『3.11から』 ③ [瓦礫処理 其の二]

被災地以外の自治体による瓦礫の受け入れに反対する第二の理由。

それは、他地域の放射能汚染や住民の健康被害といった、起こりうるかもしれない重大な問題を
無視してまで、なぜ、国が瓦礫を他の県や市町村にまで急いでばらまこうとしているのか、
その理由が判然としない、
そこに何らかに利権なり、政治的思惑が隠れているのではないか、という匂いがするからです。

もう、新聞などでも報道されているかと思いますが、今回の大震災によって
出た瓦礫は、およそ2300万トンだそうです。阪神淡路大震災が2000万トンだったから、
それより少し多い量です。
今、盛んに瓦礫瓦礫と言って、日本の他の地の住民が岩手・宮城の瓦礫を
受け入れなければ、岩手や宮城は復興が進まない、という言い方がされているようです。
今、『いい方がされている』と書きましたが、いったい誰によって?
まずは政府。それからマスコミ、そして経済界?
なにか、被災地の瓦礫を受け入れたくないという他の地域の住人は、エゴの塊でもあるかのような
言い方が何となく、何となく、誰かによって広められています。

私は、まだ、原発の是非を問う都民投票のための署名集めに街頭に立っていますが、
一昨日のこと。一人の老婦人が、ペンを取って署名しようとしながら、
「これ、まさか、東京都の瓦礫受け入れに反対って言う署名集めじゃないですよね。
それだったら、あたし、書きませんから」と私に言いました。
私は一瞬、意味がわかりませんでしたが、「ああ、このご婦人は、被災地の瓦礫を
他県で受け入れることは、人道的な見地から当然のことと考え、
それで、もし
この署名が、瓦礫の受け入れ反対!という趣旨のものだったら、署名しません!」
とおっしゃってるのだな、とわかりました。
私は、瓦礫の受け入れに反対しています。ですが、その問題を、街頭でそのこころやさしき
ご婦人と議論しても仕方がないな、と思いました。都民投票の趣旨だけをお話して、
署名していただきました。
そして少し悲しくなりました。

彼女は善意の人です。人道的な見地から、瓦礫受け入れを拒む人々に怒りを
感じていらっしゃるようでした。
彼女は正しいのです。人道的立場からすればそうなのです。
しかし、放射性物質を含むかもしれない瓦礫を各自治体が受け入れて、そこで
子供たちの住む環境にも放射能汚染が広がるかもしれない、ということはどうなのでしょう。
あるいは、
「もう仕方がない。起きちゃったことだもの。国民みんなで低量被曝も引き受けましょう」
と、本当に優しいあきらめをしていらっしゃるかのでしょうか。
それが私には悲しかったのです。そして瓦礫を受け入れない立場を取る自分を恥じたのです…

しかしこれは、果たして賢明なのでしょうか?
もう少し実際的に考えてみる必要はないでしょうか?

聞けば、政府が被災地以外の各自治体に受け入れを希望している瓦礫は、
約400万トンだそうです。
400万トンと言うと、瓦礫総量のわずかに約20%です。
CS放送、朝日ニュースターの『月刊国際観察』という番組でフリージャーナリストの
上杉隆氏と岩上安身氏が怒っていましたが、
この比率を逆にして、80%を被災地以外で分け合おう。そうして放射性物質を
受け入れる覚悟の上で一気に瓦礫を片付けてしまおうというのならまだわかる。
しかし、現地には80%を残したまま、わずか20%のものをわざわざ、日本中に
ばらまいて、日本中をうすく放射能汚染させる必要がどこにあるんだ!というのです。

これは私も本当に不可解に思うことです。

今回の瓦礫を被災地から移送して処理する費用は岩手県のものは1トン当たり6万3千円、
宮城県のものは5万円だそうです。阪神淡路大震災の時の瓦礫の処理費用は2万2千円。
なんと阪神淡路の際の3倍近い費用を見積もっています。

↓元記事 武田邦彦公式サイト より
http://takedanet.com/2012/02/post_740a.html

そこに、巨大な利権がからんでいるのではないか、というのが上杉氏、岩上氏、
武田邦彦氏など、瓦礫受け入れに疑問を持つ人々の考えです。
私が見たその番組の文字おこしをしてくださってるブログがあったので、お借りしましょう。
トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/hananeko111/20120315/p1

(司会の葉千栄)真相を知りたい。一見、美しい話じゃないですか。

(岩上)実は、この広域処理というものを決めた過程、そしてどこでどんな人たちが責任をもって話し合って、この広域処理を決めたか、ぜんぜん開示されない。何度質問が出ても、絶対に言わないです。

(葉千栄)被災地域の皆さんは、政府がもし金をくれるなら、自分が処理してもいいんです。だけどあえてそのお金を全国各地方自治体に配って、遠いところへ運ぶ。これはなぜなんです。

(上杉隆)瓦礫処理と除染は単純に利権なんです。公共事業を含めて。要するに1箇所でやったら福島県しか儲からないじゃないですか。だから、ゼネコンを含めて儲けたいんです。

(岩上)1兆7千億円という馬鹿みたいな予算がついてるわけですよ。これが物凄く無駄遣いだというのは、自治体に払われる瓦礫の処理費用が阪神大震災の時の3倍以上です。これは被災地に落とすべき金なんですよ。被災地の復興のためにつぎ込み、そこでの雇用を発生させることが大事なのに、それが広域処理と言って他の自治体に持って行ってしまう。-------------------------------------------------------

(岩上)もうひとつ瓦礫についてわからないことは、瓦礫のうち、全国で処理するのはたった2割で、8割は地元で処理。象徴的に「分担しましたよ」程度なんです。8割を全国でというなら、スピーディに処理するということで意味があるでしょうけど。意味がわからない。何のためか。
 実は、これは、反発する人たちが出てくることまで計算済みだろうと思います。3.11以降脱原発の意見を持つようになった人はたくさんいるわけですが、脱原発派の人たちの中で、瓦礫については迷ってる人たちがすごく多い。瓦礫の受け入れに賛成、反対の人に分かれてしまっている。受け入れないと言う人はエゴイストだと責められているわけです。それによって脱原発運動というものが、非常に弱体化していってるんです。
 そういうことを見ると、実は、わずかな瓦礫の処理をめぐって、とても効果的に、脱原発運動を弱体化させていってるんじゃないか、という見方もあるわけです


この最後のアンダーラインのところ。
上に書いたように、署名集めで、瓦礫処理に関して同じ厭原発の人でも
いろいろな考えがあるのだということを、実際経験した私には、この個所が、妙に胸に響きます。

それでは実際、岩手、宮城などの現地の首長は、この問題をどう感じているのでしょうか。
これについても、その発言を纏めてくれているサイトを見つけました。
公平を期するため、瓦礫を他でも受け入れてほしい、自分たちでやれる、両方の発言を見てください。

http://togetter.com/li/269402

これらをおよそまとめれば、自分たちのところで処理するのは仕方ないと思っているが
やはり少しでも量は減らしたい。他の自治体に少しでも処理してもらえば助かる、と
思っている現地の自治体の首長が多そうです。…そうだろうなあ…当然そうだろう。

しかし、一方でこういう首長もいます。
岩手・岩泉町の伊達町長の言。
「無理して早く片づけなくてはいけないんだろうか。
10年20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。
もともと使っていない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らない。」
地域によって土地の事情、焼却場の問題など事情は違うと思いますが、
実際、報道写真などを見ても、瓦礫がまだ手をつけられずにそのまま、とうところよりは、
土地の人や多くのボランテイアの方々などの努力によって、瓦礫は
仮置き場という形でまとめられているところが多そうです。
3月10日のNHKニュースによれば、3月8日の時点で、宮城県で71%、
岩手県で87%、福島県で64%、3県合わせると全体の74%が
仮置き場に運ばれている。
…これを、まだその程度、と見るのか、もうそんなに片付けられているのか、と見るのか。
確かに、このうち、被災地の自治体の中で最も多くのがれきが発生した石巻市では、
仮置き場に運ばれたのは市内で出たがれきの47%にとどまっているうえ、
運び入れるスペースが足りなくなるという深刻な事態になっているそうです。
しかし、同じ被災地でも、先の岩泉町長のいうように、仮置き場に余裕のあるところも
あるはずです。そうした特に深刻なところの瓦礫を、遠く九州や沖縄にまで
費用をかけて運び、しかも、この日本でわずかに今回の事故で放射能汚染が
進んでいない土地にまで、汚染の危険を広げる理由がどこにあるのでしょう。

そのくらい仮置き場への移動が進んでいるのなら、高台への街づくりなどを
もう並行して充分出来るはずです。

それが出来ないのは、政府の復興方針がぐずぐずしていること、費用をすっきり
渡して現地の自治体が復興の動きを加速することが出来るよう、復興プランを
明確にすればいいだけの話。縦割り行政の弊害や、お役所仕事的書類や会議の
無駄をなくして動かせばいいだけの話であって、これまでそうしてこなかった
自分たちの怠慢を、『東北被災地復興が進まないのは瓦礫があるから。
それを他県の頑迷な反対派が受け入れようとしないから!』というふうに、
問題すり替えして、責任転嫁しようとしているのではないでしょうか。



全瓦礫のわずか20%を全国にばらまいて汚染の痛み分けをする費用は
1兆7000億円出そうです。そこには、当然利権が生じ、大手ゼネコン、
産廃業者(そこにはやくざ組織もからんで)が群がる。そうして受け入れた
公共団体にも当然お金が流入し、そこは善意に溢れた自治体ということになるのでしょう。
ただし、受け入れた瓦礫はいくばくかの放射能汚染をしているものかもしれない。
もし、焼却によって放射性物質が近隣にばらまかれ、農産品の汚染が生じれば、
またそこの地域は風評被害に泣くことになり、子供たちの健康や、水汚染の
心配をしなければならなくなるかもしれません。
一方、住民の健康と、土地の汚染を恐れて、瓦礫を受け入れない自治体は、
『絆』を理解しない、冷たい自治体として、肩身の狭い想いをしなければ
ならなくなるでしょうか。

…ああ!ここでも、またしても分断が!!!

被災地以外の多くの自治体の首長は、瓦礫受け入れに消極的です。
それはやはり、自分のところの住民の放射能への不安感から、反対運動がおこり
紛糾するのを考慮するから。
しかし、住民自身は、アンケートを取ってみると、意外や、受け入れも仕方なし、と
考えているという記事を何処かで最近読見ました。(その出典がどうしても見つからない。)
本当ですか?
国民のムードとしてはやはりいやだ、という方もまだ多いと思います。
それが一挙に、首長たちの考えも受け入れに傾き始めたかな、と、私が
憂慮し始めたのは、静岡県島田市の市長が瓦礫受け入れを正式に表明した3月16日
の時点です。なんでも、東京都以来の正式受け入れ表明だとか。
そこから、政府やマスコミが眼に見えて活発に動き出したような印象を受けるのは私だけ?
細野大臣は、瓦礫受け入れ要請のための全国行脚をするといいます。
NHKも、島田市の受け入れ受諾をなにか喜ばしきニュースとして伝えていました…

こんな広告を全国紙でご覧になられた方も多いでしょう。

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3月6日、朝日新聞。見開き全面広告です。
正確な情報かどうかわかりませんが、全国紙の見開き広告は、一回4千数百万円だそうです。
いったい、何誌に政府はこの広告を出したのか知りませんが、数億円?の費用?

さて。この巨額の金額も大手の広告会社と新聞社に流れるのでしょう。
うまいなと思います。おそらく超一流の広告会社に委託しているのでしょう。
『2012.2.24 宮城県石巻市』とまん中にドーンと日付を入れ、
『復興を進めるために、
 乗り越えなければならない「壁」がある』という、心打つコピー。

『乗り越えなければならない「壁」』というのは、瓦礫受け入れを頑強に
反対する他県の市民、ということででもあるでしょうか…。
人間の情と、恥の概念に訴える、うまい広告だと思います。
私なども、これを見せられれば、「ああ、自分は情のない人間なのかな。
関東などの近県が汚染されただけでなく、西日本にも汚染を広げる危険が
あっても、東北の悲しみはみんなで平等に分け合うべきなのかな、と
心が揺れ動いてしまいます……。

ああ。しかし。この広告!
原発をなにがなんでも推進しようとしていた時代の、原子力安全キャンペーンの
大衆の情と理性とに訴える広告の手法と、なんと酷似していることでしょう!
しかもそれを権力側、大企業側に立つものが、大金を惜しまず注ぎ込んで
こうやって大新聞も載せ、テレビでも繰り返し『広域処理しなければ、東北の復興はない!』
という刷り込みを垂れ流す。かつて『原発は安全でクリーン!』と宣伝したように。


問題の島田市であるが、受け入れを表明した桜井市長は、市長になる前は、
産廃業者・桜井資源株式会社の社長だったそうです。この会社の今の社長は息子。

民主主義の世の中。産廃業者が市長になって何の悪いことはありません。
普段なら私は、産廃業者はどういった人で…というような差別的認識は嫌いです。
しかし、島田市は岩手県山田町、大槌町から年間6000トンを3年間受け入れるそうです。
1トン当たり63000円…。3年で11億円ですか。島田市一市で。
…大きな利権が絡んだ瓦礫受け入れを、この市長が率先して行った、ということには、
そうして息子が産廃業者を今も営んでいるということには、
単純に考えて、私でも何か引っかかるものがこころに残るのです。

さて。この他の自治体による瓦礫受け入れには、書いてきたように
一兆7000億円ものお金が投入され、しかもそれは瓦礫の20%にしか
過ぎない。それでも、その巨額のお金に大きな利権の絡む問題となるであろうし、
なにか、すでに今から不透明なものを感じらてしまいます。
石原都知事や島田市長などは、瓦礫を燃やしても、出て来るセシウムは
基準より低く問題ないと言っているようですが、それがただ一回の焼却ではなく、
何年も続けて処理した場合の、付近住民への健康被害は、本当は誰にも
わからないのではないでしょうか。
一方、心情的側面から考えれば、私だって反対なんかしたくないです。


『阪神・淡路大震災以前から、産業廃棄物も一般廃棄物も「持ち出さない・持ち込ませない」の
域内処理を自治体に行政指導してきた政府は何故、豹変したのでしょう?』という
田中康夫さんの疑問(日刊ゲンダイ2012/3/7)
に私も賛成です。
広域処理のために、宣伝費も含め何兆何千億円とかかる大金をつぎ込む。
まだ日本で汚染が進んでいない遠く九州や沖縄などにまで放射性瓦礫物を含むかもしれない
瓦礫をばらまくのでなく、そのお金と労力を被災地自身に確実に注ぎ込む方法はないのでしょうか。
海外では、『日本は、急いで避難させなければならない子供たちや妊婦など
人を動かさずに瓦礫などのモノを無駄に動かしている』という指摘もあるというのに。

さらにこんなサイトも見つけました。
http://mercury7.biz/archives/14050

細野豪志・原発相兼環境相が中心となり進めている震災瓦礫の広域処理について、岩手県の関係者の多くが、
「誰ががれきを処理してるのか分からない」
「全く地元の雇用に結びついていない」
との強い不満を持っていると草間剛・横浜市会議員が報告した。
草間市議は、岩手県を視察し、2週間近くに渡り、県内の議員や首長、職員・市民らと意見交換を重ねてきたという。
宮古のような漁業の街で津波を受けた地域では、今街にあるのはガレキくらいで、雇用が全くない状況であるが、そのガレキさえも、
地元の人たちの訳のわからないまま誰かが処理(例えば東京に持って行くなど)していて
仕事が全くない地元の雇用に実感として何1つ結びついていないそうです。
草間市議によると、1次補正の3800億円を使い、石巻では、鹿島などの東京のJV(共同企業体)が県から2000億円(国費)の受注を受けているのだという。

東京電力の子会社が受注
11月3日に第一弾として岩手のガレキが東京に到着したが、処理事業分から発生する可燃性廃棄物の焼却は、今回はすべて東京臨海リサイクルパワー株式会社が請け負うことになっている。

その東京臨海リサイクルパワーという会社は東京電力のグループ会社で、現在の社長は東京電力OBだという。
EX-SKF-JP
ガレキの広域処理は、厳しい雇用情勢の地元の仕事を奪っているばかりか、東電の利権になっているようだ。

放射能汚染の有無にかかわらず、遠隔への瓦礫移動は非合理的。現地に最新鋭の発電もできるごみ処理工場を!
草間市議は、放射能汚染の有無にかかわらず、遠隔への瓦礫移動はすべきではなく、最先端の技術を持っている横浜市が「発電もできるごみ処理工場」を現地に建てて、地元に雇用を創出し、お金を落とす仕組みにすべきと提案し、その方向で議論を進めたいと意欲を示している。

発電もできるごみ処理工場を、
最先端の技術を持っている横浜市が建てて、
現地の人たちがごみ処理場建設から灰の埋立まで携われば、
漁業が復活するまで時間は稼げるし
横浜にとっても、本当の意味の被災地支援になるはずです。
しかも処理のお金(国費)は東京の業者でなくほとんどが地元に落ちますし、
寒い現地にとっては、発電力のあるごみ処理場は、未来を考えてもまたとない資産になるはずです。
スウェーデンなどでは、ごみ処理場の熱を使った地域暖房が既に文化となっています。
しかも鹿島の受注額の4分の1の500億円で処理工場は建ちます。
同じお金を使うなら、もっと有効に使わなければいけません。
http://housyasen.hamazo.tv/e3052433.html


瓦礫の今。海外メディアの報道写真。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2099811/Eleven-months-tsunami-earthquake-ravaged-Japan-new-pictures-incredible-progress-multi-billion-pound-clear-up.html

瓦礫の問題は、確かにとても難しいです。
常識的に、道義的、心情的に考えれば、全国民でいたみを分かち合った方がいいのでしょう。
しかし、日本全国を、薄くあまねく放射能汚染させてしまうかもしれない心配があり、
そして、瓦礫の受け入れに絡む、利権の問題など、非常に不明朗な疑問があるものを、
なぜこうも急に国、経済界を上げて、『広域瓦礫処理なくして、震災津波被災地の
復興なし!』というプロパガンダを、大金使ってするのか…

聞けば、政府は昨春の時点ですでに、瓦礫の広域処理の方針を決めていたといいます。
それならばいっそう、ここにきて急に、広域瓦礫処理に反対する者は、エゴイスト
というような宣伝を、マスコミを使って大々的にやるのは変ではないですか。
自分等の無為無策のつけを、善意の国民に負わせようとしているとしか思えないのです。

これまで原発を推進してきたのと同じ手法、安全対策に対する不安を
抑え込んできたのと同じ手法、そして今また、原発の再稼働を画策しているのと
同じ手法で決められたり進められたりしてはならないと思います。

つまり、それによって利権やなにがしかの利益を得る者たちが密室でこそこそ
大事なことを決めてしまい、膨大な資金の力によって大キャンペーンを張る、
しかもそれは、国民の理性よりも情に訴えるような巧妙なキャッチコピーを使ってやる。
そうして、国に取り込まれたものと反対する者の対立をいたずらに煽り、
反対する者の声を押し込めようとする…
その間、肝心の被災者や、被災地、原発の安全性そのものなどが置き去りにされてしまう、
という悪構造です。


さて。反対ばかりしていても仕方がない。
次には少し、希望の記事を書きましょう。





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Re: あやみさんへ

あやみさん。こんばんは。^^

瓦礫ね。情に訴えてこられると、こちらが間違っているのかなあ、
非情なのかなあ、と迷いが出てきてしまいますね。放射性物質のことだけを
言うなら、関東は、もしかしたら、岩手宮城よりも汚染がひどいかもしれないのだから、
受け入れてもいいと思うんですよ。瓦礫の広域処理反対の理由がそれだけならば、
東京など、受け入れない正当な理由が理由がないわけです。
同じくらいに汚染されているのだろうから。
割と近いですしね。
でも、土壌が汚染されていない西日本にまで運ぶ、まして沖縄までも、などと
言うのはまったく理解できない。
とすると、やはり、なにか他に思惑があるのだろう…そう考えてしまいます。
意図してかどうかはわからないけれど、日本全土を薄くあまねく汚染させてしまえば、
放射線に対するあきらめ、と言いますか、もうみんなで汚染しちゃったから仕方ないよ、
という心理になって、原発に対する厭悪感や抵抗が結果的に弱く薄れていく。
また、住民の被ばくも、福島その他の東北関東の県と、西日本の各府県との
差が見えにくくなって、なんかもうどうでもいいよ、になってしまいそう、
それを狙っているんじゃないか、なんて考えてしまう。
いかに愚かな政府、姑息な電力会社であろうと、まさかそこまでしないだろう?
と思われるかもしれないけれど、計画停電の発想とかやり口を見、
そしてまたこれまでの宣伝工作のしたたかさをずうっと見てくると、
いやいや、そのくらいのことは考えかねないぞ、って思うんです。
東電だけではない、世界の巨大フードビジネスとか、水ビジネスとかの
やり口を知ると、大企業というものは、時に人の命などどうでもいいと考えるものなんだ、
ということがわかりますもの。無論皆が皆ではありませんが。

そこに、産廃処理業者と癒着した地方自治体の思惑が結びつけば、
広域瓦礫処理は、ほんと、美味しいビジネスになりますよね。
あやみさんがおっしゃるように、地方のゴミ焼却炉はごみ不足。燃やすものが足りなくて、
高温維持していないと赤字になる、というの、本当らしいですね。
原子炉を54基も作って(今、一基しか動いてないのに電気足りてる!)
夜間など出力調整できないから、とにかく国民に電気使わせなきゃならない。
それで、オール電化住宅だの電気自動車だの、どんどん電気を使わせるよう
仕向けざるを得なくなってしまった構造と似ていますね。
必要もないものを無計画に作って、その無計画さを隠し、それを維持するために
ますます規模を拡大していかざるを得なくなるという…
あやみさんがおっしゃるように、それらが、いわゆる交付金目当ての
その一時だけ、一部の関連企業や個人だけが儲ければいいという人々によって、
また、そうやってたくさんの無駄な事業所や会社を作って、そこに
天下り先を確保するという人々によって、
大きな問題が決定されていってしまう。そのことが私が一番腹が立つことなんです。
しかも、それを、なにか綺麗なオブラートに包んで、まるで善意からしていることの
ように思わせる…!
それに異議を唱えるものは、無理解な悪人になってしまう…

…この、壮大な『ごまかし』。それに私は一番腹を立てている。

もっと賢く被災地を助ける方法はきっとあるはずなんですよ。
日本中の知恵は、そこに集めるべき。そこに使うべき。
決して、広域処理などというものがその方法なんかじゃない。そう思います。
でも、それはまだ、全然真剣に検討されていないんですね。
その無為無策を、瓦礫処理に反対する者がいるから復興が進まない、なんて言う
そんなのひどい、まったくひどい論理のすり替えですよね。

ほんと、おっしゃる通り。専門家、という集団が、最初からあてにできない人々。
それが原発事故も大きくしてしまい、その後始末もまったく出来ない
大きな原因の一つですよね。

あ~!情けない。
あやみさん。つい愚痴をこぼしてしまいました。ごめんなさいね(笑)。
ありがとうございます。これからも、ジレンマに時折悩まされつつも、
しっかり勉強してきたいと思います。
あやみさんの論理的な文章、学びたいことがたくさんです♪
これからもよろしくお願い申し上げます。^^

こんにちは

ああガレキ。なんてかさばるんでしょう。

一般市民が放射能のほんとうの悪影響を知りえないのは当然です。私もです。 
そこで専門家の指示が必要になるのですが、日本では正しい知識がある人ではなく、政府の都合のいいことを言う人を専門家というから何もかも狂ってしまう。

コンクリートの正体は水と砂とセメントです。水はともかく砂もセメントも海外から輸入に頼るもの、つまり日本の国土からはみ出して当然なのであります。開発の影には必ず付きまとう産廃の問題、これを最初から無視していたところに問題があります。放射能はそれに付いた利息なのかもしれません。

国のために瓦礫を引き受ける。健気な心だとは思いますが…。
はしかの子供が学校に行ってはいけないのは何故でしょう。
病院に隔離室があるのは何故でしょう。
島田市の焼却炉の近辺にも病院があると思いますが、そこの新生児室の換気口にはどんなフィルターがついているのでしょうか。

地方のごみ焼却炉はじつはゴミ不足、常に焼却するものがあって高温維持していない限り赤字なんだそうです。つまり需要もないのに交付金目当てに作ってしまった焼却炉です。原発の弟みたいなものですね。

瓦礫処理事業に東電OBが絡んでいるという記事は私もどこかで読みました。本当だとしたら(本当に違いないけど)、もう殺意のほかにどの感情も湧きませんよ。こいつらがおなじ日本人かと思うと情けなくなります。

