『林檎の悲しみ』

野田佳彦首相が12月16日、東京電力福島第一原子力発電所の事故収束の
工程表ステップ2(冷温停止状態の達成)の終了を確認した。
記者会見で、「発電所の事故そのものは収束に至ったと判断される」と、
事故収束を宣言。

あきれてしまう。とんだ茶番劇である。今は溶け落ちてしまった核燃料がたまたまどこにあるか
わからないが、言わばおとなしくしていてくれているだけの、偶然の結果であろう。
『収束』という言葉は、プラントの状況を、核燃料の今の状態も厳密に把握し、
それが二度と放射性物質を出すことなどない状態にまで抑え込んだ、今後も
完全にコントロールしていける、と言えて初めて使える言葉であろう。
核燃料がどういう状態で、どこにあるかさえ分からない、しかも、『収束』というと、
放射性物質の外部への飛散が無くなりでもしたかのような印象を与えるいい方だが、
実際は、まだ毎時0.6億ベクレル出ているという。それは事故時の1300万分の1
に減少した、ということらしいのだが、なんですか、この数字は???
少なくなりました、と言いたいのかな。本来あってはならないものに筈なのに!
逆に言うと、事故時にいったいどれほど多くの放射性物質が出ていたことか!
その数値の大きさを想うと、慄然としてくる。
それをほとんど国民は知らされないまま、避難するためにわざわざ汚染度の高い地域へと
移動していたり、子供は外で遊んでいたり、主婦は少しでもミルクや食料を確保しておこうと
買い物に出ていたりしていたのである。

今回の『収束』宣言。これを意図的な大嘘と言わずして、なんと呼んだらいいだろう。
政府と東電は、収束の『イメージ作り』をしているだけである。
これまで、その手法で、原発行政は成功してきたのである。
『日本の原発は安全です』『チェルノブイリとは型が違うから、あのような事故は起きません』
『4重5重の安全策を講じてあるから安全でクリーンです』
…このような大嘘を平気でついてきて、さらにこのような過酷事故が起きてしまってなお、
拙速に、実態のない収束宣言をする。
国民のだれもが、実際は、燃料がどこにあるかもわからない、これは本当の収束なんかではない、
と知っている。世界も知っている。
それなのに、中身の全然ない収束宣言を今、世界に向けてする必要はいったいどこにある?
国際会議で、年内完了を首相が口約束してしまったからか?

そんな単純なことではない気がする。これは、政府と東電がさらにつこうとしている大嘘への
布石だと、私は思うのだ。その大嘘の目的とは、本当は人間が住んではいけない、
福島の汚染地域に、住民を戻すことである。そうして、損害の賠償額を少しでも少なくするための、
住民の命と健康無視の、福島切り捨ての非道政策の布石の一つであると。
もっと大きな大嘘は、国民全体に、福島第一原発事故の大きさを少しでも
小さく思わせること、そうして、来年、国の原子力推進をまた始めることにあるのではないか、
と私は危惧している。
またさらに、ヨルダン、韓国、ベトナム、ロシアの4国への原発輸出を
可能にする原子力協定が九日、参院本会議で民主、自民両党などの賛成多数で可決、承認
されている。相手国はいずれも承認を済ませており、協定は来年一月にも発効する。
こういうふうに、原発ビジネスが国内では行き詰ったものだから、海外に向けて
今度は売って行こうとする、そのために、福島の事故は収束しました。
日本の原発はもう安全なんだ、ということを嘘でもいいから、大きく内外に向けて
アピールする必要があったからだろう。

誰のための拙速な収束宣言か。東電のためか。本当に国民のためを思うなら、
福島の人々を想うなら、収束宣言などという『形式』を整えることよりも、
本当に、福島は人が住める場所なのか?ということを、真剣に議論し
時間の無駄をしないで、一刻も早く、子供たちをより安全な場所に避難させることが
今でもなお、第一にすべきことであろう。

…それがどうも、政府のやっていることは、福島県民の封じ込め、のようにしか
私には思えないのである。緊急時避難準備区域・計画的避難区域・警戒区域を
それぞれ出来るだけ早く縮小し、なにごともなかったかのように、住民をそこで
暮らさせたがっているような。事故の影響を少しでも過少に見せたがっているような。

ちょうど期を一にして気味が悪いのが、福島県に関する次の記事である。
12月2日付け毎日新聞によれば、

東日本大震災被災者向けの「民間賃貸住宅借り上げ制度」を利用して
多くの県民が他県に自主避難している福島県が、全国の都道府県に対し、
今月末で同制度の新規受け入れを打ち切るよう要請していることが分かった。
福島県災害対策本部によると、11月下旬に事務レベルで要請、
近く文書で正式に連絡する。年度替わりの来春に自主避難を検討している人や
支援者からは「門戸を閉ざすのか」と戸惑いの声が上がっている。


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111202k0000e040173000c.html

年内に冷温停止達成を発表すると宣言していた野田首相の方針にまるで呼応するかのような、
福島県の動き。要するに、福島県から避難しようとする人々の行き先を
なくそうとするような、県からの住民流出を食い止めようとするような動きである。
受け入れ県がそういうのならまだ事情はわからないでもない。しかし、福島県が
そのような要請をするとは!

小さな子どもを抱えて、不安のうちに今日も1日を終えた家族がおそらくいるであろう。
皆が皆、原発事故から逃れて、他県などに避難出来るか、というとそうではない。
いつも私が苦々しく思うように、悲劇が起こると、社会的に弱い立場の人ほど
そのあおりを多く受けるものである。
子供を被曝から守るために家族が家も職も捨て全員で移住する、あるいは別れ住む、
または一時にでも避難する、ということには、大きな物質的精神的負担がかかり、
大きなエネルギーを必要とする。経済的裏付けがなければ、軽々には動けない。
経済的余裕とは、得てして、その家族の、社会的潜在力と同義語である。
私が言うこの場合の社会的潜在力とは、その家族が友人知人など、頼りに出来る
人的財産を多く持っているかどうか、ということである。
哀しいことに、生活の余裕のない家族ほど、こうした人的財産というようなもの、
頼りに出来る親類、友人、知人、また相談できる人や、避難方法をどうやって
情報として手に入れるか、といった力も一般的に弱いものなのではなかろうか。

そうした人々が、いざ、いよいよ子供を何処かに避難させなければ!、と考えたとき、
他都道府県の民間賃貸住宅が自治体によって借り上げされるシステムがあり、
そこへ無償で入居できるとなれば、大きな一つの安心があるであろう。
その支援を、福島県自身が断る、というのである。
記事によれば、理由はいろいろ言ってはいる。他の自治体から、いったいいつまで
面倒見なければならないのか、と尋ねられることが多くなった、とかなんとか。
しかし、私は、これは福島県が住民を流出させたくない、一種の封じ込めの
一つであると感じるのである。

確かに、福島を今後どうしていくのか、というのは大きな大きな難しい問題である。
除染は本当に効果があるのか?
ただ膨大なお金をつかうだけで、表面的に、除染作業を一応しました、という
言い訳に過ぎないようなものになるのではなかろうか。
それならば、いっそ、福島の人には過酷なことを言うようだが、かなりの範囲を
もう人の立ち入りの出来ない場所に指定しまい、その代わりの生活の補償を
別の地で手厚く行った方がいいのではないか。
それではどの範囲までそれを行って、いったいどの程度の充分な責任を
国や東電が負えるのか…
父祖伝来の故郷の地に、例え汚染されていても住み続けたいと思う住人の
感情はどうしてくれるのか…
どれ一つとっても、私などのような余所者で、当事者の苦しみを知らぬものが、
軽々に云々できるようなそんな簡単な問題ではないこともわかっている。
わかってはいるが、私も含め皆が、被災地の人々に気をつかって、なにか、
本当に言いたいことをぐっと胸に抑えて、我慢をしている今の状況。
その間に、ずうずうしくも、当の責任者である、政府や東電や、県が、
しらじらしくも、事故を出来る限り小さく小さく見せ、早く簡単に片付けたがっている
ような、そうして、そういうイメージ戦略だけは上手に手早くとり行って、
国民が、福島のことを忘れて行くのを息をひそめて待っているようなそんな態度を見せつけられると、
私はまた、猛然と腹が立ってくるのである。

一つ前の記事で、私は、流星群を見た深夜、林檎を齧る行為を下手な歌にした。
『穢れし林檎』という言葉をつかって。
この『穢れた』という言葉。本当は嫌な言葉である。
しかし、私は、敢えてこの言葉をつかってみた。
『穢れし林檎』と私が書いたのは、福島の林檎である。
義弟が毎年歳の暮れのこの頃になると送ってきてくれる林檎。
夏には見事な桃が送られてくる。
義弟とは言うけれど、歳は私より3つ上である。
今から40年以上も前、つれあいと私と、つれあいの弟である彼とは、ほぼ4年間
3人で暮らしていたことがある。3人とも学生であった。
皆、働きながら人より遅れて大学に入り、その頃は大学院生と大学生であった。
心根のやさしい義弟である。彼が怒ったのを私は見たことがない。
毎年、夏と暮れに彼から送られてくる大きな桃と林檎を、私はいそいそと
近所におすそ分けする。娘たちのところにも無論持って行く…
しかし、この夏とこの暮れ。
私はどこにも桃と林檎をおすそ分けしなかった。我が家だけで食べる。
箱には福島県知事佐藤雄平氏の名で、『この林檎は放射性物質が規制値以下だから、
安心して食べてください。私が保証します』、
というような断り書きが印刷されて同封されていた。佐藤知事を私は信用しない。
3号機でプルサーマル発電を容認したのは彼である。子供たちの年間被曝量を
20ミリシーベルトとさせられてそれを許してきたのも。
いまさら何を綺麗事言ってるんだ、被害者面してるんだ、と腹にすえかねている。
しかし、義弟のことは…。
彼が善意で送ってきてくれる立派な林檎。
これを近所に配らない。それは私の良心である。
林檎は大丈夫なものかもしれない。しかし、わずかに汚染されているかもしれない。
それをどうして知らんふりして近所の人にこころ楽しく配れようか!
「福島から送ってきた林檎です」、と正直に話せば、貰う方は複雑だろう。
黙って渡せばすむことだが、そんなことは良心が許さない。
義弟の心を想い、罪もない林檎を『穢れ』と思わないわけにいかない我がこころを
情けないものに想い、…その複雑な想いを、林檎にかじりつくことで
私は噛み砕こうとしたのである。甘い、本当においしい林檎である。

林檎に罪はないものを。
義弟は全くの好意から毎年の習慣として送ってくれている。
これまで気持ちよく出来ていた近所へのおすそわけももう出来なくなってしまった。
…ほんのささやかなことである。しかし、このレベルの小さな分断から、
家族が避難するかどうかで、老舅姑と、若い夫婦が、あるいは嫁と子供だけが
気持ちも暮らしも分断されてしまう、
それまで何の問題もなかった、地域社会が避難するしないで2分されてしまう、といった
大きな分断まで、これらは皆、原発事故が引き起こしたことである。

怒りはどこへ向かうか。
無責任に、原発は安全と宣伝してこの地震国にどんどん原発を作り、事故を
起こさないための対策を怠ってきた政治家と電力関連会社とりわけ東電に。
そうして、それを糺すどころか積極的に加担してきたマスコミや学界などの、日本の
原子力マフィアたちに向かうのだ!
今回の事故は、国民、いや、地球に対する、大きな犯罪である。
天災のせいだけなんかじゃない。人災である。
このままなし崩しに、また原発再稼働などということにならせてはいけない。
国やマスコミのイメージ戦略に2度と踊らされてはならない。
それには、国民も本当のことを自分たちで知ろうと努力しなければ。
なにか、自縄自縛に陥って、黙ってしまってはいけない。

彼岸花。自縄自縛をようやく脱しました。活動再開!
その再開の前に、ちょっとこんな記事ご紹介します。
これは、私が訪問させていただいているうみそら居士さんと愛希穂。さんの
ところで読ませていただいた、福島の方の生々しい訴えです。
ご本人が拡散を希望なさっておいでですので、私もここでご紹介させて
いただこうと思います。
私が、福島の方に気をつかうのと同じに、…いや、そんな程度のことでは済まないでしょう。
同じ福島県民でありながら、考えかたや立場の相違から生まれる深刻な葛藤…
それらは皆、本当ならなくてもよかったことです。
みんな皆、それらの悲しみは、福島第一原発の事故のせいで生まれたものです。


ただいま被曝中』(←こちらから入れます)
福島からの生の声です。この記事のほかにも日々、福島で今生きる、ということの
実態を書き続けていらっしゃいます。
私はこれを読ませていただき、そしてまた、愛希穂。さんや、うみそら居士さんの
記事を読ませていただき、3月11日後、今までずうっと書こうとして書けない、
書かないでいた記事を書いてみようかな、と思うようになりました。
その記事のタイトルは『不幸の均霑プロパガンダ』というものです。
頑張って書いてみます。

なお、愛希穂。さん、うみそら居士さんのブログもここにあらためて
ご紹介させていただきましょう。

『きっと誰かに愛されている』ブログの愛希穂。さん
http://glorytogod.blog136.fc2.com/

『原発のない社会を目指して』ブログのうみそら居士さん。
http://stopatomicenergy.blog59.fc2.com/







スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Re: 大門先生へ

大門先生。メリークリスマス♪
ありがとうございます。
今年は本当に大変な年でしたね。
大きな大きな喪失の年…
しかしながら、また、出会いの年でもありました。
思ってもみなかった人々との繋がり…
先生は、被災地に直接おいでになって、肌でその惨状をお感じになり、
とりわけ復興支援への想いは切実なものに受け止められたことと思います。
実際に動くということは大変なことです。
東北の海苔を復活させるプロジェクトの、先生の絵。完成なさったんですね♪
本当に先生らしい、温もりのある素晴らしい絵が仕上がりましたね。
すてきすてき♪
応援しま~す♪

No title

.。.:*・゚Merry-X'mas:*・゚。:.*

Re: NANTEIさんへ

こんばんは。お風邪、ひどくならないでよかったですね。
でも、ぶり返したりなさらないよう、急なご無理をなさいませんよう。

私の記事の意図を、こんなにも的確にとらえてくださり、感激です。
穢れた林檎の歌も、まさに今、NANTEIさんが書いてくださったことを伝えたかったのでした。
食品が放射能に汚染されてしまった、この大地も海も空気も、福島原発の事故は
汚してしまった!その取り返しのつかない重大事故を嘆いているだけでなく、
人々の心に生まれてしまった分断、それに対しても私は激しく怒っていたのです。
次に書きますといった『不幸の均霑プロパガンダ』という記事は、そういうことについて
書いてみようと思っています。twitter でめぐり会った言葉なんですけれど。
事故発生以来、ずっとずうっと私の心の中にあった疑問です。
今まで書けなかった理由というのが、福島の人々への遠慮、ということなのです。
しかし、それがおかしいだろう、と思うようになりました。
福島の人々とそうでない地域の人々が感情的に分断されてしまう。
おっしゃるように家族の中でさえ、友人間でさえ。地域社会でも。
そして被害者たる国民がそうやって感情的に分断されるのを、東電などの電力会社や、
政府、これまで原発推進してき、これからまだあきらめないで、そこからうまい汁を
吸おうとしている連中に逆に利用させてなるものか、と思いました。
頑張って書いてみたいです。今少しお待ちくださいね。^^

