『夏の庭』

一昨日のこと。
階下の居間で新聞を読んでいると。

掃き出し窓の外を何かが動いた気配がする。
顔を上げて見ると、大きなカラスアゲハが飛んできて、窓の外で
舞っているのだった。
どうやら、産卵場所を探しているらしい?

彼女は、我が家の、さほど大きくない梔子の木にふわりと停まった。

この梔子。去年の秋も、誰かがみちみちもりもりと葉っぱを食べてくれて、
ほとんど丸裸にされてしまった。葉っぱが全くなくなって枯れねばいいがと心配していたが、
強いもので、春にはまた葉を増やし、小さめではあったけれど、素晴らしい香りの花も
ちゃんと咲かせてくれた。さすがにもう花は終わりかけているが。

2011_0711_121911-CIMG4815_convert_20110713093424.jpg


私がカメラを取りに二階に行き、戻ってきて写真を撮ってもじいっとしていて
逃げない。こんなとき、「お母さん?」と、ふと母か父の魂が…などと思ってしまう。
二人とも、暑い季節に亡くなったから。

網戸越しなので、くっきりと撮れない。
そうっと音をなるべく立てないように網戸を開けて、近くから撮ろうとしたが、
やはり、さすがに逃げられてしまった。ああ、ただのアゲハだったのね…


外はかあっと暑いけれど、真夏の太陽を浴びたい気もして、買いものに出る。
昨日。百合が開いた。去年、5、6本咲いていた百合。今年は一本だけに
なってしまった。
来年は、『どくだみ荘』でなく『百合荘』というくらい、たくさんお仲間、植えてあげるからね。
隣家との境に咲いているので、うまく百合の顔が撮れない。


2011_0711_122154-CIMG4821_convert_20110713093852.jpg

奥にちらりと見える鮮やかな色は、モントブレッチア。姫桧扇水仙。
私は子供の頃からこの花が大好きなんだけれど、この名前、もっといいのなかったのかな。
理屈っぽ過ぎる…
奥に写っているのは私の自転車。
これを『引いて』毎日川原を買い物に出る。


手入れもしない我が家の庭は、ごくごく狭く、日当たりも悪いので、
草花はろくに育たないのだけれど、勝手に生えてくる南天やヤツデや、アオキ、棕櫚竹などは
なぜか必要以上に勢いよく、それでなくても狭い庭を占領しつつある。
その他にこれは私が植えた、木蓮と裏の梅と、今白い大きな花を咲かせている木槿(ムクゲ)。
玄関脇には源平桃の木と鉢植えの牡丹。そうそう、金木犀もある。
家の縁どりはカイヅカイブキ。
そしてなぜか花の咲かない藤や、アケビ、テイカカズラなどの蔓植物。
足元には、はい!ブログタイトルにもなっている『どくだみ』と、それから
これはなぜかすごく勢いよく増え続けているムラサキツユクサの大きな茂み。
これもすごい勢いで大きな茂みになった、むらさきいろの花を咲かすセージ。
そうそう。今年初めて花を咲かせた、『あじこ』と私が名付けた紫陽花と、
石楠花もあるな。裏の方には、秋海棠の群生もある。
暮れにどっさり刈り取って、大きな花瓶にそれだけがさっと挿して正月花の一つにしても、
翌年また増えて赤い実を楽しませてくれる千両の茂みもある…

…なんだか私の理想通りの『廃園』っぽくなって行きつつある。
『廃園』については、またいつか書こう。


おとといの空は、風が強かったせいか、雲一つなく見事に晴れ上がっていた。


2011_0711_153854-CIMG4831_convert_20110713110624.jpg

ああ!青い空だな、素晴らしいな!