署名運動、ご苦労様でした。ジレンマはあるとは思いますがどうかお心をしっかりと保たれて、またお体に気をつけてくださいね。


Re: 愛希穂さんへ

愛希穂さん。こんにちは。

情報、ありがとうございます。早速見させていただきました♪

これによると、要するに、政府が出してくる数字の根拠はなにもない、ということですね。^^
私もね、なんで,20%という数字が出てくるのかなあ、と思っていたんですよ。

ほんとに逆ならわかるんです。80%を広域で一挙に処理してしまおうというのなら…。
多少の放射性を帯びていようがどうしようが、被災地の人々の『瓦礫を見るのは
つらいから、早くどこかに持って行って欲しい』という切なる願いと、復興を
急ぐため、とにかく国民全員で負を背負おう、というのならわかる。
…反対はしますけれどもね。^^

それが、わずか20%でしょう。それを、汚染されていない沖縄などにまで
ばらまこうとする、その意図ってなんなんだろう、って。
20%という数字の意味が始めてわかりましたよ~。
政府の言い分では、この先3年間で、現地の焼却施設で処理しきれない分が
20%なので、それを広域処理してほしいということなのですね。
あ~、その数字はわかった。じゃあ、3年で、という、その3年とはどういう基準?

実はこの3年という数字も、何の目算ある数字じゃないんですね。
4年で処理するとか、そうすれば、別に、広域にばらまいて宣伝費も含め
巨額のお金をだだもれさせる必要はない…。
その分のお金が地元に確実に落ちるようにした方がいいのにね。

ほんとに、いい加減な見込みもなにもない数字をぽ~んと出したり、
唐突な施策をいきなり打ち出して、それが動きだすと、もう誰にも止められない…
計画停電も、この瓦礫処理も、収束宣言も、TPPも皆そうですね。
…それが全部、国民の方を向いているんじゃなくて、政権の維持のためとか、
個人的な功名心とか、一企業やその周りの大企業の論理とか、アメリカとか、
そうした妙なもののために動いていくんですから~!!!

腹を立てないわけにいきませんよね。
うむむ、また腹が立ってきたっ!(苦笑)

いつもありがとうございます。お互い、しっかり目を見開いていたいですよねっ?^^

Re: 鍵コメさんへ

鍵コメさん。
お気持ちよくわかりました。^^
お書きになった問題の根本については、たとえば私も反原発を言いながら、
いつも考えていることです。特に今回の瓦礫受け入れに関して、
どれほど迷うことでしょう。心情的には受け入れたい。
でも、それを許すと、なにか、大きなことが曖昧にされてしまう恐れがある。
情と理性と…その間でいつも迷います。
私も、その問題について、これからも真剣に考えて行こうと思っています。
大きな大きな問題ですもの…

お手紙ありがとうございます。お察しいたします。^^
また、お話させてくださいね。


No title

瓦礫処理のことで、フリージャーナリストの方がこんな記事をアップされていました。
http://tanakaryusaku.jp/2012/03/0003960

裏で相変わらずいろいろとうごめいているようですね。
自分たちが引き起こした原発事故を反省することもなく、まだまだ国民を欺こうとする政府や官僚。どこまで心根(身魂)が腐っているのかと唖然とします。

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Re: NANTEIさんへ

NANTEI さん。こんばんは。
いえいえ、『論理』なんてとんでもない。よたよたしながらもう必死で書いています。^^
反原発の想いは強かったけれど、昨年までの私はぼ~っと生きてきました。
眼が開いていても節穴だらけ。見ていても実は見ていない、聞いていても実は聞いていない、
そんなうっかり人間でした。今もそうですが。
そう言えば、先日、娘のところへ行くと、私の姿を見たとたんに、娘が驚く。
「なんかセンスが変わったみたい?」
私、誉められたんだと思って一瞬喜んでたらそうじゃなかった。私が濃い紅色に黒で
どくろの小さな模様のあるスカーフをしていたからなんです。
「ママらしからぬこと…」と、娘は驚いたのだった。
…実は私、どくろ模様だってぜ~んぜん気づいてないでしてた!(爆)
ただ、なんか全体的に華やかだなあって思って買った!(笑)
どくろ模様なんて嫌いですぅ!!!

昔から一事が万事この調子ですから、世の中のことも、あんまり見ないで来てしまったのです。
だから、記事書いていても、つい去年のことでも、いちいち確かめ直さないと
記憶が極めて不鮮明。今はずいぶと便利になって、検索すれば、大抵のことは
見つかりますね。
ただ…気をつけているのは、出所の明確なものでないと引用してはいけないということ、
それから、一方的な見方をしている記事だと、そのひとのバイアスがかかった
真実から遠い記事であることも多いし、それは必ず、いったん白紙状態で自分の目と
頭で読みなおしをしてからじゃないと、引用するのは危険ですよね…
だから、ひとの書いたものはすぐには使わず、必ず別な側面からも
ちょっと見てみることにしています。だから、すご~く時間とエネルギーがかかって
それで一個書いたらすぐ息切れしちゃう!(笑)
…そうやって気をつけているつもりでも、どうしても、自分に都合のいいように
切り取るわけですから、我田引水になってしまいますね~~~……
いつも反省はしているのですが。

その岸内閣の安保闘争の鎮静キャンペーンのこと。
今言ったようにぼうっとした人間で、影でそういうことが行われていたとは
全然知りませんでした!(嗚呼!)今検索して大体の概要をつかみ、驚いています。
知ってみれば、あの時代の空気を一挙に思い出し、そうしてまた、いろいろなことが
ばらばらっと繋がっていくんですね…!
今の日本の状況が、今に始まったことではないということが、また一つ、
私の中で明らかになりました。アメリカが日本の政治にどれほど介入してきたか。
闇の組織とのつながりの一方で、政治行政の日本の華やかな文化の最前線である広告業界や
新聞などマスコミとの関係など。
二進も三進もいかない、大地震・原発事故後の日本の膠着ぶりを見ていると、
そうか!根本の腐敗構造は、戦後すぐにもう築かれていたんだ、ということを
あらためて再認識し、はぁ~~~~~~~~~ぁ…溜め息が出てきますね。

わたし、どくろをいっぱいいっぱい見落として生きてきたんだなあ!(苦笑)

ずうっといろいろ考えてきましたが、私、東電の罪と同じくらい、マスコミの罪って
大きかったんじゃないか、という想いを強くしています。
ジャーナリズムは、その60年安保の時の新聞7社共同宣言の時にすでに死んでいたのかも
知れませんねえ。

私の中でもやもやしていたものの輪郭が、コメントいただいて、はっきり
してきた気がします。
ありがとうございます!!^^

No title

しっかりと頑張って読ませていただきました。
けれども、あまりにも多くのことを突きつけられたようで、
いまは頭の中で整理する糸口すら見いだせません。

しかし、膨大な量の取材と長時間の検証の上でしょう、
その論理には背筋が寒くなるほどの凄みがあります。

ひとつだけお話しできるとすれば、
現代の広告に対してはっきりと性悪説を唱えることが出来るということです。
広告の世界とは企業と広告代理店とマスコミの、癒着なんて生易しいものを遥かに超えた強固な共犯関係で営まれています。
その仕組みはいくら説明を受けても、とうてい理解しづらいもので、
私も概略を述べることはできますが、説明するとなるとしどろもどろになってしまいます。
ただ、このような共犯関係にある三者のやることといったら、およそ想像がつくというものでしょう。
この企業、代理店、マスコミの図式は官庁、代理店、マスコミに置き換えることも可能です。なぜなら各官庁には潤沢な広報予算があるのですから。
その最も大きな事例と秘かに言われているのが、岸内閣時代にピークと言われた安保闘争の鎮静化です。某代理店の今や伝説的存在となった人物が、岸信介の依頼で巧みな反左翼キャンペーンを展開し、反政府運動を下火にさせたという話は、ギョウカイではあまりにも有名な話で、他こまごま取り上げればきりがないほどです。
企業との話は押して知るべきでしょう。
これはそういうきな臭い話ではありませんが、私が読んでいる朝日新聞、千葉版では毎月2回水曜日に俳壇を掲載していますが、月曜、火曜が祝日だった場合、必ずと言っていいほど、俳壇は休載され代わって全頁広告や、分割広告で埋まってしまいます。ま、広告料で成り立っているマスコミですから、といえば身も蓋もないのですがこういうあからさまな編集には、いい気分になれるはずがありません。
ほんの、一部分の話になってしまいましたが、一事が万事このような図式がわが国には多すぎるようです。
なんか小さなことばかりですみません。

次の明るいお話しも楽しみにしています^^。


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彼岸花さん

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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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