『菅総理の功罪』 其の一

平成23年8月30日。菅内閣が正式に総辞職。
残念である。
もう、世の中は、菅さんの『か』の字もでなくなってしまったよう。
『去る者日々に疎し』とは言うが、冷たいものである。
今は、皆の頭は、新総裁の野田佳彦氏一色。
奥さんがどんな人かとか、泥鰌の話とかが、目下のテレビの話題の的のようだ。
今は、変わったばかりなので、概ね新総理には好意的。
みんな、菅さんに下りてもらって、気分をぱあっと一新したかったんだな。

私のバイアスのかかった見方かもしれないけれど、菅内閣が総辞職してから、
一挙に原発関連の記事や番組が少なくなったような。
国のトップが代わったからと言って、福島第一原発事故が収束したわけじゃないんだけどな。

さて。菅前総理の功罪。
彼のまずかった点については、もう新聞、テレビ、政界…あらゆるところで
批判されてきているので、私が改めてここで上げる必要もないであろうか。
とにかく、福島第一原発事故も含む東日本大震災に対しての対応は、
弁護のしようもないほど、やはり遅かった、と私も思う。

菅さん以外の他の人がやっていたらどうだったか、…そんなことは比べようもないので
言っても仕方ないであろう。ただ、菅さんに出来るはずの最善を尽くしたとは
やはりどうしても言いきれまい。
震災の対応だけでなく、民主党のマニフェストは、ついになし崩しに次々と
見直しや廃案に追い込まれ、TPP問題、沖縄の基地問題、領土問題など、
経済・外交の大問題も未解決のまま、次政権に先送りである。

その失政を事細かに述べていけば、きりもなく、これはまあ、やはり、菅さんという
総理大臣は、皆がいう通り、どうしようもないダメ大臣だったかなあ…

私は菅さんが、脱原発依存、を口にした、そのことだけで、彼を支持してきた。
だから、ここでも、菅さんと原発、ということに的を絞って考えてみようと思う。


私がまず、いちばん疑問に思うのは、脱原発依存を言い、浜岡原発を止め、
太陽光発電で孫さんと意気投合し、また若い頃から植物エネルギーが果たす役割に
注目して来たと熱く語る菅さんと、福島の子供たちの年間被曝線量を
20ミリシーベルトに設定したまま、長く平気であった菅さんとが、どうしても矛盾する、
というそのことである。
スピーディ、という、大枚をかけ開発した、放射能汚染の影響予測をする装置。
こんな便利なものがありながら、一番大事な事故直後の初動の判断を誤り、
福島原発から避難する浪江町などの人々が、原発の近くでも比較的汚染度の小さいスポットから、
わざわざもっと放射線量の高い地区へ避難してしまったり、無用な被曝をしてしまったこと。
また、これも初動が本当に大事だったと思うが、出来るだけ速やかに、
徹底した広範囲かつ細かいモニタリング調査を徹底して行い、空気、土壌、水などの
汚染分布地図を作製し、汚染度の高い食品などの流通による無益な汚染の拡散や
逆に風評被害を避ける手立てを講じなかったこと。
…これらについても、どうして?なぜ?という疑問は今でも消えない。

これらの疑問点を考えると、菅さんは、彼を批判する人々が言うように、
本当に原発を停めたいのではなく、ポピュリズムで、『脱原発』を政治的に
利用しているだけなのだ。それが証拠に、3.11前は、菅さんは日本の原発を
積極的に海外に売り込もうとし、また将来原子力発電が総発電量に占める割合を
50%にもしようとしていたではないか。
浜岡原発を止めたのも、彼一流の、自分が目立ちたいがためのスタンドプレーだ!
…そういう見方も、出来なくはないなあと思えてくる。

しかし、しかしである。
私はそれでも、菅さんが浜岡を止め、『脱原発依存』『エネルギーシフト』を
明確に表明したその一事だけで、彼をやはり支持する。
見よ!今回の総裁選。菅さんの後に国を引っ張ることになる首相候補のうちの誰が!
その応援をする議員たちの誰が!いったい、菅さんのように脱原発と言ったであろう。

ある者ははっきりと『原発は稼働』といい、ある者は姑息にも、国民の厭原発の
空気を読み、と言って経済界などにも気を遣ったか、どちらともはっきりしない言い方を
する者もいて。

私は、菅さんが原発推進から、3.11を機に、嫌原発に変わったというなら、
それは立派ではないかと思うのだ。正しいことに変節するなら、変節も歓迎しよう。
むしろ十年一日のごとく、原発がないと日本の経済はダメになる。
原発がないと夏大停電が起きるかもしれない。
原発はコストが安い。もんじゅの高速増殖炉は、夢のエネルギーだ。
…そういい続ける人の方がおかしいではないか。
これらは明らかに間違っていることがわかってきたにもかかわらず、同じ考えに固執するとは。

3.11からの菅さんを、私はずうっと見てきたつもりだ。
菅支持、不支持にとらわれず、私の率直な印象を述べていってみよう。

3月11日。あの、恐ろしい大地震と大津波が発生した、その映像を見たとき、
その規模の大きさに、現地の人々の被害の大きさが想われて暗澹とするとともに、
私の頭をよぎったのは、六ヶ所、女川、福島、東海村などの核施設は大丈夫だろうか!
というどす黒い不安だった。
その不安は悲しくも的中。原子炉の安全維持のために最も大事な冷却装置。
その冷却をするために不可欠な電源を福島第一原発で全喪失!というニュースが
飛びこんできたときの絶望!
私がすぐに恐れたのは、東電の係り員が逃げ、誰も収束作業をするものがいないまま、
メルトダウンまで突き進むのではなかろうか、ということだった。

東海村のJCO事故。あの時も、またこれまでちょくちょくあった原子力関連施設での
事故。その会見を聞いていて、私がいつも不安に思っていたのは、インタビューに
答える責任者が、いつも一様に、「なお、社員は全員避難して安全でございます」
という、そのことであった。無論私とて、原子力関連施設に働く人に、
無駄な被曝をせよと言っているのでは無論ない。
しかしながら、事故が起きたとき、まず事故を人員の力を結集して止め、
付近の住民に被害をもたらさぬこと。
それが、各施設に働く者の責任であり、宿命ではなかろうか。
…そこのところの認識が、いつも責任者たちは甘いのではなかろうか。
彼らのそうしたもの言いから、私はそう感じていた。

チェルノブイリは、旧共産圏の事故である。アメリカなら軍隊がある。
国家の権力で持って、大事故が起きれば、国は命令で軍隊を収束に派遣する。
しかしながら、軍隊をもたない日本。結局は自衛隊がその任にあたるのだろうな、
そうは思っていたが、今回のことでもわかったように、自衛隊は軍隊ではない。
国の命令権ははるかに弱いのである。消防や警察も同じ。
お願いして行ってもらうしかない。

一旦原発の過酷事故が起きたら、誰が一体危険な場で作業するというのだろう…
結局、下請けの下受け、というような人々が、あまり専門知識や危険の認識もないまま
作業にあたらせられるのではなかろうか…
JCO事故の二人の作業員の死などを思い起こしながら、私はメルトダウンを恐れていた。

案の定、東京電力は社員を引き上げさせる、と言ったらしい。それに対し、菅総理は
激怒して、東電に乗り込み、「あなたたちがやらないで誰がやるんだ。やってくれ!」と
怒鳴り上げたという。

さて。このことが、普段から『イラ菅』の異名を取る短気な菅総理の、
横暴で権力を振りかざす振る舞いとして、マスコミまた野党などから非難を
浴びたのを、みなさんもご記憶でいらっしゃるだろう。
だが、私はこのことを少しもおかしいとは思わなかった。
これは異常な非常事態である。東電社員が避難する?そんな場合か!!!

また、菅さんが亡き笹森連合元会長とのオフレコトークで、この原発事故は
下手をすると東日本がつぶれるかもしれない、と言ったという。
それに対しても轟々の批難が日本中から湧き起こった。
東北の被災地の人々の感情に、あまりにも無神経な発言だ、というのである。
しかし、私は、これもそうおかしな発言とは思わなかった。
私自身もそれを恐れていたからである。
福島の事故はいやも応もなく拡大するであろう。だって建屋があんなにくっつきあって
6個も建っているのだ。打つ手が間に合わず次から次へそれらがメルトダウンを起こす。
そうしたら、被害は福島には無論とどまるまい。東京にも及ぶであろう。
東京でパニックが起きたら、日本は福島を中心にして完全に分断されてしまう。
東京の政府の対応は届かなくなり、西の物資もどこかで滞る。
東日本のとりわけ地震津波原発の被災地は完全に見捨てられてしまう!!!

私はあの時の菅さんの認識は全く正しいと思っている。
被害を小さく小さく見積もろうとする人間の心理。それはわからなくはないが、
為政者はそれでは困る。最悪の事態も想定してそれに備えて貰わねば困るのである。
私はその時むしろ、笹森会長が、なぜ記者団の前で、オフレコ会談の中身を
軽はずみに漏らしたのか、その方が理解できなかった。
菅さんとは信頼し合った仲、というが、親友ならば、話していいことと
悪いことは考えるんではなかろうか。笹森氏は意図的にリークしたのでは?
そんな疑問さえ、その時私は抱いた。
そうして、菅さんという人が、案外友に恵まれていないのでは、という不安を抱いた。
後にそれは、菅さんの『孤立無援』という形で、現実になってしまうのだが…。

