『愛川欽也「パックインニュース」』

去年、大震災、福島第一原発事故の後、
私は、スカパー!e2でCS放送の『朝日ニュースター』という番組を良く見ていた。

これは朝日新聞社やテレビ朝日などが出資する株式会社衛星チャンネルが
運営していたニュース専門チャンネルであった。同社は、朝日新聞社の子会社であり、
テレビ朝日グループには属していなかった。
討論番組や時事解説番組が大部分を占め、どちらかというと、朝日新聞に近い左派・リベラル
論調の番組が多いものの、右派・保守論客や政権担当者も数多く出演しており、
全体としてはバランスが取れている。
また、マスコミ検証的な番組も多く、他のメディアでは見られない様な
(朝日新聞やテレビ朝日も含めた)メディア業界の自己批判(記者クラブ制度や
メディア業界の金権体質などへの批判)が積極的になされていることも特徴である。
さらにビデオジャーナリストによる取材の導入や記者会見の専門番組があることでも、
他の専門チャンネルとは一線を画していた。(Wikiによる)


ところが、このチャンネルが、まあ、経営上の問題からか、2012年4月1日から、
テレビ朝日が運営する民放直営(地上波と同一法人)のチャンネルになってしまったのである!
(チャンネル名称・ロゴマークは変更なし)
法人格としての衛星チャンネルは解散(テレビ朝日に法人を吸収合併)し、
従業員は全員退職した…。

いい番組がたくさんあった。
ここで私がとりあげようとしている、『愛川欽也パックインジャーナル』や、
『ニュース解説 眼』や『ニュースにだまされるな』『月刊国際観察』
『ニュースの深層』など、ほんとに、従来の地上波テレビや新聞などでは
触れられない本音トークが行われていたのである。
「ただちに健康被害はありません…」そのような嘘ばかりを流し続ける普通の
マスメディアの中にあって、私はこのチャンネルからどれほど多くの情報を得、
学んだかわからない。

とりわけ、愛川欽也さんが司会者になってやる『パックイン・ジャーナル』は、
その中でもほんとに歯に衣着せず、政治のおかしなところなどを告発し続けて
くれていた。

…それが、経営上の問題からか、チャンネルが身売り。いくつかの番組は残ったけれど、
この『パックイン・ジャーナル』を初め、私が見たかった番組に限ってなぜか
存続打ち切りになってしまった!!!
このチャンネルの独自性を愛するひとは多かったのにである。
4月から経営が変わって『朝日ニュースター』は名前はそのまま続いてはいるけれど、
色合いはまったく変わってしまった。
プロ野球の西武ライオンズの放送などを延々とやる。私は西武ライオンズは
広島カープと共に昔からファンではあるのだけれども、それとこれは話が別。
まったく平凡な局になり下がってしまいそうである。
…もうわたしは、『朝日ニュースター』を見るのはやめ、そのためにこそ、
月々3980円払っていたスカパーe2も解約しようかと思っている。
まったく頭にきたからである。
あんな良いニュース専門チャンネルが、ただの平凡で特徴のないチャンネルに勝手に
なってしまい、しかも、私がよく見ていた洋画配信チャンネルの一個も、
CSから無料のBSに移ってしまったし!

愛川欣也さんは、長い長いテレビ人生の最後の仕事として、この
『パックイン・ジャーナル』に相当入れこんでいたと思う。番組打ち切りにどれほど
がっかりしたことだろう!ほんとにほんとに熱く語っていたのに。
時には暴走しすぎると思えるほどに。

しかし、愛川さんはそのまま尻尾を巻いて引きさがりはしなかった!
自分のテレビを立ち上げてしまったのである。ネット上に!
彼は自分ではパソコンはやらない。それなのに、このまま引き下がれるか!という
一念だけで、採算など度外視してニュース配信、ニュース解説、政治討論の
番組をネット上に立ち上げたのである。

4月7日に最初の配信があった。
大体2時間の討論番組だが、見損ねた人のために再配信が毎日ある。

ただし有料。
でも有料と言っても、月額500円!
同じ500円で、私は、宮台真司さんなどの、videonews.com というのも見ているが、
ここも、原発事故後、たくさんの情報をくれた。

初回は、見ていて非常につらかった!
ここに一つの良心がいらっしゃる!…
…しかし、今の時代は、もうこういう本当のことを言う人を
葬ってしまおうとする時代なのかもしれない。
愛川欽也さんは78歳である!そんなふうには見えない、頭は非常に明晰、
熱い魂がほとばしり出ているが、それにしても、この年の人が義憤のあまり、
自分でネットテレビを立ち上げねばならないようなこの時代!……
この人を切って、野球放送をするか!!!
私は、なにに対し怒ればいいのかわからないけれど怒っている。

震災後、とりわけ原発事故の関連の報道は、従来のマスメディアというものが
いかに権力に取り込まれていてしまったか、を私たちに見せつけた。
その中にあって、大震災当初から、原発事故の真実に鋭い切り込みをかけ
情報を流してくれていたのは、上杉隆さんなどフリーのジャーナリストたちと、
雑誌、それからこういう、コマーシャリズムから比較的自由なテレビメディアであった。
しかし、これで大きく一つ、そういうチャンネルが無くなってしまったのである。

それでなくても、独自の報道姿勢が弱い日本のジャーナリズム。
ジャーナリズムこそが、国の政治の、社会の理不尽を糾す役割を本来
担っている筈であるのに!!!

ジャーナリズムを育てるのもだめにするのも、
政治家を育てるのもだめにするのも、
実は国民である。

みなさん。もしよければ、一カ月間でもかまわないです。
500円で、このkinikin.tv (http://kinkin.tv/
契約して、一度ご覧になられてみませんか?
深い警世の言葉に満ちた番組です。

初回トークのメンバーは、
司会:愛川欽也
今井一(ジャーナリスト、原発国民投票世話人)内田誠(ジャーナリスト)
早野透(ジャーナリスト、コラムニスト桜美林大学教授)、
マエキタミヤコ(コピーライター、クリエイティブ・ディレクター、環境保護運動家)、
横尾和博(文芸評論家、作家)の各氏。




   



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Re: そらまめさんへ

そらさ~ん♪

ありがとう。がんばる!!!^^

でもね、さすがにちょっと息切れよ。
もうみんなひき上げちゃった後のマラソンコースを、せっせせっせと
ひとりで走っている気分…^^。

私も棄権して引き上げたい気分。(爆)

今日は、だから、久しぶりに音楽入れて見ました~。
なんか寂しい歌になっちった!(笑)

いろいろ思っちゃうわよね~……テンション下がることもまあ、ありますわ!
あ~、冷たいビール飲みたいな。

がんばります。負けないわ!^^
そらさ~ん。ありがとう~。
私が元気出さないと、そらさんに見せられないものね♪
だいじょぶ。まだまだ気力は衰えてないし。

今、次の書くために、いったんしゃがんでるところで~す!^^
そらさんも、のんびりいこうね。
世の中全体がね、速さ遅さの感覚狂ってる感じがします。

No title

キンキンの熱意もさることながら、彼岸花さんの情熱が素晴らしいです。

テンションを維持し、伝え続けることの難しさ・・・・。
私の場合、考えることが・・・色々と気持ちもついていけなくて・・・・。
最近はここに来て現実を振り返る・・・そんな日々です。(笑)

彼岸花さんも出来る限り続けて下さいね。
応援してま~す。

Re: ヘルブラウさんへ

おお、ヘルブラウさん。この番組、ご覧になっていらしたんですね。
愛川さんがいつも熱く語って、ときには少し暴走気味の時もありましたが、
本当に日本を憂える誠実な番組だったと思うんですよ。
この局の他の報道番組もよかったんですけれどねえ。
4月から、何の特徴もない局になってしまったみたいです。
少なくとも私はもう、見ません。
しかし、地上波テレビ局と同じような平凡な番組を流して、何の存在意味が
あるのかなあ。
それを言えば、民主党もそうですね。
自民党の長い長い政治に飽きて、その欠点を知った国民が、民主党を選んで
政権を託したのに、自民党と同じことやって。
それじゃダメなんだ、ってどうしてわからないかなあ!!!

大飯原発再稼働に向けての動きはほんとに茶番劇ですね。
この馬鹿ばかしい茶番劇を誰もやめさせられないとは。

かつての朝日ニュースターのいいところは、身内であるジャーナリズムの腐敗にも
厳しく批判の目を向けていたところでした。
ジャーナリズムが死んだところに、清新な風は吹きませんね。
これでまた一つ、良心的なジャーナリズムの屍が積み上がったことになりそうです。

さて。老骨に鞭うってそこから雄々しく立ち上がった愛川さん。
これは応援していかないわけにいきません…!^^

ヘルブラウさん。ありがとうございま~す♪

この放送は

よくみていたのでネット放送を立ち上げるという
愛川欣也さんの熱意を応援します。

しかし、太鼓もちばかりのマスコミでしか情報がない
国民が増大するということで現政府、電力会社の暴走に
歯止めが利かない日本の悲劇をこれからもっと目の当たりに
することになるのでしょうね・・・


Re: NANTEIさんへ

こんばんは。
あ~、やってしまいましたか!私もよく、書いたもの消してしまいます。
それも頑張っていいコメント書いたよという時に限って!
あれ、何なんでしょうね!(笑)
私の場合は、タイプする時の癖で、どこかに手を置いてひょいっと何処かに
触っちゃうんです。すると一瞬で書いたものが消えてしまう。
どこに触ったからどうなるものやら、曖昧な話ですみません。(笑)
でも、あれ、悔しいですよね~。

でも、見出しをつけてくださったので、およそどんなこと書いてくださったか
検討つけてみました。
宮脇先生はほんとに凄いですね。私が知ったのは、5年ほど前かなあ…。
これが、今、出ている瓦礫処理の方法で一番だと私思うんですが。
『水素社会』のことは、実はわたしあまり良く知らないんです。
ざっと、調べてみましたが、いずれ人類は、石油にも石炭にも天然ガスにも
ウランにも頼れない時代が来ますね。それが50年後なのか100年後なのか
わからないけれど。そうすると、無尽蔵にある、太陽光、水素などは
やはり将来のエネルギーとして、研究をもっともっと進めていかないと、ですね。
…その頃は、私などとっくにこの世にいないわけなんですけれど、
未来の人類が、どういうふうに生きていくのか、本当に心配です。
石油のように、電気も生み出せ熱として使え、しかも衣料から建材から
ありとあらゆる生活用品になりうる物質なんて他にないですから
石油が無くなったあとはいったいどうするのだろうと思ってしまいます。
風力、水素、太陽光、原子力、…そのどれをとっても、基本インフラに石油は必要な
わけですから。この世は電気と熱源になるエネルギーがあれば済むということではないですものね。
私が心配してもしようがないんですけれどね(笑)。

産業廃棄物、原子力発電、…そうした人のいやがる部分を、担ってきた人々がいる…
それは直視しないといけないと思います。
ところが、人が嫌がるからこそ、そこに大きなお金が下りる。するとその利権に
からもうとするやくざや右翼などが、そこに群がって、本当に大変な仕事を
している人からピンはねをする…
ところがね、それがまるで必要悪になっちゃってるんですよね!……
ずっとずうっとこの国は。警察まで黙認して、むしろ市民運動の方を取り締まる。
新宿デモの時、私も肌でそれを感じました。
千葉アクション、お疲れさま。^^そうやって恫喝する者などがいるのはいやですねえ……

愛川欽也さんは、私も、去年この番組を見るようになって初めてそういう方だったか!
と知りました。落合恵子さんもそうですね。
kinkin.tvは、初回から少しの間、無料のようです。kinkin.tvと入力して、
クリックして入りますと、今は無料で見られます。
初回の討論は、なにか、悲しみに満ちていました…
このような良質の番組がね、存続していられなかった、この日本という国。
でも、ここに登場する人々は、みなさんもう初老になりかけている方も多いのですが、
静かに熱いです!
是非、ご覧くださいまし。

No title

あああ・・・
また、全部消えてしまった(泣き!
やっとわかってきました。
Bのキイが変になっていて、BUなどはしっかりUを押さないと、それまでの全文が消えてしまうのです。
残念、残念!
せっかく久々の長文だったのに・・・

もう一度、かいつまんで^^。
宮脇先生の森再生の話はずーっと以前から感銘。
「水素社会」を提唱した石井先生は、ずいぶん嫌がらせに逢ったこと。
昨日は千葉アクション呼びかけの集会に少し顔を出したこと。
産廃をなりわいとする、右翼の大集団からあらゆる罵声を浴びたこと。
騒音を取り締まる名目の戒厳令のような機動隊は、結局はデモに圧力をかけるだけの存在であったこと。

愛川欣也さんは、以外でした。
ただのタレントおやじだとばかり思っていました。
500円、寄付するつもりで^^。

結局、人間は地球のお世話になっているということ。
それにしては聞く耳持たない権力者の、余りの多さよ・・・

なんか、インデックスそのまま(汗。

失礼しました。
プロフィール

彼岸花さん

Author:彼岸花さん
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『しだかれて十薬忿怒の息吐けり』

『南亭雑記』の南亭師から頂戴した句。このブログになんともぴったりな句と思い、使わせていただきます。
十薬とはどくだみのこと。どくだみは踏みしだかれると
鮮烈な香りを発します。その青い香りは、さながら虐げられた若者の体から発する忿怒と抗議のエネルギーのよう。
暑い季節には、この強い歌を入口に掲げて、私も一民衆としての想いを熱く語りましょう。

そして季節は秋。
一足早いけれども、同じく南亭師からいただいた、この冬の句も掲げておきましょう。

『埋火に理不尽を焼べどくだみ荘』

埋火(うずみび)は、寝る前に囲炉裏や火鉢の燠火に灰をかぶせて火が消えてしまわぬようにしておいた炭火などのこと。翌朝またこの小さな火を掻き立てて新たな炭をくべ、朝餉の支度にかかるのです…

ペシャワール会
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/pekai/signup.html
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/donate/?grid=header02
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