『たのみます!』

参議院議員選挙。
この記事を書いている時点で開票はまだ、全部終わっていないけれど、
なんだかすでに虚しいなあ。

国民が一票を投じた結果、沖縄問題や消費税の問題で、ぶれにブレた民主党に
厳しい審判が下った。自民党は失地を回復した。

政権を担当しうる二大政党があって、それが国民の投票行為を仰いで、
政治を交代でとり行う。
それは、議会制民主主義の根本的な仕組みが機能した、ということだから、
いいことなのだろうけれど、そうして、第三の勢力も力を伸ばしてきているので、
さらにいいのだろうけれど…なんだかな、虚しい。

民主党はまだまだ、育つ必要があった。
風雨に曝されてもしっかり大地に根を張って動じずにいられるまで、
もう少し育ててやる必要があった。
政権をとってそれをしっかり運営していける、という見極めがつくまで。

だが、民主党自身のやり方のまずさから、ヒヨヒヨした若木のうちから
激しい雨風にさらされることになって、今、根が浮いてしまいかかっている。
待っていても、これはあまり立派な木になりそうもないぞ、と、国民から
判断を下されてしまったようだ。

しかしなあ。それで帰っていくのが、根っこが古びてもう腐りかけたような、
自民党という古臭い木のもとへ、というのでは、あまりにむなしいじゃないか。
考えてもみてください。自民党は野に下って与党を批判していたけれど、
自らはそんなに綺麗な政党だったんですか。

何より一番虚しいのは、幻想がはかなくも壊れたことである。
自民党に代わって政権を担当しうる政党が育って、そうしてそこで
政治家が研讃しあって、国の政治をよくしていくこと。
ようやく日本にもそういう時代が来た!と思って喜んでいたら、
まあ、民主党のいろいろな懸案への対応のまずかったことったら!
まるで中学生が政治をやっているみたいだった。
ぁ。中学生に失礼かな。
鳩山さんにしても菅さんにしても、自分が総理として口にすることの重みを
もうちょっと考えてほしかった。庶民が酒場で勢いに乗ってしゃべり散らすことと
同じレベルの軽さでは困るのである。
まだ、経験が浅いというか、なんというか…。
嫌いだけれど、小泉さんなどはしゃべることには計算が行き届いてたなあ。

最初の頃のあの希望に満ちた民主党の姿はいったいどこへ?
何が彼らをそうさせてしまったのか。
官僚?経済界からの圧力?マスコミの意図的攻撃?国民の目線?
それとも、あれは単なる幻影だったのか?

ちょっと考えれば、中学生だってわかることだろう。
政治にかかる無駄金を徹底的に調べ上げ、それを綺麗にしなければ、
それには時間がかかるにしても、その姿勢を緩めていないことを国民にしっかり
納得してもらってからでなければ、消費税増税などということを国民が
認めるはずがないってことくらい。
説明不足やブレを一番国民は嫌うのだ、ということくらい…


自分の希望を大きく託したものが、ろくに活動もしないうちから失速していくのを
みている虚しさ…

民主党がだめだった、というだけなら、まだ失望は少ない。
選挙に一応勝った、と言えるのが自民党だから虚しいのである。
あの自民党に帰っていかざるを得ないのか、と思うから虚しいのである。
勢いのあった『みんなの党』も、旧自民党だし。
どこに代わっても同じかあ…そういうしらけ。

それが何より一番怖い。
それが何より一番、国民の感情、空気に影響していく。
これが国民の鋭気を失わせることになっていかねばいいが。
大人ががっかりすれば、子供のところでは、それがいじめや自殺や暴力、
という形で出てこないものでもない。

そんなことにはしてはならない。

厳しく見守り続けていくことしかないな。
政党を育てる。
それしかないのだ。
たのむから、国民はムードに流されないでください。
口当たりのいい言葉や、美しい顔になどごまかされないでください。
今回また、二世議員や、タレント議員が当選しそうである。
やめてくださいよ~!
そういう人たちがいてももちろんいい。参院というところは、そういう
政治家以外の感覚を持った人々もいる良識の府、が本来の役目だから。
でも、投票する側の人は、考えなしにただ有名だから、とか、あの人の子だから、とか
顔や姿がかっこがいいから、ということで投票するのはやめてくださいよ~。

あ~~ぁ。

国民のためのいい政治というもの。………前途遼遠だなあ。
それはありえない幻なのでしょうか。そう思いたくないけれど。
でも、あきらめないようにしましょう。
民主党政治はまだ続くわけだし、これをなんとか立派に育てなければ。
そうして、自民党も、旧悪を簡単に忘れずにこれを正し、そのいいところは
伸ばしていかなければ。
第三の勢力も、みんなの党に限らず、伸ばして育てていかなければ。

かつて、小泉政権が誕生した、あの自民党の圧勝の選挙の後、
自分も自民党に一票を投じながら、「自民党に勝たせすぎた」とインタビューに
答えていた人がいた。
去年の衆院議員選挙で民主党が大勝したときも、そう思った人はいただろう。
今回は、選挙結果に国民はどう反応するのかな。
民主党に厳しすぎた、と反省する?

それはおかしいのである。
そういうことは、国民がある種のムードに酔わされているときにおこる現象なのではないかしら。
自分の投票行動に、確信を持てなければ。
数々の情報を自分で取捨選択し、自分の頭で分析し行動に移すこと。

ああ、難しいなあ。
どうして、庶民の生活感覚レベルではこれがいいと、はっきりわかっていることが、
政治のレベルでは出来なくなるんでしょか。


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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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