『わたしの好きな映画』 ①



この季節になると、いつも見たくなる映画があります。

『太陽は一人ぼっち』
1962年、伊・仏映画。
ミケランジェロ・アントニオー二監督。
主演はアラン・ドロン、モニカ・ヴィッティ。

ストーリーらしいストーリー展開はありません。
戦後が少し落ち着いて、日本でもイタリアでも、新しいマンション群が
にょきにょき建ち始めた頃。株の取り引きによって大儲けしようとする人…
大暴落によって一度に全財産をなくしてしまう人…
後の、人々の魂の彷徨、不毛の愛の時代を予感させるような、気怠さに満ちた
映画です。


主演の二人が、とにかく綺麗です。
ご覧いただければわかりますが、ラヴシーンのまあ、美しいこと!
繋げようとしてほどけていく二人の手の表現とか。
眼がめちゃくちゃ綺麗です。ニュアンスに富んだ美しい眼の動き。

何よりも私がこの映画が好きなのは、その主題曲の故です。
お聴きください。
若い方でも、いい曲だなあ、とお思いになるでしょう…。

原題の、『L'eclipse』は、日蝕、月蝕、などの、『蝕』という意味だそうです。




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テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Re: asobo さんへ

> asobo さん、こんにちは。

本当にこのころの映画、とりわけ音楽はすてきでしたね。
私など、そう音楽を聴く方ではなかったんだけれど、ラジオから流れるのを
いつの間にか自然に覚えてしまっていました。映画は見ていないのに音楽だけは
しっかり前奏から、細部のニュアンスまで覚えていてハミングできました。
メロディがそれぞれに独創的で鮮やかだったのですぐ覚えられたんだと思います。
ジョバンニ・フスコのは『情事』も『太陽の誘惑』も『砂上物語』も『赤い砂漠』も
大好きな曲が多かったです。『女ともだち』はつい最近DVDを手に入れて。
マリオ・ナシンベーネは『激しい季節』も『鞄をもった女』も音楽が大の大の大好き。
でも、残念ながら、これらも映画見てないんです。
なんとか見たい、というのが夢ですが、叶いそうもありません。
それでも、この2曲は、私には大事な大事な思い出の曲です。

二ッコ・フィデンコが歌う、『What a Sky』は、私の記事のタイトルにも
させてもらったくらい。これもイタリア語版の『Su nel Cielo』がもう一度聴いてみたいです。
この人の歌う、『情事』の『Trust Me』 も大好き。

ああ、こういう映画の中に思いきり浸りたいです。夏になると特に。
こういう映画、どこかで再上映してくれないものでしょうか…

私のファッションも、大体このころの感じがもうずっとこの何十年変わらない
基本形になっているんですよ。

コメントいただいていろいろ懐かしい音楽を思い返し、とても嬉しくなりました。
ありがとうございました。 

No title

この時代のイタリア映画やフランス映画はステキでしたね。
ミケランジェロアントニオ-にの映画では「情事」の中で流れる曲もよかや。
「ニューシネマパラダイス」で主人公を演じたジャック・ペランが学生役だった「鞄をもった女の中で流れる曲も切なくてよかった。「太陽の誘惑」のテーマhニッコフィデンコだったかな。「激しい季節」の中のテンプテーションが流れるシーンもよかった。
素晴らしい音楽の宝庫でしたね。
きょうは、ステキな音楽をありがとう。

Re: そらまめさんへ

若い方から、こういう古い映画の記事への反応いただけるとうれしいなあ。
そらまめさん、ありがとう。

アラン・ドロン、ご存知でいらっしゃいましたか。
そう、本当に綺麗な青い目。本当に綺麗な人でした。
あ。まだお元気でいらっしゃいますけどね。
私は、綺麗な男、というと、やはりこの人の顔を思い浮かべてしまいます。
ジュード・ロウなど、現代にも綺麗な顔の人はいるけれど、やはり。
その生い立ちなどからも来ているのでしょうか、影のある感じが好きでした。
あとね、声が素晴らしいんですよ。低くて深い声。
日本でもコマーシャルなどに出てましたが、声だけで魅せられる。

白黒の映像は、人の肌をとても美しく見せますね。白黒だと、肌の凸凹とかも
強調されそうなのに、そうは見えなくて美しく見えるのは、なんでかなあ。
瞳の輝きなども、白黒の方が鮮烈に見えます。

あらっ!そらまめさんも、この時代のファッション、いいと思いになりますか。
私は、個人的には、この1950~60年代くらいのファッションが一番好きです。
無駄な装飾がなくすっきりとしていて、女性の体の線が一番綺麗に見えた。
ここで、モニカ・ヴィッティが着ている、シンプルな白い?ワンピースの形などは、
私の夏の定番の服にしていました。今も私は基本、この時代の服装です。
70年代はポップで面白い服が流行ったけれど、80年代に入ると、
妙に肩パッドの入った、もさ~っとした感じの服や髪形が流行って、
こりゃ、いったいなんなんだ!と、私などは思っていました(笑)。

今の流行は、若い方が、本当に自分でアレンジするのが上手になって、
ちょっとチープかな、とは思いますが、それはそれで面白い時代だな、と
感じています。

No title

アラン・ドロン・・・・いい男ですよね~。
曲を聞こうと開いたのですが、あまりのいい男で魅入っちゃいました。(笑)
白黒映画(またはその直後あたりのカラー映画)って時折テレビのBSで見たり
するのですが、(主人公が堕ちていく悲劇的な映画も当時流行ったのかな)
白黒が素敵に見えさせるのか、昔の服装のカタチが私の好みなのか・・・とにかく
格好いい。いや、美しいというのでしょうか?(笑)

私の記憶が正しければ彼は青い瞳だったように思います(あってます?)。
それがまたすごく不思議な感じの魅力に思えました。
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彼岸花さん

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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国境なき医師団
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