちゃったんでしょうね。


イスラム国の事は

先ず、イスラム世界に何とかしてもらわんとのぅ・・・

しかし、あの狂信者どもの行為、まるでオウムのやってきた事のバージョンアップ見さされてる気分じゃ、科学、バイオテロこそ無いみたいじゃが。

味付けこそ若干違うが、洗脳戦士に銃器を与え自爆も厭わない・・・
あ、地下鉄サリンも自爆テロに近いか、人を部品のように扱うのは同じだよな。

何となく麻原がやりたかった事と似てる気がする。

洗脳と暴力で自分達の国を作る・・・ふざけんな!

アラーはそんな暴力と破壊による血まみれな世界は望んでいなかったと思うぞ!

宗教は心の平安を保つ物と自分は考えてるから、イスラム国のイスラム教徒以外は人にあらずなんて愚劣で矮小な考えは絶対に正されるべきだ!

Re:玄さんへ

玄さん、こんにちは。

> うーん。わたしがあまり悲観的に考えないのはひとえに若者の大半は残留を希望したという,「事実」それだけです。

そうですよね。私もそれは希望に思う。そこが日本の現状と違うところかなぁ。
イギリスの若者は、『「寛容」ではなく「自由」,安定でなく流動,保守でなく共生・・・・』
ということをよくわかっている気がしますね。
そのことを自らの体で生きて知っている。
日本の若者は逆に内向き。かな。
でも、SEALDsのような子たちも出てきていますから、そう決めつけちゃいけないですね。
だけどなあ…SEALDsも、参院選が終わったら解散するという…
70年代の学生運動家たちが会社社会に呑みこまれて企業戦士になって行ったように、
彼らもそうなっていくのかな。

『移民は生きるための經濟活動ですね,労働者が職を奪われる,だから移民を排斥する,これはおとぎ話だとお思います。儲けるやつが作ったおとぎ話資本家のおとぎ話。「武装せる市街」のようなものですよ
そして搾取される側は連帯を恐れない。ことヨーロッパに関してはわたしはそれを信じることができます。必ず離脱交渉の間に,イギリスのEU残留を希望した若者たちをポデモスのようなのが救出しなければならないと思います。』

そこが私の悲しくなるところです。
明らかに資本家の流す『煽り』だとわかりそうなものだのに、それでもそれを信じてしまう人がいる…
それはイギリスだけでなく、フランスのル・ペンのようなものが台頭してくるのも、
アメリカのトランプ現象も、日本で安倍支持が下がらないのも、同じですよね。
これから、そうした極右とか右翼がかった政党が、世界のあちこちで力を増して
ついには政権を握り、排斥や憎悪や隠匿や相互監視や忖度に満ち満ちた時代が
来るかもしれないと思うと、絶望してしまいます。

おっしゃるように、『搾取される側は連帯を恐れない。ことヨーロッパに関しては
わたしはそれを信じることができます』

ほんと。ことヨーロッパに関しては、私もそれが信じられるのだけれども。
トランプやファラージやル・ペンのようなポピュリズムや右翼の政治家も生むけれども
サンダースやコービンやイグレシアスをもまた生むのが、欧米の強さですね。

ひるがえって日本はどうか。日本にはそれをあまり期待できないですね……。
なにしろ、あの原発事故起こして、なお原発推進する国なんですもの。
国民にそれを止める力がない。

玄さんの話聴くと、いっとき元気が出るのだけれども、また一人で夜考えていると、
悪い予測ばかりしてしまいます。XD

ぶるんぶるん!
あきらめちゃだめだ。
人類の叡智を信じなくては、ですね。^^

ありがとうございます。
お考え、よくわかりますとも。



No title

うーん。わたしがあまり悲観的に考えないのはひとえに若者の大半は残留を希望したという,「事実」それだけです。

ユーロ圏を自由に往来することで,ポンドの理不尽を一番感じたのはおそらくそういう人たちではないかと思います。
結局ね,ユーロ圏構想というのは,東西の壁が崩壊したときかならずや植民地經濟ブロックのようなことが起きるではないかと。ものすごく危惧されたとおもいます

人の自由な往来が搾取をうむこと,そして資本家はかならず貨幣価値のちがいに目をつける。これは前世紀ずっと起きてきたこと。だから国境や租借地に苦しむ小国の人たは共産主義に走る。資本が惡貨を作る,これは当たり前なんです,
ユーロ圏構想の成功は惡貨に搾取させない,というシステムでもあると思います。

それはよくできたシステムで,連帯が,資本を取り締まろうとした人類初のこころみだった,今思うとそんな理想だったんだと思います
これまで連帯は資本經濟に潰されてきましたね,その資本の力の源はどこにあったか,ということだと思います。

移民は生きるための經濟活動ですね,労働者が職を奪われる,だから移民を排斥する,これはおとぎ話だとお思います。儲けるやつが作ったおとぎ話資本家のおとぎ話。「武装せる市街」のようなものですよ

そして搾取される側は連帯を恐れない。ことヨーロッパに関してはわたしはそれを信じることができます。必ず離脱交渉の間に,イギリスのEU残留を希望した若者たちをポデモスのようなのが救出しなければならないと思います。

そしてそれはインターナショナルの歴史を見ればわかります。自由戦線,スペインとフランス,みなつながっていました。ドゴールはイギリスに亡命しました。今はあの時代よりもっと連帯はたやすいはずなんです。


この英国の離脱が,もしかしてスコットランドの独立につながり,
そしてもしかしたら,琉球も独立しなければどうにもいやだ,とおもう機運が生まれるかもしれない。

行き過ぎたネオコンを倒すだけの自由思想の裏打ちはヨーロッパにあるはずです。
それはねイギリス流のバークみたいな「寛容」ではなく「自由」,安定でなく流動,保守でなく共生・・・・
アナクロなことを言ってると思われるかもしれませんが,ナイーブに過ぎるかもしれませんが,いや彼岸花さんはわかってくださるとおもいますが。
それを信じられるかどうかですよ・・・・・

そうでなければ米中戰爭が始まってしまう。ベトナムもフィリピンも中國と敵対するのではなく・・・・・ああ。
くらくなりますね・・・・たしかに未来は。

Re:玄さんへ

玄さん。こんばんは。

はい。勿論、イギリスのEU離脱とそれが引き起こした世界の驚愕は、
『移民』問題だけでは語れない。
ただ、『離脱』に投票した人の感情に、最も訴えたのがこの問題ではなかったか
と思い、移民の問題に絞って書いてみました。
UKIPなどの『離脱キャンペーン』も、EU域内からの移民と域外たとえば
シリアなどの難民などをいっしょくたにして、国民の恐怖心を煽る、などと
いうことをやっていたようですし、移民によってどれほど損をさせられているか、
という、理屈ではない正直な生活感情から、『離脱』票を投じた人も実際
多かったろうと思うからです。

今回国民投票に至った過程そのものが、いわゆるイートン校~オックスフォード~政界、
に進んだような、超エリートたちの権力闘争からそもそも始まっている。

『わたしたち庶民や,労働者にとって頭の上のボスたちの問題は,とばっちりを受けるが,グローバリズムとは別の所に生活が存在する。』
と玄さんがまさにおっしゃる通り、なんですね。

金融グローバリズムの象徴のような、いわゆる『シティ(the City)』に勤務して、
為替レートと株価の変動に一喜一憂するようなエリート層にとっては、EU離脱か
残留か、はたいへんな関心事かもしれないけれど、投機などしていない庶民や
労働者層の人々にとっては、何の関心も関わりも直接には感じられないことでしょう。
私もまさにそうです。><

イギリスの一般庶民がEUからの圧力として直接実感として感じられるのが、
この移民問題だったと思います。だから、『離脱派』のリーダーたちは、この
問題をまたキャンペーンに利用しようともしたのでしょう。
残念ながら、それは功を奏したようです。

ついには、人道支援をやってきた人権派の議員ジョー・コックスさんが、ネオナチの男に
射殺されるという悲しい事件まで起きてしまった…

一方、『じつは一番困るのは新自由主義者』と玄さんがおっしゃるのに私も同感です。
『日本の同様もそうです。ミニ・ソロスきどりがあわてている。金融が混乱するのはポンドがそれだけ,「惡貨」の比重が重いということでしょう
“ユーロ” という搾取の一手段によって受け取るポンド,ポンドを通じて手に入れた果実のうまみを損ねるからではないでしょうか』
ここでは書いていませんが、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの
巨大投資銀行がEUに働きかけ残留を支援しているというようなことは当然あるだろうと
思う。『シティ』でも当然そうでしょう。
世界中で一番驚愕したのは、主にそう言う人々。
私のように、株など一株も持ってなく、外国に行くわけでも海外のブランド品を
買うわけでもない貧乏人は、イギリスのEU離脱で為替レートや株価が下がろうが
また上がろうが一切縁がない(笑)。

今回の結果が残念で心配なのは、EUという、人類が大きな負の経験から学んで
作り上げた人類の壮大な試みが、イギリスのEU離脱に力を得て
これからさらに台頭してくるであろう極右的政治家などによって解体されていくかも
しれないということでした。
そしてなぜか、イグレシアスやコービンのような、こういう世界だからこそ
腕をふるって欲しい人々が、『離脱か残留か』という極めて単純化されてしまった
議論の中で、立場を明確にしなかったとか、個々の問題で違う意見をもっていた
とか言うことで突きあげられたりして、その力を奪われていくことです。
彼らにはほんと、どんな感情的中小にもめげずに、彼らが信じる理想を
追究していってほしいです。

私もイングランドのことはあまり心配してない。
世界で生き残っていく道くらい自分たちで考えるだろうと思っています。
北アイルランド,ウェールズ,スコットランドの身の振り方は心配ですが。


ただ私がひたすら悲しかったのは、こうした大きな問題が起きるたびに、
人間がなぜか、排他的な、狭量な方向へといつも流れていくような気がする
ことでした。悲劇に学んでいかないで、その逆の方になぜか行ってしまう…
9.11しかり、東日本大震災しかり、多発するテロしかり…

人間は、一体、どこへ行きたいのだろうか…

そのことで胸が蓋がるようでした…

こう…願う方とは逆の方へ逆の方へと行く気がするんですね。
私は悲観的なのかなあ…(笑)
玄さんは強いなあ。
そっかぁ、これをEUにとってのいいチャンス、と思えばいいのですね。
なにかと小うるさかったイギリスが離れてくれて身軽になった!^^

と、なかなか、考えられないなあ!(笑)
どうしても右翼の台頭とかそっちの悪い方に考えが行っちゃう。><

日本の移民問題は、ほんと、私も、『もし本当にそれが可能になっても、
来たがる人などいるか』と思いますよ。
その昔、アジアに『進出』して行った日本人民間人が、そこで現地の人々を
使用人として使ってふんぞり返っていたあの感覚で、
『アジアからの移民受け入れ』≒『介護などなり手の少ない重労働への人材』
という前提みたいなもので議論がなされているのが、そもそも私は気にくわないし、
今、研修生などという名目で呼び入れているアジアの若者たちへの待遇のひどさ
を耳にするにつけ、そんな日本に来たがるもんか、と思ってしまいます。

はっきり言えば、アメリカから介護の『人材』を受け入れようなんて話、
どっからも出ない。イギリスやフランスの若者を『介護要員』として養成しよう、
なあんてね。誰も言わないですよね。(爆)
最初っから、白人>日本人>アジア人、という人種差別意識が潜在意識として
あるような気がします。
そう言うのが大っきらいだ。


中国とロシアの動きにも注目ですね…。





No title

うんなるほど。数値になるとよくわかりますね~~
こうしてみると,移民の影響だけではつかめない今回のポピュリズムということですよね

おもうにイングランドはそもそもEUとユーロにどれだけの貢献をしたか,という観点から見るとw

そもそもです,ユーロ=グローバリズム=新自由主義
ではありませんねユーロ=グローバルはその通りですが,グローバル主義の搾取構造,=新自由主義ということだと,思いますが

各国のユーロ参加の時を考えるとよくわかるのですが,
サッチャーというのは,もともとユーロにハンタイしてました,サッチャリズムというのは,新自由主義者の権化,その成功者ですが,新自由主義とユーロの搾取システムが折り合ったとき,イギリスのEU(まだEUとはいわないユーロ構想)の参加が決断された,そう思うわけです。

実際ユーロにとって,イギリスのEU離脱は,ポンドの影響を避けるという意味で,(ポンドがなぜ今あるのかは,ひとえにサッチャー主義の “レガシー“ですが)
ヨーロッパの連帯という意味では,ユーロ自体にマイナスにはならないと思うわけです。

一番困るのはだれか,といえばまず労働者たちですが,これは全世界共通ですから置いておくとして,じつは新自由主義者は一番困るのです。
日本の同様もそうです。ミニ・ソロスきどりがあわてている。金融が混乱するのはポンドがそれだけ,「惡貨」の比重が重いということでしょう

“ユーロ” という搾取の一手段によって受け取るポンド,ポンドを通じて手に入れた果実のうまみを損ねるからではないでしょうか,わたしたち庶民や,労働者にとって頭の上のボスたちの問題は,とばっちりを受けるが,グローバリズムとは別の所に生活が存在する。
べつの層の問題,つまりミニ・ソロスもどきがへこむのは,他の層の連帯には好機となる。コービンやイグレシアスのうでのみせどころでしょうね。

イングランドは弱者ではありません。しかし問題は北アイルランド,ウェールズ,スコットランドです。彼らがどのようにして,イングランドの新自由主義者の手を逃れて
ヨーロッパの連帯につながることができるか,そこを注目しています。

今回の想定外の幸運を手にした 「 “連帯という正義” をかかげる者たち,という意味でのユーロ構想がどこまで 理想に近づくことができるか。

あるいはユーロ構想にとって僥倖となるかもしれません。

わたしは,イギリスは気の毒だと思いますが,EUにとっては案外の幸運ではないか,とおもっています。こんどのことで考えるべきは・・・・・コービンにおとしあなというか揺らぎがあった,そのことをユーロ内の連帯者たちがどう克服するか・・・・そういうことかなと思って尚注視しっようとおもいます。
今後もEU離脱が増えるのではないか,という懸念をふりあらい,むしろユーロのいびつさ,おかしさを修正していく契機となってほしいと思います

どうか,ベルリンの壁の崩壊という激動からはじまった,ヨーロッパの知恵,たいせつな遺産,守るべきカノン,それをよりたかめてほしい,その事ばかり思います。

移民の問題はまた別だと思います。EUなど無くても移民の問題は歴史的にありますね,植民地支配が広大だったイングランドはそもそも域外からの “ザイニチ” 的インド人アラブ人は非常に多かったわけです)

離脱しても, “くに=地域” が移民を必要とするならそして 地域に“余力”があれば,不法移民となって移民はやってくる,
しかし海,があります。
イギリス連邦は孤立をえらぶことができる,という特殊性がある。だから投票して離脱という選択肢をもつことができた。

気の毒なのはイングランド以外のイギリスです・・・・。

日本の移民問題。
そもそもです

いま日本に移民を入れるかどうか,という議論がなされます。

しかし・・・・日本を目指す移民はそれほどいるでしょうかね。わたしはそうとう手厚くしてお迎えしないと日本には来ないと思います。

日本に移民が押し寄せたらという,どうなっちゃう?という不安自体が,わたしには
かつての
帝國日本が帝國列強に侵略されたらどうしよう,というのと同じ類いの妄想に思えてしまいます。
今の日本・・・・が移民を必要とするときには,もしかしたら一帶一路構想が実現しているかもしれません。そのときどうするか。
イギリスとユーロの關係はそのお手本になる,あるいは “なってしまう” のではないか,そんなふうにおもいます。

ま,そもそもイギリスがあんまりすきじゃないなという,わたしのたわごとです
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彼岸花さん

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

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