ふと胸に忍び込む、生の悲しみ…。



こんな細道に入り込んでみる。


2011_0711_153804-CIMG4829_convert_20110713111154.jpg

ああ、こういう道の感じ、好きだ。
これが舗装されてなくて、砂利道ならもっといいが。

グラジオラスと立ち葵の花咲くよその庭があって。
コスモスの株ももう大きくなっていて。
道のこちらはY字路で、道の向こうはT字路で。

私は、白いシャツに白いギャザースカートを履いた少女で。
自転車をゆっくりと引いている。すると、T字路の蔭から、
やはり白いシャツ姿に麦藁帽子をかぶった、少年のあなたがふと現われて、
私たちは何も言わず、伏し目がちにすれ違うのだ……

二人の間を縫うように、さっきのカラスアゲハが、重たげにひらひらと飛んで、
うっそうとした木立の陰に消えていくとなおいいな……



夏の庭。










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Re: えりざべすさんへ

もうずいぶん以前になりますが、冬、西日が当たって温かい二階の子供部屋。
夜は我が家は炬燵一つの暖房。
その炬燵に、小さな小さなヤモリがいるのを見つけました。
まあ、小さな手が可愛いったら!
外にも出ず、部屋の中をゆっくりゆっくり動いて、すっかり居ついてしまいました。
と言っても、炬燵周辺から動かず(笑)。
水をやっても飲みません。なにも食べないで大丈夫かと、はらはら。
だんだん弱って行くようでした。
それで熱帯魚やさんへ行って、『小さなイグアナの餌』というのを買ってきました。
ドライフード。それも食べません。
じいっとこたつ布団に張り付いている。
あるとき、ふっといなくなりました。踏みつぶしては大変と子供と探し回り…。

3日後、CDラジカセの裏に張り付いている彼を?見つけました。
死んでいました。裏の、小さな穴がたくさんあいた金属板のようなところに
足が引っ掛かり、抜けなくなってしまったようです…というふうに見えました。
逃げてもいいよ、と、好きにさせていたつもりですが、これでよかったのか、と
悲しみました。尻尾の先まで入れても4センチくらいしかない小さなヤモリ。

ヤモリを我が家で見かけたのは、その子だけです。
どこから来たんだったんでしょう。
冬眠しててくれたらよかったのに…。


お教えいただき、ありがとうございました♪

No title

は虫類は、普通に「好き」くらいです。(笑)

本当に詳しい話は分からないですが。
一般的には家守は生きた虫なんかを食べていると思うので、
そういう生き物がいなくて、気温の低い冬は冬眠しているのではないかと。。

もし暖かい冬の日に起きてしまったとしても、
代謝が下がっていると思うので、特に何も食べないのではと思います。
どうでしょう。。。

Re: 鍵コメさんへ

おお~!
鍵コメさん、ありがとうございます。
そういう訂正は本当にありがたいです。
名前を間違ったりすることは、私も本来極力避けたいと思う方なので、
教えていただいてよかった!
これはカラスアゲハではなく、クロアゲハですね。
了解!(笑)
なるほど~。そうですそうです。ゆったりと大らかな動きをする蝶でした。
個体としてもかなり大きかったですし。
なるほど。両方を今図鑑で比べて見ましたら、カラスアゲハの方は、
緑の光沢のする部分がありますね。
この子には見当たりません。クロアゲハさんでしたか!^^

ありがとうございます。ほんとの名前がわかって大変に嬉しいです。

その後、界隈で見かけません。
また遊びに来てほしいなあ。

虫オタクですか!いいですねえ。
また今度、わからないことがあったら、お伺いしてもいいでしょうか。
ああ、ヤモリの小さな子は、冬何を食べるのか、おききしたかったです!(笑)
虫、じゃないですけれど。

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Re:鍵コメさんへ

そういうことでしたか。なんとなく感じてはいましたけれど。
人の本性というのが、こういう時には現われますね。

そちらにお返事書かせていただきますね~。

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Re: HOBOさんへ

ふふふ。はい、アオムラサキブルーハゲアタマです!

幻の蝶が我が家の庭にいましたよ。
すっごく大きくて、そりゃ見事でした。

ハ~ハ~、ハクション!(笑)

えっ?

彼岸花さん!
こ、こ、これは!
アオムラサキブルーハゲアタマではないでしょうか?
幻と言われる!

やったーっ!


HOBO

Re: 乙山さんへ

乙山さん、こんばんは。

蝶々、大きいでしょう?
これはカラスアゲハ。中でもとりわけ大きくて、
私もびっくりしました。新聞読んでうつむいていたんですが、
窓の外に何かの気配を感じて。このくらい大きいものがひらひら、ゆったり飛んで
いると、かなりの存在感です。^^

アゲハは、サンショウやカラタチなど、ミカンの仲間の木が好きです。
この子もきっと、梔子に卵を生みに来たのでしょう。

去年は、カラスアゲハかどうかわからないけれど、たぶんアゲハの仲間が
この梔子に卵を産んで、葉っぱをほとんど食べちゃってくれました。
もう、街中ではどんどん少なくなっていくアゲハに食料を提供するか、
それとも香りが大好きで、愛している梔子を守るか、ちょっと迷いました。

お隣の庭には、大きな梔子もサンショウの木もあるのに、どうして
うちの小さな木にとりつくかなあ(笑)。

本当に、蝶々やトンボは少なくなっていますね。
我が家の辺りは、東京の外れですから、まだ自然が残っています。
それでも、幼虫が餌にする植物は決まっているので、その植物を
人が駆逐してしまうと、そこにつく蝶もいなくなるということですよね。
うちの近所も、引っ越してきたころは、カラタチを垣根にしている家が
まだ結構ありました。でも、カラタチには鋭い棘がある。通行人から
苦情でも来るのでしょうか。だんだんカラタチの垣根は消えてゆき…。

夏は生きものが生命を謳歌する季節。
人間で言うと、青春時代そのものですよね。
きっと、おっしゃるように、皆がなにがしか自分のこころの奥深く、夏をしまいこんでいるのでしょう。

乙山さんの夏の風景はどんなのでしょう(笑)。
夕暮れの浜辺、高原の朝、…、それとも都会の真昼の、熱いアスファルトの照り返し?
キャンパスのプラタナスの木陰でしょうか?

『夏』と聞いただけで、いまだに何やら胸がきゅうっとしてしまう私です。^^
さしたる思い出もないのですが…。

ありがとうございます~。

アゲハ蝶

こんばんは。
近ごろはぼうっとしているせいか、
蝶自体をあまり見かけないような気がします。

きっと、蝶が好む植物が、周りにあまりないのだろうか。
そんなことを考えてみたりします。
キャベツ畑にモンシロチョウ?

アゲハ蝶は、どういう種類の植物を好むのか知りませんが、
写真のアゲハ蝶は大きく感じました。
蝶って、案外大きいのですね。

夏の庭、いい感じだなあ。
夏は暑くて嫌なのに、なぜか心に残る映像は夏。
心のどこかに、夏をしまいこんでいるのでしょうか。

Re:大門先生へ

暑いですねえ。^^

今日私は、、地元町会の夏祭りの手伝いで、終日外に。
彼岸花のドライフラワーになってしまいそうでした(笑)。
普段あまり地元の方と交流してないので、まあせめて役員になったときくらいは、
と、一所懸命働いてきました~!
ヨーヨー釣りのヨーヨー、注射器みたいなのでふくらませたり、釣り糸代わりに
するこよりをよったり。金魚すくいの子どもたちのお相手したり…
慣れないことを…(笑)。

明日もお祭り手伝いですぅ。
明日は写真を撮って来ようかな。
またいつか、記事にもしてみたいです。

先生、ありがとうございます。
元気でおります~。

No title

毎日暑いねぇええええ~~~~!!!

Re: NANTEIさんへ

落ち着きのない少年ですか(爆)。

どくだみ荘へようこそ。  
私も今、暑い中帰ってきたばかりです。今日は町会の夏祭りでして、役員の
当番になっているものですから、今その下準備を。ヨーヨー釣りの風船を
ふくらませたり、こよりを作ったり…また、あとで行かねばなりません。
ふう~…!
そうそう、昨日、京都の冷やし飴、デパートで買ってきたので、ご一緒にいかが。
冷やし飴、ご存知でいらっしゃるかしら。関東ではあまり見かけませんが、
麦芽水飴に生姜の風味をきかせた甘くてぴりりと爽快な飲み物です。
冬は温かくして飲む。そうすると『飴湯』と呼ばれます。

子どもの頃、夏、町の小さな食堂などで、かき氷やこの冷やし飴を供してる。
裏口の戸を開け放して、風が吹き抜ける、薄暗いお店で、銭湯の帰りなど、この
冷やし飴をいただくのは嬉しかったなあ。
どうですか。美味しいでしょう?^^

>途中の細道はやはりいいです!蝉の声が聞こえない前の、無音のくせに
どこか耳鳴りのようにじーーーんと夏の音がして、ただただ日差しが強い。

そうそう。ほんとにそんな感じですね。無音のくせに耳鳴りのようなじーーーんという
夏の音。ほんとほんと。
夏は多少の狂気をはらんでいますね。
お小さい頃の神戸の思い出。進駐軍の居留地というのは全くの異界でしたでしょう。
今でも、福生あたりに行くと、米軍ハウスが残っていますね。
私が高校一年の時住んでいた町も基地の町。でも神戸のように
おしゃれな街ではなく、米兵相手の女の人たちの、一間きりの小さな
米軍ハウス風の小屋みたいな家があったり、さびれたジャズハウスがあったり
しました。でっかいアメリカ車に乗って、女たちが嬌声を上げながら、
人気のない海辺の広い道路を走りぬけていった…。
そうそ。そこも、真っ白な道と濃い影のコントラストが印象的でしたね~…。

その裏通りの、追分のところに、さっき言ったような小さな食堂があって、
そこで、冷やし飴、飲んでました~!^^
お風呂上がりの火照った顔に、カーマインローション、ぴたぴたはたきつけて。

お暑いことです。

今日はさすがに、畑に命を差し上げるわけにはいかないぞ、と引きこもりを選びました^^。ま、私のような落ち着きのない少年が、黙って家にいるのは苦痛は苦痛なのですが、夕方まではなんとか時間をつぶさねばならないわけで、ふと、そうだ「どくだみ荘」をのぞいてみようと、電波の道を歩いてきたわけです(笑。
途中の細道はやはりいいです!蝉の声が聞こえない前の、無音のくせにどこか耳鳴りのようにじーーーんと夏の音がして、ただただ日差しが強い。
何十年前だったでしょうか、神戸のそれも私鉄沿線の小さな駅から家までを、進駐軍の将校たちの住宅地を逃げるように歩いていた真っ白な道と、濃い影のコントラストを思い出しました。たぶん昼時だったのでしょう、将校たちの家々から流れる食器の音、それまで嗅いだこともなかった派手な料理の匂い、それらが一緒になった真夏の記憶は、なぜかまだ色あせてないのです。
すみません、おじゃましました。

Re: そらまめさんへ

私も比較文化人類学的に、他の国との比較に詳しいわけではありませんが、
日本人は、比較的、『ものに、自分のこころを仮託する』傾向が、
昔から強い民族であるように思います。
無論外国でも、死者の魂がなにかに宿る、と思いたいのは人間の共通の感情で
あるとは思いますが、日本人は特にそれが強いような…。
日本は南北に長く、自然が豊かで変化に富み、そこで長い長い時を過ごしてきた日本人は、
自然と一体化した暮らしをしてきました。
亡くなった人の魂が蝶に宿っているように思ったり、吹く風にこころを預けたりするのも
そうした自然環境から生まれた感性だろうと思います。

でもね、最近ではそれが薄れてきた。
人間が最上の存在で、自然など人間に付随したもの…そんな惧れを知らぬ心性に
私たちはなってきつつありました。今、そのしっぺ返しを受けているのかもしれない…。

日本人はすてきなんだ!…そう、また思えるようになりたいですね。
すてきでないのは、一部の強欲人間のような気がするんだけどなあ。
庶民の、優しく素朴な想いが、当たり前にある、…叶えられる…、
そんな日本に戻りたいですねえ。

そらさん。ありがとう。
今晩の満月見た?とっても綺麗でした~♪

No title

魂を信じる(感じる)のは日本だけなのでしょうか。
『お盆』もご先祖さまの魂が・・・とかそういった風習ですよね。

祖母が亡くなって初めての盆を迎える頃、うちの鉢植えの赤い花にも
大きな黒いアゲハチョウがやってきました。
近くに寄っても(私が携帯で写真を撮っても)全く動かずに・・・・。
それを見ていた母が彼岸花さんと同じように亡くなった母親(祖母)
を思い出したようでした。
『婆さまが来たのかなぁ・・・。』とポツリ。

そういった発想というか、優しくて素朴な思いって素敵だなと・・・
思ったり・・・・。

Re: はなさかすーさんへ

はなさかすーさん。こんばんは。^^

はい。狭い庭ですけれど、それなりに好きです。
そう言われてあらためて考えますと、確かに私、白、好きですねえ。
花も白い木の花が大好きなんです。梔子、テイカカズラ、朴の木、
木ではないけれど、スイカズラ、烏瓜、夜顔…
どれも大抵少し肉厚の花びらで、素晴らしい香りがある。
あ!どくだみを忘れちゃいけないですね!(笑)

烏瓜、夜顔、月下美人。
その3つの夜の佳人達が咲き競う廃園なら、理想的です!(笑)

でも、赤い花も好きなんですよ。それも大きな花。
とりわけ好きなのがダリアです。
山形に有名なダリア園があるんですが、いつか行ってみたいなあ。
読みかけては断念しているプルーストでも一冊、旅行鞄に入れて、
広大なダリア畑に向けて旅立つ…いいですねえ!!!

若い頃は白をよく着ました。白のシンプルなタイトなワンピースとか。
もうここ数十年、白は来ていなかったのですが、そろそろまた着てみたくなりました。
白のシャツなど腕まくりして着て。下も白のパンツ。
そんな彼岸花さん、想像してご覧になられてください。^^

蝶々。バタフライ・イフェクトでしょうか。
蝶にはわからないところがまだたくさんありそうですね。
大きな蝶がゆったりと、でも軽やかに飛んでいるところをみると、
確かに、なにか、この世の外という気がしてくるときがあります。
小さな蝶は可憐だし、タテハ蝶などの中型の蝶は、なにか一所懸命な感じ。
なにか使命感でも持ってるんじゃないか、という跳び方をしてることがあります。
そして、蝶々はなにか、人間の知らないことを知っているような気がすることも
ありますね。小さな体なのに、宇宙の摂理をわかってでもいるかのように。

てふてふが一匹 韃靼海峡を 渡って行った


安西冬衛の有名な詩を持ち出すまでもなく…

ありがとうございます~

Re:fukashi さんへ

夏の強烈な青空に感じる悲しみ…
それを感じ取ってくださって嬉しいです。

これはもう…理屈じゃありませんね。
胸を締め付けるように、自分の生の実感を感じる瞬間…

二度と来ない時…来し方行く末のこと…
叶わなかった夢の数々…去って行った人々…今愛する人々…
そんなものがすべてごっちゃになって、胸の内に湧き起こる…。


fukashiさんのお写真見ていると、いつも、なぜか、夏の光と影を感じる。
ここに載せた、道の写真ね、私のは下手くそで、比べると申しわけないような
ものなんですが、なんとなく、この撮れた風景自分で見てたら、
fukashi さんのお写真に似てるかなって思いました。
fukashi さんのお写真を初めて見た時に、「あ、この構図、好き!」って
一回で思っちゃったんですよ。
細い道が林の奥に少し曲がりながら消えていくような構図…
そんな道のシリーズのようなのがありましたよね。それらが。

私、昔、下手だけど風景画なども描いたりしてみてたことあるんです。
中学から20歳ちょっと過ぎまで時々。
その時にね、自分が絶対好きな構図というのがあって、
fukashiさんの道のお写真の構図とその光と影の表現は、まさに、理想形で
それを見せていただいた、って感じが私にはしたんです。


廃園…それは、完成するかなあ。
もっと広さが欲しいんですけれどね(笑)。
百合があと30本くらいはあちこちに欲しいな。
願わくは、烏瓜の蔓も欲しいですね。
烏瓜の花、ご存知でいらっしゃいますか?それは幽艶な花です。

http://aquiya.skr.jp/zukan/Trichosanthes_cucumeroides.html

この花と、夜顔と月下美人と…夜の白い花、三大美人が揃う
廃園だったら、なおいいなあ…(笑)

そして、この蝶。すてきでしょう?








Re: NANTEIさんへ

百日紅は、いかにも『夏の花』という感じですね。
百日紅と夾竹桃には、私もなにか特別に夏のあるイメージを感じます。
百日紅に毎年訪れる可愛い蜂は、本当に、奥さまのお母さまのこころを
乗せて訪ねてきてるかもしれません。
ころころした蜂…
「ばあちゃん」というつぶやきは、なんと懐かしくまた哀切なんでしょう。
少女のような哀切…。

…多くを語るのは。やめておきましょうね。



夏、という季節は、他の季節にはない強烈な光と影があって、
時にそれは、『病んだ』感じさえ与えることがありますね。
変な表現だけれど、『穢れ』という文字がふと浮かぶ…。
死を『穢れ』と思う、日本の夏…

>けがれしとけがれざるとの夏の蝶  中村草田男

これはやはり、アゲハなどの大きな蝶のイメージですね。

夏にはいつも、アルベール・カミユの『夏の狂気』というようなものも
思い浮かべることがあるけれど、あれは日本の夏じゃない。
日本の湿気の多い夏。ワシワシワシワシと油蝉が何匹も狂ったように
重なり合って鳴く。その声を聞くと脂汗が体からますます滲み出てくるような
日本の夏の狂気。

そんな中を、ふわりふわりと、涼しいところを選んで飛んでいるように見える
大きな羽の蝶の姿…

あれはきっと、やはりあれはきっと…ただの生き物ではありません!^^

蝶と宇宙

彼岸花さん、こんばんは^^

庭に咲き誇る花々、その色や形や香り。よく見ると、同じ形をした花はないから
プルーストはそんな按配で長い小説を書いたのでしょうね。素敵な庭ですね。

蝶に仮託したことは僕もありました。バタフライ効果は、宇宙の成り立ちと
関係があるそうです。予測出来かねない飛び方。蝶が舞うところを見ますと
時々宇宙のことを思います。まだ人間は、本当のところ何も知らないのじゃ
ないかと・・・・。ただ、蝶のひらひらを見て直感で感じる大切なものがある
のかも知れませんね。

白がお好きなんですね^^

No title

夏の強烈な青い空は、かえってかなしさをさそいますね。

かなり存在感のある蝶ですね。
なにかの化身と感じるのも納得です。
廃園の完成がたのしみです。

なんだか、

いけません、目頭が・・・。

南亭の庭も日当たりが悪く、
そのくせ夏は真上からの太陽がしつこいのです。
その庭のつるつるの肌の百日紅の辺り、コロコロに太った蜂が毎年やってきます。ときどき窓ガラスに思い切りぶつかる音がして、するとつれあいは「ばあちゃん」と言い「今年もきた」としばらく眺めています。「ばあちゃん」とはつれあいの母です。私にもとても優しかった人です。
このような話を始めるときりがなくなるので・・・^^

けがれしとけがれざるとの夏の蝶  中村草田男

とても好きな句です。それでは。

Re: lily 姫さんへ

lily ちゃん、ありがとう♪(笑)

お姉ちゃんは、男の子が通り過ぎた後、しばらくたってから、
急に思いついたように、小さいlilyちゃんを自転車の後ろに
ひょいって乗せるんだ♪
そして、ずっと行った角の駄菓子屋さんで、アイスキャンデー、なぜか
買ってあげるの。でもな~んにも言わないの。
二人で店先の床几に腰かけて、二人とも額と鼻の頭に小さな汗の粒浮かべて、アイス食べる。
夏の太陽に温められて熱くなった床几は、白いギャザースカートのお尻に熱いの。
でも、その熱ささえ、今はなぜかこころに気恥ずかしく嬉しく。
lilyちゃんがギュッと握って作っちゃった、スカートの絞り模様みたいな皺も
気にならないのよ。

そうそう。砂利道というよりは、『土と草の道』!それですそれ、私が言いたかったのも!(笑)
私も、小砂利をまぶした、乾いた土と草の道が大好き。
土は黒っぽいんじゃなくて、明るい黄土色と灰色混ぜたような色ね。
そんなとこで自転車で転ぶと痛~いの!!!(笑)
カーブで曲がるとき、ザザ~ッって、そういうとこ横滑りしやすいのよね。
支えた手のひらも結構血が滲んで。小さな砂粒が入りこんでる!
泣きたくなっちゃう。涙の滲んだ睫毛に、夏の陽が虹みたいの作るの。

でも、lilyちゃん乗せてたら、そんな乱暴な乗り方しないから大丈夫よ(笑)。


ふふふ。現実に戻れなくなってしまいました~!(笑)


ああ。夏はいいなあ!




No title

恋する気持ちが芽生えたばかりの
白いシャツに白いギャザースカートを履いた彼岸花さん

じゃぁ、私は、
(お姉ちゃんは、なんで急に黙ったの?)
(なんで、急に顔が赤くなったの?)って思いながら、聞けなくて
彼岸花お姉ちゃんのギャザースカートの端っこ、握ってる小さな子

汗ビッショリの手でギュッと握ると
お姉ちゃんのスカート、シワになっちゃうのにね

砂利道よりも、土と草の道がいいな~
アスファルトの道じゃなくても、陽炎は立ったっけ???


この記事、とっても好きです
なかなか、現実の世界に戻れなくなるけど (*^_^*)

Re: 鍵コメさんへ

狭い狭い庭です。~荘とか~園とか言えない広さなんですけれど(笑)。
ただお隣が、樹木が鬱蒼としたお庭で、あまり手を入れていらっしゃらないので、
それが気に入って、この建売、買ったようなものです。典型的な『借景』(笑)。
お隣もうちも土のままにしているので、幾分かはあたりより涼しいかもしれません。
さっきも水をまいてきましたが、気化熱効果で、瞬間、風がざあっと通った感じで。
昔の砂利道は、雨が降るとぬかるんで大変だったでしょうが、コンクリートの
照り返しが生むような今の異様な暑さは、その頃はなかった気がします。

でもね。水をまきながらも、放射能のこと考えてしまう。我が家からそう遠くない
川崎市の民家の庭土から高い放射線量が計測されたとかって聞くと、
胸にさあっと悲しみが走る。うちもコンクリートだったら、水で洗い流して幾分か
除染できるのかな、とか庭土は入れ替え、とても出来ないよな、とか…。
そんなことを考える自分に罪悪感を感じて…。
するとまたね、腹が立ってきますね。なんで、なんでこんなことが!と思って。

コメント、ありがとうございます♪

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Re: さおるさんへ

ほんと!さおるさんも百合と蝶!
嬉しい偶然ですねえ。こういうのってすごく嬉しい!

ふふ。すごい野趣味あふれるというか、そういうと聞こえがいいけれど
手入れの行き届かない庭でしょう?
私ね、『廃園』といわれるような庭が好きなんです。でも、うちじゃ、
狭いからそうなりっこないんですけれど。^^

だから、蔓性の植物結構ある。去年は門扉に朝顔はわせてたし。
夜顔も植えてた。夜顔はすてきでしたよ。
今年も植えようと思ってたのに、原発のことで、庭いじりをするのも
悲しく、とうとう百合も朝顔も夜顔も植えないままだった。
庭にはかわいそうなことをしました。庭には罪がないものを…。

それでも、アジサイは今年初めて花を咲かせたし、これも私の好きな
シモツケソウもたくさん花を見せてくれました。

百合は毎年咲いてくれてたのが、今年だめになっちゃった。一本だけ咲きました。
横向いちゃってる(笑)。恥ずかしがりなのね。^^

そうか!水場を作ってやると、蝶が集まるかな。
でもね、一匹の青虫さんでも、我が家の小さな梔子はほとんど
葉っぱを食べ尽くされてしまう。特に私、青虫さんどっか行ってね、って
しないで放っておくから。梔子はほんと、丸裸になりました。
出来たら、お隣の庭の大きな梔子に、卵産みつけて欲しいなあ。
うちに遊びに来てくれるのは大歓迎だけれど。
大きな大きなアゲハでしたよ。

トンボといえば、川が近いからか、オハグロトンボがよく遊びに来ます。
お隣がとっても広いお庭。木が鬱蒼としてる。そこによくいます。

農園借りて、夏の花をいっぱい育てたいなと思うこともあるけれど、
もうそんな体力ないかな…。





蝶と百合

わ~。私も、蝶と百合の記事書いたところだった。。。
彼岸花さんの庭、うっそうと、野趣味あふれていいですね~~。

そのほそい道も懐かしい。
そっぽを向いたカサブラン、絵になるな~~。そのまま描きたい感じ。

蝶は羽を休めて水を飲むのですね。
今日は、ふたところにグラスで水を置きました。

さあ、来てくれるのは、蝶かな。蜻蛉かな。
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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