『嘆いていないで』

ずうっと、被災地の現状を映すテレビ、原発事故についての報道に
見入っていた。

胸の内に溜まる悲しみと怒り。

しかし、ここで私がいくら怒り、いくら嘆いても、被災地のかたに
なにかが届くわけでも、原発の事情が好転するわけでもない、という、
当たり前のことにふと気づく。
今は責めまい。それはおいおい国民皆で考えていくことだ。

今、私にできることをしよう。

そう思った。
現地の人々に今は物資は届きにくい。
だから、今日、僅かですが、募金をしてきました。
どの組織がいいか、わからなかったけれど、とりあえず、大きな組織に。

私はいろいろな事情から、自分で救援に行くなどということができない。
もう少し、支援体制が整って、現地でなにが必要か具体化して、それを届けることが
可能になったら、物品での支援も考慮に入れて、今からその準備をしよう 。
(ただし新品を。)

まあ、そんなことをとりあえず、今日考えてみた。

今日、もうあと一時間ちょっと。夜6;20から、10:00まで、
我が家の方でも、計画停電に入る。
その前に夕食。あとは暗くても寒くても我慢だ。
昨日までのように、不手際ばかりの電力会社を罵ったりすまい!(苦笑)

ただ、一言。
日本人はおとなしい。
こういうことが起こっても、公の組織の指導に従って、皆、整然と行動する。
それは中国だけでなく、世界中から、今回驚きと感動を持って見られているようである。
この、日本人のもの静かな反応。それは日本が誇れる美質であると思う。

ただし、唯々諾々とお上の言うことに従うのと、自分の理性と判断基準に従って
もの静かに行動することは、違うことだと思うのだ。
声をあげるべき時に黙っていてはならない。
国民の声が政治を動かし企業を動かし、ひとを動かす。
原発に関してもそう。
おとなしい羊になってはならないと思う。
理性と温かい隣人愛と、正しい批判精神を持った、人間でありたい。
(人間が羊より上だと思っているわけではありません。比喩的表現です。念のため。)

静かにそう決意している。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Re: ららさんへ

ららさん。こんばんは。

昨日は、3号機への注水がうまく行って、1,2号機も電気が通じて、
冷却装置が働きだしたよう。そう聞いて、ほっとしていると、
3号機の圧力が高くなっているとの報道。今は安定したとのことですが、
まだまだ安心からは程遠いですね。

3号機は、出力も大きいし、プルトニウムとウランの混合燃料である、
MOX燃料を使っているらしいですね。Wikiなどにも書かれていますが、
これはやはり、扱いも難しく、危険度も高い。
解説者でMOX燃料についてちらと触れていたひともいたようだけど、
一般のひとには、MOX燃料などと言われてもピンときませんね。
ほとんどなにも詳しくわからないまま、知らされないまま、
原発行政はどんどん進み、そして、恐れていた事故が起きてしまいました。

こんな狭い日本に、あんなにくっついて、原子炉が6機もあるなんて…

近くの人々は、どれほどの不安の中にいらっしゃることでしょう。
食料も医薬品もこと欠く中で、身動きもとれず不安に脅えていらっしゃることでしょう…

なぜ、こんなことになったんだ!
怒りに体が震えそうなんだけど、今はなんとか終息してくれることを
祈るばかり。

ららさん。この世は不条理に満ちていますね。
また、この世はすばらしいものでもあるのだけれど…。

No title

こんにちは。海外では福島の発電所から半径80キロ圏外に非難が常識になっていますが、やっとわかりました。3号機、プルサーマル計画で、使用済み核燃料は再利用のためのきわめて危険なものだったんですね。
そのことを東電の解説で聞いたことがないのはなぜでしょう。
こんなに情報が大切なときなのに、
なんだか情けなくなってしまいました。

Re: 鍵コメさんへ

お帰りなさい。
今日は私も原発のことや、計画停電やらで、何とも落ち着かず。
今、そちらにお伺いしますね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 鍵コメさんへ

なぜか、報道にバイアスがかかっているように思えてなりませんね。
正確で素早い情報、報道が一番欲しいときなのに、むしろ逆方向に
いっているような。
なぜかくも間髪をいれず、「計画停電」なるものを始めたのか。
「なあ。停電すると困るだろう」、とインプリントされていくような、
自分が飼いならされていくような、
肌でなにか、そんないや~なものを感じています。

