『秋の物想い』


金木犀の香りが、胸苦しいようなせつなさを、例年に増して感じさせる秋である。

いろんな意味で、初心に帰るというか…
このブログを始めた頃の自分に戻りたいような気がすることがしばしば。
ずいぶんあの頃は、私も艶やかな感情をまだまだ持っていた・・・。

今でも、自分の本質は少しも変わってはいないとは思うけれど、確実に失ってしまった
ものもある・・・
とりわけこの夏は、私にとってはいろんな意味で、『喪失の夏』だった。
何を失ったのか。
それを言葉にして列挙していけば、「なんだ!そんなもの?」と言われそうなことばかりだ。
しかし、それらの総体は、結構私の語る気力を奪ってしまった。

手仕事が忙しいのをいいことに、この夏は、ほんとうに黙りこくって過ごしていた・・・
手を動かしていると、無心になる。
でも、その手仕事も昨日で終わり、今は一種の虚脱状態。
今夜は、台風18号の名残の風が、窓の外でうなり声を上げている。
なにかこう…胸の内の力無い空虚感と激しい風の音がどうにも合わないのが、かえって
今の気分にふさわしいのかもしれない。




さあ・・・。
また記事を書いていくかなぁ・・・



季節はとうに過ぎてしまったけれど、毎年のお約束事みたいなものだから、
今年も、この花の写真は載せておこう。


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Re:MATZ-TSさんへ

MATZ-TSさん。こんばんは~。

はい。ブログほったらかしでご心配おかけしてしまいましたが、いろいろな
『喪失感』で書く気がしなかったというのも無論ありましたが、また、作業に
集中していた、というのもありました。
布を考え考え裁ったり、また逆にミシンかけなど単純作業していると、その間は
無心になっていられるんですよね~・・・。

はい。彼岸花の咲くこの岸辺。私がいつも散歩したりする道です。
季節の過ぎるのが早いですね。
とりわけこの夏から秋は、MATZ-TSさんにとられては、悲しむ暇もないほど慌ただしく
また半ば現実味のないような日々でいらしたのではないでしょうか。
心からお悔やみ申し上げます。

私など『喪失感』と言いましても、現実の自分の暮らしに変化があったわけではなく。
それに比べ、MATZ-TSさんの喪失感は、お母さまをお亡くしになった心身の痛みを
伴う喪失感。いかばかりこの夏はおつらかったかとお察しいたします。

『私の場合は、私的なものに加えて、日本社会も世界も、政治問題だけではなく、色々な事件やシリアの内戦や・・・ 
あまりにも理不尽で、エゴのむき出しで・・・考えないといけないものが多すぎて、そして、それらに対して自分の存在があまりにも微力過ぎて、正直 疲れていた、というのが実情かな? 
しばらく心と資料の整理に時間がかかりそうです。』

すごくよくわかりますよ~~~…私も同じです。
つい今も、パソコン開いて、イエメンの空爆で多くの人が亡くなった、というニュースを
見て、溜め息をついたところでした。
もう、世界中で、戦争や内戦やテロやで何十人、何百人という人が日常的に死ぬのが
当たり前のようになって、他者の死に鈍感になってしまうのですが、考えてみずとも
それらの命は、私や私達と同じ、この世に一つきりの、そしてかけがえのない命
なんですよね。
その死に慣れるという今の世界の異常さを、ほんと、考えずにはいられません。

その他にも、日本や世界の政治に目をやれば、なんというのでしょうか…
私達が『守っていくべき価値』と教え込まれそれが当然と思ってきた諸々のことが、
徐々に崩壊に向かっているような。
例えば、嘘をつかないこと、まじめに働くこと、命あるものを愛しむこと…
そうした基本的なことから高度の社会的判断まで…、いわゆる信義とか
人間の善性とか隣人愛とか知性とか、これまで人間が信じてきたものまでもが
ぐずぐずと地崩れを起こし崩壊して行っているような、目眩を起こしそうな
感覚にとらわれてしまいます。

トランプ氏のような人物が、世界一の大国アメリカの大統領候補になってここまで来、
麻薬撲滅という動機はどうあろうとフィリピン大統領は、私的制裁を公然と
推奨し、それを国民の70%もが熱烈に支持する…
日本においては、私達が自国だけでなく近隣の他国の民に償いようのないような
罪を犯した先の戦争の反省から、二度と同じ道は歩くまいと決意して、この70年間
曲がりなりにも守ってきた戦争忌避の心情、また国粋主義的なものへの警戒心、
などといった知恵が、一政権の人々によって、大きく変えられようとしているのですが、
国民はそのことにどう見ても鈍感なようです。

全く、『これ。ほんとのことなの?』と、目眩がしてきますよ。
昨日も布団の中で、今さらながらにこの国の現状に愕然として、眠れなくなって
しまいました。何度でも、幾度でも、考えるたびに、愕然とします。><

ほんと。しばらく、こころの整理に時間がかかりそうですよね…
私もまったく同じです。

それでも。あきらめて立ち止まってしまうわけにもいかないんですよね…。
まず出来ることから何でもやっていきたい。
喫緊の目標は、新潟知事選を遠くからでも応援支援することかな。
twitterなどで、米山候補の応援、拡散してるんですけれども。

ありがとうございます。私はおかげさまで、少しずつまた、戦闘モードに
戻りつつあります。(笑)
MATZ-TSさん。また、いろいろ語りたいですね。^^

ありがとうございます。




No title

彼岸花さん 今晩は。大丈夫かな、と思っていましたが、美術工芸に励んでおられたとは!安心しました。

彼岸花の咲く土手は、多摩川支流でしょうか?

・・・・・

この夏の「喪失感」・・・  

私の場合は、私的なものに加えて、日本社会も世界も、政治問題だけではなく、色々な事件やシリアの内戦や・・・ 

あまりにも理不尽で、エゴのむき出しで・・・考えないといけないものが多すぎて、そして、それらに対して自分の存在があまりにも微力過ぎて、正直 疲れていた、というのが実情かな? 

しばらく心と資料の整理に時間がかかりそうです。

彼岸花さん、ゆっくり気力と体力を回復してください。

Re: スキップさんへ

スキップさん。ありがとうございます。
この夏は、こんなことしていました。娘の手伝いなんですが。
手を動かすことは昔から好きで、絵を描いたり縫い物したり、時には大工仕事
のようなことまでしてみたり、こちょこちょよくやる方です。
我が家では、電気器具のちょっとした修理や配置、釘を打つなど、みんな私が
やるんですよ。(笑)

スキップさんは一番よくご存じでおいでくださると思っていますが、この夏の
敗北感・徒労感は大きかったです。
リベラル勢力は、これまでもいつも負け続けてきたわけで、何も去年今年が
突出した年でもなかったわけではありますが、去年から今年の夏までに失ったものは、
私たちが思う以上に大きかったのではないかと私は思っています。

改憲阻止の山場は国民投票。それを思えば、今あきらめて黙り込んでしまうわけには
いかないのですが、それにしても徒労感はすでに大きい…
いろいろな意味で、立て直しが必要なように思います。

『自分自身が儘ならぬ身です。よそ様や世の中が儘ならぬのは当たり前と、自分に言い聞かせています。
 無理することはありません。その気にならないなら、それに任せることの方が自然です。嫌なものは嫌と自分に従うことを許せない自分に今までは苦しめられてきたような気がします。自分くらいはわがままにさせてやりましょうという気分です。』

ほんとですね!^^
昨日だったかな、朝日新聞の夕刊に、3.11被災後、宮城の石巻から大阪に移って、
二重ローンを抱えながらエビの加工・販売会社を経営している方の記事が載っていました。
その会社では、パートを含む従業員は好きな日に連絡なしで休んでいいし、嫌いな作業は
しなくていい――。
そんなの経営が成り立たないだろうと思われると思うのですが、ところがそこでは
かえって従業員の働く意欲や効率が上がっているというのですね。
嫌いな作業は人によって違うので、全体としてはうまくカバーできる。
パートのお母さんは、子供が熱を急に出した時などでも、罪悪感なしに休むことが出来る。
夫と休日を合わせることが出来るようになって、家族の触れあう時間が増え、働く意欲が
かえって増加して仕事の効率も上がった。社員が生き生きしてきたというのです。
『ブラック企業』ならぬ『ホワイト企業』としていま話題なのだとか。
そんなやり方でほんとに会社が回っていくのか。嫌いなことにも立ち向かわせないと
いけないのでは、と心配して問う人に対して、その社長さんの言い草が愉快でした。

