『マイナーコード好み』

私は音楽にはむしろ疎い方で、知らないアーティスト、聴いたこともない曲が
どれほど多いかわかりません。
皆さんに紹介していただいてそこから知らなかった世界へ入っていったり、
手探り足探りで音楽の深い森にひとり分け入ったりして、今、しきりにお勉強中(笑)。
その過程で出会ったすてきな曲や、僅かに知る昔の懐かしい曲などから選んで
お送りしています。

そこで、皆さま、何かお気づきになりませんか?
・・・、私、マイナーコードの曲が好きなんです。

でも、今、マイナーコードの曲が好き、と言ったけれど、
じゃあ、マイナーコードの曲の定義は?と聞き返されると、説明できません。
ただ「え~っと、悲しげな曲です・・・」としか、答えられない(笑)。

で、マイナーコードって正確にはどういう曲なのだろう、と、Wikiで以前検索してみました。
そしたら難しくって(笑)。
MSN相談箱に寄せられた質問に対する答えを見ると・・・ 


メジャーコード=長三和音
マイナーコード=短三和音

三和音とは、ドレミファソラシドレミファソ・・・・と続く音の中の、「スキップ」した三つの音で構成された和音です。例えば、ドミソ、レファラ、ミソシ、 、、、 と続きます。この中に、もしシャープが付いていても、フラットが付いていても、やはり、三和音となります。
(中略)

長三和音(メジャーコード)は、第一音と第三音の間に、四つの半音が存在し、第三音と第五音の間には三つの半音が存在します。大抵、明るい感じに聞こえます。

短三和音(マイナーコード)は、第一音と第三音の間に、三つの半音が存在し、第三音と第五音の間には四つの半音が存在します。大抵、暗い感じに聞こえます。


・・・はあ、そうですか・・・(ため息)

基本的な例を挙げれば:

C(ド・ミ・ソ)   Cm(ド・ミ♭・ソ)
D(レ・ファ♯・ラ) Dm(レ・ファ・ラ)
E(ミ・ソ♯・シ)  Em(ミ・ソ・シ)
F(ファ・ラ・ド)  Fm(ファ・ラ♭・ド)
G(ソ・シ・レ)   Gm(ソ・シ♭・レ)
A(ラ・ド♯・ミ)  Am(ラ・ド・ミ)
B(シ・レ♯・ファ♯)Bm(シ・レ・ファ♯)


ふう~、これならなんとなくわかるかも。
要するに、CmとかDmとか、そういった短三和音を多く使った曲は、寂しげに聞こえるんだな。

前回お送りした小林旭の『さすらい』。
これなどはメロディーを書くと、レミファラシ♭シ♭ラ、レドレシ♭ラソラ、となっていて、
Dm(レ・ファ・ラ)Gm(ソ・シ♭・レ)などのコードを使っているのがわかります。 

日本人にはこのマイナーコード好きが特に多いそうで、私もその一人。
ではなぜ、マイナーコードが好きになって、それはいつからか、と言われると
それもはっきりわからないのです。おそらく小さい頃聴かされていた歌謡曲や童謡の影響かな、
というくらいしか理由が思いつきません。

とにかく悲しげな歌が好きでした。
『どんぐりころころ』『むすんでひらいて』『チューリップ』『汽車ポッポ』・・・
そんな明るい感じの童謡を、全部自分で短調に変えて歌っていました。
ごく小さい頃からです。
自然に、長調の歌を短調にアレンジすることが出来ました。

たとえば『どんぐりころころ』は長調で歌えば、ソミミファミレド ソミミレ ですが、
これを短調にすると、ソミ♭ミ♭ファミ♭レド ソミ♭ミ♭レ となります。
C(ド・ミ・ソ)がCm(ド・ミ♭・ソ)に変わるんですね。
それだけで悲しげなどんぐりになる。
チューリップも汽車も寂しげになる(笑)。 

まず一番を長調で歌って、引き続き二番の歌詞で短調に転調して歌うのが好きでした(笑)。

最近の特に日本の歌をきかなくなったのは、長調の明るい曲が多いから。
でも、長調の曲でも、メロディが極めて美しかったり(モーツアルトのように)、
歌手の生き様や思想が歌の迫力になって表れているようなものなら好きです。

逆にいえば、仮に短調の曲調であっても、とってつけたような平凡なメロディはだめです。
計算して作った悲しげなメロディやパターン化したものは好きになれません。
それから、歌手が下手なのもだめ。
歌唱力のない歌い手が、一見悲しげに聞こえるけれど平凡な曲を、自己陶酔しながら
歌っていたりすると、もう~聴く気になれません。

ということは、長調短調にかかわりなく、メロディラインが美しいこと、
それが私が曲を好きになる必須条件かな。
ロックであろうがジャズであろうがなんであろうが、メロディの鮮烈な
曲なら何でも好き、ということでしょうか。
優れて美しい曲は、メロディの動きがとても自然な流れで覚えやすいんですが、
決して平凡ではありません。斬新で印象が鮮烈です。
一見美しげでも、平凡な曲は皆似通っていて、何度聞いても覚えない。

一つ、いい例をあげましょう。
わたしの音楽経歴の一つの中核でもあるビートルズのこの曲を。



これなどは、コードからすると、長調の曲ですよね。ビートルズの曲はほとんど長調。
では私が好きでないか、というとその逆。大好きです。
なんという鮮烈な始まり方をするのでしょう!
それにこのハーモニー!このジョンの青い声!
長調短調にかかわらず、鮮烈な曲は一度聴いたら忘れがたいというひとつの好例だと思います。
歌詞だって極めてシンプル。でも、鮮やか。

でも、それがわかった上でなお・・・
私はどちらかというとやはり、マィナーコード好み。
そういえば、私の生き方自体もマイナーコード好みかもしれません。
そういうものがあるとすれば。
人生に光と影があるとすれば、私は光を全身に浴びて立つ、というタイプの人間ではなく、
影の中にそっと佇むタイプの人間かな。
でも、それだけに、光に憧れはするのです(笑)。

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

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