『スポンサーつきの マスコミが語れないこと』

こんな番組がありますので、よければご覧ください。
videonews.comというところが配信している番組。

http://www.videonews.com/on-demand/511520/001784.php

ただし、4時間の長~い番組です。
一度にご覧にならず、分けてご覧くださいね。
大きく言って4部から構成されています。
①考えられる最悪のシナリオ     (0:00~45:50) 
②放射線が人体に与える影響について (45:50~1:11:15)
③空気、食べ物などの汚染について  (1:11:15~1:50:00)
④原発に依存しない道        (1:50:00~       )
  
これは、え~と、ネットだけに配信されているものかな。
私も、最近その存在を知って、受信の登録したばかり。(会員登録500円)。
私がこのひとの言うことは好きだなと思う、宮台真司さんも登場。

みなさん。一連の福島原発の報道をご覧になって、司会者も、ゲストとして
呼ばれている科学者や、専門家という人々も、なんとなく歯切れが悪く、
ただ政府の発表通りに、「ただちに健康に影響しない」というきまり文句
ばかりで番組が終わるのを、腹立たしくお思いになりませんでしたか。

どこまで情報を開示するか、という判断は確かに、半端でなく難しいことだと思います。
でも、最悪の事態を想定して、心構えだけはしておきたい、というのも
国民の正直な気持ちでもある。そんな事態が避けられたら、あとで笑えばいいのですから。

なぜ、マスコミが、本当に起こりうるかもしれない最悪のシナリオを言えないか、というと、
パニックを起こさせない、ということのほかに、電力業界というものが、マスコミに
ものすごい力をもっているからだ、とうことは、皆さんご存じの通り。
電力業界と、政治(長い間自民党政権下で)、経済界、マスコミは、
その利害関係が分かちがたく絡み合っているからです。

このネットの番組は、そうしたスポンサーの縛りを一切受けていません。
だから、言いたい放題言っています。ときには少しおふざけに思えるほど。

しかしながら、番組が進むにつれ、司会者の神保哲生さんも青木理さんも、宮台真司さんも、
顔つきが暗くなっていきます。
最悪のシナリオ…。それはどこか一機で原子炉圧力容器が吹っ飛ぶような
大きな水蒸気爆発が起こり、放射性物質が、広範囲に飛び散ること。
そうなると、他の機にも近寄れなくなりますから、他の機の冷却も出来なくなる。
1~-6号機すべてが制御できなくなる…

わたしが地震のあと、福島原発で何か起こったという第一報を聞いたとき、
最初に恐れたのが、そのことでした。
それはもう、あの、地震と津波、その光景と共に、悪い夢、としか
思えないくらいだった。

そんなことが起こったら、福島を中心にして、日本は分断されてしまう!
大地震と大津波でうち震える人々と、東京の官邸は分断されてしまう!
救援の手も、何もかもが、もう陸路を通じては届かなくなってしまう!
悲鳴をあげたいくらい、そのことを恐れました。

この番組は、地上波のテレビがあまりにも、綺麗事を言っているのに業を煮やしたスタッフが、
『最悪の事態とはなんなのか』ということを想定して作ろうとしてみた番組です。

みるところ、今の実際の状況は、こんな最悪の状況を通り過ぎたように思えます。
(その代わり、海の汚染の問題が深刻に。)
米仏など海外からの強力なノウハウを持つ支援隊も到着して、知恵を貸してくれる。
もう、東電内部が秘密主義で行こうとしてもできません。
透明性が生まれる!…そのことが、私の気持ちを明るくしているのかも。
陰で一体、何が起こって、なにが行われているかわかったもんじゃない…という
不透明性が、不安を増大させていた、という面が確かにあります。

それでは、なぜ、いまではもう状況が変わってしまったのに、
いまさらここでアップするか、というと、私は後半部も聴いてもらいたいのです。
そこでは、原発に頼らずとも、日本人は生きていける、というシナリオもまた
示されています。

私はこれを聴いて、日本の将来に希望を持ちました。

勿論、このネットの番組の中で、後半語られる、『原発が無くても、日本人は
今の生活レベルをそう下げずとも、将来もやっていける』という見通しも、
計算通り行くかどうか、それは私にもしかとはわかりません。
甘い見通しかもしれない。

しかし、経済的コストから言って、原発は、割に合わない、しかも大変な危険と
隣り合わせのものだ、ということは、今回の事故で、いやというほど身にしみたですよね。
これから福島原発と同じように老朽化した機をどうするか。
もう、しばらくは、原発の新規建設は地元民が許さないでしょう。
私たちは、別の道を探り、急いで築かねばなりません。
コストパフォーマンスや投資リスクから言っても、今でもそうだが、これから原発は、
投資するメリットはあまりなくなる、したがって徐々に撤退さざるを得なくなるはず
という、経済的な面からの観点の話は妙に説得力があります。
世の中は、経済で動いていますから。
日本のように、一電力会社がその地域の電気事業を独占する、という特殊事情が、
甘い企業体質を生んだ。
政府、マスコミ、企業一丸となって、これまで、
『原発はクリーンで、しかもコストが安い』という
キャンペーンをずっとはり続け、私たちに刷り込みをしてきたのではないでしょうか?
その他の可能性というものを、私たちは考えないように誘導されてきたのでは?

原発が無くても日本はやっていけるかもしれない、という、具体的な話は、
私には大変明るい希望でした。

長くて、ご覧になるのは疲れますけど、どうか。
電力会社の軛から自由になると、こうも明るく生きられるのか、という
気持ちにさせられます。
そうか。そういう選択肢もほんとうはあったのか!という気持ちに。

勿論、未来を選ぶのは、一人一人の皆さんのお考えです。
若い方がこれからどういう世界に生きていくことを自ら選びとるのか…。

この話の中には、地震・津波の被災地の再建にも、大きなヒントになることが
含まれているような気がします。

私は、この悲劇を悲劇のままにしないためにも、東北・北海道は、一つの
独立文化圏をこれから創るんだ!、というくらいの、大きな新しい構想の
社会を作っていって欲しいと思っています。
仙台あたりを首都のような存在にして、東京を中心にした文化圏とは
また趣を異にした、安全で味わい豊かな一大文化圏を。
日本に、いや、世界に類を見ないような、新しい発想の夢の街を。
新しいものと昔ながらのものを融合させた、温かいコミュ二ティ作り。
新しい漁業の街。工業の街。新しい農業・商業や流通の試み。
そうして、発想も豊かな、学園都市・芸術の街づくり…。
その時に、エネルギーのことも、まったく新しい発想で考えてみて欲しいのです。
再生可能エネルギーのモデル地区として、世界が注目するような…。


あ。それから。
今、世界の叡智が福島に集められている。電力会社の技術者も頑張っているでしょう。
世界に誇れる、勇敢な原発の作業員たち、自衛隊、消防、警察の人々がいる。
アメリカをはじめとする支援部隊もいてくれる。
とんでもない長期戦にはなるけれど、きっとなんとか解決する。…そう信じ願っています。


PART Ⅱ(22:15~)と書いてあるところの50kとか300kという小さなボタンを
クリックしてくださると、映像が始まります。
4時間番組ですから、ご覚悟を(笑)。
ただ、今は省エネが必要なとき。
今描く悪いシナリオ、健康被害のことなど、もうご存知の方は、
1時間55分めくらいから、見ていただくと、私が皆さんに見て欲しい、
これからの展望が語られています。 

ただ…。1時間56分24秒くらいのところで、宮台さんが危惧している。
『これまで、原発を可能にしてきた社会が、原発災害にどう対処できるのか。』
また、2時間42分30秒くらいから、2時間46分くらいまでのところで
述べている言葉、『原発を可能にした社会というものを、われわれはこれから
検証していく必要がある』などという部分のところは全部、深い憂慮と示唆に満ちています。

つまり、これまでいくら情報操作され続けて、原発の実体を知らなかったとはいえ、
今、これほどの快適さに慣れた私たち日本人に、原発以外の道を真剣に
探ろうという意識が本当にあるかどうか。…
また、電力事業を始め、日本人は、あらゆるところで、中央集権的な構造に
慣らされてしまっている。それを批判できるような市民層が、育っていない。
それが、太平洋戦争の軍部暴走も止められず、また電気事業の独占も
止められない精神構造を作ってしまっている。
そこの根本的な見直しをしないと、日本は変われないのではないか。…
そのことを、宮台さんは危惧しているように思われます。

日本国民一人一人がこれからほんとうに真剣に考えていって欲しい部分です。









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Re: morinof さんへ

あっ。morinof さん。見てくださってたんですね。
すみません。
あまりにも長い番組。そのうえ、私の紹介文も長いので
少し短くしようと思って、一時ひっこめました。
でも、書きなおしても、あまり短くならず(笑)。

3月25日のものですので、状況は随分変わってきています。
こんな最悪のシナリオにならないでほんとによかった。
でも、紙一重でしたね。

後半部分を見ていただきたいので、どうぞ少しづつごゆっくり。

ありがとうございます。
きっと、彼岸花さん、どうしたんだろうとご心配いただいているのでは…。
私はだいじょぶです。でも、今日はひどい頭痛。
春なのにな。私の家の近くの川べりの染井吉野は、まだ1分咲き。
こんなに桜が遅いのも珍しいです。

Re: れんげちゃんへ

あらら(笑)。一番大事なとこ見てくださいね。
長いからなあ…。でも、いいこといっぱい言ってるよ。

紹介していただいた東電の会見、昨夜、見ました。
ありがとう~。
3月11日の最初の会見のときは、わかりません、わかりません、確認してみます、
ばかりの彼らだったけど、一か月近くたって、だいぶ、慣れてきましたね。
それに、勉強も少ししたみたい。
しかし、これを見ると、質問する記者さんたちも、なんとなくモゴモゴ言ってるなあ。
どうでもいいようなこと訊いてる気がする。
もっと本質にずばりと切りこめないかなあ。
とりあえず、水ガラスが止水効果を上げてよかった!誰が提案してくれたか、知りたいですね。
東電の人ではないだろうなあ。
いろいろな業種の人の知恵をどんどん借りるといいんですけれどね。

でも、冷却のために水を放水続ける以上、汚染された水を溜めておくところは
これからもずうっと問題。ハア…まだ先が長いですねえ。

被災地の方のこれからの展望も、なかなか見えてこないですね。
上の方の人の、誰がどこでどういうふうに動いているんだろう…。

れんげちゃん。応援ありがとう~。

先日の記事

先日出ていらした、この記事が消えていて
あの番組を途中までしか見られなかったのですが
また新たに掲載されたんですね、良かった。
流石に4時間は一挙に見ることが出来ないので
細切れながら見て行きます。

No title

これね...。
観てたけど、パート2の最後の方、いつの間か寝てたっ。(笑)
もっかい観マス!紹介ありがとう!!
これは、観た?
http://www.ustream.tv/recorded/13785210

プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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