野田さんは本当、あれは自分の言葉ではありませんね。彼は語るべき何をいったい
持っているひとなのでしょうか。街頭に立って何を若い頃語っていたのでしょうね。
彼が就任早々、一番にと言っていいくらいに、経団連の米倉会長のところに
かしこまって挨拶に行った時、ああ、やっぱりこりゃだめだ!と思いました。
彼のいつもうつむきがちな視線。あれは風当たりを避け、風が止まったら
するするっとうまいことやってやるとする人のまなざしですね。伏し目がちに
状況を見計らっている。菅さんが事故が起きて後、目がさまよっていたのと同様、
眼は正直ですね。
そんな弱々しく見える政権のとき、ひとは橋下大阪市長や、石原都知事や小泉元首相
のような、断定的にものを言う、強い政治家を求めますね。
独裁者が付け入る隙が出来てしまう。それは非常に怖いことですね。
私の前の前の記事でしたか書きましたが、世論調査で、アメリカに対する好感度が
日本人の間では広がっている。今度の事故で随分恩恵を受けましたからね…。
まあ、後が怖いぞ、と私は思っていましたが。
その国民感情を背景に、アメリカべったりな政権が、国を売るようなお馬鹿なことを
やらなければいいが、と私は恐れています。
私の中で、原発問題とTPPは同源、と思う所以です。
『肥満と飢餓』という本を読んでいますが、そこにまさにNANTEI さんがおっしゃるような
国家と大企業、それはこの本ではバイオ関連企業や製薬会社、巨大食品会社などですが、
当然、軍需企業やIT関連企業などでも同様でしょう。いわゆるロビイストというものが
いかに政治を左右しうるか、ときにそれは今回の東電のように、国家的規模の犯罪、
とまで言えるような、ひどいことをしている現実の例がたくさん出てきます。
日本では、軍隊というものがないだけまだましでしょうか。
それでも、おっしゃるように、原発事故という不幸のどさくさに胡散臭い、きな臭い動きを
するものも出てくるでしょうね。こういう国難という時には、それを利用して
国民をある方向に誘導しようとするものが出てきやすいですから。
例えば関東大震災のとき、朝鮮人が暴動を起こすという噂を流布したという正力松太郎のように。
私の中では正力氏のこの思想と動きと、彼がアメリカの意を積極的に汲んで
原発導入に大きな大きな役割りを果たしたこと、
それは少しも矛盾することなく、一つのつながりとして捉えているのです。彼の戦時の略歴も。
一人の人間というものは、政治的には同一人の中でそう矛盾した存在ではない。
一をとれば、九の隠れた部分も見えると思います。
安倍元総理などが、沖縄問題やTPPに関して、やけにあちこちで発言し、
それを朝日新聞などまでがとりあげていることにも、違和感ときな臭さを今、感じています。
彼は改憲論者で再軍備論者で、原発推進派で、大連立論です。
私のもっとも嫌うタイプ!(笑)
でも、主婦層では、あの物腰の一見柔らかさとお坊ちゃん的な風貌。血筋の良さが
人気があったそうですからね。国民もしっかりしなければ!と思いますね。
日本は国民がまじめに努力して来て、素晴らしい文化を数多く持っている。
それが原発事故やTPPなどで壊されていくのか!と思うと、私は短い余生ながら
黙っていられないのです!
NANTEI さん。こうやっていつも声援、ありがとうございます。
一度どね、送る寸前まで長く書いてたのに、操作ミスで消えてしまって。
書きなおしたので、こんな時間になっちゃいました!(爆)

お風邪、まだまだお大事に~。^^

こんばんは。

この記事を読んだ時から、「短歌」の穢れた林檎の意味について、お話ししたいと思ってましたが脆くも屋台酒で沈没してしまいました。考えるということは体力がなくてはいけません。いまもお聞きの通り鼻声なのですが(聞えるわけがないか・・爆)。とりあえず復活しましたので、ちょっとお話しさせてください。
福島からの林檎、それは今の日本の象徴的なことですね。私は思わされました。
原発事故が招いたものとは、単に被曝とか食品の汚染といった表層的なことだけではなく、こうして自己を責めなければならない苦痛にまで至らした、精神的な被害がどれほど多いかということです。食品だけの問題だけではなく、例えば子供の安全のための転居を巡って、壊れてしまった夫婦関係、または地域社会とのなくてもよかった摩擦。浮き彫りになった近未来のもっとも恐るべき「情報格差」などなど、今年を象徴する一字は「絆」でしたが、その「絆」をなんとも虚しい社会にしてしまったのではないでしょうか。
さて、野田総理の「収束」発言を聞いて感じたことは、これは断じて彼の言葉ではない!ということです。誰が彼にこういう犯罪的なことを言わせたのでしょうか?いつから我が国の総理は何奴の傀儡になっていたのでしょうか?欧米には昔から軍需産業と軍が結びついた産軍エスタブリッシュという巨大な圧力組織が存在しています。ケネディ暗殺の背景はその組織の利害を損ねた結果だということは、今や周知の事実であり暗殺に至らないまでも、政権を左右するようなことは世界各国例外ではありません。では、日本にそのような影の組織が存在するかということです。私はまだよく把握できていませんが、無いとは言えません。
そして、もう不気味な動きも表面化してきています。
これは、長くなりますので次回にでもお話ししましょう。
とにかく、いま一番怖れるのは強いリーダーを望む風潮が強まってくると、独裁政権がよっしゃ、よっしゃ、まかしておけ!と汚い顔をもたげてくることです。


Re: ハルさんへ

ハルさん。初めまして。
お訪ねいただき、大変うれしいです。
俊子さんのこと。ほんとに驚きました。すてきなお話だなあと、
昔から思っていたんです。
そうして、俊子さんとお仕事のことでお会いになられたというハルさんの
お姿にも想いを馳せ。
今ね、ハルさんのブログ、拝見させていただきました。
雪景色が目に、心にしみます。
この清浄な雪の白!雪をかぶった柿の実の赤さの鮮烈。そして青空。
この美しい国を汚した者がいる!…そう思うとあらためて、原発を
やみくもに推進してきたものたちに、静かな強い怒りを覚えます。
そうですね。福島の心を分断されてはならない。
日本の心が分断されてしまっては悲しすぎます。
私も、ハルさんにお会いできて、なにか勇気をいただいた気がします。
動けるものは動く。静かに活動することもできる…
それぞれが自分の持ち場で、せいいっぱい、反原発を訴えていきたいですよね。
これから時々お邪魔させていただいてもいいでしょうか?
リンクもさせてくださいね。
これからどうぞよろしく。お会いできて嬉しいです!^^

はじめまして。

彼岸花さん、こちらでは初めまして。
waravinoさんのところでご縁をいただいたハルです。

私も福島県在住ですが、原発立地地域から約120キロ離れた会津地方に暮らしております。
原発はいらない、という一点において福島はひとつにならなければ、と思います。
大変な道のりですが、やらなければならないと思います。
経済優先、個人の暮らしの豊かさをあまりにも求めすぎたこと。
原発に頼らぬ生き方を自ら選ぶ、と、東京出身の私は自戒をこめて思っております。
なかなか当地を離れることがかなわないのですが
地元で「さようなら原発1000万人アクション」の署名活動をあちこちで始めております。

Re: Angela さんへ

こんばんは。
ほんと、のだめ!!!ですね(笑)。
Angelaさん、手厳しいですね!(笑)
国民に大事なこと少しも説明せず、するっとなんでも決めちゃうから腹が立ちますよね。
経済界と外向きにだけいい子ちゃん。

そうですね。頑張りましょう。
次は2月11日。了解!です。体調整えておかなくっちゃ。
ここでも紹介します!
厭原発の気分は国民の中に強いと思います。ただ、運動と国民のその気分が
乖離しちゃうとまずいですね。辛抱強く取り組んでいくしかないでしょうね。
ありがとうございます!

のだめ!!

彼岸花さん、勇気をいつもありがとうございます。呆れずに、負けずに頑張りましょう!

次は2月11日ですよっ
http://sayonara-nukes.org/2011/12/120211yotei/

Re: れいこさんへ

批判はあちこちで随分強いようですねえ。
でも、福島県の佐藤知事が、枝野さんや細野さんに、野田総理の収束宣言への
不快を表明しているのを見ているのは私には不快でした。
だってね。自分は原発誘致に無関係、というような顔して。

石川達三はすごいですね。『蒼氓』読みましたよ。ずうっとずっと昔ですが。
満蒙開拓団もそうですが、国策というものに振り回されて悲劇的な生を
送った人が過去にどれほどいたことか。
原子力発電もそうですね。これは大きな大きな国家の裏切、犯罪だと思います。
自民党はよく、口を拭ってかかわりのない風を装っていられるもんだ。

今は昔に比べ、機械化されて随分農作業も楽になったとはいえ、農家の人が
苗代作りから何から米作りや野菜作りに注ぎ込む手間と情熱。
人によっては、いや、多くの農家や酪農家、畜産家の人が何代もに渡って
土地と戦い、それを愛してきた。
それがね。もう、おそらくずうっと、不毛の土地になってしまうんですから。
折角収穫したコメが汚染されているとわかる。汚染されていなくても、
政府が信用をなくしているから、誰も安全といっても信用しない。売れない。
買いたくても買えない、食べるのにもためらいを感じる…。
私も林檎にそうなのです。義弟の心を想えば、ありがたく頂戴したい。
でも、一瞬こころをよぎる「これも少しは汚染されてるのかな」という想い。
静かな静かな怒りと、し~んとする悲しみが胸の底に、溜まっていくんですね。

このような思いをなぜ日本人はしなくてはならないはめになっちゃったんでしょう!

『野田総理せーるすまんになりにけり』

ほんとですね。危険なセールスマン。
伏し目がちに。気弱な羊のような顔をして、猛毒になるかもしれないものを売る。
日本は原発でなくても、開発途上国に紹介できる素晴らしい技術を山ほど
持っているはずなんですのにね。
ありがとうございます♪


Re: 愛希穂。さんへ

野田さんはいつも伏し目がちですね。
性格ということもあるのでしょうが、なんだか、心疾しく思うことがあって、
まともに人の顔が、国民の顔が見られないからじゃないかしら!などと
思ってしまいます。
きっと野田さんも心の中では、原発を困ったもんだと思ってるんじゃないかしら。
昨日NHKで、3月11日の福島第一原発の再現をしたという、素晴らしい力の
籠った番組やっていましたね。まさに映画『チャイナシンドローム』を地で行くような
半ドキュメンタリーで、ぞうっとしました。
実際の現場は、再現ドラマの比ではなかったろうと思います。
ああいうものを、原発推進の人々は見ないのでしょうか。力作でしたけれど。

怒っているのも疲れるものです。私も、原発のこととTPPと、それでなくても
大きな大きな問題を2つ考え始めたものですから、何を先に怒ればいいのか
順番が混乱して来てしまいまして(笑)。そのうちに書こうと思っていたことが
どんどん溜まってますますごちゃごちゃになっちゃうし。
でもね、2つの問題の根は同じ。
大企業を中心としか経済界の横暴と、それに言いなりになっている政治。
そしてそのことを本当は糺すべきジャーナリズムや学者でさえ、それに加担
して、批判するものがいない、いてもその声が政治にも国民にも
届かない、という構図です。それがね~、今はグローバル規模で行われているんですものね。
は~~~あ。溜息です。
日本政府はアメリカなどほど意図的にやっているかどうかわからないけれど、
批判すべき存在を見失って、いつのまにか、憎悪を同じ立場の同胞に向けるような、
そんな巧妙な分断がじわじわと進行していく。
それに対する猛烈な怒りが、3月、地震の直後から私の胸には渦巻いていました。

Re: スキップさんへ

これは国家による大きな犯罪、そう言って言葉がきつければ、
国家による大きな裏切りだと思います。
一歩一歩着実に、再稼働への道をまた作り始めているような。
でも、国民だってそう馬鹿にされてばかりはいませんよね。
あきらめてしまうのが一番怖いです。TPP問題だってそう。
国民の意志をはっきりさせなければいけないと思います。
私も、しばらく休んでいましたが、また、デモなど、年が明けたら行こうと
思っています。
食品の安全性には、これまで結構厳しかった日本。アメリカが歯がゆがるほど
だったのに、こと福島原発事故由来の放射能に関しては、基準もなにもが甘いのは
本当に解せません。
国家というものはいったい何なんだろうと、深く考え込んでしまいます。
人間のこれまで培ってきた善性、まじめさや正直さ、真実を愛する心、
命を尊ぶ心、隣人愛、…
そういったものが無視、否定されているかのようなこの9カ月でした。

りんご悲しき

彼岸花さん
私もいかりまくっていますが、昔読んだ石川達三氏の蒼氓を思い出しました。確か戦前の移民政策を棄民と批判した内容と記憶しています。

ニューヨークタイムズでも呆れ果てたーーとの報道のようですね。世界中に。
利権そのもの、輸出も、除染も

我が家では通い農業の連れ合いの米を食べない選択肢はありません。埼玉です。
毎年、新米を頂くとき、手巻き寿司にするのですが、今年はしませんでした。
心中複雑でした。汗水垂らした結果です。経済も破綻します。
震災からの復興 一色ーー。事故の事ははじめから抑え気味にーー意図は明確でしたね。
野田総理せーるすまんになりにけり

ソーラーパネルを売るというのなら理解できますがーー。
ODAとの関係もあるようですね。私はちょっと勉強不足ですが。





No title

私も野田のあの収束発言には本当にあきれ果ててしまいました。
彼の目は一体何を見ているのでしょうね。
そして、わたしも彼岸花さんと同じく、あれは原発推進のための足がかりでないのかと疑います。
そこまで東京に原発欲しかったら、首相官邸横にでも作ればいいよ、って言いたくなります。

> 怒りはどこへ向かうか
そう、怒りはまだ収まっていないんです。
ただ、あの事故から9ヶ月以上経ち、原発への関心が薄らいできているように感じられる空気の中、今もなお怒りを持っていることが、そんな自分はこだわりすぎなのか、と思ってしまうこともあるんです。

でも、それでは原子力マフィアたちの思うつぼなんですよね。
やっぱり、少なくなってきているとしても、声はあげていきたい。

『不幸の均霑プロパガンダ』という記事を楽しみに待っています。
権力者たちは、福島県内でも見られるように、国民同士を対立させることによって、怒りの矛先を変えようとするというのか、物事の本質から目を逸らせようとする。
だから、そんな手に落ちないために、おかしいなと思うことは、たとえどんなに些細なことでも、疑問に思い、問いを発し、自ら考えるという姿勢を持ちたいですね。

原発事故に関しては、加害者である東電、政府の責任を明確にし、追求し、責任を取らせないといけないと思います。
でも、責任の部分が曖昧にされているから、住民同士、国民同士の対立が生みだされてしまうのでしょうね。

No title

 おっしゃるとおりです。多くの方がそう思っているんです。しかし、変わらないんですね。そこがもどかしく、腹が立つんです。なぜ、当たり前のことが出来ないのか、いえないのか。やはり、保身と言うしかないんです。もし日本人がお偉いさんになってしまったら、この国ももうお仕舞です。なんんとか、ここで頑張りましょう。そう思わされる内容でした。
 私も茨城県北の親戚から毎年いただく米、未だに手をつけていません。食べるしかないんですが。

Re: 大門先生へ

はい。いくら福島のこと、宮城岩手などのこと書いても、
所詮、遠くから眺めている暢気な傍観者の視線に過ぎない。
そう思うと、迂闊なことが言えなくなってしまいます。
言葉を選び選び書く。それでも、被災者の方々にはぐさりとくる言葉かも
しれない。…そうやって、少しずつ少しずつ、語るのが重くなっていき…
そうしている間に、ずうずうしく政治家や原発村の人々が、またぞろ
妙なことを始めます。それをさせてはいけないと思い、また、勇気をかきたてる!
その繰り返しです。
国民の方を見る政治家って、いないんでしょうか。きっといるはずなんですけれどね。
先生は、直接被災地支援に携わることなさって、ほんとにすごいなあと思います。
ありがとうございます!

No title

ほんとに気を使っちゃうよね~~~~!

本当にきめ細かな心ある政治家居ないんだろうか?
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
リンク、トラックバックご自由に。

『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
最新記事
最新コメント
リンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード