『日本国憲法施行の日に』

一昨日5月3日は、日本国憲法が施行されて70年目の日だった。
昨年の5月3日。私は、江東区有明にある東京臨海広域防災公園で開かれた、
憲法を守る『5・3憲法集会』に行っていたんだった・・・
だが、今年は、そういうことも出来なくなってしまった・・・家を空けられなくなったからである。
今年も同じ場所で行われた憲法集会の様子をテレビなどの報道で見ながら、複雑さと
寂しさの入り混じった思いでいた・・・

集会やデモなどには出られなくても、私に出来る、改憲への動きに対する断固抗議の
表明は、やっぱりきちんとしておかなくては・・・。
言うべきときに物言わず、一生後悔するような愚は繰り返したくない。

今、衆参両院では、『静かな環境』のもと(国民の目に見えにくいということと同義だ)、
憲法審査会で、憲法のどこを改訂するのかなどということが話し合われている・・・
この3日には、安倍晋三首相は、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と表明。
改正項目として9条を挙げて『1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む』という考え方
を示した。いよいよ。首相が、改憲に、具体的に、表だって、動き出してきた!!!
衆参両院における改憲発議のための要件である三分の二、という議席を獲得してからは、
もう、何も遠慮することはなくなっている。

私たち国民は、いつまで知らん顔を決め込んでいる???
憲法は、私たちの暮らしだけでなく、生き方そのものをがらりと変える力を持っているのですよ!


私は、昨年の11月3日。現日本国憲法が公布されて69年目の日に、こんな記事を書いている。
『日本国憲法公布の日に』
もう一度、いや、何度でも、再掲したい。
憲法が『改悪』されてからでは遅いのだから。


                     ***


         『日本国憲法公布の日に』
             (これは、2016年11月3日に書いた記事の再掲です)


こんな調査のデータがある。
ご覧になったことおありだろうか。


世界の憲法に謳われている権利ランキング


これは、今からちょうど4年半前、2012年5月3日付の朝日新聞に載っていた
記事中のデータである。
本文を、下の方に引用させていただくが、簡単に言うとこういうことだ。

                   ***  

2012年、ワシントン大学(米ミズーリ州)のデービッド・ロー教授と、バージニア大学の
ミラ・バースティーグ准教授が、成文化された世界のすべての憲法188カ国分を分析した。
第2次大戦後の1946年から2006年まで、各国憲法の改正や独立国の新憲法をチェックし、
国民の権利とその保障の仕組みを項目ごとにデータ化。国際的な変化が年代別に分かるように
した
のである。
上の表は、その結果のうち、日本とアメリカを比較したもの。

少し説明しよう。
ご存じのように、私たちの日本国憲法は、今からちょうど70年前の1946年11月3日に
公布され、翌年1947年の5月3日に施行された。
私たちの憲法は要するに今から70年前に作られたのだが、信教の自由、報道・表現の自由、
平等の保障、集会の権利、団結権、女性の権利、移動の自由の権利、労働権…などなど
以上にあげた国民の諸権利を、70年前にすでに憲法で国民に保障している、
極めて先見性に富んだものであって、それは今も、世界の憲法の最先端を行っている、
ということなのである。


アメリカの合衆国憲法と比べてみよう。
アメリカ合衆国憲法では、日本国憲法で保障されている『団結権』『女性の権利』
『移動の自由』『労働権』『教育の権利』『違憲立法審査権』『身体的権利』などが
2012年のこの時点でまだ成文化されていないのである!


横軸に、『1946年』『1976年』『2006年』とあるが、この下の数字列が何を意味するかというと、
たとえば、『女性の権利』でいえば、1946年の時点では、世界の憲法中、それを
明文化してある割合は35%しかなかった、ということである。ところが1976年には70%、
2006年には91%の国で、憲法に『女性の権利』が謳われることになった、ということである。
『身体的権利』については、いまだに79%の国でしか憲法で保障されていない。
日本ではどうか。

奴隷的拘束・苦役からの自由(18条)
適正手続を受ける権利(31条)
不法な身体拘束からの自由(33条)
理由の告知・弁護人依頼権を与えられなければ抑留・拘禁されない権利,正当な理由なく拘留されない権利(34条)
令状がなければ住居侵入・捜索・押収されない権利(35条)
拷問・残虐な刑を受けない権利(36条)
公平な裁判所の迅速な公開の刑事裁判を受ける権利,刑事被告人の証人審問権,弁護人依頼権(37条)
自己に不利益な供述を強制されない権利(38条


…こんなに多くの条項で、国民が不当に身体的拘束を受けないよう、憲法で守っているのである!
既に70年も前に。
『アメリカから押し付けられた恥ずかしい憲法である!』、と、今、一部の人々が
これを根本から変えてしまおうとしている私たちの現行憲法は。


最後の60番目に挙げられている『武装する権利』のところを見てみようか。
当然アメリカは、憲法でこれを保障している。だが日本では、ご存じのように、憲法第9条
で不戦の誓いをし、『戦力はこれを保持しない』と謳っているので、この項目は×印に
なっている。
今、自衛隊を今のあいまいな位置づけから『国防軍』と明確に位置づけ、内閣総理大臣を
その最高指揮官と位置付け、国民にも国とともに国土を守ることを義務付けした
憲法草案が、自民党によって出されている。
『軍隊を持つ普通の国』と、総理やその周辺の人々などは盛んに言うが、しかし、
この表を見ると、憲法で『武装する権利』を明文化などしている国は、世界の188カ国中、
わずかに2%しかないのである!
しかも、それは、1946年の10%から、2006年の2%へと、減ってきているのである!



               ***

この調査は、今日本を分断する『護憲か改憲か』、などという二項対立から全く離れたところで、
アメリカの大学教授たちが客観的に行った調査である。
『日本では、米国の「押しつけ」憲法を捨てて、自主憲法をつくるべきだという議論もあるが』
という問いに対して、デーヴィッド・ロー教授の言った言葉。
『奇妙なことだ。日本の憲法が変わらずにきた最大の理由は、国民の自主的な支持が強固
だったから。経済発展と平和の維持に貢献してきた成功モデル。それをあえて変更する
政争の道を選ばなかったのは、日本人の賢明さではないでしょうか』




この言葉を、改憲を目指す政府与党だけでなく、憲法のことをあまり考える機会の少ない
国民全員に、11月3日というこの日に、もう一度しっかり噛みしめてもらいたいと、私は思う。

確かに、ドイツ、カナダなど、憲法の条文を何回も変えて、時代や環境に合わせるように
改善してきた国はたくさんある。
だが。 これらの国々に見る通り、

憲法をもし変えるのであれば、前のものより優れた
ものになっていなければならないはずだ。

およそ先進国とも名乗る国で、憲法を改悪する国などどこにあろう。

世界にこうして誇れる私たちの日本国憲法が70年前に公布された
この日が、それを時代に逆行する悪法に変えようとしている勢力によって、
復古主義的な『明治の日』に変えられることなど、私は断固として反対する。



               ***


   『日本国憲法、今も最先端 米法学者ら、188カ国を分析』
                  2012年5月3日付「朝日新聞」          
世界に民主化を説く米国の憲法は、急速に時代遅れになっている。一方、日本の憲法は今でも先進モデル――。米国の法学者たちが世界の国々の憲法をデータ化して分析した結果だ。日本の憲法は3日、「65歳」になるが、世界の最新版と比べても遜色がない。
■最古の米国、時代遅れに
 分析したのは、ワシントン大学(米ミズーリ州)のデービッド・ロー教授と、バージニア大学のミラ・バースティーグ准教授。対象は成文化された世界のすべての憲法188カ国分。
 第2次大戦後の1946年から2006年まで、各国憲法の改正や独立国の新憲法をチェックし、国民の権利とその保障の仕組みを項目ごとにデータ化。国際的な変化が年代別に分かるようにした。
 それを見れば、時代とともに新しい人権の概念が生まれ、明文化された流れが読める。たとえば、女性の権利をうたった憲法は1946年は世界の35%だけだったのが06年は91%に、移動の自由も50%から88%に達した。最近では、お年寄りの権利も上昇中だ。
 国別に見ると、国際情勢の断面が浮かぶ。独立後間もない18世紀に定めた世界最古の成文憲法を抱える米国は、長らく民主憲法の代表モデルとされてきた。だが、この研究の結果、特に1980年代以降、世界の流れから取り残される「孤立」傾向が確認された。
 女性の権利や移動の自由のほか、教育や労働組合の権利など、今では世界の7割以上が盛る基本的な権利がいまだに明文化されていない。一方で、武装する権利という世界の2%しかない「絶滅」寸前の条文を大切に守り続けている。
 米連邦最高裁判所のギンズバーグ判事は、民衆革命を昨年春に遂げたエジプトを訪ねた際、地元テレビでこう語った。「今から憲法を創設する時、私なら米国の憲法は参考にしない」。憲法の番人である最高裁判事自らが時代遅れを認めた発言として注目された。
 米国に代わって最先端の規範として頻繁に引用されるのは、82年に権利章典を定めたカナダや、ドイツ、南アフリカ、インド。政治や人権の変化に伴い改廃を加えてきた国々だ。憲法の世界でも、米国の一極支配から、多極化へ移っている現実がうかがえる。
■不朽の先進性、実践次第
 一方、日本。すぐに思い浮かぶ特徴は戦力の不保持と戦争の放棄をうたった9条だが、シカゴ大学のトム・ギンズバーグ教授によると、一部でも似た条文をもった国は、ドイツのほか、コスタリカ、クウェート、アゼルバイジャン、バングラデシュ、ハンガリーなどけっこう例がある。
 世界から見ると、日本の最大の特徴は、改正されず手つかずで生き続けた長さだ。同教授によると、現存する憲法の中では「最高齢」だ。歴史的に見ても、19~20世紀前半のイタリアとウルグアイに次いで史上3番目だという。
130502kenpou  だからといって内容が古びているわけではない。むしろ逆で、世界でいま主流になった人権の上位19項目までをすべて満たす先進ぶり。人気項目を網羅的に備えた標準モデルとしては、カナダさえも上回る。バースティーグ氏は「65年も前に画期的な人権の先取りをした、とてもユニークな憲法といえる」と話す。
 ただ、憲法がその内容を現実の政治にどれほど反映しているかは別の問題だ。同氏らの分析では、皮肉なことに、独裁で知られるアフリカなどの一部の国々も、国際人権規約などと同様の文言を盛り込んでいるケースが増えている。
 「同じ条文であっても、どう実践するかは国ごとに違う。世界の憲法は時代とともに均一化の方向に動いているが、人権と民主化のばらつきは今も大きい」。確かに日本でも、女性の権利は65年前から保障されてはいても、実際の社会進出はほかの先進国と比べて鈍い。逆に9条をめぐっては、いわゆる「解釈改憲」を重ねることで、自衛隊の創設拡大や海外派遣などの政策を積み上げてきた。
 日本では、米国の「押しつけ」憲法を捨てて、自主憲法をつくるべきだという議論もある。それについてロー氏は「奇妙なことだ」と語る。「日本の憲法が変わらずにきた最大の理由は、国民の自主的な支持が強固だったから。経済発展と平和の維持に貢献してきた成功モデル。それをあえて変更する政争の道を選ばなかったのは、日本人の賢明さではないでしょうか」(ワシントン=立野純二)」



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Re:しほさんへ

しほさん。こんばんは~。

五日市憲法。とても優れたものでしたね。
実は、昨年、ちょうど今頃、『『日本国憲法をなぜ守りたいか』というシリーズ記事を
書いていました。その①からその⑬
http://clusteramaryllis45.blog61.fc2.com/blog-entry-1871.htmlまで、
頑張って書いていたけれど、例のごとく(><)息切れして、まだ仕上げられずにいました。
参院選が近づいていたので、そっちの記事を書かなくちゃならなくなったし・・・。

シリーズの、ちょうど次に当たるところで、五日市憲法のこと書く予定でした。
そのシリーズは、日本国憲法誕生を、明治の頃から書き起こして、最後は
GHQ草案と、それを日本人が取り込んで今の日本国憲法になんとかまとめ上げる
ところまでを書く、私などには力に余るような大きな主題でした・・・。
なんとか頑張って、シリーズ、きちんと仕上げなくっちゃなあ・・・。

そこでも何度も触れていますが、自民党の憲法草案は、ほんとに醜悪としか
言いようがないものですね。
おっしゃるように、ちょっと見たくらいでは、自民党案の低劣さ危険さ、
一方、現行日本国憲法の、優れて開明的で格調高く、立派なことは、なかなか
わかりません。
でも、二つを並べて、それぞれの条文について比較していけば、自民党案の
非常に偏って理想の低いこと、近代憲法の体を為してさえいないその劣悪さが
よくわかる。
ご指摘の第13条『個人の尊重』は、この条文こそ、現行憲法の一番肝要な部分だと
言う憲法学者たちもいらっしゃるほどで、『個人』という用語とその概念には、
人類が長い長い『人権』への戦いを経て得てきた歴史的経過が内包されています。
それは、ひとりひとりの人間が、生まれ落ちると、その人種や民族や性別や
門地や経済的背景などによって差別されることなどなく、等しく有している
人間としての『権利』、と言う概念を、その内に含んでいる。この概念は、人類が
長い歴史的戦いを経て獲得してきた、いわば、人類の思想の結晶のような概念を
持つ言葉です。

ところが、自民党の改憲派の人々は、どうもこの『個人』という言葉を、きわめて
低次元のレベルのものにはき違えて解釈しているようだ。
『個人主義はわがままとイコールだ』というようなレベルでしか、この言葉を捉えて
いないのです。『個人、個人と言って、あんまり人間が自分のわがままを通すと、
社会の協調を乱す』というようなレベルの問題に、この『個人』という概念を貶めて
しまって考えている。『利己主義』と同じようなレベルのものと誤解しているのです。

自民党憲法草案を読むとすぐにわかりますが、そこには一貫して通底している思想
というか、価値観があります。
それは、天皇を頂点に頂く『国家主義的』色彩です。(ほんとは、天皇さえ実は
ないがしろにしている連中だ、ということが、昨年来の天皇退位問題の議論の中に
露骨に現れていましたけれどね!><)
『国家』という得体の知れないものがまず真っ先にあって、国民は、それに従わなければ
ならない。つまり、『国民主権』という大事な大事な概念は、自民党草案では『国家第一主義』
にぬり変えられてしまっているのです。
自民党案では、『家族』も、同じ構造を持つ。家父長を頂点として、その下に女や子供が
いるという、戦前の思想が、色濃く、自民党草案のあちこちに出ています。

まあ!国民の守るべきことの多いこと!
自民党草案は、現行日本国憲法やそのほかの国々の近代憲法がそうであるように、『国家権力』を
縛るものではなくなり、国民を縛り付ける憲法になっています。

『個人の尊重』を、『人として尊重される』と、単なる『人』という言葉に書き換えて
しまおうとする自民党草案は、『人』という文言に、今の憲法の『個人』という文言の
持つような深い意味を持たせていない。
それどころか、彼らの条文には、あちこちに、『国家の秩序を乱さないでいるならば、
人としての最低限の権利は守ってやるぞ』、という思い上がった基本思想が充ち満ちて
います。
自民党など改憲を急ぐ人々の思想には、『国民が、ひとりひとり自由にものを考え、
ものを自由に言うことを嫌う』思想が、どうもいつもちらちらと垣間見えます。
それが、13条を初めとする彼らの憲法草案のあちこちに露骨に現れているし、
今、『共謀罪』法案成立を急ぐことにも、それが如実に現れている。
テロ対策やオリンピックを口実に、国民の考える権利や物言う権利を縛り付けたい、
というのが彼らの本音だと思います。
要するに、国の言うことをきいて、おとなしくしていれば、最低限の権利は
守ってやるぞ、という・・・
今村前復興相の、自主避難者自己責任発言などにも、その思想が現れている・・・

本当に、どうしてこのような政権が、未だに50%もの支持率を得ているのか。
取って代わりうる野党がないから。ですが、それを嘆いていても仕方がない。
憲法のこと・・・共謀罪というものの歴史・・・
若い人が歴史的経緯を知らないのは無理ありません。樋口陽一氏のように、
わかりやすい言葉で、若い人にも一つずつ知っていってもらうこと・・・
その積み重ねしかないですね。

私も、現状を嘆いてばかりないで、書き続けなくちゃ・・・

牛込のあの写真展から、もう4年経つんですねえ。
まだ4年、もう4年・・・どちらも、溜息と共に感じますね。
梓澤さんのお嬢さんたちの演奏・・・。本堂に満ちたお線香の香り・・・
そして、原発事故で故郷を失った人々や動物たちの姿・・・置き去りにされた土地・・・

あれから日本はよくなったのか。
・・・良くなった、とはとても言えませんね。

しほさんとも長いおつきあいになりますね。^^
いつもいろんなこと教えてくださって、本当にありがとうございます。

No title

再び
彼岸花さん、こんばんは。
五日市憲法は数年前の美智子皇后のメッセージにもありましたね。

自民党の憲法草案はPDFでいつでも読めます。
どこが今の憲法と異なるのか…解説してもらって読まないと使われてる
言葉の違いが何を意味し、どんな状況をもたらすのか分からないかもしれません。
例えば13条 個人の尊重
自民党のは「個人」の尊重が、「人として」に変わっています。
私はこの小さく見える差異がもたらす大きな違いに気付きませんでした。
私みたいな人多いのではないでしょうか?
この意味を知ったのは 18歳選挙が始まるのにあたり 樋口陽一先生と若者が
憲法について話し合う動画です。
多くの人に見てもらいたい動画です。

ところで!
http://www.news-pj.net/movie/48842

梓澤 弁護士 が頑張っておられます。
牛込神楽坂の写真展 を思い出します。
もう何年も前のことですね。
あれから坂を転げ落ちるような昨今です。

Re:しほさんへ

しほさん。こんばんは。

そうですよね!『押しつけ』だってなんだっていいものはいい!
私もほんと、そう思います。
だって、松本烝治など、日本政府側が出した改憲草案は、全くお粗末ないい加減な
ものだったんですから。
『五日市憲法草案』など、日本人が作った憲法草案でも、民間人が真剣に考えた
ものは、現行憲法に負けないくらい、質の高いものでした。

憲法草案を書いたGHQの人々は、おっしゃるように、当時の世界の叡智を
必死で吸収して、急作りではあったけれど、質の高い草案を書き上げた。
よくぞ書いてくれたと、私は思っています。

安倍氏が、これまでなるべく憲法改定の表に立ってこようとしなかったのは、
自分でも自分の後ろ暗さを感じているからじゃないかと思います。
つまり、私情に動かされて、一国の憲法を変えようとしていること。
彼が表に出れば出るほど、その異様な執念が一般の人々の目にもつくようになることが
わかっていたからじゃなかったでしょうか。
・・・でも、わたしたちは、そこを見ずに、この政権に改憲勢力三分の二という
大きな大きな力を与えてしまった!・・・
・・・ほんとうに悲しいです・・・

2020年オリンピックは、私も、心情的には今からすでに個人的ボイコットです!><
彼らが目指す改憲も2020年。いやな年になりそうですね・・・

しほさん。辛抱つよく語っていくしかないですね。
いつもありがとうございます!



Re: mtz-tosiさんへ

mtz-tosiさん。こんばんは。

そうですね。現行憲法にも不備なところはあります。
おっしゃるように、内閣による解散権の乱用とか、五十三条の臨時国会開会の
要求の期限が定まっていないこととか(ありましたね~~。野党の要求を無視
しつづけたこと)、細部ではいろいろあるだろうと思います。
ただ、憲法改正でなければいけないのか、法律改定による方法ではだめなのか、
ということもまたたくさんあるだろうと思います。
今度自民党が、改定のターゲットとして、というか9条などの改悪案の隠れ蓑として
例に挙げている『高等教育無償化』等は、憲法を変えなくても出来ることだと思います。

私も、何が何でも改憲に反対!というわけでもないんです。
でも、誰が、どのような勢力が、改憲に前のめりになっているのか、ということが
一番の問題ですよね。
そして彼らが、憲法のどこをいじりたがっているのか。

自民党改憲案のひどさを、一度国民は、知っておいた方がいいですね。
『国民主権』から、『国家主義』への逆コースですよ。もうそれは、前文のところから
あからさまに貫かれている。
自民党改憲案を読めば、森友問題や、共謀罪法案、沖縄、原発、『幼稚園落ちた』問題、・・・
すべての問題の底に隠れているものが、共通していることが見えてくる・・・

『押しつけ』で何が悪い!と私などは思いますけれどね。
松本烝治などが中心になって作った日本政府側の出した憲法草案など、話にもならない
ひどいものでした。彼らは、少々の手直しでお茶を濁していればすむとたかをくくっていた。
私は、GHQがばっさりとそれらを否定したこと、GHQのケーディス大佐らが
今の憲法草案を作ってくれたことに感謝こそすれ(だって、素晴らしいんだもん!)
『押しつけ』などと批難したり恥じたりなど全然しないなあ。

GHQ草案が示されてからも、日本政府側からの姑息な抵抗は何度も試みられましたね。
なんとか大日本帝国憲法の骨子を残そうとする抵抗です。
一方、おっしゃる通りに、二十五条など必死で新憲法をいいものにしようと頑張った人々もいた・・・。

でも、どうも、日本人が、敗戦前後の日本を描くドラマを作ると、憲法制定過程のことを
描いたものにせよ、『日本の一番長い日』のようなものにせよ、必要以上の『美化』が
見えて、あ~ああ、と思ってしまいます。阿南惟幾を立派に描きすぎるとか、ね。
現実の日本は、中枢から末端の人間まで、もっと、どろどろしていたと思いますよ。
負けた衝撃や怒りや、保身や、希望や、いろんなものがどろどろと・・・

敗戦後数年のうちに塗り消されたどろどろは、しかし、その上塗りの下で消えずに残り、
今になって吹き出してきている気がします。
共謀罪だって、その前身みたいなかの悪法、『治安維持法』は、敗戦後の日本政府は、
特高警察などの組織共々、残そうとしていたんですから。
でも、GHQが、敗戦の年の9月だったかな10月だったかな、ぴしゃっとその芽を
摘んでくれたのです。それだけでも私はGHQに感謝です。

・・・大日本帝国憲法にしても治安維持法のようなものにしても、そのとき
GHQの介入を不満に思った連中の息のかかったものたちが、それからもずうっと、
それらの復活を願い続けてきた・・・と言えると思います。

今、私たちは、そんなものを今更復活させたいのか!?

ちょっと自民党改憲草案をみんなに読んでもらいたいです。おぞましい復古調の
うすっぺらなものです・・・
うすっぺら。それだけならまだいいのだけれど、『国家』を頂点とした『国家主義』的
思想満載の、偏った憲法草案なんですけれど。

憲法のことはまた、これから書いていかなくちゃ、と思っています。
憲法制定過程の記事も、書きかけのままになっているし・・・

mtz-tosiさん。いつも本当にありがとうございます。

ずうっと



No title

こんばんは。
私は 押しつけられと言われても いいものは いい! でいいんじゃないかと思ってます。
第二次世界後の平和希求のエッセンスとしての日本国憲法が、生まれたと考えられますよね。
世界中の知恵が詰まっている訳です。

立憲主義とか、憲法は政治権力を縛るものだとか…
知らなかった事が安倍政権のおかげで聞き、見て、知る事になりました。
安倍さんは自分にとって大事にしている事は海外か特定の会でしか発表してないですね。
国会が嫌いなんでしょうか?
今回は日本会議だそうです。

2020年のオリンピック…
競技場、エンブレム…そうそう聖火台はどうなったんだ?
いいイメージないです。
石原さんが都知事時代に築地をプレスセンターにすると言って移転を決めてしまったし…
オリンピック楽しめそうもありません。

No title

彼岸花さん、今晩は。

おっしゃるとおり、現在の安倍政権(自民の右翼)の思想、というより、何でもいいから改憲したい、といういい加減な動機で強行されたら困ります。

改憲が必要なところはあるのですよ。例えば、国会解散の職権乱用(七条3項)を防ぐ改定とか、第五十三条の1/4要求に対する開催までの期限明記とか・・

そんな議論なしに、あなたは護憲か改憲か、などに答えられるわけないですよね。

先日、NHKを久しぶりにみたら、9条制定の経緯が決して押しつけでない(以前議論した幣原さんの話が出てきました)という番組をやってました。
http://lite-ra.com/2017/05/post-3127.html
ドラマ化のなせる業かも知れませんが、9条の条文を審議する当時の国会の憲法委員会?建設的議論でしたね。今の国会議員に、爪のアカでも煎じて飲んでほしい。また二十五条の生存権は、日本人の起案のようですし・・・決して押しつけだけではなく、日本人が考えて作った条文も多いと思います。

もう少しまともな憲法審議をしてほしいものです。何よりも、(近代)立憲主義の立場にたつのか、欽定憲法に戻るのか、各党の立場を明確にしてからね。

Re:愛希穂さんへ

愛希穂さん。こんばんは~。

安倍氏。いよいよ改憲への動きを露骨に見せ始めましたね。
これまでは、「自分があまり表立って『改憲』を口にするのはどうも逆効果なようだ」
ということがわかっていて、極力自分はあまり表にでないようにしていたようですが、
いよいよ具体化していく時機到来、と踏んだのでしょう。

折しも、というか、残念ながら、というか、あの森友問題もすっ飛ぶような、
『北朝鮮の脅威』という大問題が起きたものだから、国民の目はそっちに向けられている。
『共謀罪』を一気にこの会期中に決着して、次は改憲だ!という、彼にとっては
いい流れになってしまっているようです。
北朝鮮の日本攻撃が、絵空事にも見えなくなった今なら、『テロ等準備罪』法案も
九条改憲も、いくら強く主張しても国民は納得するだろう、と踏んだんじゃないですか。

過去にいくつもあった例に似ていますね・・・。
危機の予感のする中で、国民の危機感を煽り立てて、そのどさくさに、するっと
国民の権利を奪ってしまうような法制や政体を作り上げてしまう・・・
嘘のように、それが成り立ってしまっちゃうんですね・・・。
気がついたときには、もう、国民は、『物言えぬ民』に作り替えられてしまっている・・・
抵抗する力さえ、もう残っていないという・・・。

総理自らが、露骨に改憲の時期まで口にする・・・
『第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。』
という現行憲法の、重い重い条文を、彼らは理解していないとしか思えない。
いや。わかっていて、あえて『憲法の蹂躙』をやろうとしているのですね。

だって。自民党の改憲案じゃ、ここのとこどうなっているかというと。

『第百二条
全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。

2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。』

ですからね!
憲法を守る義務を負わされたのは、国民の側、になってしまっている!
これなど、『共謀罪』と組み合わせると、恐ろしいことになりますよ。
第二項では、現行憲法に明記してある『国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。』
の、『憲法を尊重し』の文言が、すっぽりなくなってしまっている。

きっと、自分たちのしていることが、現行憲法を『尊重していないこと』
それどころか、地べたに引きずり下ろし踏みつけるに等しい『蹂躙』を行おうと
していることが、内心ではわかっているからなんじゃないかな。
自分たちにとって『痛い』条文文章は、見たくないんでしょう・・・。

国民は、本質をしっかり見据えていないとね。
『緊急事態法』とか『環境権』とか、『高等教育無償化』とか、『選挙区制度』とか
『テロ防止』とか・・・、改憲を何が何でもしたい人々は、国民の一番脆そうなところを
巧みに突いてきますから。

なかにし礼さんは、あたしは好きな作詞家なんです。
阿久悠とかはもう、大の大好きでした・・・・・・

『棄民』・・・・・・本当にひどいものです・・・ですが、
自らの国の民をさえ守ろうとしないで、棄てた人々は、他国の民の悲しみや苦しみを
見ようとするはずがない。
また、『棄てられた』ことを嘆く人々もまた、自分たちが他国の民にしてきたことは
見ようとしません・・・

安倍氏およびその周辺の人々は、あのいやな時代に価値を見るのでしょう・・・・・・。
『教育勅語の復活』を期すなんて、どんだけ異常なんだ???

ほんと!なんで改憲をオリンピックと関連づけるんでしょう。
でも、確かにな。日本は、2020年の東京オリンピックを機に変わるかも、ですよ。
いい意味で、じゃない。悪夢の始まりとして。です。><

国民ひとりひとりが、今、政治にもっと目を向けるにようなってほしいですね。
それは『知る』ことから始まると思うんだけどなあ・・・・・・

愛希穂さん。ありがとうございます!








Re: んさんへ

んさん。こんばんは~。

ほう。民進党の。そんなゲームがあるんですか。
もっともあたしは、テレビゲーム?というものを初め、およそそういった遊びを
知らないので、何が何だかわからないのですが。
あたしがゲームらしきものをした記憶があるのは・・・むかしむかし、トランプと・・・
せいぜいオセロゲームとやらいうものまでですね。><
せめて囲碁や将棋のルールくらいは覚えておけばよかったなあ、と思うこともありますが、
ほんと、そっち方面はな~にも知らないです。

民進党は、政策で勝負しろっ!!! ですね。><

私も、何が何でも改憲に反対、というわけでもないんです。
ただ、自民党政権・・・というより、この安倍政権下あるいはこの先も、それに類した
政権下での改憲には、絶対に反対いたしますっ!!!

自民党の改憲案など、本当にひどいものですよ。
『たたき台』のつもりかも知れませんが、その思想は、端々、隅々にこぼれ出ますからね。
前復興大臣の『失言』もそうですが、人間、考えていることが口に出てくるものです。
つい本音が出てしまう・・・
自民党改憲案は醜悪そのものです。

憲法改定は、誰が、いつ、どのような思想の元に、どのような意図を持って、どのように
変えようとしているか、ということが大問題なのであって、国民はそこのところを
しっかりと見ていなければだめですね。

『お試し改憲』などというものはあり得ない。ましてやおっしゃるように、この政権下での
改憲などとんでもないですよねっ。

んさん。ありがとうございます。



No title

こんにちは。

アベさんがまたとんでもない発言をしましたね。東京オリンピックを機に日本は変わる、そのために改憲で新しい憲法、だと。

どうしてオリンピックを機に変わらねばならないのか。それよりも、あの東日本大震災を機に日本は変わらねばならなかったのに。

この方はどんな方法でもいいから、改憲をしたいのですね。高等教育無償化を憲法に明記して・・・とも言ってますが、そんなの今の憲法で十分対応できることだし、それをもってして改憲する必要なんてないと思います。

自衛隊に関連することに関しては何等かの表記があってもいいかと思いますが、でも、このアベ政権の下で、平気で嘘をつく政権の下での改憲は絶対に許してはいけないと思います。

3日の朝日新聞でなかにし礼さんが「改憲を訴える政治家は、個人よりも国家を優先させたいようですが、その先にあったのが棄民です」と語っていました。

人間一人一人の尊厳、かけがえのなさの上に立つ憲法に留まるのか、国家あるいは国の発展というものを基とする憲法にする(そのためには個人が犠牲となるのも仕方がない)のか。前者こそ憲法が憲法としての重みをもっていると思うのですが。

アベさんや彼を取り巻く改憲を声高に叫ぶ人達は、いったい何を見ているのでしょうね。
ロー氏が仰っているように、この憲法があったから、日本はここまでこれたわけなのに。

VR(バーチャルリアリティ)

民進党の蓮舫に説教だか論破される?VRのゲームだか?何だかというのを先日テレビでチラッと見たんだが・・・

そんな事の為に割く時間など無いだろがっ!と思ったのはわしだけじゃろうか?
まあ、民進党のあれこれ知ってもらう事は重要なんじゃろが、方向が違うような・・・

まあ、馬鹿な若者に「受ける~!!」程度の薄っぺらい広報活動なんて胡散臭さ倍増なだけで、分かりやすい言葉で懇切丁寧な対応じゃなきゃ失った信用信頼感はなかなか戻らんと・・・

まあ、民進党は野党第一党とはいえポンコツ政党なんで生半可な事やってたんじゃ信頼回復なんて無理よのう v(^0^)v

改憲?
・・・う~ん、現在の政権下での改憲は反対じゃのう。
戦争したい、国民統制したい、文句は断固弾圧すべし!・・・もう戦前回帰にしか思えない(まあ、わしの私心じゃが)

最近の情勢に合わない事案の改正までは許せるけど、国民の主義主張の弾圧にもなりかねない悪法になり兼ねない改正はダメだよなぁ・・・

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彼岸花さん

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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