『ペルセウス座流星群』


12日深夜1時50分。
実はついさっきまで、一人で外に出て夜空を眺めていた。
流星群を見るために。

今年のぺルセウス座流星群の極大日は実は明日の夜らしい。
しかし台風4号が近づいていて、東京地方も明日の天気予報では
雨か曇り。星は見えないに違いない。
だから、今夜のうちに一つだけでも見たいと思った。

12時。外に出た。
11時前後に2回外に出てみたときは晴れていたのに、1時間ほどの間に、
雲が広がってしまっていた。最初は筋雲程度のものであったが、
あっという間に、空一面に。待ってみたが、流れ星は見えない。
「ああ、今晩はもうだめかな。」
そう思ったが、全く雲におおわれつくされているわけではなく、
雲の隙間から、星は見えている。雲も薄い。
あきらめずにもう少し見ていよう。

家に取ってかえして、敷物を携えてまた外に出た。
いつもは、家から1分しかかからない、川原の道路に佇んで星空を眺める。
じいっと佇んで上を見ているのは、あまり続けられないものである。
10分ほど見ては、首をほぐしたり肩をつかんだりして休憩。また見上げる。
間隔を置いてぽつぽつと立つ街灯が案外に明るくて邪魔になる。
だから今日は、いつもの道ではなく、下を並行して通るサイクリングロードに
下りて、先日草刈りが行われたばかりの河川敷に敷物を広げた。
深夜のひとりピクニックだ。

勿論こんな夜更け。サイクリングロードを通る人はいない。
ほんの時折、上の道路と向こう岸の道路を深夜タクシーなどがすうっと通り過ぎるだけ。

10時半ごろ、寝ぼけたように、ジジ!と時折鳴いていた蝉は、さすがにもう
眠ったらしかった。その代わりに、秋の虫が、もう遠くで鳴き交わし始めていた。
ああ。もうすぐ秋・・・。
雲は夜でもちゃんとその形がすべてはっきり見える。
先ほどより、多少雲が切れて空が見えるようになってきていた。
目印になるのは、カシオペア座である。頭上、大体東北の方向。
『W』の形をしたくっきりとした星座。
そこから少し南に目を移したあたりの、ちょうど頭の真上だ(一時頃の空です)。

静かだった・・・。
星空に身を委ねている・・・。
なにか不思議な気分だった。
たったひとりで夜、外にいるなんて、極めてさみしいことなのだけれど、
とても危険なことなのかもしれないけれど、何か、とても自由だった。
「ああ。こんなに自由!」と、声に出して言いたいと思うほど。
胸の内にある様々なよしなしごとも、夜の空を見上げていると、
すべてすうっと吸い取られて雲散霧消しでもしたかのよう。

そうして・・・見えたのだ!
流れ星が!
しかも、極めてくっきりと長い尾を引いた、鮮やかな流れ星が2つ!
感覚的にいえば、20センチと30センチ、というくらいの長さで、
それらは、30分ほどの間をおいて、私の上を流れて行った・・・。
それは何度見ても感動する、この上なく美しいものである。


・・・勿論、願い事をしたことは言うまでもありません。
でもそれは、私だけが知る、私だけの願い。
流れ星と夜空以外、誰も知らないのです・・・。









スポンサーサイト

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

Re: 依里さんへ

今年はね、台風の影響で、見られない日ばかりでした。
今日あたり晴れるかなと思っていたんですが、やはり雲に覆われていて。
それでなければ、11時頃からぽつぽつ見ることが出来たかもしれないんですけれど。
来年。来年、もし晴れていたらご覧くださいね、感動しますよ。
秋にも獅子座流星群とかありますけれど、寒いときの星空観察はね。

冷房の効いた部屋と、こんな暑い戸外と、体調が誰でもおかしくなりますよね。
私も夏生まれで九州生まれにしては、暑いのが苦手です。
夏はげそっとしてしまう。特に今年は痩せちゃって。
依里さん。冷房の部屋では何か羽織るなどして、風邪をひいたり冷房病になったり
なさいませんよう。お大事にね。

ありがとうございました。

Re: morinof さんへ

今年は台風が意地悪して、残念でしたね。
私は早く見ておいてよかったな。
ごく小さいのを入れると、3つ、見ることができました。
2つは本当に綺麗でした。

morinof さんのお住まいからは、星がよく見えるのでしょうね。
私はこんな観察によさそうな川原の近くに住んでいるのですが、
近年、眼鏡のせいもあって、細かい星が見えません。
北斗七星もやっと、というくらい。
それとも、街灯などが明るくなったのかしら。
降るような星空、というものを見てみたいです。

今晩も、東京は雲に殆ど覆われて、星は見えにくいです。
morinof さん、ありがとうございました。

No title

投稿を読んで見たいと思っていました。
けど、その頃、私は既にベッドに撃沈していました。
夏に弱い私は、連日の室内外の温度差にくたばってしまったようです。

駄目でした。

 最初はサソリの尻尾まで見えるほどの星空だったのに
夜半には雲が多くて見る事が出来きませんでした。
明日もう一度見て見ます。

Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。

ありがとうございます。
お互い夏風邪などひかないようにいたしましょう。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: さかごろうさんへ

はい。綺麗な流れ星を見ることが出来てよかったです。

なぜか好きなんですよね。
流星群、虹、満月、月蝕(日蝕より好き)、夕焼け、・・・
みんな好きです。
花火も好き。
要するに空を見上げていたいんですね。

さかごろうさんも機会がおありになったら、ぜひ一度どうぞ。
感動します。
1997年かな。へールボップすい星が肉眼でも見えたときには
これも感動!でした。
小さなしっぽまでちゃんと見えたんですよ。
塾で夕暮れ、生徒たちと見たときのこと、今でも思い出します。

さかごろうさん、ありがとうございました。
そっちは台風の影響下ですか~?

流れ星、見ることができてよかったですね!

私は一度も見たことがありません。見ようとする努力もしたことがないので当たり前か(笑)


夜空をずっと見上げていると、その中に吸い込まれる感覚。分かります。
私もその不思議な感覚が好きです。

時々、吸い込まれすぎて平衡感覚を失うこともあり、足もとがよろめくことも(苦笑)……
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
リンク、トラックバックご自由に。

『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード