『待つ』



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台風一過の秋の日

花びらがボロボロになってしまった紅蜀葵が空を仰ぐ

「もうわたし こんなにぼろぼろ…

もうあなたに顔を向けられない…」

それでも青空を希求するこころは消えない

「来年 また来年

待ってて  わたし もっときれいに生まれ変わるから」






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テレビのアンテナがひとり空を仰ぐ

いのちなき無機物の身ではあるけれど

生きもののようにひとりすっくと立って

青空を飛んでくる電波を待ち受けて 

数本の手ではっしと受け止めて

「爺さん婆さん 安心しな 俺がここで踏んばって

いつまでもテレビ映るようにしていてやるぜ」

粋なシャンソン歌手のように青空の下で大見えを切る。






紅蜀葵よ それでもあなたは綺麗だよ

VHFアンテナよ きみはけなげでいじらしい・・・




待ち続けて待ちくたびれて

こんなつまらぬ戯言でひとり遊びしてみる 秋空の美しい日。













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テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Re: ginaso さんへ

ginaso さん。こんばんは。
私の意図を汲み取ってくださり、嬉しいです。
金色を帯びた秋の日差しの中を歩いていたら、モミジアオイの赤が
青い空に映えて綺麗でした。よく見るとくたびれてもう凋み始めてる。
それでも、すっくと首をのばして、誇り高く。
私の大好きな夏の花の一つなんです。
VHFアンテナはうちのご近所の。これも青空に堂々としてた。
でも、来年7月には用がなくなるんだよなあ、と思うと、ちょっと戯れ歌でもなんでもいいから
書いておいてやりたくなりました。

新しいものが出来ると、すぐそれに飛びついてもてはやす傾向のある日本人。
東京タワーもVHFアンテナもご苦労様といたわってやりたいです。
東京タワーはまだ働きますけれど。

ものが朽ちていく美ってありますよね。

あっ!そういえば、今月の芸術新潮の第二特集は、…
そちらにお伺いしてお話しさせていただきますね。

No title

こんばんは。

きれい… 最初にお写真を拝見したときに、思わず呟いてしまいました。
自分も同じ世界にいるはずなのですが、特に2枚目の青空は、別世界のようです。

花も、無機質のアンテナすらも…終りはあれども、最期までその姿を包み隠さずみせてくれますね。

彼らは朽ちてなお美しい。
記事を拝見・拝読してそう思いました。

Re: waravino さんへ

waravino さん。おはようございます。

YHFアンテナ。来年の7月頃までには、UHFアンテナに切り替わってしまうんでしょうね。
真っ赤な、モミジアオイの花は、来年も咲くだろうけれど、同じ花はもう咲かない。

金色の美しい秋空の中を、空を仰ぎながらあるいていたら、
そんなものたちがふと目にとまり、こんな戯言を書いてみました。

私もこれまで飛行機に乗ったことさえない。家には車もない。携帯も持ってない。
かなりいまどき変わった人間だと思っていましたが、
waravino さん、徹底していらっしゃいますね。最近私も殆どテレビをみません。
民放のうるささに辟易。
NHKは実はひそかに愛しています。いろいろ問題はあるだろうけれど、
日本にNHKがもし無くなったら、それは何かの終わりだろう、と。

VHFアンテナ、東京タワー…。
これもどちらも愛着を感じます。
まるい鼻をしていた新幹線の旧型車両も。
どうぞ、久しぶりの新幹線の旅、お楽しみくださいますよう。

いつもありがとうございます。


こんばんわ^^

すっかり。秋めいてきました。VHFアンテナ。以前。台風で落下して以来。アンテナは撤去。ケーブルは引いてあるものの。受信契約せずで。テレビは我が家では架空の機械になっております。あ。新聞もw もっぱら情報はネットかラジオです。
NHK受信料を契約解除する際は。担当者が直々に。アンテナの有無を見に来たのには。ビビりましたよ。電話だけでは信用しないようです^^;
10月は。1,2日と名古屋へ所用で向かいます。実に10何年ぶりの新幹線に乗ることになり。ちゃんと乗れるんだろうかと。今から心配しております。慌て者と方向音痴は相当なものですしねw
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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