「単純作業が多い工場では、従業員がいかに良い精神状態で働けるかが大切。それに人生は立ち向かうことばかり。エビにまで立ち向かわなくてもいい」

爆笑。^^
『エビにまで立ち向かわなくていい』 この言葉は秀逸ですね。^^
思わず声出して笑ってしまいました。
こういう発想はいいなあ!
スキップさんのこのコメントいただいて、その社長さんの言葉、思い出してしまいました。
そうですね。世の中はそもそもままならぬもの。
自分のこころくらい時におもうままに開放してやってもいいですね。^^
それでなければ運動のようなことも続かない…

スキップさん。ありがとうございます。









自分自身が儘ならぬ身です。よそ様や世の中が儘ならぬのは当たり前と、自分に言い聞かせています。
>  無理することはありません。その気にならないなら、それに任せることの方が自然です。嫌なものは嫌と自分に従うことを許せない自分に今までは苦しめられてきたような気がします。自分くらいはわがままにさせてやりましょうという気分です。

Re:クウーママさんへ

クウーママさん。こんにちは~♪

署名のこと、勝手に拡散させていただきました。
100年近くも生きてきた樹木を、オリンピックのために伐る。
今日も銀座で大規模な祝勝パレードが行われていますが、スポーツの素晴らしさや
選手たちの克己心などを讃えたい気持ちとは別に、なにかこうどんどん肥大化していく
オリンピックと、それに絡む周辺の政治・経済的思惑などには違和感を覚えます。

手仕事。大変だったけど楽しかったです。^^
イメージに合う布を探すところから始まりましたから。
元気だったら、ほんとは、骨董市などにも足を運んで探したかったんですが、
夏の骨董市巡りはつらい。ちょうどそのころ、足の調子も悪かったし。
もっぱら、ネットで一所懸命探しました。

日本の着物文化は素晴らしいですよね。動きにくい、絹ものは基本洗えないなど
極めて非合理なところもあるけれど、反面、完全な平面で出来ている衣服の
合理性に、いつもほどきながら感心させられます。これを3Dの『洋服』に
縫い変えてみて初めて、和服というものの布使いの無駄のなさに感心する。
『洋服』の裁ち屑の無駄の多さに驚きますもんね。
着物の柄は、昔のものの方がはるかに大胆で個性的で、デザイン的に優れていましたね。
江戸末期から、明治大正~昭和初期までの頃の意匠の美しく楽しいことったら!

作業している間はほんとに無心。^^

川べりの彼岸花。今年は、例年より遅かったんですよ。
雨の日が多かったせいでしょうか。
夏から秋の初め、買い物に行く以外ほとんど外にも出ず、それも暑さの過ぎた夕暮れ、
表通りを自転車でさっと行ってさっと帰るという日が続いたので、川べりが
どうなっているかほとんど見ることもなく。雨続きでしたし。
彼岸花の盛りを見過ごしちゃったかな、と半ばあきらめて9月25日、久しぶりに
川べりに出てみたら、まだ綺麗に咲いていてくれました。

やっぱね。一応毎年、記事にはしておいてやりたいですから。^^
そうなんだよね~。この道をママさんとご子息様とクウーちゃんが歩いてくれたんだよね♪

ありがとう~~~♪

No title

 このような才能をお持ちとは気づきませんでした。無心に時間を忘れて打ち込む以上の幸せはありませんね。そういう気持ちで気を張り詰めてやってきた平和への行動が無に帰してしまったと感じさせられる事件がこの夏に起きてしまいました。
 私もそういう思いでいます。というか、結構なことをやってきたという思いがあるんですが、事件以前から、成果が出ないことへの焦りや虚しさや、徒労感を強く感じていました。そのせいでしょうか、これに加える挫折感が弱まったようです。自分自身が儘ならぬ身です。よそ様や世の中が儘ならぬのは当たり前と、自分に言い聞かせています。
 無理することはありません。その気にならないなら、それに任せることの方が自然です。嫌なものは嫌と自分に従うことを許せない自分に今までは苦しめられてきたような気がします。自分くらいはわがままにさせてやりましょうという気分です。

No title

見事なお仕事ですね!!!
夏中の成果が実っておりましたね^^

小柄な日本人がこのような大胆な柄を着こなすのが、不思議と言えば不思議。 色合わせから小物選びまで、着物の楽しみの尽きなさを
思うだけで幸せになります。
思うだけですけど。

解きながら縫いながら、様々な思いも味わった夏でしたでしょうか。

あの川べりの彼岸花。
想像して楽しく散歩、しました^^

↑たくさんの署名と撤回を願います。

Re:NANTEIさんへ

NANTEIさん、こんばんは。
長いことブログほったらかし状態でしたが、ようやく復帰です。
ご心配おかけしてしまいました。

はい。細々とながら、息はしておりましたです(笑)。
不活発な夏でありました。毎年のことですが。
でも今年はとりわけ、口も重たく、夏中、布に埋もれてただ過ごしていました。

伝統工芸展!!??
とんでもないですぅ!i-229 これら皆、既製の着物たちですから。
私は、それらをほどいて、ひたすらリフォームしただけ。
でも、頭と手を使っていると、無心になれて、いいですね。
もともと手を動かすのが好きですから、縫い物をしている間は楽しかったです。
青い緞帳のようなのは、古いお屋敷の丸テーブルにかける円形のテーブルクロスです。

ほんと。
『劣化してゆく世相を一時ですが、忘れるのも悪くありません』です。^^
おかげさまで、プスプスくすぶっていた怒りを多少発散することができました。
手仕事も終わったので、さて、戦闘再開!、といきたいところですが、まだ
『よっしゃー!行くぜいっ!』というところまでは、なかなか行けませんです。><
そのうち、再び、彼岸花の本領発揮、ということにしたいですが~。

『田夫』。それが一番いいですよ~。
土や太陽や風と親しみ虫など小さな生き物たちと触れ合い、日々育って行く
野菜たちを見て心慰み、しかも見事な収穫があるのですから~。

健康な食生活と、適度の運動と、知的活動と、笑いの要素(爆)。
これらがあれば幸せですよね。
私は、ひたすら縫い物しながら、You Tubeで、志ん生や志ん朝、米朝などの落語聴いてましたよ~。
いつもほど落語にも入りこみきれない気分のこの夏でしたが、それでも思わずときどき
ブッと吹き出してしまうこともある(笑)。
この、クスッと笑うのがいいんですな(爆)。

『「悪かった 気付いたときが 真人間」と言う貼り紙がしてあり、』

あはは。そりゃ可笑しい!
893さんたちがその貼り紙を十数年もはがしてないってとこが可笑しいですね。
案外、通るたびに、『そうだよなあ。それが出来てりゃなぁ…』って
思ってるのかもですね。^^
庶民の暮らしの中に垣間見る、たくまざるユーモア感覚って、好きですぅ。

落語といえば、また『まめだ』の季節ですね。^^
あの話が私大好きで。



こんばんは。

息をなされているようで、安堵しました^^

それにしても、物凄いお仕事でしたね!
伝統工芸展に出品してもおかしくないような・・・。

どういう使い道なのか判りませんが「緞子」という言葉が浮かびました。
こうして、劣化してゆく世相を一時ですが、忘れるのも悪くありませんね。

再び「よっしゃー!」という気分になりませんか?
「なりません」・・・?そうですか(笑!

私は相変わらず、のんべんだらりと田夫をやっとります(^_^;)
もろもろは断片的に聞こえてきますが、
その奥のまた奥に横たわる大きな暗渠が、
私の頭では検証できなくて、なんとなくフラストレーションを抱えながら、
ま、いいか。なんて夜毎飲んでおります(^^ゞ

あ、そうそう・・・こんな面白い話がありますよ。

ある街に○○組という893一家がありまして、
そのいかつい事務所兼組長宅のすぐ傍の電柱に、
「悪かった 気付いたときが 真人間」と言う貼り紙がしてあり、
十数年間、まだ剥がされてないということです。
なんでしょうね(笑

明日、私も彼岸花を載せるつもりです^^




プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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国境なき医師団
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