『こころが…ない !』

『こころが…ない! 』

思わせぶりなタイトルですが、実は『こころが…いない! 』と言った方が
私の気持ちに近いです。

2009_1127_184545-CIMG0957_convert_20101118105633.jpg

覚えていらっしゃるでしょうか、この子たちを。

去年、近くの美容院の店先に置いてあったバケツの中に挿してあった菊たち。
厚物咲きの鉢仕立ての季節が終わって、でも、そのまま処分するにしのびなく、
花先だけを切り取って、道行く人に見せていた、こころやさしい『髪結いの亭主』さん。

私はひょんなことから、この子たちの一本を貰って帰ることになって、
その子に『こころ』という名前をつけました。

2009_1127_213554-CIMG0968.jpg 
             『こころ』2009



今年も、菊の季節が来ました。
同じ美容院の店先。

2010_1116_123047-CIMG3277_convert_20101118110601.jpg

こ、こころがない! 『こころ』がいないっ!

どうやら、今年はご主人、違う種類の菊を作りたくなられたようです。
厚物咲きと言われるぽってり厚ぼったい菊ではなく、
今年は厚物は厚物でも少し小ぶりで花の下の方が垂れる『厚走り』と言われる
種類が作りたかったようです。
手前にある黄色いのが、その『厚走り』。
後ろの方には、スプレー菊と言って、一つの枝にたくさん花がつくものが
飾ってあります。

去年のような、ころころした子たちはいません。
がっかり。ちょっとさびしいなあ…。
…でも、なんとなし、これでよかったような気もします。
来年。もしまた、ぽってりころころした子たちがまた作ってあっても、
もう私は、貰って帰ったりしないと思います。
出会い、というものは一回性のものだからいい。
毎年の習いとなってしまっては、もうそれは出会いではない別のものです。


『こころ』……。
あのこは、去年出会った、私だけの特別な菊。
花とだって、こころに沁みる「出会い」というものはあるんです。



去年の、『こころ』の記事、ぜひどうぞ。
http://clusteramaryllis45.blog61.fc2.com/blog-entry-37.html
スポンサーサイト

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

Re: 手帳さんへ

可愛い菊でしたよ。
ブログに載せてやろうと思って、花に手を添えて何枚も
写真を取ったのね。大きさをわかっていただくために。
そのたびに触れる『こころ』の重さとかしっとりした柔らかさとか、
今もこの掌に記憶として残ってるみたい。

あらっ!中学生に菊の鉢ものを仕立てさせるなんて、いい学校ですねえ!(笑)
菊の栽培が盛んなところとか、そういう街ではないのですか?
春に始めて、11月ごろようやく見頃になる。
そういう風に子供に生き物を育てさせるってとってもいいことですよね。
厚走り。つんつんしたの、というのはなにかなあ。
うまく出来たってすごいすごい。

私は花屋で売られている、スプレー咲きのものとか、あまりまっすぐなのは
好きでなくて、乱菊が一等好きだけれど、菊花展はなぜか好きなのです。
作った人の愛情を一身に身に負うて、けなげに競い合ってるのを
見る痛々しさが好き(笑)。

No title

こんにちは。
去年の菊覚えています。存在感あってかっこいい菊だと思いました。
福助っぽいな。私も欲しいなと思いました。

私中学の時菊の鉢物を仕立てたことがあります。
私の中学では全員が近所のおじさんの指導のもと2鉢作ったのです。
名前知りませんでしたが、「厚走り」とつんつんしたのです。
春から準備するのですが、思っていた以上の出来で嬉しかったです。

そのおじさんにぽってりしたの作ってと頼んでしまうかもしれない。
私なら平気で出来そうです。

Re:さおるさんへ

は~い。もうすごく嬉しくて、頭でっかちのこころが籠から
落っこちないように、自転車をそろそろ引いて帰りました。
しっとり冷たくて重くて、まあるくて可愛い子でした。

『そして、 さいごにおしたしにしてたべてしまったかもしれません。』

さおるさん、いいなあ!(笑)
『おしたしにして食べる』!その発想はさすがにありませんでした。
そうよね。究極の一体化、ですよね。
そうか~。そうすればよかったかも!
私、菊の花は山形県産のよく秋になると買って、それこそおしたしにしたり、
酢のものにしたりして食べてるのになあ。
お味噌汁にぱあっと菊の花だけ散らすのも、香り高くていい感じ。

さおるさん。そんなふうに考えるあなた。可愛くて好き♪
いいかただなあって、あらためて思いました♪
ありがとう~。

No title

黄色いお月様に見られながら、こころを自転車のかごに抱えて、うれしい気持ちで家路につく彼岸花さん。
厚物咲きとよぶのですね。
頭でっかちのまあるい頭が、ひとをおもわせます。
わたしも、そのお花を一輪いただいたら、今までであった菊とは
違うあつかいをしてしまったとおもいます。
どうしたって、その風貌には一目おいてしまいますよね~。

たぶんはなしかけるでしょう。
そして、 さいごにおしたしにしてたべてしまったかもしれません。

Re: morinof さんへ

早いもので、もう一年経ちました。
長かったような、あっという間だったような…。

今年、この美容院の店先に、あの黄色いぽってりした子たちがいないのは、
さびしい気もします。でも、『こころ』は私のこころの中に
しっかりと、掌で包んだ時の冷たい感触や、その重み、香りなどを
鮮やかに残しています。

菊の香りはいいですね。子どもの頃はわからなかったけれど、
大人になってから、その気品ある香りが好きになりました。
私が特に好きなのは、黄色い小菊の花粉の香りです。
花びらの、ちょっと冷たい気品ある香とはまた違う、懐かしい懐かしい匂い。
『母の化粧台の香り』とでもいうような。
私の母は実際には口紅さえささない人だったんですけどね。
菊の姿は、『こころ』ちゃんは別にして、私は庭に乱れ咲く残菊が
一番好きです。園芸種のまっすぐこわばったような姿は好きでない。
ものみなすべてが枯れはてかけた庭に、支柱もなく乱れた姿で
晩秋、初冬の弱い陽を浴びて咲く色とりどりの残菊。
その寂しげだけれど風情ある姿にいつも心ひかれます。
morinofさんのお庭の残菊は何色でしょうか…

ああ、去年の今の頃に

覚えています。と言うより写真を見てタイムスリップ。
あの花の記憶が蘇り、改めてあの記事を読んでから
もう1年経ったのかと感慨深きに至っています。
 ::::::
菜園の脇に、長年放りっぱなしの菊が咲いています。
菊の香は何だか、幼いころの『こころ』を呼び覚ましてくれます。

Re: れんげちゃんへ

れんげちゃん、こんにちは。
ね。大きいでしょ~。
持つとしっとり重くて、なんかほんとに子供の頭みたいでしたよ。

『何だかポっと温か~いものが心に流れる。
ぬくぬく、ありがと~♪』

そういう風に感じ取ってくださって、とても嬉しいです。
れんげちゃんはすっごくよくわかってくださると思ってたんだ。
植物にも心があるって。

今、ふっと思ったけど、茎と葉っぱを挿し芽してみればよかったなあ。
そしたら、こころの子供が育ってたかもしれない。
なんで、去年思いつかなかったかなあ…。

れんげちゃん、いつも元気をありがとう。

No title

うっわ~、(OoO;) なんてでっかい菊だろう!!!
こんなの初めて見たよ。
そっか~、今年は居なかったのね。「こころ」
さみしいけど、何だかポっと温か~いものが心に流れる。
ぬくぬく、ありがと~♪
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
リンク、トラックバックご自由に。

『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード