『神の劫火』  ①

テレビの旅の番組をぼうっと見ていて、ふと思った。
日本は宗教に対し、非常におおらかな国である。
昔は、例えば織田信長と一向宗が争ったり、明治の初め、廃仏毀釈などということも
あったけれど、概して日本人は、大変おおらかにいろいろな信仰を受け入れ、
生活の中にそれを取り込んできた国民と言えるだろう。

大きな寺院や神社は無論のこと、日本には民衆の信仰心の表出した
祠などがほんとにあちこちにある。
険しい山のてっぺんにも小さな社が祀られていたり、農道の追分に道祖神が祀られていたり、
大都会の裏通りの民家の庭にお稲荷さんがあったり…。
祀られているものもほんとにいろいろ。
勿論お釈迦さまから弘法大師様から、菅原道真公から、妙見様から乃木希典大将まで…。

「ああ、おおらかだなあ…日本は…。

なんだか、原発って、まるで一神教の神の国の、燃え盛る『神の火』みたいな
もんなんじゃないかしら。」…ふと、そう思ったのである。

人間が触ることの本来許されない神の炎。
まあ、これはなにも、私が考えたことではなく、よく例えられるものかも
知れないが。プロメテウスが盗み出したという、神の火。

日本原子力産業協会によれば、福島原発事故前の今年初めの時点で
世界で436基が運転中。建設中が75基で計画中の原発は91基だそうである。

先進国がこうやって燃え盛る神の火を手に入れて発展を遂げてきたのなら、
開発途上にある国が自国にも原発を、と思うのは当然であろう。
例えば、先の記事で書いたモンゴルが、アメリカや日本の核のゴミを受け入れる代わりに
原発の技術を提供してもらおうと考えたように。

先進国の人々はこれを危ぶむ。
自分たちは事故を起こさないけれど、開発途上国の人々が果たして安全に
原発を管理していけるのだろうか、と。
また、紛争中の国などでは、原発を狙ったテロだって起こりうる…。

自国の原発を売り込んで、商売で大儲けはしたい。けれども、その後の安全運転には
危惧を抱き、本当は原発をあまり持って欲しくはない…。

これが先進国の勝手な本音なのではないだろうか。
アメリカが、自国は原発を104機も持ち、大量の核兵器を持ちながら、
核拡散を心配しているのが示すように。自国の原発増設を認める大統領が
核兵器なき世界を訴え、ノーベル平和賞を受賞したのが象徴しているように。

今回の福島第一原発の事故で、原発がいったん暴走を始めたら、それは人間には
手がつけられないものになるという恐ろしさを、日本人は知ったはずである。
今回の経過を見ていると、メルトダウンが起きていながら偶然が重なって、
危機一髪のところで、最悪の事態は避けられたということがわかって慄然とする。
最悪の事態というのは、1~4号機のどれかで、水蒸気爆発が起き、
核納容器も吹っ飛んで大量の瓦礫と共に放射性物質が空に巻き上げられ、
そのために、誰も第一原発に近付けなくなってしまう。
そうして、1~4の他の原子炉も冷却が出来なくなったために次々と
メルトダウンし、建屋ごと爆発していく・…という恐ろしいシナリオである。

そうならないよう、放水を続けて、何とか、再臨界を抑えてはいる。
しかし、そのために大量の放射性物質に汚染された水がたまり続け、もうすぐ
収容しきれなくなりそうだ、というのは皆さん御承知の通り。
この高濃度汚染水の処理費用だけでも、少なくとも531億円かかりそうだという
見積もりを昨日東電が出したばかりである。それが最終的に一体いくらまで
ふくらむのか、誰にもわからない。ここには低レベルの汚染水は含まれていない。

これからあと5年から10年もかけて燃料を冷却し続け、ようやく燃料を
取り出すことが出来るようになったとして、それから解体が完了し、
出てきた、高レベル、低レベルの大量の核のゴミをどこに処分するのか、
いったいそれにいくらかかるのか…
農産物、海産物汚染の補償。住民への補償がいったいどこまで出来て、それはいったいどこまで
ふくらむのか???

福島の事故がなかったとしても、これから次々に老朽化して使えなくなる日本の原発。
それらはいずれ解体処理されなければならない。いったいそれにいくらかかることか!
原発を新設するのだって、一基数百億円というお金がかかるもの。
そうして、仮に天変地異がなくとも、人間のミスによって、チェルノブイリや
スリーマイル事故のように、大きな被害を何十年と地球にもたらすもの。

それを世界は、これから、予定通り全部建設されたとすると、今あるものを含め、
計610基も持とうとしていたのである!

…そう考えると、本当に原子力発電というものは、人間が手にしてはならない『神の火』
だったのではないか、という想いが強くなる。

さて、日本の道祖神などの話に戻るが、私たち人間にとって、これからそちらに
だんだん切り替えていきたい自然エネルギーというものは、これらの、小さな
さまざまな神や仏に似たものなのではないかなと私は思うのである。

日本人がその歴史の中で育み、大切に守り続けているお地蔵様や、お稲荷さんや
天神様や、妙見さんや、東郷平八郎や乃木将軍や道祖神やお不動さんや
時には河童やお岩さんや、大きな石まで…!(笑)
それらは、大きな主流である神道や仏教やキリスト教の神仏の寺院神社の他にあって、
我々が日常的にさりげなく生活の中でお参りし、手を合わせる小さな神々である。
まあ、お地蔵さんは仏教だけれど、ささやかにまつられる仏さんだから。

原子力発電の火が、われわれの触れてはならなかった『絶対唯一神の神の火』とするならば、
石炭、石油、ガスなどは、日本における混交の神仏たち、つまりキリスト教や
仏教や、神道の代表的な神仏たちの様なものであり、
水力、太陽光、太陽熱、風力、地熱、波力、潮力、バイオマスなどの自然エネルギーは、
日本人がこまごまと愛し守ってきた、こうしたささやかな神仏たちに似ているのではないか、と。

勿論、こうした神々には、世界を変えるほどのエネルギーは今のところない。
(将来はわからないが)
つまり、大きな自動車工場を動かし、精密機械で世界をリードしていくような
そういう分野では、ガス、火力などの強くて安定したエネルギーが必要であろう。
しかし、一般家庭や学校や役所や、個人会社などでは、その地域の事情に合わせて
こうした小さな神々、太陽光や、風力や地熱や時には雪や、間伐材から取れるバイオマスや
と言ったエネルギー源を使い分けしていけばいいではないか。

それがこれまでできなかったのは、電力会社11社が地域の独占企業であって、
発電送電を一手に独占してきたこと、自然エネルギ―開発をむしろ積極的に
妨害してきたこと、そのためにこれらのコストが高いこと、が原因なだけである。

日本人のこうしたおおらかな宗教観は、もし、電力会社と、自民党政権が
ずうっとやってきた独占政策によって撓められ萎縮されることなく、エネルギー開発が
大らかに薦められてきていたとしたら、おそらく大きな力を発揮して、
日本を自然エネルギー大国にさせていたかもしれないと私は思うのである。

道端の、小さな鼻の欠けたお地蔵様に小さな蜜柑を供え、千羽鶴を飾り、
お稲荷さんによだれかけをかけ、大きな樹や岩にも畏敬の念を抱き祀る
日本人の素朴な宗教観。それは、四季折々の変化に富み、山や川や水や木や、風や波や
お日様や雨と共にずうっと暮らしてきた私たち日本人の、自然から発する宗教観である。

おそらくその心は、自然エネルギーというものを大らかに受け入れる素地を
豊かに内包していたはずである。
もしも、電力会社、時の政府、学会…そうした原子力村にかかわる
巨大な組織が、組織ぐるみで、『原子力しかないんだよ!』という刷り込みを
長年にわたり、巨大な資本の力でやってきていなかったとしたら…。


そうして。これは単に日本だけの特殊事情ではないと思うのである。
これから、開発途上国に何基も何十基も原発を作っていく…

しかし原発というものは、作るのにもやめるにも、また処分するにも
膨大な時間と費用を食う、巨大な神の火である。
それは一度燃やし始めると、止めるのがこんなにも難しい。
それどころか、休めることさえ、膨大な費用を食うものなのである。
100万キロワット級の原子炉を一基、一日休めると、一億円の損失という。
また、原子力発電は夜間消費電力が少ないからと言ってその間止めることが出来ない。
だから電力会社は、何がなんでも原発を稼働させようとし、そのためにはどんなことも
するのである。エコ給湯。電気自動車…。一見いいもののように宣伝されてはいるけれど、
それらは原発を休められなくてあまる電力を、国民に使わせるための方策でもある。

そんな、巨大なエネルギー。それを例えばモンゴルに作るのか。
アフリカに作るのか。
一度計画したら最後、中止も、休止も、停止も大変な神の火を燃やすのか。

いずれはウランだって枯渇するものを…
今の先進国と言われる国々で、いずれはウランも石油も石炭もガスも、レアメタルも
鉄鉱石も掘り尽くしてしまうであろう。そうしたらそのあとの世代は、
そうしてこれから文明の恩恵を手に入れようと努力している国々は
何をエネルギー源として使い、何を持ってものを作り、その上汚染された地球のどこに住む?

いずれは。いずれは地球人は、再生エネルギーに頼らざるを得なくなるのである。
いずれは。いずれは地球人は、無尽蔵に資源を掘り出しふんだんにものを作っては捨て
ということは出来なくなるのである。
生活を縮小させ心まで萎縮させるということではない。
賢くコンパクトに生きる生き方が、いずれ不可欠な世の中に確実になるのである。

おそらく、今生まれた赤ん坊が、一番の働き手となるころ…。

小さな神々の火。例えば風力、例えば地熱、たとえば潮力…
そうしたその土地に合ったエネルギーを、一種類でなく複層的に
利用するようにしていけばいいではないか。それらと従来の火力、ガスなどを組み合わせて。

家に太陽光発電機を取り付け、窓は二重サッシにし、地下との温度差を
利用して冷房の代わりとする、自転車の街にする、公共交通網をめぐらせ車は使わない…
地産地消で流通の無駄をなくす…、無駄にびかびか夜電気を灯さない…
そんな程度のことである。

日本は原発先進国の地位を譲ったっていいじゃないか。
太陽光、風力、地熱、潮力…こうした技術は日本のお得意でもあるはずであった。
その日本人の優秀さで、これから伸びてくる国々のモデルに自らなり、その経験と
能力で技術指導と援助をしていけばいいじゃないか。
そうすれば、日本は世界から尊敬される国になれるであろう。

…テレビの旅番組を見ながらこんなことを考えていたちょうどその翌日。
朝日新聞に感動的な記事が載っていた。
ほんとはそれと絡めて書くつもりだったけれど、もう十分長すぎるので(笑)、
別記事にすることにしよう…。


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Re: lily 姫さんへ

ほんと。 なぜ、原発先進国の地位なんかが欲しいのでしょう。

どんどん作ってどんどん儲けたい。
そして事故が起きたら、ほとぼりが冷めるまで口をつぐんでいる。
その一方で、開発途上国に原発を売りつけておきながら、
その安全運転を実は信用していないんですよね。

そんなものでお金儲けなんかしなくたって、他のもっといいことで
世界に貢献できるのに。

地震津波の打撃を受けた家屋。
その木材をチップにしたものから、板ですか。
それはいいですねえ。そうそう、そうでなくっちゃ!!
木材チップで暖房もなかなかいいようですね。
なんでも捨ててしまわないで、こういう時こそ日本人がお得意の
面白い発想で。再利用していくといいですよね。
叡智を集めて考えたら、きっと素晴らしいやり方がきっと見つかると思う。

lily姫さん。焦らずご一緒に勉強していきましょう。
私も新聞など読んでると、日々驚きと発見があります。
テレビを見てたって、あ!と気づくことがありますよね。
しらないことばっかり!

小学生の連絡ノート、なんて、そんなこと絶対ありませんっ!(笑)
よしよし、って絵文字?でやりたかったんだけど(笑)、見つけられなかった。
lily 姫さん。いつもありがとうございます。

これからもよろしくお願いしますね。
ホトトギスが夜のお友だちの彼岸花です。いまも鳴いてる!

Re: morinof さんへ

> 文殊の知恵より八百万の神々の知恵

morinof さん。こんばんは。ありがとうございます。
『もんじゅ菩薩』はきっとお怒りでおいでなのではないでしょうか。
知恵の象徴でいらっしゃる文殊菩薩さまが、核燃によるとこれまで8000億円も
かけてなお使い物にならず、大変に危険な高速増殖炉の名に使われるなんて。
人間の愚かさを、きっとお嘆きでいらっしゃると思いますよね?

日本人は本当に八百万の神を大事にしてきました。
巨岩を祀り、ご神木を祀る…そんなとき、日本人は、自然に対する畏敬の念と
それに対する畏れ、自らの身の限界を知っていて、謙虚でしたね。
それを私たちは忘れてしまいつつあります。

でもきっと私たちのDNAの中にきっとその伝統は組み込まれていると思います。
自然エネルギーに関して、日本人はきっと有能で創造性豊かな民族で
あるだろうと思う。

> 神々の棲む杜に間借りし、神の火には決して触れず
> いつもそれを感じて生きていきたいものです。

…ほんとですよね。大きな産業には大きな強い火が、電気が必要なのかも
知れないけれど、わたしたちはあまりにも大きなプラント、大きな利益、…
を追及しすぎてきた気がします。欲望はとどまるところを知らない。

人間の幸せは、大きなもの、豊かなもの、ふんだんにあるもの、の中に
あるばかりでは決してないですよね。
morinof さんのお庭の、あの大山れんげの美しさ!
それは何か、むごくも残骸を曝すあの原発の対極にある美しさ、幸せ、という
感じがしますね。

ありがとうございます~。

No title

なぜ、原発先進国の地位なんかが欲しいのでしょうね
今回の福島原発のことで、大きな間違いに気づき
これはいけない!とゴロリと脱原発の方向に軌道修正し、
知恵を終結して、見事にやってのけることの方が
ずっとずっとカッコイイと思います

未来への置き土産が、地球汚染なんて、そんなの絶対にイヤです


今夜、TVでチラリと見ました
津波で押し流された瓦礫の中から、家屋の木材を集めて、
細かいチップにして工場に運び、
チップの中に混じった木以外のものを人の手でとりのぞき、
圧縮して「板」に再生していました

被災した人々が暮らしてた家屋です。これはゴミではなく、「町の森林」です
なんとか再生して生かしていきたい
と話していました

日本人は素晴らしいところがイッパイあると思いました


ふぅ~
いつももっと心にたくさんのことがあるんですが
相変わらず、思ってることの1/100も書けません くすん・・(ノ_・、)
まるで、小学生の連絡ノートですね







文殊の答えは

文殊の知恵より八百万の神々の知恵
土俗信仰、シャーマン信仰は自然と共生することで
成り立ってきましたが、人間が段々自然から
離れることによって、自然界の上に立つ文殊にまで
御知恵を拝借しなければならなくなりました。
でもまだ文殊さん、答えを出せずにいるようです。
神々の棲む杜に間借りし、神の火には決して触れず
いつもそれを感じて生きていきたいものです。
これからも、ずっと。

Re: NANTEI さんへ

はい。それでは私も、疲れないように手短に(笑)。

> 神々の話から劫火という原発の物語へ・・・お見事です!

NANTEI さんにそう言って頂けたってことは、こりゃ私、かなり巧く書けてたかな?(笑)
嬉しいです!

テレビの旅番組で小さな祠が映っていたのを見てここで書いたようなことを考えて、
記事にまとめたいな、と思っていたら、先日、NANTEI さんがこんなことをコメントで
お書き下さったでしょう。

> はっきりしているのは、人間は食物循環から外れた唯一のいびつな生命体になったということです。
>宇宙の摂理が赦す筈ないでしょう。
>人類が摂理から赦される行為は農耕のみではないだろうかと(気候、風土という問題はありますが)
偏ったことを考えてしまいます。

期せずして、私が曖昧に思っていたことを、ことばにしてくださった!
そしたら次の日かな?の朝日で、またいい記事があって。
こういうシンクロニシティって、いつも不思議だなと思ってしまいます。

NANTEI さんのおことば、とっても嬉しいです。

「軍事研究」誌ですか。全然見たことがないので、今、ちょっと表紙と目次だけ
見てきました。すごいですね。国際兵器見本市などにはいったいどんな
兵器が売られていて、世界はいったいどこへ行こうとしているのでしょう。
原発といった規模をはるかにしのぐ大破壊が予測されていそうですね。

人間の、ある一団の人々の中には、こうした、戦争を楽しむ心性が、確かにあるようですね。
私などにはまったく理解できない心性。
う~ん。・・・・・・こういうことについても考えてみたいですねえ。
ビン・ラディン暗殺のことも、書いてみたいんですけどね…。
人間の描く近未来の姿についても、いつか書きたいと思っているんですけれど。
また、その時は、いろいろ教えてください。

また、長くなっちゃった!(笑)NANTEIさん。ありがとうございます。




> 話は飛びますが・・・
> 「戦争は外交の手段の一つ」
> こういう人類の歴史に終止符を打たなければ、劫火は永劫消えません。
> だから、絶対に不可能な軍備全廃。
> 近未来の軍事予測は「軍事研究」誌にあきらかです。
> 原爆どころのエネルギーではありません。
>
> あ、長くなりそう。
> これにて(笑)
> 明日が楽しみです。

Re: fukashi さんへ

fukashiさん。ありがとうございます。

テレビをぼうっと見ててふとそんなこと思ったんです。
日本にはほんとに、ささやかな民衆の信仰の対象があちこちにあるなあ、って。
この豊かさ、大らかさ。それは日本の自然の豊かさから生まれた心性。
それは、古くは中国、印度などの文物、また近世においては西洋の文物を
おおらかに柔軟に、どんどん取り入れて自分のものにしてきたことにも
働いている。

この日本人の小回りのきく(笑)才能や心性は、どうしたって自然エネルギー向きですよね♪
ど~んと巨大で峻厳で、一度取り入れたら、破滅までとことん向き合わざるを得ない
巨大な神、原発向きではない、という気がしました。

fukashiさんに、そういっていただいて、とっても嬉しいです。
書いてて、自分で、「これは極論かな?」とちらっと思ったんですが、
fukashi さんにお褒めいただいたから、これでよかったんだナ(笑)。

ありがとうございます。なんだかとっても嬉しいです。



Re: kyoroさんへ

kyoro さん。ありがとうございます。

原発を次々に作る人類。…それをイカロスに例える…。
確かにそのイメージってありますね。

原子力の研究のはじまった頃は、特に、そういう憧れや夢を、人間は
この新しいエネルギーに託したように思います。
その時代の空気を私などはなんとなく覚えています。宮台真司さんが言っているけれど、
やはり憧れて原子力をやろうと彼も思ったことがあるそうです。東大の中でも
優秀中の優秀な学生でないと草創期の原子力工学科には入れなかったらしい。

それなのに、まだ人間は原子力の火を完全にコントロールすることが
出来ていませんね。もんじゅなどは、ほんとに夢のようなことを
謳っていた。永遠のエネルギー。

人間のそうした憧れは、尊いものだと思うけれど、原子力発電があまりにも
危険で、廃棄物のことなどそれの抱える問題が大きすぎるのを知ったら、
やはり原子力発電にはノーと言わざるを得ません。
そうして、それに群がる利権の問題や、立地する場所に関しての問題など、
人間の醜い欲望がそこにからみつきすぎました。

アメリカでのウラン採鉱の歴史とインディアンへの差別の関係。原水爆実験と
人体実験にも似た付近の住人への無配慮。原子力関連施設で働く労働者の問題、など、
核兵器と原子力発電は、その初めのところから、差別問題というものも
深く内包していますよね。

同じ科学でありながら、『はやぶさ』には感動して泣き、原発をどうしてこうも
憎悪するのだろうか、と自分でも不思議なのですが、原発がひとたび暴走した時の
その影響が、地域だけ、今だけにとどまらず、世界に、そして未来の人々にも
禍根を残す、ひとの手に負えないものだからでしょうね。

kyoro さん。ご訪問ありがとうございます♪
原発以外の記事も書いていきます。またお越しくださいね♪

 

No title

疲れないように、手短に(笑)。
神々の話から劫火という原発の物語へ・・・お見事です!
話は飛びますが・・・
「戦争は外交の手段の一つ」
こういう人類の歴史に終止符を打たなければ、劫火は永劫消えません。
だから、絶対に不可能な軍備全廃。
近未来の軍事予測は「軍事研究」誌にあきらかです。
原爆どころのエネルギーではありません。

あ、長くなりそう。
これにて(笑)
明日が楽しみです。

No title

小さな神々と自然エネルギーの結びつきにはハッとしました!!
なるほど、なるほど。
これは重要な着想ですね。すばらしい。

No title

こんばんは
今回の原発は考えなければいけないことが多すぎですね
この文章を読んで思いました
原発をどんどん作っていく姿が、蝋を溶かして翼を作り、太陽に近づくイカロスの姿みたいだな・・・と
後戻りできるうちに対策を考えていかないといけないですね
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
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