『山を少し動かした?』

昨日夕方、菅首相が中部電力に対し、浜岡原発の全3基の停止を要請した、
という発表を国民に対して行った。
中部電力はその要請を受け、今日それを受諾するかどうかということを協議。
しかし、今日は結論が出なかった。明日以降に結論は持ち越されるという。

菅首相の真意と、その発言に至った経過はいったいどんなことだったのか。
『菅降ろし』の強風が吹く中、起死回生の一発勝負に打って出た、という見方も
あるようである。

だが私は、菅さんのこの決意を大きく評価したい。
いつもこの人は拙速である。今回もその感はあるけれども、
政治家の事情などどうでもいい。
『浜岡原発を止める』という発言が、首相の口から出たということは、
これはもう、大きな大きな一歩である。
たとえそれが期限付きであってもなんでも。
菅さんが、この思いきった手に打って出た、ということの奥には、
それが国民の望みであるから、ということは大きく影響していると思う。
国民を味方につけよう…その意識が生まれただけでも大きな第一歩である。
『浜岡原発を止めて!』という、悲鳴に近い国民の声は、確かにこの国の
首相に届いたと言えるのではなかろうか。
拙速であろうが、手順がおかしかろうが、自分の内閣の延命のためであろうが、
それはいい。とにかくこれは大きな前進なのである。

さて、みなさん。今が、発言のし時の一つではないだろうか。
おそらくこれから、中部電力の中で、原発をなにがなんでも動かしたい、と
思う勢力が、強力に反対して一国の首相の要請をさえ蹴ろうとする動きが
出てくるだろう。
せっかく動き出した、この山をまた止めさせてはならない。
菅首相の意志は、国民の意志である、ということを大きな声で今こそ言いたい。
これまでの菅さんの遅い対応。それとこれは一旦切り離し、今回の
決断を大きく評価しようではありませんか。
その意志を示すことが今、大事です。

『国民の希望すること』…本来はそれが、国を、企業を、動かすようでなければならない。
これまで、そのようなチャンスは、選挙で一票投じるときにしかあまりありませんでした。
でも、今回の東日本大震災は、その固定観念を変えつつあります。
我慢していなくていい。正当な意見は声に出して表に出せるのです。
ネットというのは、大きな力を持っています。
私自身、これまで、そのことをそうは認識していなかった。

しかしながら、今は、御用テレビがあまり積極的に流さない、小出さんのような一学者の悲痛な訴えも、
ネットの世界では繰り返し繰り返し流される。反原発デモの様子も流される。
浜岡をとめよう、福島の子供たちの年間累積放射線量の基準をみなおさせよう、
…そうした声は、ネットを通じて広がりつつあります。

ネットをやるひとだけか、というと、意外なことにそれがそうでもない。
ネットで騒がれ出すと、結局新聞一般紙や、地上波のテレビなどでも
それを取り上げざるを得なくなる。
…それが大変に大事なことだと私は思います。

わかっているひとだけがわかっていればいいという時期ではもうありません。
ひろくどの人にも、原発のことを知って欲しい。
そうしてこれまでの固定観念にとらわれず、原発を止めるかどうかということを
真剣に考えて議論して欲しい。
機会を積極的に見つけて、いろいろな人に話をして欲しいと思います。
これまでのように、「反原発」運動をするのは、特殊な人々、というような
あり方ではなく、職場で、家庭で、学校で、…多くのひとが当たり前のように、
自分たちの未来のエネルギーをどうするか、ということについて、
語り合う、そんな状況にしたいものです。

菅さんは今回いい決断をしました。
それを応援したい。
無論、彼のしたこと、することのすべてに賛成するわけではない。
国民は菅首相に限らず、他の政治家の言ったりしたりしていること、
それから、企業の対し方を、しっかり見つめて行きましょう。
一票の力、というのはどれほど潜在的に大きな力を持っているか知れないのです。

『国民の後ろ盾がある…』
それを今回のことで菅さんが学んでくれれば、
これから彼自身ががらりと大きく変わっていくかもしれません。

地震大津波の被災地の方のことにしても、誰かがとにかく動かねばなりません。
みんなで首相の足を引っ張っている時ではない、…そう思います。

国民の目は正しい。現に、河野太郎さんなどの発言は、党派を超えて、
注目を集め、指示の輪も広がっているように感じます。

自分たちの力を信じましょう。

国の政治を変えるのは、国民自身。私は今ほどそれを強く思うことはありません。




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Re: さおるさんへ

やりましたね!さおるさん。

ひと先ず、しばらくの間は、浜岡原発に何かあったら!という
不安からは逃れられますね。

しかしまあ。これは浜岡だけが特別危険と思われるからであって、
日本政府が、原子力をエネルギーの柱、と考えている基本の方針には
変わりがないので、まだまだこれからですね。
とりあえずはでも、一番心配だったところが運転停止になったので
よかったですね~♪

防潮堤を超急いで作るだろうから、そしたらまた運転再開ということになるだろうから、
それからまたしっかり見ていかねばなりませんね。
でも、ストップしている2年くらいの間に、「なんだ!浜岡が停まっても、
そんなに市民生活に影響ないじゃない!それより、電気の節約って
出来るもんだなあ、これだったら、もうずっと浜岡はいらないなあ。」
というふうに、市民の方が学んでいってくれるといいな、と思います。

原発の恐怖から自由でいられることの開放感を、知って欲しいなあ、
そうしみじみ思います。
あと、菅さんが、これを機に、強く国を正しい方向に引っ張っていくことを
覚えてくれるといいなあ。

やった~!

やったね!

浜岡原発全面停止!
決まりましたね(>_<)
すごいっ! 中部電力信頼にあたります。

これで日本をあげて節電生活だね(^_^)v

清々しい空気を一瞬感じました☆

さあ心していこう~。

Re: NANTEI さんへ

NANTEI さん。こんにちは。

これを、中部電力が蹴ったりしなければいいですね。
そうしたら、菅さんの面目は丸つぶれ。
ますますまずい立場になる。
いろいろ批判されているけれど、じゃあ、誰が総理になったらいいのか、というと、
首相になれる位置にいる他の人を見ても、これ!というひとはいない。
谷垣さんだって、ぶれてますしね。中曽根さんなどに対してはものも言えないんじゃないかな。
自民党も民主党も、老人たちはもうだめ。
今の体制から梃子でも動きたくないんですから。

若い人たちが、これまでと違う新しい発想で、世界のモデルとなるような、
国づくりをしていってくれないかなあ…。
河野太郎さんなど、なかなかいいけれど、一匹狼だからなあ。
でも、小泉さんもどちらかというとそうでしたよね(大嫌いだけど)。
それでも、安定した長期政権を築いた(構造改革、ろくでもないことばかりしたけど)。

要は、国民がこの人にならついて行く、というひとが出てくれば、
あっという間に政治は動くんですけれどね。
そう言った意味で、何かの形で、国民がいろいろな政治家の言動に、
賛成なら賛成!、反対なら反対!の意志表示をすることが、これからますます
大切になってくる気がします。

上からおしつけられた、「仕方がないや」という選択ではなく、
「国民の意志で、政治家を育てていくんだ」、…そのくらいの気持ちでいたいものですね。

ありがとうございます~♪

はい!

少し動きました!

Re: さおるさんへ

いつも『行き当たりばったり』と言われる菅首相。
今回も、思いつきでそう言ったのかどうかこころのうちは知りませんが、
社民党の福島瑞穂さんなどの話によると、だんだん変化しているのが
わかったらしい。
でも、そんな経過はとりあえずどうでもいい気がします。

日本という国の首相が、危険だ危険だと言われ続けていた浜岡原発を
仮にもせよ止める、という方針を打ち出したことが嬉しい。
東京電力は、計画停電などをやって、『原発がないと電気が停まって、こんなに困るぞ!』
と、住民に思わせたかったみたいだけれど、実際計画停電をしてみると、
ネオンの消えた街、少し明かりの暗くなった店など案外いいものでした。
どれほど私たちが、湯水のように電気を使っていたか、が実感されました。
勿論、計画停電のように、病院も大事な企業も何もかも一斉、というやり方はまずい。
でも、コンセントをこまめに抜くなどほんのちょっとしたことで家庭でできる、
電気の節約法がたくさんある。
企業も、業績をさほど落とさずに、きっと節電は出来るはずなのです。
今まで、その必要がなく電気使い放題に慣れ切っていただけ。

『原発を止めると電気が足りなくなる』…本当にそうなのか?
東京でさえ、福島がこんなことになって、原発の稼働が減っても、実際は
それほど困っていません。やり方さえ工夫すれば、企業も業績を落とさずに済んだはず。

中部電力の管轄下でも、浜岡が停まっても、きっとさほど困らないはずです。
『浜岡がないと、電気が足りなくなって困るぞ』というのは、なにがなんでも
原発を推進していきたい、利権にかかわりのある人々の決まりきった謳い文句だと思います。

これを機に一挙に、自然エネルギーへの切り替えに国が舵を切ってくれるといいなあ。

再生可能エネルギー100%を目指す、スコットランド国民党が、総選挙で勝ったという
ニュースもあります。世界のあちこちでそうした動きが高まるなか、
肝心の日本では大きな動きになっていかないのが不思議でならなかったけれど、
徐々に、関心が高まり、動きが出てきているように思います。
嬉しいな。

さおるさん。ありがとう~!
こうして、あなたがね、賛成!っていってくださったことが、すっごく嬉しい。
原発をどうするか、これからみんなで考えていけばいいのよね~。

賛成!

テレビでの管首相の発言をみて、ええ!っと目を疑う感じでした。
数日前までとは打って変わって、停止!!?
そこからやってもらわないと始まらないよ。いいよ。いいよ。
ちょっと、見えてきた気がする。
正しい方向に向かって、霧がすーっと消えていく様子。

私の住む地域は中部電力の管轄下。電力の心配はなく、震災以降特に不自由もなく、このまま何も変わらない雰囲気が。
おかしい!
こんな事じゃ、私たちが気づくまでまた、天災も人災もやってくるんじゃないかって思っていました。
日本人みんなが思い知るべきなんです。

停止が実現すれば、ようやく西側の人も、ギリギリの電力を体験し、身をもってこれからの、エネルギー問題に向かえるような気がします。
問題は山積です。
toyotaなどの大企業が滞ると、日本の経済もさらに悪化の一途は目に見えます。
しかし、困らなくてはならないんですよね。私たち。

上のぼりばかりがいいことなんじゃない。物はあふれても、輝きを失ったこの時代。
下がっていくことが必要な時もある。
ようかく、金縛りのような飽和状態から抜け出し、この子たちも、いえ私も、考え始めるのかな・・って感じています。

新しい時代がここから、はじまることを願います。
プロフィール

彼岸花さん

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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