とにかく、大震災、原発事故が起きてからの菅さんは、私などのような素人の目から
見ても、無駄な動きが多すぎ、何をどうするという命令系統が一向に機能して行って
いないようには感じた。記者会見にもほとんど出てこず、執務室に閉じこもって
いるとか、組織ばかりたち上げているとか、とにかく怒鳴ってばかりいるとか、
聞こえてくるのは、悪い評判ばかり。

その中で最も批判の対象になったのが、12日の視察によって、福島第一原発の
ベントや、そのほかの作業に遅れが出たこと、また菅さんの指示による注水の中断によって
事故の深刻さが拡大したこと、の2つであろう。
これも、専門家でもない菅さんが、自分が一切をしきっているということを
印象付けたいがためのスタンドプレ-のせい。それが重大な収束の遅滞をもたらしたとして、
菅さんの『僕はすごく原子力には強いんだ』という発言と共に、皮肉たっぷりに
さんざん報道され、また国会でどれほど追及を受けたかしれない。

しかし、この2つのことは、直接菅さんのせいではないことが、あとになって徐々に
明らかになった。ベントする前にすでに、一号機は燃料溶融を起こしていたのである。
菅さん批判の急先鋒であったと言っていい産経ニュースでさえ、4月9日付で
こんなことを言っている。
遅れの最大の理由は、12日朝の菅直人首相の視察ではなく、電源喪失だった。東電は手作業によるベント開放に手間取ったのだ。この間に炉心溶融が進み、
圧力や高熱で圧力容器や格納容器が損傷し、『閉じ込め」機能が失われた可能性がある。』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110409/dst11040908340010-n1.htm
菅さんの視察がベント遅れの原因であり、それが被害を拡大したというなら、
1号機に続いて、菅さんがとっくに帰ったあとの14日15日に起こった、2号機、3号機、
4号機の爆発も菅さんの視察のせいか?
菅総理の命による海水注入中断についても、実際は第一原発所長の判断で、海水は
注入され続けていたことがずっと後になってなぜか判明。
『菅総理の命で、海水注入中断!事故が深刻化!』という国会を揺るがした大問題は、
あっけなく片付いた。
しかし、ある官僚から自民党安部元総理に流れたというこの情報。
安部総理がメールマガジンで発信し、それを産経、読売新聞社などがそのまま信じ、
自民党谷垣総裁が国会で激しく菅総理を追及した。
その間のいきさつを、あるブログが安部元首相のメール発信の記録とともに考察している。
http://blog.goo.ne.jp/wiia/e/e00c9c43eafe3ca04bd9e500cdc6ffd7

ブログの記事をそのまま信じてはいけないのは常識としても、安部元総理の発信記録や
それを受けた各新聞社の記事というものは、事実であろう。

このように、マスコミで菅たたきの根拠とされ、国会での追及の元になったこと…
そのどちらも菅さんに直接の責任はなかったことになる。
まあ、それでも、彼が総理大臣なのだから、すべては彼の責任と、開き直った安部元総理
のように言えなくもないだろうが。
このようにして、あることないこと…全て悪いことは菅総理のせいだ!という図式が
マスコミや国会を通じて、国民の間に広がって行く…。

いったん広がった印象というものは、なかなか消えてはくれないものである。
菅さん、というと、『ベント遅れ』『海水注入中断』という言葉で持って
これから、長く語られ続けていってしまうのではなかろうか。

野田新総理大臣が、もう『どじょう』という言葉と切り離しては考えられなく
なりそうだ、ということと同様に…。
 
私の思うところ。
無論これは、詳しい官邸の事情など知りようもない一国民の私の
漠然とした印象であるが、菅さんの失敗の多くのその原因は、彼および官邸に、
正確な情報が上げられてがいなかったことから来ているものが大変に多かったのではなかろうか。
あれほどの大震災と津波、同時に起こったレベル7という過酷原発事故。
政府の現場が混乱するのは無理もない。
おそらく、菅さん以外の誰が総理であっても、相当に官邸はわさわさしていたことであろう。
そんな際の危機管理能力に長けていそうな政治家が、日本にいたか?
谷垣さん?石原伸晃氏?一事人気の桝添要一氏?海江田氏?前原氏?
かろうじてこの人なら、と思えるのは、どちらも嫌いだが、小沢氏と石破氏くらいなものかな。

もし、もしも、菅さんに正確な情報が上げられない、ということが、
菅嫌いの官僚のサボタージュによるものだったとしたら…。
菅さんに怒鳴りあげられて、菅さんに恨みを持った東電が、意識的に官邸に
必要な情報を上げなかったのだったとしたら…。
いや、そうしたくても、東電自身が状況をつかめていなくて、あげようにも
上げられなかった、という方が近そうだが…。
菅さんを批判し、その足を引っ張る者は山ほどいたのに、好き嫌いなど言っている場合じゃない!と
国民のために全面協力を惜しまない有能な部下や与野党の政治家がいなかった。
それらの援護が得られなかったために、菅さんのやることなすことが
うまく機能して回って行かなかったのだとしたら…

それは国民に対する大きな裏切り行為である。
…そこらへんのほんとうの事情は、一介の国民の私などには全然わからない。
ただマスコミを通じて伝わってくるのは、菅さんが唯我独尊で、怒りっぽく
人の話を聞かない。だから、官僚も閣僚も田の政治家たちも、マスコミも、
多くのものの心が菅さんから離れていってしまい、官邸が機能しなくなって
しまったのだと…。そういう切り口の報道ばかり。

しかし!そんなこと言っていられた場合だったろうか?
自民党は何をした?自分たちが日本に持ち込み、このような事故が起きると
二進も三進もいかない原子力ムラ、という悪の組織を作りあげてしまった自民党。
そうしてマスコミ。肝心かなめの東電…。
それらこそが、国民の批判を仰ぐべきだったのに、彼らは菅さんを
よってたかって一人悪者に仕立て上げ、国民の目、国民のいら立ちや怒りを
菅さんに集めることによって、自分たちは安全なところに身を潜め、
反原発の嵐が吹きすぎるのを、じいっと目立たぬようにして待っていたのではあるまいか!


(続く)





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Re: NANTEI さんへ

NANTEI さん。ありがとうございます。

だいじょぶです。まだまだ燃え尽きるわけにはいきません。^^
この国の行方をしっかり見ていかないと。

しかし、あれだけのショックな出来事だったのに、記憶って
あっという間に不確かになって行くものですねえ。
テレビにかじりついている間に、地震が起きてからのこと、
メモでいいから、逐一書いておくんだったなあ…。
いろいろ考えてたはずなんですけれど、前後関係とか、大事なこと
忘れたりぼんやりして来たりしてます。

ブログにもしておけばよかった。
私も例の同調圧力、というようなものでしょうか、言葉を飲み込んでしまっていました。
毎日書いておけば、貴重な記録になったであろうものを。

たくさん買っておいた週刊誌や、ネット上の記録など、あちこち確かめながら
書いていくつもりです。
と言っても、私の個人的な感想でしかないのですが(笑)。
…しかし、新聞の役に立たないこと!
東京新聞に変えようかなあ…。

NANTEIさんにそのようにおっしゃっていただけますと、頑張って書かなくっちゃと
闘志をかきたてられます。
ありがとうございま~す!

Re: Angela さんへ

ありがとうございま~す。
引用させてくださいね。
考え考え書いていきたいと思います。

No title

言葉になりません。
きっと渾身の告発論文になるでしょう。

これは全て出力して、読み返し、保存します。

なぜならPCの透過光だと、落ちいて読めないからです。

紙なら持ち歩いて、電車の中、喫茶店の片隅、
どこでも繰り返し目を通すことができます。

一度で理解できる小論ではありません。

何度も目を通さなければ・・・。

ただ、燃え尽きないでくださいね!

もちろんです、

引用なさってください。

Re: Angela さんへ

それは驚きですね!
だが、もう、何を聞いても驚かないという、感じでもあります。
それほど杜撰なことがあちこちで当たり前のように行われている…。
SPEEDIに関しても、本当のことがちっとも伝わってきません。
これから書こうと思いますが、菅さんがどの時点でSPEEDIの存在を知り、
菅さん自身の判断で、それを無視したのか、あるいは、側近、また官僚が
それを知りつつ、この福島県職員のように、握りつぶしていたのか…
うやむやにせず、明らかにしていく必要があると思います。
どこで誰が一体責任を果たしていたのか…
まあ、すべての責任を負う立場にいるのは菅さんであったので、
最終的には彼が負うべきなのでしょうが、あまりにもそれにしては、
本当のことの数々がぼやかされすぎている。
国民には真実は知らされないまま、政権が推進派に代わって、そうして
もう少しほとぼりが冷めたころに、原発再稼働や新設、などということになっては
泣くに泣けませんね。
国民がしっかりしないと…。
ありがとうございます。次の記事で、引用させていただいていいでしょうか?
ちょうどそこのところに触れようと思っていました。

SPEEDI

7月、東電&経産省と戦い、(それとの因果関係さておき)証拠なしの収賄容疑で起訴された元福島県知事の佐藤栄佐久氏の話を聞く機会がありました。その際とっても驚いた発言;

「福島県担当職員は3/13にSPEEDIの結果をもらっていたが、国が公開しないので知事にも上げず公開もしなかった」

聞き間違いかと思いましたが、後日福島県いわき市で行われたシンポジウムでの佐藤氏のこの話を、飯田哲也氏もツイッターしていました。

これから総てのことしっかりと検証してもらいたいです。
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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