理解い難い理不尽なことが進行していっている気がします。
『安心だから』『安心ですから』という言葉がなんと虚しいことでしょう。
そうやって、人間の肌で感じる感覚が、いつの間にやら慣れによって鈍磨していくのが
一番まずいことのような気がします。

今こそ本当、人々の全智を傾けて協力してことにあたらなければならないときに。

Re: morinofさんへ

昨日と今日、私の住む地域では、「計画停電」などという胡散臭い名前の
停電がありました。我が家の主暖房は電気炬燵。石油ストーブもないので、
3時間の間は布団にでもくるまって、真っ暗な中、震えているしかありませんでした。
ラジオで、救援が速やかに進展している様子は見えない地震の被災地の様子を
聞いていました。現地の方たちはこんな程度の苦痛をはるかに超える
極限状況の中にいらっしゃるのだ、と、思いながら。
原発のほうは冷却が一向に進んでいる様子はなく、しかもなぜか
情報が少ないどころか、報道の回数も少なくなっているような。

なにか、こう、飼いならされていっているような、妙な感覚がありました。
飼いならされてたまるか、という気持ちが、暗闇の中でふつふつと湧いてきました。

今年の桜を楽しみにしていた僅か一週間前が、はるかに遠く昔の
幸せだった時代のように思えてなりません。

morinof さん。ありがとうございます。
悲しみと怒りの間を行きつ戻りつしています。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

そう決意しながらも

実は私も静かにそう決意しながら
これから春の花を届けようと写真を撮っていたのですが
早咲きの桜を仰ぎ見て涙が止まらなくなりました。
原発渦中の人たちは無事にこの春を迎えられるのだろうか
次の年の桜を愛でることが出来るのだろうかと
操作荒れた情報に翻弄されているのを知ると
胸が押し潰される思いで、つい叫んでしまいたくなります。

Re: そらまめさんへ

今はもう、原発事故が何とか無事終息してくれることを祈るだけです。

それにしても、・・・『言いたいことは山ほど』。ほんとですね。
今は、静観しているしかないです。
ごめんなさいね。コメント短くて。
口を開くと怒りたくなるものだから(苦笑)。
そちらの生活は落ちつかれましたか?

Re: NANTEIさんへ

NANTEIさん。
感情任せなんて、NANTEIさんに限ってそんなこと。
一生のうちには、本当に感情のコントロールが出来なくて、あとで考えると、
体が熱くなるほど恥ずかしいことがあります。私などしょっちゅう。

しかしながら、今回のこの東北関東大震災は別という気がします。
被害の範囲の広さと、そしてそれぞれの甚大さ。
さらにそれにより、世界でも例を見ない重大な原発事故が誘発されて。
これで平静でいられるなんて、ありえないだろうという気がします。

私などは、情ないことですが、もう悲しくて悔しくて
気分が二転三転しています。
『嘆くのはやめて』という記事で、気分を変えようとしているのは、
実は昨日 、NANTEI さんの記事を拝見したからなんですよ。
そうだなあ。嘆いていてもしようがない。ここは一つ、俳句の一つも
考えだせるほど、自分の感情をコントロールしなくっちゃ、
そう思わせていただいたことによるのですから(俳句は出来ないですけれど)。
だから、NANTEI さん。ご自分の記事を、感情任せの安易な記事なんて
おっしゃらないでくださいよ(笑)。
NANTEI さんの悠々とした態度に力づけられたんですから。
しかしながら、ことはほんとうに重大になってきましたね…。

NANTEI さんのお言葉と笑声に励まされました!ありがとうございます。

No title

本当にそう思います。
『お上の言うことに従う』だけにはならないように・・・。
きっと誰しもが思っていて、だけどなかなか意見が言えなくて。

こういう時、各あらゆる担当・部署のリーダーとしての資質が問われて
いるように思います。
逆に一般市民からは歯がゆく・・・『私が権力を持っていたならば・・・』と。
そういう意見の解消もかねて、元から考えていた『目安箱』を各県で
儲けるべきだと思います。
本当に!言いたいことは山ほどに・・・。(失笑)

こんばんは。

落ち着かれましたか(笑)。
「正しい批判精神を持った人になりたい」。
良き人間の姿はまさにそうだと思います。

私も右顧左眄の非常に恥ずかしい人生を積み重ねてきました。
この未曾有の災害でも感情まかせの安易な記事を連ねてしまいました。
今見直すと忸怩とした思いです。

明日からは通常記事に戻りたいです(笑)。

プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
リンク、トラックバックご自由に。

『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード