『菅政権に思うこと』

う~~む。

こうなってしまっては、菅さんは駄目かもしれないな。
残念なことではあるが。

昨日のやり口は、あまりにもまずかった。
あれでは、一度は、菅さんにこのままやらせて見よう、と思っていた人も
離れていってしまう。

民主党がぎりぎりのところで妥協点を見いだし一つにまとまって、
菅総理の不信任案が否決されたときは、ああこれで、かろうじて民主党が
政権を維持できる、と、私は単純に喜んだ。
それは、一刻も早く復興のためのしっかりした道筋を立てて欲しい被災地の方々も
同じ気持ちだったようで、体育館などに置かれたテレビの前で、否決の瞬間
拍手をしていた人々の映像が映し出されていた。

そこまではよかったのである。
ところが…。

菅さん。あなたは折角、人々がかろうじて取り戻しかけていた、総理としてのあなたへの
信頼と希望を、その後の対応で、失ってしまった。
衆議院本会議場を出てからの、あなたの顔、あなたの発言、あなたの態度が
あなたをここまでまた、追い込んでしまった。
こんなみっともない騒動の決着した後の記者会見。
それがどんなに大事か、どれほど国民は、あなたが何を言ってくれるか
期待して見ていたかしれない。
けれども、あなたは、「だからそれは私が代議士会で述べたとおりです。」
…その言葉を虚しく繰り返すばかりだった。

なぜあそこで、一言、「今は被災地の方がたの生活の安定と原発の収束に
私の政治家としての残りの全生命を賭す」くらいの、強い宣言が出来なかったのだろうか。
「私はやめる、という約束は必ず守る。辞任の時期については、鳩山氏ともう一度
会談を持ち、あらためて皆さんにお伝えしたい。」
と、正直に、誠実に答えようとしなかったのだろうか。

菅さんは、やはり駄目な人なの?


私は、菅政権が今、倒されることを恐れていた。
理由は3つある。
一つは、菅政権が倒され、解散、総選挙などということになったら、ますます被災地への
対応も原発への対応も遅れてしまうため。

もう一つは、不信任案を出した中心メンバーの人々の中には、原発推進の考えを
持っている人も多く、それらが組んで政権奪取などしたら、折角吹きはじめた脱原発の
風が、また、元に戻り、政財官癒着の原発推進が続くと恐れていたからである。

三つ目は、私は、『大連立』に反対だからである。
無論、被災地復興には、与野党あげて取り組んでもらいたい。
しかし、『被災地のため』という美名のもとでの政治的駆け引きで大連立が組まれることには
断固反対する。大連立を高らかに謳う人々の顔ぶれのなんと胡散臭いことか…!
讀賣の渡辺恒雄氏、中曾根康弘、森喜朗の両元総理…、旧体制臭芬々と香る人々が
以前から大連立を目論んでいた。

不思議なことに、…いや、不思議でもないかな、大連立を声高に訴える人々と、
原発政策をこれまで積極的に推進してきて、これからもまた稼働させようとする人々と、
憲法を改正しようとする人、とりわけ第九条をいじりたい人々と…、
これらはぴったり、とは言わないまでも、大体重なっているのである。

渡邉恒雄氏は妄執のように大連立をこれまで裏で画策してきた。
それと歩調を同じくするのが、中曾根氏、森氏である。
今回の不信任案提出騒動の、表向きの顔となった、自民党総裁谷垣氏の傍に
始終 森喜朗氏がいて、なにかを教え込むように話しかけていた。

大連立。言葉は綺麗だけれど、これは恐ろしいことである。
野党が要するに無くなるということだから。

選挙を中選挙区制に戻し、政権交代が起こりにくくすることも、憲法改正も、
自衛隊を軍隊にすることも、エネルギー政策をまた、原発に戻すことも、
…なんだって可決されてしまう。

そういった理由で、彼の政権が続き、あとに育ってきつつある若手に
彼の方向がバトンタッチされればいいなと思っていた。

しかし、ここまで事情が複雑になって来ると、
そうして菅さんの、辞任についてののらりくらりとした態度を見ていると、
残念ながら、これはもう持ちこたえられないかな、と思われてきてしまった。

あと数日のうちに、ことは決着してしまうかもしれない。
彼は今、もう、四面楚歌の状態である。
経過を見守っていくしかないな。

……あれ?拗ね者の彼岸花さんにしては、案外単純な結論?(笑)
そして、割と短い?

だいじょぶです。私が、菅さんの件に関連してここで書きたかったことは
実はここからです(笑)。

でも、長くなるので、一旦切りましょう。
菅さんに関連して、なんとなく釈然としない想いについて、書こうと思います。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Re: lily姫さんへ

lily姫さん。こんばんは。
わ~!そんなに真剣に読んでくださったんですね。光栄で、とっても嬉しいです。
連絡ノート、嬉しいです♪
私も連絡ノートでいきます。みんなで連絡ノートしましょう?(笑)

私もね、なにも知らなかったのよ。調べ出してからぞうっとした。
こんなの、人間の作っていいものじゃない、と思ったの。
今は、ますますなんだかどうしていいか、手がつけられない状態になってますね。
なんとかテラベクレル、ってどういう数字なの?という感じ。
最近、数字感覚がおかしくなってしまっています。
第二の福島の悲劇を繰り返してはなりませんね。

少しづつ、一人が二人に…
そうやって、原発に疑問持ってくれる人が増えてくれるといいですね。

NHKのチェルノブイリ特集。わあ、ご覧になったんですね!
私は見そこなったんです。オンディマンドでやってると思うから、今晩見たいと思います。

…今、見ています。なにか妙に美しい風景ですねえ。

『知る』ことってこわい。知らなければ、気楽でいられるのに。
でも、人は知ろうとするの。
ああ。この避難の車の列!いやですね、こういうことは、二度と起きて欲しくない。
これを見たら、原発はいらない、と思うと思うんだけどなあ…。

lily姫さん。ありがとうございます。
真剣に向き合ってくださって、ほんとに嬉しいです。
私ね、自分の想いを、誰かが、少しでも後の世代に伝えていってくれたらと思っています。
だから、頑張ってみます。

No title

「神の劫火」①、②、
3回ずつ、読みましたよ
さぁ彼岸花さん、ブロマイト下さいませね(笑)

南亭さんへのコメントで紹介してくれてた
「いながのNOWBOY」の記事も感動しながら読みました

6/3深夜にNHKでチェルノブイリ特集番組3本が一挙に放送されていましたね

私の頭の中は、もうゴッチャゴチャで、散らかった引き出しのようです

あいかわらずの連絡ノートでごめんなさい
これからも連絡ノートでいかせてください

なんにも知らないくせに、なんとなく、なんとなく、それだけで
いろいろなことを受け入れてしまってる私だなぁと思いました

なんとなく受け入れることは、悪意なくても罪ですね



Re: まんがいんくさんへ

まんがいんくさん。こんばんは。
まんがいんくさんは、菅さんがお嫌いなんですね?(笑)
私ね、わからないのです。彼は本当はどういうひとなのか。

『イラ菅』などと、よく言われているように、人の話を全く聞かない
独善的な怒りっぽい人間なんだろうか。
権力の座にしがみついているうつけ者なんだろうか。

まんがいんくさんは彼のどんなところが悪かったとお思いですか?
そりゃ、たくさんありますよね(笑)。

でも私は、これから、彼の好き嫌いは別にして、この騒ぎの陰に潜む
問題点について書いてみようと思っています。また読んでみてくださいね~?^^

コメント、ありがとうございます。

No title

なんで、あのヒトが・・・っていうのが正直なところで・・・

いまだにやってるのが不思議かなぁ・・・と。
地震のおかげで持ちこたえている・・・という印象があります。

Re: NANTEIさんへ

NANTEIさん。こんにちは。
本当に茶番劇ですね。日本の政治の現状の姿をまざまざと見せつけられました。
でもここには、ただ菅直人という一人の総理をやめさせるとか、どうとかいう
問題だけではない、奥深い問題が見える気が私はしています。
それを順序立ててうまく書けますかどうですか…。

笑。『延命寺』ですか!
なんとも皮肉ですね(苦笑)。
でも、彼はよくこの逆風の中で、「もういいや!」と放り投げることをしませんねえ。
昨日までは、彼を声援する私でさえ、それほど総理の座にしがみつきたいか?
と思うほどだったけれど、今日は逆に、「意外と彼は強い人間かな?」とも
思うようになってきています。
しかしながら、残念です。もっとうまくあれこれのことが出来たであろうものを…!

『小説吉田学校』。早速買って読んでみます。
こうやって原発のこと、今の政治のこと…深く調べていくと、
表面明るくうわついて見えるこの国の底流には、まだ、戦時中、そして戦後に
跳梁跋扈していた魑魅魍魎達が、根強く生き残ってその係累を増やし続けようと
しているのだなあ…ということが見て取れて、何やらぞっとしてきます。

今を知るには、敗戦後の日本をもう一度、戻って見直してみる必要があるなあ、
そう思っていたところでした。
本田靖春さんの本もそうですが、なにか、全てが一点にぐうっと
焦点が集まっていくような感じを受ける。
それは、『旧内務省』と『アメリカ』、です。それがキーワード。

菅さんに関する一連の騒動を、じいっと考えて見ていると、ただの政争劇でないものが
仄見えてきます。

『小説吉田学校』。私が今読む必要がある、読みたい本であるように思います。
早速手に入れて読みたいと思います。
福島菊次郎さんの本を最近見ていました。
家族の身にも危険が及ぶほどの圧力の中で、広島長崎の原爆、三里塚闘争、
原発…戦後の日本をフィルムに切り取ってきた不屈の写真家。

本当に、政治家が小粒になりましたね。
一番いけないのは、右派左派中間派…どの人にも、哲学を感じられないことです。
かろうじてそういうものを感じられるのは、河野太郎氏かな。
ですから、祖父の河野一郎氏についても、もう一度この本で確かめてみたいです。
三木武吉については、名前は知っていましたが、どういう人かはほとんど知りませんでした。
今、簡単に、Wikiで見てみましたが、ものすごい人ですね。
この時代の政治家の人物絵巻を見ていると、くらくらしそうだなあ。

ありがとうございます。頑張って次を書いてみます。
認識の変なところなどお気づきになられましたら、お教えくださいね。


おはようございます。

茶番もいいところ・・・。
なぜこうなったかというと「懸命」な政治家、いわゆる命掛けの政治家が見当たらないからですね。昨日、朝日に面白い記事が載っていました。かいつまんで紹介します。●不信任の騒動をめぐって管首相は2日、「私にはお遍路を続ける約束も残っている」2004年に年金問題で党代表を辞任した後、四国八十八ヵ所の巡礼に出かけたが、すべてを回り切れなかったことを引き合いに、早期退陣を前提にした余生の過ごし方に言及したようにも聞こえる。ただ、首相が巡礼を再開する予定の54番札所の名は「延命寺」という。
先ほどの命掛けの政治家とは、外交的難題を捨て身で解決し、または政治的混乱を身をもって収束させた河野一郎、三木武吉など硬骨の男たちを指します。
彼らの話は戸川猪佐武の「小説吉田学校」で鮮やかに描かれています。
偶然にも私はこの名著を読み直している最中でした。この「吉田学校」は全8巻。
表題のとおり吉田茂の退陣から大平正芳の死に至る、日本の保守本流の激動の物語です。8巻、一気に読めました。それほど臨場感あふれる政界の一大叙事詩
です。これを読むといかに今が3流の男たちによって国家運営されているか、身震いしてしまいます。
私のことばかりになってしまいました。
続「管直人」、楽しみにしています(^^)。
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
リンク、トラックバックご自由に。

『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード